アークテリクスのニューフェース「アクロープル ジャケット」(Acrople Jacket)をレビューします。
撥水性と耐風性、軽量性をもたせたウインドブレーカーで、アーバンライフに合わせたデザイン性をもたせています。アークテリクスにしては珍しく1万円台で購入可能で手が出しやすく、さらにジョガーパンツとのセットアップにもなっています。直営店のみでの販売らしいのですが、情報があまりにもないので使い心地を含めて感想をレビューできたらと思います。
目次
アークテリクスとは?
「地球上にある最高の素材、最高の技術、革新的なデザインで製品を作る」ことをコンセプトとして掲げる、ARC’TERYX(アークテリクス)は、カナダ生まれのアウトドアブランドです。
その優れたデザイン性と、防水性や透湿性、防風性などの高機能性は、登山愛好家だけならず広く愛されています。ロゴには始祖鳥があしらわれており、街に出かけると見かけない日はないほどの人気ぶり。感度の高い人なら一度は目にしたことがあるはずです。
アクロープルジャケット(Acrople Jacket)レビュー
Acrople Jacketは、耐風性、撥水性、軽さをもった使い勝手の良いアイテムです。
アークテリクスには、スコーミッシュフーディー(SQUAMISH HOODY)、ノディンジャケット(Nodin Jacket)のようなナイロン製のウインドブレーカーが存在します。僕も例にもれずにどちらかを購入する予定だったのですが、思わぬ伏兵となったのがアクロープルジャケット(Acrople Jacket)です。
高い機能性を街着へとフィットさせてデザイン。シルエットもどこかゆったり目で楽に着られます。
Acrople JacketにはAcrople Joggerというパンツがあり、セットアップとして使えます。アークテリクスでセットアップで着用できるアイテムってそれほど多くもない印象なので、そりゃー買っちゃいますよね(←ただの言い訳 笑)
Acrople Jacket 特徴
様々な環境や変わりやすい天候も気にならない、高い汎用性。ミニマリストデザインと機能素材を融合したアクロプル。変わりやすい天候への対応力を備えているので、山からキャンプ、地元のトレイルまで幅広く活躍します。冷たい風をシャットアウトしつつ必要な通気性を確保し、運動時も快適なストレッチナイロン素材を使用。表面には雨を弾くDWR(耐久性撥水)加工も施されています。何よりも重要なのがその収納性。コンパクトにどこへでも持ち運べるジャケットです。※出典:アークテリクス
モデル名 | Acrople Jacket |
素材 | ナイロン93%、ポリウレタン7%の平織り素材 |
タイプ | ウインドブレーカー/セットアップ/タウンユース |
機能 | 撥水、防風、軽量、汎用、透湿 |
重さ | 225g |
価格 | ¥16,500 |
艶消しのブラックのようなカラーで質感は当然ながら悪くありません。ペラペラというよりもちょっとコシのある生地感になっています。汗をかいてもベタベタ引っ付いたりしなさそうな感じなので良さげです。
たたむと非常にコンパクトになります。撥水機能がありますし、風もそこそこ止めてくれるので夏場のエアコン対策、梅雨時期のちょっとした濡れ対策によさそう。
スタッフバッグに入れると500mlのペットボトルくらいのサイズ感です。チャックが開いてる方はパンツも一緒に入っています。幅広い天候に対応できるほか、荷物にもならないので旅行にも重宝しそうです。
Acrople Jacket デザイン
生地(裏・表)
Acrople Jacketは少しだけハリコシのある生地で耐久性もそこそこ高そう。軽くて薄いウインドブレーカーにありがちな、枝などでついたら一発で穴が開きそうな感じもありません。またストレッチも聞いているので着心地も良いです。この辺りがいかにも山用のウインドブレーカーとのちがいでしょうか。街着として使いやすいアイデアが落とし込まれています。
フロントジッパーは止水仕様などはありませんが開閉もスムーズです。街着用だと「そもそも傘をさすよね?」ってこともあるので問題視していません。
肩まわりに余裕があるので動作を妨げないです。二の腕の位置あたりにロゴがありますが刺繍ではなくプリントでした。あまりロゴが目立たないので、一見するとアークテリクスっぽくないのも良かったりします。
Acrople Jacketのポケット内側はメッシュ構造になっているのでベンチレーションとしても働きます。蒸れそうな時期も快適に着られるのは良いですよね。この手のアイテムって雨ははじきたいけど蒸れる…というのがスタンダードだったのですが、どの程度効果があるのか?早く梅雨が来てほしいような来てほしくないような(笑)
ドローコードがちゃんと左右にあるので、バランスよく締めることも可能です。たまに一か所しかなくて片側だけギュンギュンになるやつありますよね…
ポケット
ハンドポケットは2個あります。他のアークテリクス製品は足を長く見せるためか?リュックなどのベルト着用で塞がれるのを防ぐためか?高い位置にポケットがあるケースもありますが、Acrople Jacketは普通の位置です。
ポケットはiPhoneなどがスムーズに収納できるサイズ。生地がしっかりしているタイプなので、荷物の重みでだらしなく垂れ下がりにくい点も気に入っています。
袖口
袖口はゴムで手を通すだけでフィットします。フィット感はゆったりしており、口はやや余ります。こうしたゆとりある作りになっているのもアークテリクスぽくないというか、街着らしいというかって感じです。
裏面にもしっかりと補強が入っているのは好印象。
裾・腰回り
Acrople Jacketは、山機能を街着に落とし込んだようなデザインなので、細みというよりゆったりしています。
立体構造にもなっているので、体を締め付けるような感覚はどこにもありません。軽いし着ていてめちゃくちゃ楽です。
Acrople Jogger(パンツ)
セットアップ可能ということでパンツも併せて購入してみました。外側にロゴなど一切入っていないので、どこの服を着ているかわからないかもしれません。隠すのもおしゃれです(笑)
ちなみにサイズは30を購入しました。
パンツのポケットもメッシュ。お尻側にもポケットぽいのがありますが収納力というよりもベンチレーション的な意味合いが強い気がします。ただ…街でここをオープンにするメンタルは僕にはないかも(笑)
ボタンにアークテリクスって書いてあるだけ。
ベルトループはありませんが、ベルト機能が内臓されているのも面白いです。ただし、片側から締め付ける形になるのであまり使用する機会はないかもしれません。そういう意味では、事前にしっかりとサイズを確認しておくことをおすすめします。
Acrople Jacket サイズ感
身長168cmでSサイズを購入しましたが、余裕のあるシルエットなので少しゆとりがあります。アイテム的にシャツを着こむ程度になるかと思いますが、あまり神経質にならずに服をチョイスできそう。
山用のウインドブレーカーだと「いかにも」な感じが出てしまいますが、Acrople Jacketはそうしたイメージが強くないのも良かったです。これならアーバンライフにもマッチするでしょう。
さらっと羽織ってコンビニに行ったり、旅先で寒いと感じたら着用するなど使えるシーンは多そうです。
ウインドブレーカーどれにする問題
先にも書きましたがアークテリクスには定番と呼べるほど人気のあるウインドブレーカーがあります。その中でAcrople Jacketを選択する価値はなんでしょう?
それは何といっても、デザインと価格です。
スコーミッシュフーディー
公式サイトでも「アークテリクスのレジェンドアイテム」と紹介されているアイテム。Tyono™30ナイロンで作られており、わずか140gと軽量なわりに強度をもあるのが特徴。片手に乗るくらいコンパクトになるのも特徴。
悩んだらスコーミッシュフーディーにしておけばOKという感じですが、ハンドポケットがないので街着としてはやや使いにくい。ちなみに定価は24,200円。
ノディンジャケット
スコーミッシュフーディーとの違いで大きいのは、Tyono™20ナイロンで生地が薄く、さらに軽量になっていること。フードは襟に収納可能ですので、フード有りでも無しでも使えるのが強み。しかもハンドポケットが装備されています!
ただし柔らかい生地のため、シルエットがきれいに出にくいのと、フードが小さいのが悩ましい点でしょうか。僕はシルエットだけならスコーミッシュフーディーの方が好みでした。同じく24,200円。
スコーミッシュフーディーもノディンジャケットも良いアイテムであることは間違いありませんが、僕の中では決め手に欠けていたのも事実です。そうした中で街着につかいやすいシルエットと、1万円ほど安いAcrople Jacketは回避不可能でした(笑)
Acrople Jacketのデメリット
- 保温力はない
- 摩擦が強め
- 公式ストアのみの扱い
- 雨具としては使えない…
Acrople Jacketはウインドブレーカー的な扱いなので、生地は薄く、保温力もありません。内部にもあまり多く着込めるような代物でもないので、冬場などの着用は別のモノに任せた方が良いでしょう。
また摩擦が結構強めの生地なのか、ロンTなどを着る時に引っかかるような感覚があります。それほど気になることでもないのですが…相性的にそういうことも発生るかもねってことは覚えておいてよいかもしれません。
また扱っているのは公式ストアのみですので入手ハードルは結構高いかもしれません。僕が購入してから1週間ほど後でショップを覗いてみましたが、黒はほぼ完売している状況でしたね…アークテリクスの新製品は売り切れるのも本当に早い!
広く使いまわしがきくという意味では「ソラノフーディー」や「ガンマLTフーディー」あたりもおすすめです!どちらも年中使いやすく3万円以下で買えます。
まとめ:Acrople Jacketは限定感の強いウインドブレーカー!
Acrople Jacketは、気を張ることなく着用できるウインドブレーカーですね。
軽いですし、ストレッチもきくので動きを邪魔しないので着心地抜群です!雨や風にも強く、コンパクトなので本当に重宝しますね。何といってもセットアップで着たら「今日なに着よう…」問題を解決できますし、フリースなんかの裏地として着用するのも1つの手かもしれません。
低価格ながら「アークテリクスを着ているんだ」というワクワクそのままに味わえるのも最高ですね!コスパ最強ってこういうアイテムのためにあるんだと思います(笑)
ぜひ検討時の参考にしてくださいね。