マウスコンピューターの「NEXTGEAR JG-A7G7S」をレビューします。（製品貸出元：株式会社マウスコンピューター）
CPUに最新のAMD Ryzen 7 9700Xを搭載したゲーミングパソコンです。GPUはGeforce RTX4070 SUPERでゲーミング性能を高く、ホワイトカラーが採用されて見た目にも嬉しいモデルに仕上がっています。標準で3年保証＋24時間365日電話サポートがつく手厚さとコストパフォーマンスがウリのモデルになっています。
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目次
NEXTGEAR JG-A7G7S 特徴・スペック
マウスコンピューターが展開しているゲーミングブランドとしては、既に「G-Tune」が存在します。NEXTGEARとの違いは、NEXTGEAR がエントリー向けに用意されていること。ゲームを快適に遊ぶのに必要となるスペックを最低限目指し、低価格を実現したのがNEXTGEARのウリです。
安いモデルなら10万円ちょっとからラインナップがあるNEXTGEARですが、今回お借りしたモデルはその中でもトップクラスに性能（価格も）が高いやつ。最新ゲームも快適に遊べるし、実況配信とか動画編集とかマルチユースに活躍できるモデルです。
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NEXTGEAR JG-A7G7S 外観チェック
ミニタワーサイズのPCケースを採用しているので、部屋を圧迫しないサイズ感でちょうど良い感じがします。写真のようにRGBファンが複数搭載されているので見た目にも楽しく仕上がっています。フロント側にNGのロゴが入っており、Xのようなデザインになっているのが象徴的です。
上部に電源ボタン、USB類を装備。マグネット着脱式のフィルターもあるのでメンテナンスもバッチリです！そしてLEDボタンによってライティングを変更できるのがありがたい。マザボとかソフトで変更するのってどうしても手間だったりしますからね。
今回は水冷CPUクーラー (240mmラジエーター)搭載モデルですが、ファンは白でラジエーターが黒…うーん…個人的には真っ白にしてもらえたらありがたかったかな。ケースの白とファンの白の間に黒があるのってなんとなくイヤかもって感じです(笑)
ただCPUの発熱が少ないこともあってか動作音はめちゃくちゃ静かです！長時間作業をする人や冷却面にこだわる人にも満足できるんじゃないかと思います。
フロントパネル側に最大3個、リアに1個、トップに2個、最大6個のケースファンを取付可能でエアフローは十分確保できている印象。グラボをガッチリ支えるステーなんかも装備していて考え抜かれている印象を受けました。
NEXTGEAR JG-A7G7S 性能チェック
CPU性能：Ryzen 7 9700X
| CPU | PASSMARKスコア |
| Ryzen 7 9700X | 37249 |
| Ryzen 7 7800X3D | 34525 |
| Ryzen 7 7700X | 36452 |
| Ryzen 7 5700X | 26813 |
| Ryzen 5 7500F | 26679 |
| Ryzen 5 4500 | 15908 |
| Core i7-14700 | 46625 |
| Core i5-14400 | 26863 |
Ryzen 7 9700Xのスコアは37249で、下位モデルに搭載されているRyzen 5 4500の2倍以上のスコアを示しています。従来のRyzen 7 7700Xからは僅かな増加にとどまっていますがTDPが65Wになっているので消費電力、発熱が少ないのがポイントです。
ライバルのインテルCore i7ｰ14700よりも10000くらいスコアを落としているのも気になりますね。もちろんRyzen 7 9700Xも悪くないのですが、単純な性能ならインテルを選ぶか、ゲーム用途ならRyzen 7 7800X3Dなど選択肢が色々あって悩ましいです。それはそれで嬉しい悩みだったりもしますが(笑)
GPU性能：RTX4070SUPER
| モデル（GPU） | 設定（標準品質） | スコア |
| G-Tune FZ-I7G7A （RTX4070Ti S） | 1920×1080 | 23000（非常に快適） |
| 3840×2160 | 12000（非常に快適） | |
| NEXTGEAR JG-A7G7S （RTX4070S） | 1920×1080 | 22912（非常に快適） |
| 3840×2160 | 10045（とても快適） | |
| raytrek 4CXF （RTX4070） | 1920×1080 | 19500（非常に快適） |
| 3840×2160 | 8500（とても快適） | |
| DAIV FX-I7G6T （RTX4060Ti） | 1920×1080 | 18000（非常に快適） |
| 3840×2160 | 6100（快適） | |
| Legion Tower 5i Gen 8 （RTX4060） | 1920×1080 | 14500（非常に快適） |
| 3840×2160 | 5000（やや快適） |
こちらは各GPUでFF15のベンチを回した結果です。 GeForce RTX 4070 SUPERはさすがのスコアですが、GeForce RTX 4070 Ti SUPERと比較するとワンランク落とす形ですが、フルHDゲーミングがメインならそこまで差が出ていません。
GeForce RTX4060クラスと比較してもゲーミング性能に余裕が出るので、最新ゲームを快適にプレイしたいとか、向こう数年は安心して使えるパソコンが欲しいという感じならGeforce RTX4070クラス以上を選ぶというのも悪くありません。
クリエイト性能
RAW現像
| CPU | 時間 |
| Ryzen 7 9700X | 1分56秒 |
| Ryzen 7 7800X3D | 2分12秒 |
| Ryzen 7 7700X | 1分59秒 |
| Ryzen 7 5700X | 2分38秒 |
| Ryzen 5 7500F | 2分17秒 |
| Ryzen 5 4500 | 3分50秒 |
| Core i7-14700 | 1分59秒 |
| Core i5-14400 | 2分40秒 |
実行速度をチェックするため100枚のRAWデータの変換にかかった時間を計測しました。Ryzen 7 9700Xは1分56秒で処理を完了しています。PASSMARKスコアでは差がついていたCore i7-14700のよりも処理は速い…ちなみにRyzen 7 9700Xの傾向としてシングル性能が非常に高く、マルチ性能はそこそこという特徴があります。
ゲーミング特化のRyzen 7 7800X3Dだとクリエイト系にはイマイチだったりもしましたが、Ryzen 7 9700Xなら色々な領域で結果を出してくれそうな印象を受けました。特にクリエイト系作業にウエイトをおいている方なら選択肢として悪くないかと思います。
動画編集
| モデル | 構成 | 処理時間 |
| NEXTGEAR JG-A7G7S | Ryzen 7 9700X×RTX4070 SUPER | 1分01秒 |
| NEXTGEAR JG-A7G7S | Ryzen 7 7800X3D×RTX4070 SUPER | 1分08秒 |
| DAIV FX-A7G7T | Ryzen 7 7700X×RTX4070Ti | 1分02秒 |
| NEXTGEAR JG-A7G60 | Ryzen 7 5700X×RTX4060 | 1分29秒 |
| G-Tune FZ-I7G7A | Core i7-14700KF×RTX4070Ti SUPER | 38秒 |
| DAIV FX-I7G6T | Core i7-14700F×RTX4060Ti | 55秒 |
| Legion Tower 5i Gen 8 | Core i7-13700×RTX3060Ti | 49秒 |
DaVinci Resolveでミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータ→フルHDへ書き出す時間を計測しました。
Ryzen CPUの中では動画編集も快適に行える性能ですが、コア数の暴力インテルにはボコボコにやられてしまった印象。趣味レベルの動画や、そこまでこだわった作業を行わないのであればRyzen 7 9700Xも悪くありませんが動画編集メインで考えるならインテル一択という感じかもしれませんね。
NEXTGEAR JG-A7G7S 感想や評価
| メリット | ・AMD Ryzen CPUは十分な処理能力 ・ワッパが良く、発熱も抑えられている ・ケースが優秀でおしゃれ |
| デメリット | ・お値段が高い（約30万円） ・動画編集ならインテルCPU ・ゲームならRyzen 7 7800X3D |
NEXTGEAR JG-A7G7Sをおすすめしたい人
- 白いゲーミングPCが欲しい人！
- 性能にもしっかりこだわりたい人
- バランス感覚を重視する人
- 静音性、発熱、ワッパあたりも気になる人
NEXTGEAR JGシリーズをレビューしました。
Ryzen 7 9700Xは従来CPUよりもワッパが各段によくなり、同程度か若干上のパフォーマンスを見せてくれます。シングル性能はインテルCPUに負けないくらい高くなりましたが、マルチ性能はそこそこです。動画編集だとインテルCPUが選択肢かなという印象。さらに言えばゲーム用途だとRyzen 7 7800X3Dがありますし選択肢の多さゆえに悩みそうな印象。全体的にバランス感覚に優れているモデルに仕上がっているので使い勝手は非常に良いんです。その良さを理解してくれる人が現れるかどうかが課題でしょうか。。
まぁNEXTGEARにインテルCPU搭載モデルはありませんのでクリエイト系もしっかりやりたい！NEXTGEARから選びたい！という人はこのモデルしかないんですけどね(笑)
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