2021年の年明けから自作パソコンにチャレンジしました。パソコンを組むのは、2019年夏に「Ryzen 5 3600」で組んで以来となります。
現在ってCPUにRyzen 5000番台があったり、GPUはRTX30シリーズがあったりと、割とパーツが選び放題なんですよね。もちろん性能的にもブレークスルーを起こしているので、パソコンを組んだり、購入するには絶好のタイミングなんです。
ただし、パーツの供給不足は深刻で「欲しいけど買えない」なんてことも・・・今回「Ryzen 7 5800X」が偶然にも手に入ったので選んだパーツとか感想とかを書いていきたいと思います。
目次
Mini-ITXにRyzen 7 5800Xで組みたい!
今回のパソコンを組む目的としては、従来組んだものよりも強化することはもちろん「小型化」も1つの大きな目的です。そのためMini-ITXと呼ばれるコンパクトな規格のパソコンを組むことにしました。デスクに置いても邪魔にならないやつ。
僕のパソコンの用途としては、ブログを書いたり写真の編集がほとんど。そこまで高性能なPCは必要としないのですが、最新ゲームや動画編集にもチャレンジしたい気持ちもあって高性能PCを目指していきます。なのでGPUには最新のRTX30系を組み込みたい。これは4K解像度にも対応できるほどの強力なパーツです。
現在「M1 MacBook Air」と「LG Ultrafine 4K Display(24MD4KL-B)」という環境で作業していることから、モニターとThunderboltで接続ができるマザーボードは必須。条件はこれくらいかな。
【パソコンを組む目的】
- 前回より強力なPCにする
- Ryzen 7 5800X & RTX30系で組む
- コンパクトなサイズにする
- Thunderbolt接続は必須
んで、サクっと試算してみたところ余裕で20万円は超える(笑)
当サイトにはマウスコンピューターとのコラボ企画で、Core i7-10700×RTX3070を搭載した「DAIV Z7」を用意しているので「コレを買ったほうが安いんじゃね?」という考えが頭をよぎりまくりました。→当サイト限定!DAIV Z7の詳細はコチラ(内容は変更する可能性もあります)
それでも自作に踏み切ったのは、自分で選んだパーツで好きに組めるってことと、単純に勉強になるって理由からです。なんだかんだ楽しいんですよね。
Ryzen 7 5800X&RTX3070で自作!選んだパーツは?
- ケース:In Win A1 Plus
- CPU:Ryzen 7 5800X
- CPUクーラー:MASTERLIQUID ML120L V2 RGB
- MB:ASRock X570 Phantom Gaming-ITX/TB3
- メモリ:32GB(使いまわし)
- SSD:Samsung 980 PRO 500GB PCIe Gen 4.0 x4
- GPU:GeForce RTX 3070 EAGLE OC 8G
- 電源:650W 80PLUS GOLD(ケース付属)
選んだパーツはこんな感じです。
マザーボードの条件を満たす「Ryzen×Thunderbolt×Mini-ITX」だと候補がこれくらいしかなかったんだけど、変にこだわってしまった分だけ高かった・・・メモリ以外は基本的に新規で購入しました。
ちなみにパーツは、ドスパラ、パソコンショップアークあたりで購入。Ryzen 5000番台やRTX30系の在庫が本当に枯渇。ネットではまず見かけないし、店舗に足を運んでも空振りが多かったです。。
In Win A1 Plusは電源とファン付属でコスパ良し!
IN WIN A1 Plusは、 650W 80PLUS GOLD電源を搭載したMini-ITX専用PCケースです。僕が購入したのは限定版のPhantom Gamingエディションで、マザーボードと揃えてみました。ケース自体はブラックやホワイトと共通ですが、テーマカラーの赤と黒でちょっとだけカッコよく仕上がっています。
ケースファンには同社のSirius Loop ASL120(アドレサブルRGB LED対応)が2基付属してるし、天面にはワイヤレス充電ステーションまで完備。ユニークかつコスパも良いケースだと思います。
ケースは2万円チョットですが、電源だけでも普通に買ったら1万円くらいするので納得の範囲。
製品寸法は273 x 224 x 357mmで、搭載可能なCPUクーラーは高さが最大160mm、GPUは160 x 55 x 320mmまで。ボトムには120mmファンが2基増設できるようになっている。小さいながらも割と拡張性には富んだケースになっています。
Ryzen 7 5800XでIntel CPUを圧倒!
CPU人気というか勢い的にはIntelよりもAMDというのが最近の流れです。特に5000番台と言われる「Ryzen 5 5600X」「Ryzen 7 5800X」「Ryzen 9 5950X」は人気がありすぎて市場から消え去っているのが現状。
苦手と言われていたゲーミング性能が爆発的に伸びて、もともと得意だったクリエイト系もこなせるんだから「そりゃみんな買うよね」って感じはする。
簡易水冷クーラーを試してみたかったので、COOLER MASTERのMASTERLIQUID ML120L V2 RGBを購入。「空冷に比べて冷えるし静か」っていうイメージがあったんだけど。ポンプとかラジエーターとか音の発生源は多いので、割と音は気になる感じだった・・・ズズズズってずーっと言ってるけど、たぶん熱の発生は抑えられているはず。
In Win A1 Plusは高さ160mmまでの割と大きなCPUクーラーが入るので、そのうち空冷クーラーを買うかもしれません(笑)
Ryzen 7 5600Xと従来CPU性能比較
CPUの選択にあたっては悩みました。Ryzen 5000番台は性能も上がっていますが、従来モデルと比較するとお値段も上がっているんですよね。
こちらはCPUの性能や価格を簡単に表にしたものです。
CPU | 価格 | コア数スレッド数 | PassMark |
Ryzen 7 5800X | 約6万円 | 8コア16スレッド | 28700 |
Ryzen 5 5600X | 約4万円 | 6コア12スレッド | 22197 |
Ryzen 9 3900X | 約5.5万円 | 12コア24スレッド | 32855 |
Ryzen 7 3700X | 約4万円 | 8コア16スレッド | 22810 |
Ryzen 5 3600 | 約2.5万円 | 6コア12スレッド | 17867 |
Core i7-10700K | 約4万円 | 8コア16スレッド | 19580 |
CPUの予算は5~6万円で考えていたので、Ryzen 9 5950Xは候補から外れました。
ゲーミング性能だけが目当てならRyzen 5 5600Xのうま味が強い感じで、クリエイトならRyzen 9 3900Xのコスパ良さそうというのが個人的見解です。(インテルCPUも値下がりを考えると悪くない)
ここ最近でパソコンを組んだ人を何人か知っていますが、だいたいRyzen 9 3900Xを選択しています。実は僕も購入したのですが、Ryzen 9 3900Xは訳あってお空に召されました・・今回は2代目ですが、同じCPUを買い直すのもツマラナイので結果的には良かったです。
この表だと、Ryzen 7 5800Xが中途半端な存在っぽく感じますが「ゲームもクリエイト系もいけて、最新パーツが試せる」という点において僕にフィットしました。偶然立ちよったお店に在庫があったというのも大きいですけどね~。
Ryzen 7 5800XはRAW現像も快適
2500万画素クラスのカメラで撮影した、RAWデータ100枚をJPEGに変換する時間を計測してみました。
- Ryzen 7 5800X ⇒2分35秒
- Ryzen 9 3900X ⇒3分03秒
- Ryzen 7 3700X ⇒3分30秒
- Ryzen 5 3600 ⇒3分59秒
- Core i9 10900X⇒3分00秒
- Core i7 10700K ⇒2分55秒
RAW現像はインテルの得意とするところでしたが「Ryzen 7 5800X は2分35秒」という結果に!
これはシングルコアの性能が大きく伸びた結果だと思いますが、インテルのCore i9さえも凌駕するというのは満足感しかありません(笑)
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GeForce RTX 3070 EAGLE OC 8G 性能チェック
GPUにはGeForce RTX 3070 EAGLE OC 8Gをチョイスしました。コイツは2スロット&3連ファンなので、サイズさえクリアになれば結構いい働きをしてくれます。サイバーパンク(重めもゲーム)プレイ中も70℃前後で落ち着いてるので安心して見てられます。
Mini-ITXのケースには大きなグラボって入らないですし、熱がこもると性能も生かしきれません。電源容量も650WなのでRTX3070あたりが上限なんですよね~。(製品によって推奨電源容量がちがうので要確認)
本当はRTX3060Tiも有力候補だったんですが「日本では未発売かな?」ってくらい在庫がない。そして4K解像度でゲームを遊ぶと、性能的にチョット足りない(調整が必要になりそう)気がしたんですよね。そしてそして、案外RTX3070と値段も変わらなかったので1つ上のパーツにしました。
熱とか電源が問題になってきたら省電力モードで遊ぶのもヨシ!軽自動車で100km/h出すより、普通車で100km/h出すほうが楽だよね?の感覚で選んでます(笑)
RTX3080、RTX3070、RTX3060Tiを比較
GPU | 価格 | PassMark |
RTX3080 | 約10万円~ | 24035(111%) |
RTX3070 | 約7~9万円 | 21582(100%) |
RTX3060Ti | 約6~7.5万円 | 19746(91%) |
何回も書いているように、GPUは供給がなくて市場価格がUPしている傾向にあります。なので価格面は割とザックリなのですが、性能的にはそれぞれが1割程度の差という感じ。
RTX3060Tiが6万円で購入できるなら良いのですが、売っているものは7万円強の製品がほとんど・・そうなるとRTX3070と数千円~1万円程度の差しかありません。
2月末頃にはRTX3060が控えていますが、RTX3070を約7.5万円で購入する決断をしました。おそらくRTX3060はLG Ultrafine 4K Displayを活かしきれないと思うんだ・・・なんて自分に言い訳をしましたが結局は待てないだけ(汗)
RTX3070のゲーミング性能チェック
モデル(GPU) | 設定 | スコア |
自作パソコン (RTX3070) | 3840×2160(高品質) | 5563(やや快適) |
G -Tune EP-Z (RTX3080) | 3840×2160(標準品質) | 8564(快適) |
DAIV Z9 (RTX2080S) | 3840×2160(標準品質) | 5580(やや快適) |
FF15でゲーミング性能をチェックしたところ、RTX3070はRTX2080Sを超えるスコアを見せました。4K解像度の高設定でやや快適なので、ほとんどのゲームで高設定で快適に遊べるはずです。
少し乱暴に言ってしまえば「フルHDクラスの処理ならRTX30系のどれを使っても問題ない」でしょう。しかしRTX30シリーズを選ぶ価値は「リッチなゲーミング環境」にあるはず。高解像度になればなるほど、下位モデルとの差は顕著になってくると睨んでいます。
このように考えると、RTX3070にするというのは良い決断だったと思っています。
まとめ:自作PCは楽しいけどコスパが悪い
こんな感じでコンパクトかつ強めのパソコンが完成しました。性能面では過去所有したことのないくらいの快適さを得たので満足度も高いですね。
ただ問題があって「モニターから音が出ない」症状に苦しめられています。モバイルモニターに接続すると普通に音が出るので、LG Ultrafine 4K Displayと相性が悪いのかもしれません。それかThunderbolt周りが悪さをしているのかも??こうしたトラブルがあるおかげで勉強ができるというのも自作の醍醐味!(前向き)
ただ予算が結構かかってしまったことや、2代目を余儀なくされたことを考えるとコスパは悪いですね。決して万人におすすめできるものではないかも。。BTOパソコンなら製品保証もありますし、万が一を考えると安心感がちがいます。納期が多少かかりますが、パーツを選んで組み立てる時間を考えると案外差はないのかも?
BTOパソコンパソコン各社の製品を調べてみましたので参考までにどうぞ!
おすすめパソコン
フロンティア FRGXB550/WS810/NTK
RTX3060Ti搭載で16万円台!
- Ryzen 7 5700X搭載
- GeForce RTX3060Ti!
- 台数限定のお得すぎるパソコン!
価格:164,800〜
Ryzen 7×RTX3060Tiの組み合わせなら高解像データ編集にも対応できるほど。これで税込16万円台は、はっきり言ってお得です!SSDは1TBも容量がありますし、高速なM.2 NVMeタイプとなっています。電源容量も850Wと余裕がありますので、強化パーツを追加していくのもありでしょう。長く使える1台だと思います。
DAIV A5(セール価格)
Ryzen 7 5700X搭載!
- Ryzen 7 5700X×RTX3050
- 高解像データ編集にも使える
- 人気のデュアルストレージ構成!
価格:¥209,800→189,800
AMD Ryzen 7 5700Xを採用した高パフォーマンスモデルです。実はDAIVではRyzen 7 57000Xの採用はずっと見送られてきていたのですが、要望が多かったのかここに来てラインナップを増やしています。GPUはRTX3050なので、軽めの高解像データ編集や、オンラインゲームにも使えます。
ドスパラ GALLERIA XA7R-R37
クリエイト、ゲームも最高の環境で!
- AMD Ryzen 7 5700X搭載!
- GeForce RTX3070搭載!
- 1TB SSDで容量たっぷり!
価格:249,980〜
Ryzen 7 5700X&RTX3070の構成で、高解像データも快適に処理が行えます。1TBの大容量ストレージを採用しているのも魅力的!メモリが16GBなので32GBにカスタマイズしてあげるほうが良いでしょう。
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