Canonのフルサイズミラーレスカメラ「EOS RP」を購入しましたのでレビューします。
フルサイズとは思えない軽さとコンパクトさを実現したカメラです。軽量さをいかしてスナップはもちろん、瞳AF機能を使った人物撮影も楽しめます。フルサイズらしいボケの美しさや、バリアングル液晶による動画撮影など気軽に色々な撮影を楽しめます!実売価格が10万円ちょっとということもあって、サブカメラや初心者が手にするのにもうってつけカメラです。
桜の季節に持ち出してみましたので、参考にしてもらえると嬉しいです。
目次
Canon EOS RPレビュー
発売は2019年ですので、3年ほど経過しているモデルになります。初値が16万円ほどだったと記憶していますが、当時はまだレンズが豊富じゃなかったことや、バッテリーの貧弱さ(撮影記録枚数が200枚を超える程度)が懸念材料で購入は見送っていました。
それから数年経過したことで価格もこなれてきましたし、CANONのRFマウントも対応レンズが増えました。中には3万円前後で購入できる単焦点レンズも出てきています。少ない投資で楽しめる環境が整ってきたということですね。もう準備運動はバッチリだ!
さらにEOS R6/EOS R/EOS RPを対象とした「ENJOY CAMERA キャッシュバックキャンペーン ―2022春―」が3月18日からスタートしたことであっさりと購入に踏み切ってしまいました(笑)
写真は難しいことを考えずにシャッターを切るだけで楽しいですし、操作系もシンプルなので使いやすいです。フルサイズらしい高画質も流石といったところです。
僕がはじめてフルサイズカメラを購入した時って、カメラ+レンズ1本で20万円を超えていた気がします。それが半額近い値段で買えるようになったのですから、良い時代になりました(笑)
これは大阪のシンボルタワー通天閣の展望台から撮影した1枚。大阪城がどこにあるかわかるかな?
EOS RPを購入してから、こうした観光地や動物園などを巡ったり、子供と一緒に散歩に出かけるお供に連れていくことが増えました。
小さく咲いていたお花をパシャリ。背景が大きくボケて印象的な仕上がりになりました。スマートフォンとは一味も二味もちがった雰囲気を楽しめます。
YouTube動画レビュー
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Canon EOS RP 開封・デザインチェック
ここからは開封の様子をお伝えします。
僕はRF35mm F1.8 MACRO IS STMというレンズキットを購入しました。ズームレンズキットと悩んだのですが、単焦点レンズを使うことのほうが圧倒的に多いんですよね。それにしても箱が大きいです。
上段にはEOS RP本体の箱があり、下段にはレンズの箱が鎮座しています。
この白い段ボールの中には空気しか入っていません。化粧箱はもう少し小さくできたのでは?(笑)
カメラには本体のほかに、保証書、取説、充電器などが付属します。最近は充電器が付属しない(USBケーブルで充電する)カメラが増えたのですが、付属してくれたほうがありがたいと思う派です。
下段にはカメラ本体とストラップが入っていました。半分くらいしかスペースを使ってないけど…ね。コンパクトにできなかった?(笑)
Canon EOS RP サイズ感
EOS RPのサイズは、132.5x85x70 mmです。重量は440gですので、一般的なフルサイズ一眼レフと比較すると半分ほどの重量になるでしょうか。積極的に持ち出そうと思えるコンパクトさはEOS RPのメリットになります。
カラーはブラックと限定のゴールドがあります。質感はプラっぽいので高級感があるとは言えないですが、その分軽く仕上がっているのでトレードオフかと思います。なんせお安いですしね。
背面にはモニターや各種操作ボタンが配置されています。気になったのは十字キー以外のボタンのクリック感が深いというか、ふにゃふにゃした感じになっていることですね。
細かい部分の高級感というか仕上がりを求めていない(そういう思想の製品じゃない)というのが伝わってきます。
上部左側に電源ボタン、右側にモードダイヤルなどの操作系が集中しています。個人的には電源ボタンが場所をとっているのがもったいない気がしましたね。なんならISOダイヤルを設置してほしかったところ。
グリップが深めになっていますので、ある程度大きいレンズをつけても取り回ししやすいですね。
写真ではプログラムモードにしていますが、緑色のシーンインテリジェントオートにすればカメラが自動でシーンに合わせて最適な設定を行ってくれます。人間はタイミングを合わせてシャッターを切るだけ。とても簡単です。
なれてきたら設定を煮詰めてカスタム登録しておけるので、長い付き合いができるカメラだと思います。
ちょっと物足りないファインダー
ファインダーは0.39型有機ELカラー電子ビューファインダーで、視野率は100%、倍率は0.7倍になります。数字を聞いてもピンとこないかもしれませんが、いわゆるエントリークラス相当ということになるでしょうか。
発色もきれいで撮る分には問題ないのですが、上位機種を味わってしまった体には正直物足りなさを感じてしまいます…特にマクロレンズを使っているとファインダーに顔をゴリゴリこすりつけて確認しようとしてしまいます(笑)
Canon EOS RP+単焦点レンズ
EOS RPに合わせて購入したレンズは「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」「NEW RF50mm F1.8 STM」「RF85mm F2 MACRO IS STM」の3本です。最初はズームレンズを購入するつもりでしたが、フルサイズらしいボケを楽しみたいのと単純に単焦点レンズをよく使うのでそうしました。
マクロ撮影が大好物なんじゃ…だから3本中2本も入っとる(突然のキャラ崩壊)
RF85mmを組み合わせてもバランスを崩さないのは嬉しい誤算でした。ただしフードが別売りっているのがちょっといただけません。在庫も切れていることがあって、わざわざ購入するのも手間なんですよね~。
RF50はいわゆる撒き餌レンズになっていえ、やや甘さが残るものの逆にその雰囲気も良かったりします。最近は高画質でシャープな写真が好まれる傾向にありますが、やさしい雰囲気の写真もいいじゃない!というかそっちが好きなんです。
消費の早すぎるバッテリー
EOS RPの撮影可能枚数は、ファインダー使用時で210枚、液晶モニター使用時で250枚です。1日フルで撮影するならバッテリー1つでは足りません。
他メーカーなら300~400枚くらいは撮れるのが割と一般的ですので、その点に関してはEOS RPの弱点と言えそうです。予備バッテリーも結構良いお値段するんですよね。
バリアングル
モニターは3.0型104万ドットのバリアングル式で、自撮りをしたり動画撮影をするのも便利です。タッチパネルにも対応しているので、ピントを合わせたいところを選択したり、スライドで画像を送ったりすることもできます。スマホライクにも使える。
付属しているストラップと、別途購入した液晶保護フィルム。
Canon EOS RP スペック・性能比較表
モデル名 | EOS RP |
有効画素数 | 2620万画素 |
センサー | フルサイズ |
シャッタースピード | 30~1/4000 秒 |
連写 | 5コマ/秒 |
標準ISO感度 | 100~40000 |
動画 | 4K(23.98fps) |
液晶モニター | 3インチ(104万ドット) |
防塵防滴 | あり |
手振れ補正 | なし |
撮影枚数 | 210枚 |
サイズ | 132.5x85x70 mm |
重量 | 440g |
価格 | >カメラのキタムラでチェックする |
Canon EOS RPの作例
写りの第一印象としては「クリア」という点ですね。ホワイトバランスも優秀ですし、透明感のある写真が撮れるカメラだと思います。
カメラにとっては苦手なシーンの1つですが、AFも大きく迷うことなく合わせることができました。
カメラが軽いので、荷物が多くなりがちな子供とのお出かけでも積極的に持ち出そうという気になります。「レンズもう1本持っていくかな?」なんて余裕が生まれるほどです。
ぶるんぶるん
ぶるんぶるん?
1点気になったのは撮影後のブラックアウトです。1枚撮り終えるとほんの少しだけタイムラグが発生するので、撮影テンポが悪く感じることもあります。もともとじっくり撮るほうなので影響は少ないですが、子供の面白い一瞬の表情とかを撮り逃しているような気がするのもしばしば…
それと露出補正もいったんシャッターを半押ししないと行えないので、撮影までにワンクッションいるのが上級者には受け入れられないポイントになるかもしれません。
ハチが飛んできたので急いでカメラを向けましたが、予想以上にAFが速くてピント合わせも優秀だと思います。
このやわらかーい感じを期待してカメラを購入したので満足です(笑)
Canon EOS RPはエントリーに最適なフルサイズカメラ
EOS RPをレビューしてきました。
クリアで素直な描写はとても扱いやすく、初心者でも簡単にきれいな写真がとれるカメラだなと感じました。一方で多くのユーザーにとっては必要ない機能や堅牢性はゴッソリとそぎ落とされている印象も受けます。悪い言い方をすれば「チープ」とも言えますが、その恩恵として軽さや価格に反映されていることも忘れてはいけません。
個人的にはサブカメラとしての活躍を期待したので不満はありませんが、上級者がメインカメラとしてバンバン使うというのには物足りない可能性があります。
フルサイズカメラという写真愛好家にとっての1つラインに一気に到達できますので「これから写真を趣味にしたい」「カメラをはじめてみたい」なんて人には最適のモデルだと思いますよ!
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