※2023年4月11日より新筐体を採用した「DAIV FXシリーズ」へと変更になりました。
マウスコンピューターの「DAIV FX-A7G7T」(旧モデルDAIV A7/A9相当)をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Ryzen 7000番台CPUに高性能グラフィックス(GeForce RTX4070Ti)を搭載した本格的なクリエイト向けのデスクトップパソコンです。どんな作業をやらせてもパフォーマンスに余裕を感じるほどの高性能!RAW現像、動画編集といったクリエイティブワークにも最適なモデルとなっています。
目次
DAIV FX-A7G7Tレビュー
マウスコンピューターが展開するクリエイターモデルが「DAIV」です。
負荷のかかる作業にも耐えられるパフォーマンスを前提に作られています。また利便性やメンテナンス性、冷却性能という面でもテストを重ねており「安心して使えるパソコン」というのが特徴です。
DAIV FX-A7G7Tの特徴をまとめるとこんな感じです。
- Ryzen 7 7700Xを搭載!
- GeForce RTX4070Ti搭載!
- 高解像データ編集にも最適!
クリエイターの専門的なニーズに応えてくれるハイエンドモデルになっています。
従来モデルではRyzen 5000番台が、CPUもRTX3000番台が搭載されていましたが、刷新されたことでパフォーマンスがかなり向上しています。より成果にこだわりたいユーザーにとっても魅力的なモデルでしょう。
ラインナップ
モデル | 構成 | 価格 |
DAIV FX-A9G80 | Ryzen 9 7900X/RTX4080/32GB/2TB | 539,800 |
DAIV FX-A7G7T | Ryzen 7 7700X/RTX4070Ti/32GB/1TB | 419,800 |
DAIV FX-A7G70 | Ryzen 7 7700X/RTX3070/32GB/1TB | 344,800 |
DAIV FX-A5G1B | Ryzen 5 7600/RTX3050/16GB/500GB | 249,800 |
DAIV FX-A5G1B | Ryzen 5 7600/GTX1650/16GB/500GB | 219,800 |
DAIVのデスクトップはコスパ面よりも性能、品質、サポートなどを重視しています。価格がエントリークラスでも20万円を超えており安いとは言えません。最新モデルとは言え、ちょっとお高すぎる気がしないも…(自主規制)
公式サイトの「期間限定セール」「特別クーポン」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」を狙って少しでもお得に購入するのがおすすめです!
DAIV FX-A7G7T 性能(スペック)
CPU: Ryzen 7 7700X
GPU:GeForce RTX3070
メモリ:32GB
ストレージ:1TB Gen4 SSD
電源:850W 【80PLUS GOLD】
サイズ:約220×510×525
重量:約12.4kg
DAIV FX-A7G7Tは、旧モデルだとDAIV A7~DAIV A9にあたります。CPUにRyzen 7 7700XをGPUにGeForce RTX4070Tiが採用され、パフォーマンスを確保しているのがポイント。パソコンの生命線とも言える電源に850W 【80PLUS GOLD】と高品質なパーツが採用されているのも嬉しいです。
メンテナンスが行いやすい工夫がされており、愛機を常にきれいな状態で使えるのもポイント。底面フィルターが設置や移動時に外れやすかったので、マグネットはもう少し強力なやつを採用してもらいたかったかも?
新旧ではシャーシのデザインが変わっただけでなく、サイズもかなり大きくなっています。大型化していくグラボに対応するためには仕方のないことかもしれません。
CPUクーラーは240mmラジエーターの水冷式となっているので、静音性、冷却性に期待ができます。暑い時期でもしっかりと性能を維持し続けることが可能でしょう。CPUクーラーはカスタマイズできないケースもあるので、最初から高性能なパーツが載っているのは良心的だと思います。
ケースファンは最大6個搭載可能で、電源部分は専用の吸気・排気口を備えたチャンバー構造で熱源を分断しています。
ベンチマークテスト
CPU性能:Ryzen 7 7700X
8コア16スレッドのRyzen 7 7700XがCPUに採用されています。最近のCPUはコア数も多くなってきているので、やや物足りない数に見えてしまうかもしれませんがパフォーマンスは高いです。
参考までにPassMarkが公開しているデータをどうぞ。
モデル | CPU | スコア |
DAIV FX-A7G7T | Ryzen 7 7700X | 36452 |
- | Ryzen 5 7600X | 28705 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X | 28495 |
DAIV A5 | Ryzen 5 5600X | 22168 |
DAIV Z9 | Core i9-12900 | 36597 |
DAIV Z7 | Core i7-12700 | 31282 |
Ryzen 7 7700Xは旧世代のRyzen 7 5800Xと比較すると約37%ほど高いスコアになっています。
Intel CPUを採用した「DAIV Z9」(Core i9-12900)と同等クラスのスコアであることにも注目。クリエイト作業ではCPUがモノを言うところもあるので、ライバルとちゃんと戦えているところは評価に値します。このあと実作業でどれくらい差がついてくるかもチェックしていきます。
RAW現像
「RawTherapee」を使って100枚のRAW現像にかかった時間を計測したデータです。
モデル | CPU | 時間 |
DAIV FX-A7G7T | Ryzen 7 7700X | 1分59秒 |
DAIV A9(旧) | Ryzen 7 5800X | 2分39秒 |
DAIV A5 | Ryzen 5 5600X | 2分43秒 |
DAIV Z9 | Core i9-12900 | 2分13秒 |
DAIV Z7 | Core i7-12700 | 2分16秒 |
DAIV Z9(旧) | Core i7-11700 | 2分58秒 |
旧世代の5000番台ではインテルCPUに差をあけられるシーンもありましたが、7000番台ではそれを払拭!今回比較する中では最も短時間で処理を終えることができました。
クリエイトと言えばインテル!というイメージがまだまだ強いかもしれませんが、AMD Ryzen CPUも結構侮れないというのが伝わるかと思います。かなり高度なRAW現像を行うユーザーでも不満はないはずです。
SSDの転送速度
ストレージはGen 4 SSDということで、起動も速いですし体感的にもサクサク動くのは気持ち良いです。ただ、Gen 4と呼ぶにはもう一声ほしい気がしないでもないです。速度にこだわりたい人は、カスタマイズでグレードの高いパーツに切り替えたほうが良いかもしれません。
【転送(読み込み)速度理論値】
- HDD→200MB/s
- SATA SSD→600MB/s
- 一般的なNVMe SSD→3500MB/s
- 高性能なNVMe SSD/Gen 4→7000MB/s
GPU(ゲーミング)性能チェック
DAIV FX-A7G7Tに標準搭載されているのはGeForce RTX4070Tiです。従来のハイエンドGPUに匹敵するので映像表現力を求めているクリエイターにも最適です。
FF15のゲームスコア
モデル(GPU) | 設定 | スコア |
DAIV FX-A7G7T (RTX4070Ti) | 1920×1080(標準品質) | 23049(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 10202(普通) | |
DAIV Z7 (RTX3060) | 1920×1080(標準品質) | 11522(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 4274(普通) | |
DAIV A9 (RTX3070) | 1920×1080(標準品質) | 16805(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 6600(快適) | |
G -Tune EP-Z (RTX3080) | 1920×1080(標準品質) | 18538(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 8564(快適) |
FF15のスコアは「4K標準設定でとても快適」という結果になりました。高解像領域でもしっかり結果が出ているのは好印象ですよね。従来のGeForce RTX3080と比較しても約20%ほど高いスコアです。このくらいのレベルならこだわりのあるゲーマー納得できるでしょう。
ここ最近のGPUの進化には目を見張るものがありますね。高解像美麗グラフィックで楽しみたい!高リフレッシュレートを維持したいというハードゲーマーにもおすすめです。
動画編集
Resolveを使って動画編集のテストを行った参考データです。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータをレンダリング(フルHD)の時間を測定しています。
モデル | 構成 | 処理時間 |
DAIV FX-A7G7T | Ryzen 7 7700X×RTX4070Ti | 1分02秒 |
DAIV A9 | Ryzen 7 7700X×RTX3070 | 1分05秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 1分25秒 |
GALLERIA XA7R-R36 | Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 1分36秒 |
DAIV Z7(新) | Core i7-12700×RTX3060 | 1分12秒 |
DAIV Z7(旧) | Core i7-11700×RTX3060 | 2分05秒 |
DAIV FX-A7G7Tの処理時間は1分ちょっとで、この中でもトップクラスの結果でした。ただしフルHD書き出しならRTX3000番台とも大差はありません。よほど専門的な作業を行わない限り性能を持て余しかねません、逆にしっかりと高解像データ編集にも対応したいという人には安心できるパフォーマンスになっています。
DAIV FX-A7G7T 感想・評価
メリット | デメリット |
・CPU処理能力が高い/インテルCPUに負けない ・クリエイティブ作業も快適に行える ・ゲームや高解像動画編集にも最適 | ・SSDの速度がイマイチ ・もう少し安くしてほしい ・付属品がほぼない |
DAIV FX-A7G7Tは、CPUにRyzen 7 7700Xをいち早く搭載しており、その高いパフォーマンスを発揮して数々の作業を快適に行えるのが魅力です。GPU性能も高いのでクリエイティブな領域だけでなく、トップクラスのゲーム環境構築にも貢献してくれそうです。ゲーム配信とかをやってみるのも面白そうですよね!
デメリットはストレージの転送速度と付属品がない点ですかね。好みに合わせてカスタマイズ/準備することをおすすめします。今はモデルチェンジすぐということで割高感がありますが、もう少しこなれてきたら買いやすい値段に落ち着くかもしれません。
公式サイトの「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」などのセールをうまく活用しましょう!
DAIV FX-A7G7Tをおすすめしたい人
- 高い処理能力が必要な人
- グラフィック性能を求める人
- 高解像データ編集をしたい人
- ゲームに快適性を求める人
DAIV FX-A7G7Tをレビューしてきました。
従来モデルよりも全体的にパフォーマンスを上げてきた点は素晴らしく、一般向けとして販売されているモデルの中では上位クラスの性能を誇っていると言っても過言ではないでしょう。高解像データ編集にも負けないパフォーマンスは圧巻です!ただしお値段はちょっと高めです。
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