近年、戦利品を集めて脱出するタイプのゲーム、いわゆるルートシューター系ゲームが人気です。
この記事では「間違いなく面白い」と言える人気タイトルをピックアップし、各タイトルの特徴や「快適にプレイするためのPCスペック」をまとめます。PCを選ぶ際のポイント、注意点、予算別のおすすめ構成など、この記事を読めばきっと理解してもらえるはずです。
合わせておすすめのゲーミングパソコンも紹介しますので、PC選びの参考にして下さい。
ルートシューターは重い?特徴や推奨スペック
近年のPCゲーム市場では「ルートシューター」と呼ばれるジャンルが大人気です。敵を倒しながら装備やアイテムを集めたり、キャラクターのレベルを上げたり、スキルを覚えて、ビルドを組み、何度も何度も周回プレイすることで強くなる快感がこのジャンル最大の魅力。
このジャンルでは「タルコフ」などの超人気タイトルを皮切りに「ARC Raiders」「Duckov」など、いまや数多くのタイトルが登場しています。
しかし、ルートシューターは総じて高い負荷がかかることでも知られており、広大なマップや対戦相手、AIなどの描画には大量の計算処理が必要になります。PCがスペック不足だと、カクつく、フレーム落ち、撃ち負けるという原因につながりやすいのも事実です。
そこで「今人気のルートシューター タイトル」に合わせて、各ゲームの特徴や、どんな人向けか、快適に遊ぶためのPCスペックなどを解説していきます。
初心者、中級者などターゲット別のゲーミングPCの選び方、予算別のおすすめモデルまで、完全ガイドとしてまとめました。
未プレイは人生損する!おすすめルートシューター系ゲームタイトル8選
1. Escape from Tarkov(タルコフ)

超リアル志向のPvPvEタイトルで、リコイルや装備管理がシビア、損傷や怪我によって利用する回復アイテムが異なるなど、かなり本格派向けのタイトルになっている。上級者とも同じ戦場に放り込まれたりするので、訳のわからないうちにやられてしまうこともしばしば…しかも死ぬと装備ロストのリスクが高いというハードゲーマー向けの仕様になっている。
推奨スペックは、CPUがCore i7-14700F、GPUはRTX 4070、メモリ64GBといった感じになっている。流石にこれほどのスペックを用意するのは難しいが、設定を落とせばRyzen 7 5700X×RTX4060のミドルクラススペックでも遊べるという報告があがっている。
2.ARC Raiders

謎の機械生命体「ARC」によって荒廃した未来の地球を舞台に、プレイヤーは「レイダー」として資源を回収し、生き残りをかけて戦います。多くの配信者たちもこぞってプレイし、Steamで高同時接続を記録するなど非常に注目度が高い。毎回のプレイが「まるで映画みたい…」と感じるほど、ドラマチックな展開に胸が躍る(意味深)
推奨スペックは、CPUがIntel Core i5-9600K / AMD Ryzen 5 3600とそこまで要求は高くない。GPUも旧世代のGeForce RTX 2070 / Radeon RX 5700 XTなどで遊べる。旧世代エントリークラスだと厳しいかもしれないが、条件的にプレイしやすいのも好評を得ている理由の1つ。
3.Borderlands(ボーダーランズ)

『ボーダーランズ4』は、冷酷なは、シリーズ史上最凶の独裁者が支配する新たな惑星を舞台に、激しいアクション、バッドアスな主人公たち、そして数十億種類のユニークかつ強力な武器が登場する、ヒャッハー満載の大人気シューティングRPGゲーム最新作。
FPSが苦手な人でも楽しめる仕様になっており、ビルド構築の自由度も高い。協力プレイも可能で、レジェンダリーアイテムを目指してついつい時間を溶かしてしまう。
推奨スペックは、Core i7-12700やRTX3080クラスとかなりのパフォーマンスを要求される。負荷は高めなので、中程度の設定で遊ぶには最新ミドルクラスあたりが必要になってくる。
4.Escape from Duckov(ダッコフ)

エスケープ フロム ダッコフ(Escape From Duckov)はPvEの見下ろし型脱出シューター系タイトルで、発売から間もなく300万本の売り上げを達成したほど熱のあるタイトル。マップ上にランダムに配置されるアイテムを回収しながら脱出を目指す。
アヒルが闊歩するユニークな世界観で、コレ系のゲームを遊んでみたいけど「ハードなのはイヤ」みたいな人でもカジュアルに遊べる。SEAMの評価は「圧倒的に好評」で、要求スペックも軽め+価格も安いから始めやすい。
5.Cyberpunk 2077(サイバーパンク)

巨大都市ナイトシティを舞台に、主人公V(ヴィー)となって成り上がっていくオープンワールド・アクションアドベンチャーRPG。美麗グラで描かれるハイテク+荒廃感のある不思議な世界で、隅々まで街の息づかいが感じられる。スニークで攻略するもよし、力任せのプレイで敵を蹂躙するもよし、車に乗ってドライブするだけもよし、ロマンスに落ちるのもよし…作り込みのレベルが他タイトルとは比較にならない。
要求スペックは、CPUがCore i7-12700 or Ryzen 7 7800X3D、GPUがGeForce RTX 2060 SUPER or Radeon RX 5700 XT or Arc A770とかなり高い。設定を落とせばもちろん動作するが、このゲームはできるだけ美しいグラフィックで体験してほしい。
6. Remnant

「Remnant」は、恐ろしいワールドの数々を舞台に、生き残った人類が新たな獰猛なクリーチャー、神の如きボスと戦いを繰り広げるゲーム。翻訳が微妙という指摘はあるものの、FPSソウルライクでボス攻略やビルド、装備のアップグレードのループが楽しい。またデスペナもないので何度でもリトライできて、ハマる人はとことんハマるので100時間~300時間溶けるのも覚悟して(笑)
推奨スペック的には、Ryzen 5 3600×RTX2060/RX5700なので旧世代ミドルクラスで足りるのも良い。
7.Destiny 2

Destiny は、ハイスピードFPSバトルで爽快感のあるプレイが楽しめるタイトル。基本プレイ無料で、ソロまたは仲間と一緒にミッションやPvP/PvEに挑める。特に説明もないので「わらかん」状況にはまりやすいものの…武器やビルドの自由度も高く、自分にあったプレイスタイルが見つかればかなり楽しめる。要求スペックは低め。
8.Outriders

アウトライダーズは、アグレッシブなガンプレイと激しいアクションが特徴のRPGシューター。グラもきれいで、スキルビルドを考えながら最適解を見つけていくタイプにはピッタリのゲーム。武器も個性的で、最高レア装備も豊富なのでコレクター気質の人はハマるだろう。ただ調整が不十分という指摘もあり、ラグやバグ、難易度が高すぎるといったことが原因でストレスを抱えるプレイヤーも…
もともと海外での評判は高く、STEAMのセールだと1000円以下になっていたりもするので、数少ないルートシューターのタイトルとして試すのはあり。
【目的別】参考スペック
| クラス | 設定 | 参考スペック |
| ライト | FHD/60FPS | Core i5-14400F、Ryzen 5 7500F、Ryzen 7 5700X RX7600、RTX5060 |
| ミドル | FHD~WQHD/60~144FPS | Core i7、Core Ultra5 RTX5060Ti、RTX5070、RX7800XT、RX9070XT |
| ハイエンド | WQHD~4K/144FPS以上 | Core i7/9、Ryzen 7/9 RTX4080、RTX5070Ti~ |
PC選びのポイントとしては「自分のプレイスタイル」と「ゲームの要求スペック」が交差するところを探すことだ。
多くの人がフルHDでプレイしているというのが現状だが、その中身はカジュアルに60FPSで遊ぶのか、240FPSはりつきを狙うのかで全然違う。CPUもシングルスレッド性能とマルチコアを使う場面が混在していたり、ゲームの特徴を把握しておくのも重要。
予算重視ならライトクラスで設定を落としながら60FPSを出せるように狙っていくようになる。ミドルクラスならフルHDは快適、WQHDも狙えるといった感じで余裕が出てくる。悩んだら「予算内で最高のモノ」か「今やりたいことの1つ上の快適性」を目指すと後悔の少ない買い物ができる。アップデートで負荷が変わる場合もあるしね。
メモリは16GBが最低ラインで、タルコフなどの最新タイトルを遊ぶ場合は32GB以上を推奨。同時に配信や録画もするなら32GB必須、人によっては64GB以上もアリと言った感じだろう。ストレージはNVMe SSDが必須で、マップ読み込みやロードの快適性に直結する。容量は1TB以上推奨。他にも冷却性能や電源容量にも目を向けて、長時間プレイでも安定を目指したい。
他にも高FPS(144Hz以上)を出せるモニターを用意したり、安定したネットワーク回線を用意するのも頭の片隅においておこう。遅延や切断はゲーム体験を大きく損なうので可能なら有線接続を推奨。
ルートシューターにおすすめのゲーミングPC
ゲーミングパソコンを自作するというのも手だが、パーツの相性(干渉、起動しない等)のリスクがあるのでビギナーには非推奨。国産BTOメーカーのドスパラ、マウスコンピューター、フロンティアや、外資系ならDell、レノボ、HPあたりから選択するのが手堅いです。用途別にCPU・GPU・メモリ・SSD容量を自分の用途に合わせて選択またはカスタムできるのも魅力です。
ライトユーザー・初心者向け(予算15万円前後)
| モデル名・リンク | CPU | GPU | メモリ | SSD | ポイント |
| Lightning-G AV5B | Ryzen 5 7500F | RTX5060 | 16GB | 500GB | コストパフォーマンスに優れたモデル |
| GALLERIA RM7R-R56T | Ryzen 7 5700X | RTX5060Ti | 16GB | 500GB | ゲーミングPCらしさの結晶 |
| FRGKB550/WS1015/NTK | Ryzen 7 5700X | RTX5060 | 32GB | 1TB | 13万円台でメモリもストレージも充実 |
| Lenovo LOQ Tower | Core Ultra 7 255HX | RTX3050 | 16GB | 500GB | クラス超えのCPU処理能力で13万円台 |
| Lightning-G AF7W | Ryzen 7 7700 | RTX 5070 | 16GB | 500GB | ゲーミング性能重視ならコレ |
| GALLERIA XGC5M-R56-GD | Core Ultra5 225F | RTX5060 | 16GB | 1TB | 20万円以下でも遊びたい |
| NEXTGEAR JG-A7A8X | Ryzen 7 5700X | RX7800XT | 16GB | 1TB | WQHDゲーミングも狙える |
このクラスは15万円前後のモデルが中心。CPUはRyzen 5 7500FやRyzen 7 5700Xと、GPUにRTX5060シリーズを組み合わせた製品がスタンダードといったところだ。このクラスを超える、Ryzen 7 7700、RTX 5070、RX7800XTが選べれば、快適性はグンとアップする。
中でもCore Ultra 7 255HX搭載した、レノボの「Lenovo LOQ Tower」はクラスを超えるCPU処理能力といっていい。ただしGPUがエントリークラスのRTX3050なのでゲーミング性能としてはそれほど高くない。画像処理などをメインで行うユーザー向けといったところ。
どのモデルも共通してメモリとSSD容量が少ない傾向にあるので、必要に応じてカスタマイズを行おう。特にSSDは1TBは確保したい。
ミドルユーザー・中級者向け(予算20万円前後)
| モデル名・リンク | CPU | GPU | メモリ | SSD | ポイント |
| NEXTGEAR JG-A7G70 | Ryzen 7 9700X | RTX 5070 | 16GB | 1TB | 標準で3年保証、初心者にもやさしい |
| Lightning-G AF7W | Ryzen 7 7700 | RTX 5070 | 16GB | 500GB | コストパフォーマンス重視ならコレ |
| GALLERIA XA7R-R57-B | Ryzen 7 7700 | RTX 5070 | 32GB | 1TB | ブラックカラーのGALLERIA |
| G TUNE DG-I7G6T | Core ULtra 7 265 | RTX5060Ti | 32GB | 1TB | 洗練されたデザインとサポートが魅力 |
| FRGHLMB650/WS1030 | Ryzen 7 9700X | RX7900XT | 32GB | 2TB | 20GB VRAM搭載、マルチユースで大活躍 |
| Legion Tower 5 30IAS10 | Core Ultra 7 265KF | RTX 5070 | 32GB | 500GB | CPU処理能力は上位クラスなみ |
中級者クラスになると20~25万円前後のモデルが中心。CPUはRyzen 7 7700、Ryzen 7 9700X、GPUはRTX5060Ti/RTX5070シリーズから選択するようになってくる。実況配信や動画編集といった作業もやるなら、このクラスを選択したい。メモリは32GBがベターだ。
個人的にはフロンティアの「FRGHLMB650/WS1030」が20GB VRAM搭載していて魅力に感じる。特にゲーミング性能を少しでもあっくほしたいという人にはおすすめ。後はCore Ultra 7 265KFを搭載した、レノボの「Legion Tower 5 30IAS10」ですね。処理能力は一般向けとしては上位ですし、クリエイトしたいって人にはCPU能力がモノをいうところもある。
価格は結構まちまちになるけど、その分選択肢としての幅も広くて用途にあわせやすい。価格重視、ゲーミング性能重視、処理能力優先など好みにあわせやすいのが、このミドルクラスの良いところ。
ゲーマー向け(予算30万円前後)
| モデル名・リンク | CPU | GPU | メモリ | SSD | ポイント |
| FRGHLMB650/WS1111/NTK | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5070 Ti | 32GB | 1TB | 全方位対応のマルチゲーミングPC |
| FRGHLMB650/WS1113/NTK | Ryzen 7 9800X3D | RX 9070 XT | 32GB | 2TB | ゲーマー納得のスペックで27万円台 |
| FRGHLB760/WS1112/NTK | Core i7-14700F | RTX 5070 Ti | 32GB | 1TB | Core i7×RTX5070Tiで約27万円 |
| NEXTGEAR JG-A7G7T | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5070 Ti | 16GB | 1TB | 3年保証で長期利用でも安心 |
| NEXTGEAR JG-A7G7T | Ryzen 7 7800X3D | RTX 5070 Ti | 16GB | 1TB | ゲーム特化CPUで安定プレイ |
| DAIV FM-A7G80 | Ryzen 7 9700X | RTX5080 | 64GB | 2TB | ゲーマー、クリエイターもガッツリ使える |
上級者クラスになると30万円を超えてくるようなモデルも多い。CPUはゲーミング特化のRyzen 7 7800X3D/Ryzen 7 9800X3Dも選べる。GPUはRTX5070TiやRX9070XTから選択しよう。どうせならとことん追求して理想のPCを手に入れてほしい。
まとめ
ルートシューターは比較的重たいタイトルも多いものの、「準備」「判断力」「リスク管理」「ビルド」「周回」が楽しいジャンルです。
タイトルもそれほど多くないわりに需要は大きく、人気やプレイヤー数もかたよりやすい傾向にあります。むしろマルチなどではプレイ人数が多い=賑やかみたいなところもあるのでメリットにつながっています。
ゲーミングPC選びで言えば「将来のアップデート」や「配信予定」を見越して、少し余裕を持った構成で選んでおくのがコツ。まずは自分がどのゲームをどんな画質設定で遊びたいかを決め、それに合わせて予算を組んでいくのが成功のコツです。
参考リンク



