※2023年4月11日より型番が「G-Tune FZシリーズ」へと変更になりました。
マウスコンピューターの「G-Tune EP-Z」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Core i9-12900KF×GeForce RTX 3080を搭載したハイエンドゲーミングパソコンで、その圧巻の処理能力には驚くばかりです!最高クラスのゲーミング環境を構築して、高設定でのゲームの快適性を追求するのも良し、ゲームの実況配信に生かすのも楽しいでしょう。これまでの天井を突破するほどの性能で、優位に立ちたいゲーマーにおすすめです。
各ベンチマークやRAW現像、動画編集にかかった時間なども掲載しますので参考にしてみてください。
目次
G-Tune EP-Zとは?
マウスコンピューターが展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」とあります。
ゲーミングモデルとあって性能がもともと高く、ゲームを快適にプレイできるだけでなく、写真や動画の編集といったクリエティブな領域にも転用できます。快適さや映像美を追求したいゲーマーに求められるモデルと言って良いでしょう。
G-Tune EP-Zの特徴はこんな感じ!
- Core i9-12900KF
- GeForce RTX 3080
- 水冷CPUクーラーを標準搭載
- 最高クラスのゲーミング性能、高解像データ処理も快適
- 映像美にこだわりたいゲーマー、クリエイターにおすすめ
G-Tune EP-Zのスペック
CPU:Core i9-12900KF
グラフィックス:GeForce RTX 3080
メモリ:32GB
ストレージ:1TB NVMe SSD + 4TB HDD
電源:1000W 【80PLUS® PLATINUM】
サイズ:215×490×501 mm
重量:18.9kg
このタイプの筐体を採用したモデルは、G-Tuneの中でもフラッグシップモデルにあたります。積極的に最新パーツを採用していたり、これでもか!と贅沢なパーツが採用されているのが特徴。反面かなりの高額になっておりコスパ面を語るようなモデルではなく、とことんこだわりたい人向けのモデルと言えるかもしれません。
G-Tune EP-Z 外観チェック
※従来モデルの写真を使用
存在感のあるボディで、フロント側には強化ガラスが採用。レッドカラーがアクセントになっていてシャープさと力強さが伝わってくるようです。重量も20kg近くありますので開封は注意されたし。テーブル上に担ぎ上げるのには一苦労しました…女性一人での設置は厳しいかもしれません。
USBなどのインターフェース類はトップにまとめられておりアクセスもしやすい。個体差かもしれませんが、今回の電源ボタンはちょっと硬めでした。
120mmのリアファン、インターフェース、大きめの電源などが確認できます。エアフローは底面から背面へと抜けるタイプで、CPUなどの発熱が大きいパーツもしっかりと冷却します。また水冷クーラー採用ですので高い冷却性を期待できるかと思います。
底面にはダストフィルターも装備されており、サッと取り外して清掃できるのもポイント。
G-Tune EP-Z レビュー
CPU性能チェック:Core i9-12900KF
搭載されているCPUは、第12世代Core i9-12900KFです。16コアもあるのでパワフルに動作し、圧倒的な処理能力を実現しています。
参考までに、一部のCPUと比較した例をご覧ください。PassMarkのデータを参照しています。
CPU | スコア |
Core i9-12900KF | 41515 |
Core i7-12700 | 32016 |
Core i9-11900KF | 25454 |
Core i7-11700 | 21739 |
Ryzen 7 5800X | 28495 |
Ryzen 5 5600X | 22168 |
Ryzen 7 3700X | 23857 |
Core i9-12900KFは、従来のCore i9-11900KFと比較すると約63%もスコアがアップしています。
進化というよりも、別次元の処理能力をもってしまった印象…CPU性能が良ければあらゆる作業で快適になりますし、処理時間の短縮化にもつながります。従来モデルからの更新を考えている人には良いタイミングだと思います。
RAW現像(写真編集)性能をチェック
無料現像ソフトの「RawTherapee」を使って100枚のRAWデータの一括変換にかかった時間を計測。
モデル | CPU | 時間 |
G-Tune EP-Z(新) | Core i9-12900KF | 2分01秒 |
G-Tune EP-Z(旧) | Core i9-10900K | 2分41秒 |
DAIV Z7 | Core i7-12700 | 2分16秒 |
DAIV Z7 | Core i7-11700 | 2分58秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X | 2分39秒 |
DAIV A5 | Ryzen 5 5600X | 2分43秒 |
G-Tune EP-A(旧) | Ryzen 7 3700X | 3分12秒 |
RAW現像処理時間は2分01秒で、現環境トップクラスの処理能力をしめしてくれました。
従来モデルからの短縮化も顕著ですが、ライバルのRyzen CPUよりも30-60秒近く短い時間で処理が完了しています。大量のRAW現像を行う人には、G -Tune EP-Zを選択する価値はありそうです。
NVMe対応 SSDで爆速!
ストレージはNVMe対応 SSD(Gen 4)が搭載されており、実測で7000MB/sの転送速度を実現しています。
このクラスのSSDとしてはトップクラスの転送速度ですので、サクサクと気持ちの良い動作をしてくれます。大量のデータを移動するクリエイターや、ロード時間を短縮したいゲーマーなど多くのユーザーにとって満足できるはずです。
GeForce RTX 3080のグラフィック性能をチェック!
GPUは最新のGeForce RTX 3080が搭載!従来モデルを凌駕する性能で、特に高解像領域で威力を発揮します。
FF15のゲームスコア
モデル(GPU) | 設定 | スコア |
G -Tune EP-Z (RTX3080) | 1920×1080(標準品質) | 18538(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 8564(快適) | |
raytrek ZF (RTX3070) | 1920×1080(標準品質) | 16658(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 6646(快適) | |
DAIV Z7 (RTX3060) | 1920×1080(標準品質) | 15430(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 5477(やや快適) | |
DAIV Z9 (RTX2080S) | 3840×2160(標準品質) | 5580(やや快適) |
重量級タイトルのFF15でRTX3080をチェックしたところ、4K解像度で快適を得られる結果となりました。ついに4K解像度が身近になる時代が到来、新しい扉を開いてしまった感じすらあります。RTX2080SUPERと比較してもかなりの伸びが見られますよね!
RTX2070SUPERあたりもゲーマーには人気がありますが、3840×2160なら約1,7倍ものスコアが出ています。4Kモニターを使っている人や、重量級タイトルでフレームレートにこだわりたいという人にはうってつけのGPUですね。
G -Tune EP-Zは動画編集に使える?
過去にマウスコンピューターさんに取材して教えてもらった「4K動画編集に必要なスペック」という条件は余裕で満たしますし、先のFF15の結果を見ても十分な動画編集能力を備えていると解釈できます。
動画編集能力をテストするために無料ソフトのResolveを使いました。ミラーレスカメラで撮影した4Kデータを使って簡単な動画を作成→レンダリングの時間を測定しています。
モデル | 構成 | 処理時間 |
G -Tune EP-Z(新) | Core i9-12900KF×RTX3080 | 49秒 |
G -Tune EP-Z(旧) | Core i9-10900K×RTX3080 | 1分15秒 |
DAIV X7 | Core i9-10900X×GTX1660 | 1分30秒 |
DAIV Z9 | Core i7-10700K×RTX2080S | 1分34秒 |
DAIV Z7 | Core i7-9700K×RTX2060S | 2分00秒 |
過去のテストの中でもトップクラスの処理時間です。「データ溶けた?」と思うくらい一瞬で処理が完了するので、日常的に動画編集を行う人にも選んでほしいモデルになっていると感じます。
G-Tune EP-Zの感想・評価
メリット | デメリット |
・圧倒的な処理能力 ・存在感のある筐体がカッコいい ・ゲームだけでなくクリエイトもいける | ・大きくて重たい ・設置、移動、メンテナンスが大変 ・電源ボタンがかたい |
ハイエンドモデルに相応しい存在感のあるボディ、あらゆる作業を快適にする処理能力、そして際立つGPU性能と、処理能力面では不満を感じることはまずありません。決して安いモデルではありませんが、手に入れたらパソコンライフは快適になること間違いなしです!
トップクラスの性能を誇るため、そのパフォーマンスを生かすためにサイズは大きめ。開封時には一人ではやや持て余す重量、デスク下を圧迫することも考えられます。設置スペースは余裕を持ちたいところです。
価格は高いですが、公式サイトのセールで大きく割引が入ることもありますので狙ってみても良いかもしれません。
G-Tune EP-Zシリーズをおすすめしたい人
- 高い処理能力が必要な人
- 最高のゲーミング環境を構築したい人
- 存在感のあるモデルを使いたい人
- 予算が潤沢な人
- 長く使えるモデルが欲しい人
マウスコンピューターの「G-Tune EP-Z」を紹介しました。
全体的にとても高いパフォーマンスを見せており、性能面では過去モデルを圧倒的に凌駕するパソコンに仕上がっています。最高のゲーミング環境を構築して美麗グラフィックを楽しんだり、設定面で有利に立ち回りたいゲーマーにおすすめです。またその高い処理能力は本格的なクリエイター向け作業にも耐えるため、多用途で使えるモデルだと感じました。こだわり派にこそ使ってほしい製品ですね!
公式サイトでは「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」など、お得に手に入れるチャンスもあります。欲しい方は定期的にチェックされると良いことがあるかもしれません。
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