マウスコンピューターの「G TUNE FG-A7G7T」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
新型ケースを採用したゲーミングPCで、CPUはRyzen 7 9800X3Dでゲーミング性能が高いのが特徴。GPUはGeforce RTX5070Tiを採用しているので4Kや高フレームレートのゲームプレイにも強くなっています。記事執筆の価格は49万9800円で、標準で3年保証+24時間365日電話サポートつきとなっています。
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目次
G TUNE FG-A7G7T 特徴・スペック
マウスコンピューターが展開しているゲーミングブランド「G Tune」の最新モデルにあたります。
性能×利便性×メンテナンス性を高めた新ケースを採用したことにより、最新パーツの性能を余すところなく引き出せるようになっています。CPUは3D V-Cache搭載のRyzen 7 9800X3Dで、ゲーミング性能はトップクラスを誇ります。Geforce RTX5070TiはDLSS 4.0対応で、こちらもゲームプレイに最適となっています。
最新ゲームでの快適性はもちろん、240Hzリフレッシュレートに張り付きを狙いたいとか、こだわりの強いゲーマーも満足いく仕様になっています。しかも手厚い保証もあって、不具合時に奪われる時間を極力少なくできます。多忙なゲーマーにとって恩恵は決して小さくありません。
お値段は50万円を超えているので予算に余裕のある人向けにはなり、コスパは決して良いとは言えないかもしれません。ちなみにRyzen 7 9700Xモデルは46万9800円で少々安く購入できますが、せっかくならRyzen 7 9800X3Dを試したい気もしますよね!
YouTube レビュー
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G TUNE FG-A7G7T 外観チェック
※以前レビューした「G TUNE FZ-I7G80」の画像を掲載しています
G TUNE FG-A7G7Tは、直線をいかしたスリットデザインになっています。全体的にマットな質感になっており高級感を演出、カラーはグレーベースで重厚感があります。
前面の下部には新しくなったG Tuneロゴが入ります。アルミ素材でできておりメーカーの位置づけ(グレード)の高さを感じます。フロント側から冷えた空気が取り込めるので高性能パーツを搭載している割には静かな動作音です。
上部にはヘッドホンフックが隠れていました。引っ張れば出てくる仕様になっており、バネ式で自然と元の位置に戻ってくれるのがありがたいです。ゲーマーは1分1秒でも早くゲームに復帰したいですからね(笑)
上部ボタンやUSB類が用意。やっとType-C搭載のゲーミングPCが登場してくれました。またスライドカバーになっているのでホコリの侵入などを防げます。
天面カバーだけでなく、ほとんどの部品がツールレスで取り外せるのもポイント。パソコン内部のメンテナンスやパーツ交換時を楽に行えるようになりました。
内部パーツは、ほぼブラックで統一されています。前に組立工場を見学させていただいた時に聞いた話では、特注で作ってもらっているみたいなことも聞きました。映えそうではあるけどLEDライティング機能はあまり選べなくって、輝度を3段階で選択できるくらいなんですよね。ちょっともったいない気がしました。
G TUNE FG-A7G7T 性能チェック
CPU性能:Ryzen 7 9800X3D
CPU | PASSMARKスコア |
Core Ultra 7 265K | 58751 |
Core i7-14700K | 52885 |
Core i7-14700 | 46625 |
Core i5-14400 | 26863 |
Ryzen 7 9800X3D | 40049 |
Ryzen 7 9700X | 37249 |
Ryzen 7 7700X | 36452 |
Ryzen 7 5700X | 26813 |
G TUNE FG-A7G7Tに搭載されているRyzen 7 9800X3Dのスコアは約40000です。Ryzen 7 9700Xよりも少し高いスコアですが、インテルの最新CPUには大きく引き離されています。
またゲーミング性能では定評がありますが、クリエイト領域ではイマイチ性能を発揮しきれない特徴があることも多方面から報告が上がっています。実況配信や動画編集などをメインで行う場合は、インテルやRyzen 7 9700Xを含めて検討するのが良いでしょう。
GPU性能:GeForce RTX5070Ti
モデル(GPU) | 設定(標準品質) | スコア |
G TUNE FZ-I7G80 (RTX5080) | 1920×1080 | 23167(非常に快適) |
3840×2160 | 16158(非常に快適) | |
G TUNE FG-A7G7T (RTX5070Ti) | 1920×1080 | 23659(非常に快適) |
3840×2160 | 13784(非常に快適) | |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) | 1920×1080 | 22850(非常に快適) |
3840×2160 | 10764(非常に快適) | |
G-Tune HP-Z (RTX4080) | 1920×1080 | 23462(非常に快適) |
3840×2160 | 13261(非常に快適) | |
G-Tune FZ-I7G7A (RTX4070Ti S) | 1920×1080 | 23000(非常に快適) |
3840×2160 | 12000(非常に快適) | |
NEXTGEAR JG-A7G7S (RTX4070S) | 1920×1080 | 22912(非常に快適) |
3840×2160 | 10045(とても快適) | |
raytrek 4CXF (RTX4070) | 1920×1080 | 19500(非常に快適) |
3840×2160 | 8500(とても快適) |
こちらは各GPUでFF15のベンチを回した結果です。4K標準設定で非常に快適のスコアが得られています。スコア的には前世代のRTX4080に近い結果が出せていますし、フルHDクラスはGeForce RTX 4070 SUPERはあたりから頭打ち感がありますね。
上位のGeForce RTX5080と比較(4K)して約17%、Geforce RTX5070無印との比較で約28%高いスコアです。順当に差がついている気はしますし、全世代とのちがいをしっかり感じられるという意味ではRTX5070Tiは悪くない選択だと思います。
モンスターハンターワイルズ
フレーム生成/レイトレ OFF
フレーム生成/レイトレ ON
グラボ/設定 | フレーム生成/レイトレ OFF | フレーム生成/レイトレ ON |
RTX5080 | 非常に快適にプレイできます スコア37531(109.378PS) | 非常に快適にプレイできます スコア31996(187.33FPS) |
RTX5070Ti | 非常に快適にプレイできます スコア40542(119.50FPS) | 非常に快適にプレイできます スコア33269(195.64FPS) |
絶賛大人気のモンハンワイルズのベンチマークテストの結果です。Ryzen 7 9800X3Dのおかげなのか、RTX5080搭載モデルよりも高いスコアが出ているのには正直驚きました。やはりゲーム特化で選ぶならX3D系のCPUを選ぶメリットは相当大きそうです。
フレーム生成を入れることで200FPSに迫るフレームレートが出ているので、高性能なゲーミングモニター利用でのプレイでも満足いくものになるはずです。
クリエイト性能
RAW現像
CPU | 時間 |
Core Ultra 7 265K | 1分52秒 |
Core i7-14700 | 1分59秒 |
Core i5-14400 | 1分59秒 |
Ryzen 7 9800X3D | 1分58秒 |
Ryzen 7 9700X | 1分56秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分59秒 |
Ryzen 7 5700X | 2分38秒 |
実行速度をチェックするため100枚のRAWデータの変換にかかった時間を計測しました。クリエイティブ領域は苦手なイメージもありましたが、RAW現像も他CPUに負けないくらい快適に行えます。
動画編集
モデル | 構成 | 処理時間 |
G TUNE FZ-I7G80 | Core Ultra 7 265K×RTX5080 | 45秒 (4K:2分15秒) |
G TUNE FG-A7G7T | Ryzen 7 9800X3D×RTX5070Ti | 54秒 (4K:1分52秒) |
G TUNE DG-A7G70 | Ryzen 7 9700X×RTX5070 | 1分00秒 (4K:2分08秒) |
G-Tune FZ-I7G7A | Core i7-14700KF×RTX4070Ti SUPER | 38秒 |
NEXTGEAR JG-A7G7S | Ryzen 7 9700X×RTX4070 SUPER | 1分01秒 |
DaVinci Resolveでミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータ→フルHDへ書き出す時間を計測しました。
正直フルHDで遊ばせておくのはもったいないレベルで、1分もかからずに書き出しを終えてしまいました。Ryzen 7 9700X×RTX5070搭載の「G TUNE DG-A7G70」よりも順当な進化を遂げています。クリエイティブは苦手なはずなのでは?という結果が出ているので、よほど数字にこだわっていかない限りは十分なクリエイト性能を持っていると感じます。
G TUNE FG-A7G7T メリット・デメリット
メリット | ・ゲーミング性能を極限まで引き出せる! ・ゲーミングモニター利用でも満足できる ・動作音は静かで作業に集中できる |
デメリット | ・お値段が高い(約50万円) ・LEDライティングがあまり選べない ・サイズが大きい… |
G TUNE FG-A7G7Tをおすすめしたい人
- 予算に余裕がある人!
- ゲーミング性能にこだわりたい人
- アフターサービスの質を重視する人
- 更新するならハイスペックという人
G TUNE FG-A7G7Tをレビューしました。
新ケースになったことで過去のG-Tuneブランドで課題になっていた部分をしっかりと解消してきているのは好印象。Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX5080はゲーミング性能を限界まで引き出せていると感じますし、時には上位モデルを凌駕するほどの結果を示しています。苦手な印象があった現像作業や編集などのクリエイティブ領域でもしっかりと結果を出せていますし、長期間マルチユースで活躍してくれそうなゲーミングPCです。予算に余裕があるなら是非入手したい1台ですね。
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