G-Tune H7-MKB(NEXTGEAR-NOTE i7941)をレビューします。
17.3型(フルHDノングレア)モニターは、高リフレッシュレート144Hzに対応!さらにsRGB比95%の色域までカバーするリッチな仕様で写真や映像編集にも使えます。ノートパソコンとしては珍しいメカニカルキーボードまで採用しており、メーカーの本気度が伝わってくるようです。
今回そんなハイスペックモデルを購入致しましたので本気レビューして行こうと思います!それではどうぞ
目次
パソコン選びで重視したこと
僕がパソコン選びで重視したポイントは以下の通り。(ご自身が購入を検討する際は、こうやってポイントをしぼると選びやすいかもです)
- ノートパソコン
- 高性能であること
- グラフィック性能が高いこと
- モバイル性能は重視しない
- 予算は20万円前後
一言でいえば「1台でなんでもこなせるノートパソコンが欲しい」って感じですかね(笑)
「Ryzen CPUの自作パソコン」も所有していますが、パフォーマンスに余裕はあるもののスペースに余裕がない…ならばいっそノートPCにしてしまおうという訳です。
最近はオンラインゲームに誘ってもらったりもすることもあって、グラフィック性能もしっかりしたのが欲しい。「このグラボで足りるかな?」っていう不安って地味にストレスですし、4K動画のテストにも使いたいですからね。
あとは液晶の色域だったり、キーボードの打鍵感だったり、インターフェースの充実だったりと色々ありますが優先度は低め。この辺は、あったら嬉しいなくらいの感覚です。
当然高くなるだろうし、高性能だからモバイル性能(軽さやバッテリーもち)は犠牲になるでしょう。価格は20万円を超えちゃうんだろうな…怖いけどお仕事道具なので、しっかりと妥協せずに選びました!
購入したPCは?NEXTGEAR NOTE i7941
出し渋っても仕方ないので発表すると、僕が購入したのはG-Tuneの「NEXTGEAR NOTE i7941」です。マウスコンピューターの中ではゲーミングブランドに位置し、その中でも割と上位のモデルになります。これまでクリエイター向けのDAIVを中心に紹介してきましたが、G-Tuneにも素晴らしいパソコンがあるというのは知っておいてほしいところ。
最高クラスのCPUに、GeForce RTX2070グラフィックを搭載。これはRAW現像はもちろん、最新ゲームから、4K動画編集までこなせるスペックです。
液晶は17.3型(フルHDノングレア)で、高リフレッシュレート144Hzに対応、sRGB比95%の色域までカバーするリッチな仕様。さらにノートには珍しいメカニカルキーボードまで採用しています。
価格は249,800円で、税と送料をこめると30万円弱…かなり予算オーバーですが、僕の希望を完璧に満たしてくれる(はず)ですから仕方ありません。しばらく使っていますが、今のところサクサク動作してくれますし後悔はありません!
ブロガーのみんなも35~40万円するPCを買ってる印象ありますし、「買わない理由が価格なら買え!」ってエライ人がいってた気がするよね?
NEXTGEAR-NOTE i7941のスペック
モデル名 | パーツ構成 |
i7941SA1 | Core i7-9750H/RTX2070/8GB/256GB |
i7941GA1 | Core i7-9750H/RTX2070/16GB/512GB |
i7941PA1 | Core i7-9750H/RTX2070/16GB/512GB+2TB HDD |
>詳細を公式HPで確認する |
NEXTGEAR-NOTE i7941は3モデル展開。同じ筐体を使用しており、メモリやストレージで差をつけるようになっています。価格は22~26万円台。
パソコンの購入動機が4K動画編集や、日常的な現像作業なら32GBのモデルが良いと思います。
実は…お得情報!G-Tune H7-MKBを狙おう
実はマウスコンピューターは、2019年末頃から2020年頭にかけて型番の変更を行っています。mouse、G-Tune 、DAIVの既存モデルが新しい型番で登場。2020年2月時点だと、新旧入り混じる状態になっています。
僕が購入したNEXTGEAR NOTE i7941GA1と、G-Tune H7-MKBも基本的には全く同じ仕様。この記事は実質的に2機種のレビューを楽しめるようになっています(笑)
ちなみになぜか新型のほうが価格がちょっとだけ安くなってます。
- NEXTGEAR NOTE i7941GA1→249,800円
- G-Tune H7-MKB→219,800円
同じ構成であるにも関わらず3万円も価格がちがう。今なら新しい「G-Tune H7-MKB」を購入するのが絶対的にお得です。というか、マウスさんも間違いを防ぐ意味でクローズしたほうが良いんじゃないかと思うんですけどね?
ちなみに2020年2月19日(AM11時)まで、ウインターセールが開催中です。15型のゲーミングPCが、3万円とか5万円オフとお得に販売中です。
これだけ大きな割引が入るのは稀なので、チェックしておくとよい出会いがあるかもしれません。
NEXTGEAR NOTE i7941をレビュー
事前情報的な部分が長くなってしまいましたが、ここからはじっくりパソコンをレビューしていきます。
NEXTGEAR-NOTE i7941の外観写真
筐体はブラックで、天面にはヘアライン仕上げが施されています。指紋は結構目立つので定期的に拭き拭きしてあげたいところです。G-Tuneのロゴがあるだけのシンプルなデザインなので、万人受けするかと思います。
激レア!メカニカルキーボードを採用
全キー同時押しに対応したメカニカルキーボードを採用。キーピッチは18mm、ストロークは2mmになっています。スコスコと気持ちの良い打鍵感を味わえます。
ノートにメカニカルを採用しているのって、とても珍しいんですよ!!
左側のShiftが小さいのと、横に「¥」ボタンがくる特殊な配置。無変換もスペースの右側にあります。個人的にはそれほどストレスは感じません。むしろメカニカルの気持ち良さが勝っている感じですね。
キーボードは体と接触する唯一のパーツなので、相性の良さって意外と大切です。
フルカラーLEDを採用しているので、鮮やかなイルミネーションを楽しめるのがゲーミングモデルらしいポイント。大き目のトラックパッドの前面にもLEDがあります。
LEDは管理アプリでオフにもできますし、好みに合わせた配色や点滅などカスタマイズが可能です。リストレスト部分の汚れが目立ちにくいのはうれしい誤算。
17型と15型のサイズを比較
NEXTGEAR-NOTE i7941は17.3型のディスプレイを採用。となると気になるのは重量ですよね。はじめて手に取った印象は「意外と重くないじゃん」でした。
レビュー機はベゼルを薄くしてコンパクトに仕上げているので、従来の15型とあまり変わらないのサイズを実現。本体重量は約2.6Kgですが、15型も2.3㎏くらいあるモデルが存在します。なので数百グラムの差しかありません。
ちょうど手元に15.6型のDAIV 5Pがあったので重ねてみました。→DAIV 5Pのレビューはこちら
17.3型のほうが縦横に数cm大きいという感じですね。この差はカバンに入れる時に命運を左右しそうな予感。持ち運びをするなら少しでも小さいほうが良いでしょうが、僕はほとんど据置機として使うので問題なし。
パフォーマンスを維持するために230Wの大きなACアダプターが付属。さすがにこれも持ったら3㎏を超えそうなので気楽には持ち歩けません。
G-Tune NEXTGEAR-NOTE i7941のベンチテスト
CPU(Core i7-9750H)のパフォーマンス
NEXTGEAR-NOTE i7941は「ゲームモード」という機能を搭載。オンにすることでCPUの性能を大幅に引き上げることができます。(ターボブースト時45W→70W)
ベンチテストをしてみるとかなりスコアに差が出ることがわかりました。そのため基本的にゲーミングモードにてテストを行っています。
特にマルチスレッドにおいて差が顕著になっています。参考までに、他のCPUと比較してみました。
モデル | CPU | シングル(マルチ) |
i7941(Hi) | Core i7-9750H | 498.7(3510.8) |
i7941(Low) | Core i7-9750H | 498.7(2611.2) |
SENSE | Core i7-8750H | 453.0(3376.0) |
DAIV NG5500 | Core i7-8700 | 496.0(3381.0) |
Core i7-9750Hは、ノートパソコン用のCPUとしては上位クラスにあたります。RAW現像や動画編集などの負荷のかかる処理では、非力なCPUだと処理がおいつきません。ソフトすら快適に動作しない…なんてこともしばしば起こりますが、当機に関しては心配無用。
テスト結果では、デスクトップ用のCore i7-8700よりも若干スコアが上回るほどです。普通に使う分には、デスクトップとそん色ないと感じています。
RAW現像の時間を計測
僕の購入目的の1つでもあるRAW現像をテストしていきます。CPUの性能に大きく依存する処理ですが、ハイパフォーマンスCPUを搭載しているので結果が楽しみです。
2400万画素(APS-C)クラスの一眼レフで撮影したRAW100枚をJPEGに一括変換した際の時間を計測しています。現像ソフトは無料のRawTherapeeを使っています。(JPEG品質90、高画質で処理)
モデル | CPU | 処理時間 |
i7941 | Core i7-9750H | 3分56秒 |
DAIV 5P | Core i7-9750H | 3分54秒 |
DAIV 5D | Core i5-8400 | 4分25秒 |
100枚のデータを一括変換した場合、3分56秒で処理が完了しました。
同じCPUを搭載した「DAIV 5P」とタイムは変わりませんが、Core i5-8400を搭載した「DAIV 5D」より30秒程速いです。ソフトの起動もキビキビしていますし、処理を当てた際の待機時間も短くノンストレスです。
17型は表示も大きくのでゆとりを感じますし、sRGB比95%のディスプレイは正確な編集を後押ししてくれます。編集時間に貢献してくれるだけでなく、こういったバックボーン的な部分を支えてくれる安心感は大きいです。
ここまで満たしてくれるんだからゲーミングモデルをクリエイターが選択するのも全然ありだと思うんですよね。
GeForce RTX2070は最新技術に対応
今回最重要視したポイントでもあるグラフィック性能をテストしていきます。
RTX2070のグラフィック性能は非常に高く、リアルタイムレイトレーシングやDLSSといった最新技術にも対応。光源や陰影などのリアルな描写を楽しむことができる。そのほかにも4K解像度、高リフレッシュレートにも期待がもてます。
色々調べたみるとRTX2070でできないことは、ほとんどないと判明。これ以上のグラボでは伸び悩みがあり、かけるコストほどの効果が得られない印象。逆にRTX2070以下だと、4K動画や最新ゲームに不安が残る感じでした。
残念ながらDAIVにはRTX2070を搭載したPCがないんですよね。ないものは作れないし…
ゲームのベンチ結果
・FF15
重量級ゲームの代表格であるFF15のベンチ結果です。
標準品質 | スコア |
3840×2160 | 4075(普通) |
1920×1080 | 9583(とても快適) |
・FF14
中程度の重さのFF14のベンチ結果。FF15よりも軽いので「非常に快適」をマーク。
人気のバトロワ系ゲームや、FPSシューティングなんかもいくつかプレイしてみましたが快適ですね。グラフィック性能が高いだけでなく、高品質なディスプレイのおかげでゲームに集中しすぎてしまいます(笑)
動画編集は快適?
動画編集は無料ソフトのResolveを使いテストをしました。
ミラーレスカメラで撮影した4Kデータを編集できるかテストしましたが、もたつきを感じることは一切なくパフォーマンスの高さを実感しました。(買ってよかった)
書き出しもスムーズで、ちょっと目を離したら10%ほどすすんでいたので驚いたくらいです。
パフォーマンスの低いパソコンでの動画編集はストレス以外の何物でもありませんが、i7941なら積極的に動画を作ってみようかなという気になりますね。
NVMe SSD搭載で軽快に動作
NEXTGEAR-NOTE i7941には、Intel 660pというSSDが採用されています。理論値だと読み込み速度が1500MB/s、書き込み速度が1000MB/sという高速な転送速度になっています。これはHDDの10倍以上の速さになります。
そして実際にベンチソフトを使って計測したのがコチラ。
読み込み速度が1842.9MB/s、書き込みが951.6MB/sと理論値に近い数字が出ています。
マウスコンピューターのパソコン全体に言えることですが、公表しているスペックの性能がしっかりと発揮できているのが好印象。あまり大きな声では言えませんが、スペックなりの性能が引き出せていないPCって意外とあるんです。。
冷却性にも配慮!パフォーマンスは落ちないが騒音がネック
マウスコンピューターのパソコンがしっかりと性能を発揮できるのは、冷却性にもこだわっているから。
設計段階で無理をしないことで、パフォーマンスの低下を防いでいるのだという。17型でボディが少し大きいことも幸いしているのかもしれませんね。
ただし冷却時には、ファンの音はそれなりにします。アプリを使って計測しましたが、高負荷時は70dBを超えました。印象的には交通量の多い道路くらいの騒音といったところですかね。静かな場所での高負荷な作業は抵抗感を覚えるでしょう。
インターフェースもそこそこ充実
本体背面にHDMI×1、Mini DisplayPort×2があり、本体の画面と合わせて最大4画面まで出力することが可能。
他にもUSB2.0、USB3.0(Type-A、Type-C)、UHS-I対応のカードリーダーなどが標準搭載しています。強いて言えばThunderboltにも対応して欲しかったくらいですかね。たぶん使わないんですけど高級マシンなのでね…
一通りそろっているので、追加でハブや接続用のデバイスを購入しなくて良いのはありがたかったです。デスク周りもシンプルになりますしね!
NEXTGEAR-NOTE i7941の感想や評価
NEXTGEAR-NOTE i7941の良いところ
- 最高クラスの処理能力!
- 高品質な17.3型ディスプレイを採用!
- グラフィック性能が高く多用途で使える!
- RAW現像が快適!
- サブウーファー付き2.1chスピーカー
- メカニカルキーボードを採用
NEXTGEAR-NOTE i7941は、全部盛りといっても過言ではないくらい僕のニーズを完璧に満たしてくれた。写真の編集、動画、ゲームはもちろん、ブログ執筆も気持ちよく作業できます。
あと「音質がイマイチ」みたいな情報もあったのですが、僕個人としては十分良い音に聞こえました。音量にも余裕がありますね。
ちょっと予算はオーバーしましたが、それに見合うだけのモノは得られるんじゃないかなと期待しています。大事に長く使っていきたいと思います。
NEXTGEAR-NOTE i7941のいまいちなところ
- サイズが大きい
- モバイルに不向き
最初から理解していたのですが、モバイルには向きません。動作時間はバッテリーで5時間とされていますが、実際はもっと短くなるので「頑張って持ち出してもな…」というところ。
NEXTGEAR-NOTE i7941をおすすめしたい人
- 処理能力の高いパソコンが欲しい人
- グラフィック性能にこだわりたい人
- 写真、動画、イラストクリエイター
- デザインや細かい仕様も気になる人
- 液晶ディスプレイの品質にもこだわりたい人
- 圧倒的満足度が得られるパソコンが欲しい人
NEXTGEAR-NOTE i7941(G-Tune H7-MKB)シリーズをレビューしてきました。
パフォーマンスの高さだけでなく、高品質な液晶、メカニカルキーボード、2.1chスピーカーなど、高次元でまとまったノートパソコンです!
僕にとってはパーフェクトに近い!と感じましたし、購入(ポチ)する時にも迷いはあまりなかったですね。
前々から好きなBTOパソコンメーカーさんのオーナーになれたというのもちょっとした感動があります(笑)DAIVだけでなくG-Tuneにも魅力的な製品があるので、知ってもらう機会になればうれしいです!
DAIVのノートパソコンが気になっている人は「DAIVのノートパソコン全比較」を参考にしてください。
関連リンク
- マウスコンピューター公式サイト
- マウスコンピューターのセール情報はコチラ
- RAW現像におすすめのパソコンスペックは?
- マウスコンピューターの評判・おすすめPCは?
- マウスコンピューターのカスタマーサポート評判の真偽を探ってきた