※2023年4月11日より型番が「G-Tune DGシリーズ」へと変更になりました。
メーカーより「G-Tune DG-I5G60」(旧G-Tune HM-B)をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
インテル第13世代Core i5-13400FにGeForce RTX3060を組み合わせて、コスパを高めたゲーミングパソコンです。性能がほどよく高いので、写真編集や動画編集、実況配信なども楽しめます。高性能グラフィック搭載ですので、しっかりとゲームを遊びたい人にももちろんおすすめ!
公式サイトでは「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得に購入できるパソコンが多数用意されています!
目次
G-Tune DG-I5G60(HM-B)特徴とスペック
マウスコンピューターが展開するゲーミングモデルが「G-Tune」です。
ゲームはパソコンにとって負荷がかかる作業なので、性能不足だと快適にプレイができません。特に描画性能をつかさどるGPUの性能が低いと満足にゲームを動かすこともできないでしょう。その点、G-Tune DG-I5G60に採用されているのは、ビデオメモリが12GBもあるGeForce RTX3060ですので心配はいりません。
パフォーマンスの高さはミドルユーザーには満足できるレベルで、長時間プレイにも耐えられるように、冷却性(エアフロー)などの点も考えて作られてるのが特徴です。なんでも沢山のゲーマーさんから意見をもらって作ったケースなんだとか。
G-Tune DG-I5G60の特徴をまとめるとこんな感じです。
- コスパよくゲームを楽しめる!
- ほとんどユーザーにとって十分なスペック!
- 意外と多用途に使えてしまう性能!
- 初めてのゲーミングPCとしてもおすすめ!
- ゲーマーの意見を反映して設計されている!
YouTube動画レビュー
動画でもレビューしていますので参考にしてください。チャンネル登録も是非お願いします!!
G-Tune DG-I5G60(HM-B) パーツ構成・スペック
CPU: Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX3060
メモリ:16GB
ストレージ:512GB NVMe SSD
電源:700W【80PLUS BRONZE】
サイズ:約189×396×390mm
重量:約10.2kg
写真 | 動画編集 | ゲーム |
◯ | ◯ | ◯ |
G-Tune DG-I5G60は、コスパよくゲームを楽しみたい人におすすめのモデルです。
ゲームでも動画編集でも、フルHDクラスのデータならつまづくようなことはまずありません。今回お借りしたモデルはCore i5-12400を搭載していますが、従来のCore i7に匹敵するパフォーマンスをもっています。高解像データ編集を行う人は、一般ユーザーには少ないはず。となれば、ほとんどの人にとっては、十分すぎる性能を持っているパソコンということになります。
G-Tune DG-I5G60(HM-B)外観チェック
※類似モデルの写真もあり
G-Tune HM-Bのフロント部分には、電源ボタンやUSBなどが用意されています。HDMIがフロント部にあるのも面白いですよね。なんでもVRゴーグルなどを使いいたいという要望に応えたそう。
天面はフラットですのでガジェット類を置けるようになっています。
背面にもHDMIがあるのが、このモデルの特徴かもしれません。珍しいですよね。
側面(片側)と底面には外気を取り入れるための肉抜きが施されています。ホコリの進入を防ぐためにマグネット式のフィルターがついているのも好印象。
エアフローもなかなか考えられていると思います。ただし標準構成ではフロントファンが付属しません。これからの季節(夏場)のことを考えても追加するのをおすすめします。
電源は上部に設置されており、配線もすっきりとしているのがいい感じです!マウスコンピューターでは、内部の見え方にもこだわって黒のパーツを特別オーダーしているそうです。当然費用もかかると思いますが、見えないところまで考え抜かれているのは好印象です。
サイドパネルを強化ガラスにできるので「魅せるパソコン」を狙って、ぜひスタマイズしてください(笑)
ストレージベイは余裕があり、3.5型×1、2.5型×2を搭載することができます。データが多くなりがちなゲーマー/クリエイターにも安心です。初期のストレージ容量が512GBでは物足りないので、こちらも併せてカスタイマイズしておきたい点です。
サイドパネルは引っ掛かりがないので、ネジを残した状態で引き抜くと内部にアクセスしやすいです。
G-Tune DG-I5G60(HM-B)性能チェック
CPU性能
G-Tune DG-I5G60は、第13世代のCore i5-13400を搭載しています。参考までに、一部のCPUと比較した例をご覧ください。PassMarkのデータを参照しています。
CPU | スコア |
Core i7-13700 | 40372 |
Core i5-13400 | 25872 |
Core i7-12700 | 32016 |
Core i5-12400 | 19959 |
Ryzen 7 5800X | 28495 |
Ryzen 5 5600X | 22168 |
Ryzen 7 3700X | 23857 |
Core i5-13400は、従来のCore i5-12400と比較すると約30%のスコアアップです。
スコアだけならライバルのRyzen 7 5800Xにも食らいつきそうな状態で、たいていの作業で快適性が得られるCPUになっています。
GPU性能:GeForce RTX3060
FF15のゲームスコア
モデル(GPU) | 設定 | スコア |
G-Tune HM-B (RTX3060) | 1920×1080(標準品質) | 11583(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 4240(普通) | |
DAIV Z7 (RTX3060) | 1920×1080(標準品質) | 11522(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 4274(普通) | |
raytrek ZS (RTX3050) | 1920×1080(標準品質) | 8736(快適) |
3840×2160(標準品質) | 3200(普通) | |
DAIV Z9 (RTX3070) | 1920×1080(標準品質) | 16934(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 6444(快適) |
FF15のスコアは4K標準設定でも普通という結果になりました。これだけのスコアが出ているなら大抵のゲームは快適にプレイできるはずです。
Core i5によるスコアの落ち込みも気になるところですが、Core i7-12700を採用しているDAIV Z7とのスコア差はありません。RTX3060クラスならCore i5でもしっかりと性能を発揮できていると言っても良いでしょう。
下位グレードのRTX3050とも性能差がはっきりと出ており、RTX3060を選択する理由も見える気がします。
クリエイト性能をチェック
RAW現像チェック
実行速度をチェックするために「RawTherapee」を使って100枚のRAW現像にかかった時間を計測します。(設定はJPEG品質は90%、高画質です)
モデル | CPU | 時間 |
G-Tune DG-I7G70 | Core i7-13700 | 2分16秒 |
G-Tune DG-I5G60 | Core i5-13400 | 2分39秒 |
G-Tune XM-B | Core i7-12700 | 2分16秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X | 2分39秒 |
DAIV A5 | Ryzen 5 5600X | 2分43秒 |
G-Tune EP-A(旧) | Ryzen 7 3700X | 3分12秒 |
Core i5-13400のRAW現像処理時間は、2分39秒です。比較的良好な結果と言いますか、趣味レベルならまず不満はおぼえないパフォーマンスだと思います。
ただし第13世代と第12世代で処理時間に劇的な差は見られませんでした。新製品にこだわらないのであれば旧モデルを選ぶほうがコスパは良いかもしれません。
動画編集
Resolveを使って動画編集のテストを行いました。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータをレンダリング(フルHD)の時間を測定しています。
モデル | 構成 | 処理時間 |
G-Tune HM-B | Core i5-12400×RTX3060 | 2分40秒 |
DAIV Z7(新) | Core i7-12700×RTX3060 | 1分12秒 |
DAIV Z7(旧) | Core i7-11700×RTX3060 | 2分05秒 |
G-Tune XM-Z | Core i7-10700K×RTX3070 | 1分35秒 |
GALLERIA XA7R-R36 | Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 1分36秒 |
パーツ構成からすると若干遅い気はしないでもないですが、結果に不満をもつレベルでもありません。4K動画編集をバリバリこなすのは難しいかもしれませんが、フルHDクラスなら問題なく行えます。動画配信とかを始めたい人にも良さそうです。
Blackmagik RAW Speed Test
ストレージの性能・容量ともに問題なし!
G-Tune DG-I5G60のメインストレージは512GB NVMe SSDです。最近のゲームはデータ量が多いので、数本入れると満タンになってしまうかもしれません。できれば追加しましょう。
SSDの転送速度は2400MB/s程度出ており、体感的にもサクサクとした動作を感じられます。パソコンの起動も、データの読み込みも高速です。
【転送(読み込み)速度理論値】
- HDD→200MB/s
- SATA SSD→600MB/s
- 一般的なNVMe SSD→2000MB/s
- 高性能なNVMe SSD→3500MB/s
速度にこだわるなら、まだまだ上も狙えます(笑)
G-Tune DG-I5G60(HM-B)感想や評価
G-Tune DG-I5G60(HM-B)メリット
- パフォーマンスがほどよく高い
- 使い勝手の良い筐体を採用
- ゲーム、写真、動画など多用途に使える
G-Tune DG-I5G60は、ベンチテストでも良好な結果が出ており、幅広いユーザーに受け入れられるモデルになっていると思います。
Core i5と言えど、従来の上位グレードと戦えるパフォーマンスが出ています。案外馬鹿にできないというのが本音ですね。ただし、もう一歩追い込もうとすると応えてくれない部分もあるので、より高度な作業を行うならCore i7を選択するほうが良いでしょう。
G-Tune DG-I5G60(HM-B)デメリット
- 静音性にはやや欠ける
- ストレージ容量が足りないかも
- カスタマイズは必須かも?
G-Tune DG-I5G60は、使い勝手の良い1台だと思いますが、本当の意味で使いやすくするにはカスタマイズを行う必要があるでしょう。例えば、ストレージ容量を増やしたり、フロントにPCファンを追加するなどです。
個人的に気になったのは、CPUファンの音です。割と大きめの音がするので、数千円プラスしてCPUファンを交換するのがおすすめです。ただしカスタマイズにこだわりすぎると、コスパが悪くなってしまうので注意してください。
G-Tune DG-I5G60(HM-B)をおすすめしたい人
- コスパ良いパソコンが欲しい人
- 写真、動画編集と多用途に使いたい人
- 重量級データは扱わない人
- ゲームをしっかり遊びたい人
- 実況配信、動画配信を始めたい人
G-Tune DG-I5G60を紹介してきました。
20万円を切る価格で、しっかりと遊べるゲーミングパソコンだなという印象を持ちました。ほとんどの作業でもたつきなどは感じず、従来の上位グレード並みの結果を見せてくれたのは好印象です。一般ユーザーで不満を感じることはまずないでしょうし、カスタマイズ性にも優れているので長く使えるモデルになっているでしょう。
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