マウスコンピューターの「MousePro G4-I7U01BK-E」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
14 型1,920×1,200 (WUXGA)モニターを搭載したモデルで、CPUはCore Ultra 7 258V、32GBメモリと余裕のあるパフォーマンスを実現。OSにはビジネスシーンでよく使われるWindows 11 Pro 64ビットを採用、いわゆる法人向けモデルですが一般ユーザーも購入可能です。駆動時間は最大約19時間、重量は約946gとモバイル性にも光るものを感じます。ビジネスモデルにとってはありがたいLTE通信対応もカスタマイズで追加できる点も魅力です。
公式サイトでは「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得に購入できるパソコンが多数用意されています!
目次
MousePro G4シリーズ 特徴・スペックなど
マウスコンピューターが展開するブランドでは、他にも一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」などがあります。そのmouseブランドの中でも法人向けに特化しているのが「mousePro」になります。
MousePro G4シリーズは、最新のCore Ultra 7 258Vを搭載し、パフォーマンスを高めたモデルです。特にAI機能が強化されており、NPU単体性能が最大47 TOPSです。これは従来モデルと比較して約4倍のAI性能を実現しているそうです。
14型モニターを搭載したており、重量は驚きの約946gの超軽量モデルに仕上がっています。駆動時間はアイドル時で最大約19時間、動画再生時間は約6時間とモバイル性能の高さも魅力です。
MousePro G4-I7U01BK-E
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
液晶 | 14型1,920×1,200 (WUXGA) |
CPU | Core Ultra 7 プロセッサー 258V |
GPU | インテル Arc グラフィックス 140V |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 500GB NVMe |
重量 | 約946g |
価格 | ¥239,280 |
リンク | マウスコンピューター |
YouTube動画レビュー
こちらはYouTubeで解説した動画です。よければ高評価、チャンネル登録もお待ちしています!
MousePro G4シリーズ スペック・外観チェック
天面には控えめにブランドロゴが入っています。カラーはブラックですが、ラメが入ったような素材で高級感が演出されています。サイズは314×224×18.3mm、本体重量は約946gです。非常に軽量ではありますが、堅牢度を示すMIL規格に対応しており「衝撃、振動」「粉塵」「温度」「温度変化」などの項目をテストでクリアしています。
底面も同じ質感でブラックです。底面に吸気口は設けられておらず、ヒンジ部の目立たないところに設置してありました。スピーカーは音質、音量ともに十分な印象です。
このデザインなら使う場所を選ばないし、老若男女問わず抵抗感はないと思います。
付属品はとして65WのACアダプターが付属します。とてもコンパクトですし、いざとなればスマホやカメラなどの充電にも使えそう。バッテリー寿命の低下をおさえる「バッテリーマネージャーアプリを搭載」しています。状況に合わせて充電を停止するような設定も可能です。
バックライト付きの日本語キーボードです。キーピッチは約19.1mmと十分ですし、タイピングもしやすいと感じました。エンターキー周りがコンパクトにまとめられている印象はありますが、十字キーもフルサイズになっているのが良いです。タッチパッドのサイズは決して大きくありませんが、高級感のあるタイプで使いにくいと感じることはありませんでした。
LTE通信モジュール事態はありそうなんですが「ご利用できません」のシールが貼ってありました。ちなみにカスタマイズ費用は1万3200円です。以前、LTE通信モジュールのカスタマイズが半額になるようなキャンペーンも行っていたので再開が期待されますね!
インターフェースにはThunderbolt4、USB 3.1 Type-C、USB 3.1 Type-A、HDMI、microSDカードスロットなど充実しています。ビジネスシーンでいざ必要ってなった時にも助けられそうです。
14型モニターの解像度は1920×1200ドットで、フルHDよりも縦に少し長くなっているのが特徴。わずかな差のように感じますが、実際に使ってみると縦方向のスクロール頻度を減らせたり、アプリの表示(作業領域)をちょっとだけ広げられたりします。数値上よりもずっと快適な感じがしますね。色味に関しては普通で、忠実性を求められない編集作業(趣味の写真編集など)ならこなせそうな印象です。
ベンチマーク・性能チェック
CPU:Core Ultra 7 258V
モデル | CPU | PASSMARKスコア |
MousePro G4 | Core Ultra 7 258V | 19620 |
DAIV S4 | Core Ultra 7 155H | 25148 |
MSI Claw A1M | Core Ultra 5 135H | 23684 |
MousePro-NB420Z | Core i7-1165G7 | 10605 |
MousePro-NB420H | Core i5-1135G7 | 10096 |
MousePro G4に採用されている「Core Ultra 7 258Vのスコアは19620」で。なんと従来の、Core Ultra 7 155HやCore Ultra 5 135Hのスコアよりも低くなっています。20000近くのスコアであれば、ほとんどの作業で不満は感じないレベルとは言え、従来モデルにスコアで劣っているのは少し残念ですね。
とは言え、Intelの最近の傾向としてはデスクトップもこんな感じです。AI機能を強化したり、消費電力を下げながらもパフォーマンスが引き出せるようなチューニングをしているので仕方ないのかもしれません。時代の転換期だな~という印象です。
RAW現像
実行速度をテストするために100枚のRAW現像にかかった時間を計測しました。
モデル | CPU | 時間 |
MousePro G4 | Core Ultra 7 258V | 2分45秒 |
DAIV S4 | Core Ultra 7 155H | 3分12秒 |
MSI Claw A1M | Core Ultra 5 135H | 2分56秒 |
MousePro-NB420Z | Core i7-1165G7 | 6分02秒 |
ThinkBook 13s Gen 2 | Core i5-1135G7 | 3分49秒 |
PASSMARKスコアでは心配もありましたが、実際に処理をやらせると早いです。ちゃんとCore Ultra 7 155H、Core Ultra 5 135H搭載モデルよりも速く処理が終えられて安心しました。同じmouseProブランドでも「MousePro-NB420Z」は6分超えと倍以上の時間がかかっていますからね。
Core Ultra 7 258Vは、シングル性能が高め、マルチ性能がほどほどという感じです。RAW現像はどちらかと言うとシングル性能に左右される作業でもあるので相性が良かったのかもしれません。動画編集も試してみましたが、フルHDの軽めの編集であれば十分こなせそうな印象でした。
GPU性能:インテル Arc グラフィックス 140V
モデル | 設定 | 結果 |
MousePro G4 (インテル Arc 140V) | 1920×1080(標準設定) | 3716(普通) |
Claw A1M (Intel Arc) | 1920×1080(標準設定) | 3141(普通) |
MousePro-NB420Z (Iris Xe Graphics) | 1280×720(軽量品質) | 2725(やや重い) |
mouse K5 (RTX2050) | 1920×1080(標準設定) | 6058(快適) |
DAIV 5P (GTX1650Ti) | 1920×1080(標準設定) | 3773(普通) |
FF15は重ためのタイトルですが、フルHD標準設定なら普通という結果が得られました。ゲームは長時間プレイが前提なので、軽量設定などに落としたほうが快適に遊べそうですが悪くありませんね。軽めのタイトルなら十分に遊べると思います。
Intel Arc系のモバイルゲーミングパソコンや、Iris Xeを搭載した従来モデルよりもしっかり遊べる印象です。専用グラフィックスのGeForce RTX1650Tiとほぼ同等のスコアが出ているのだから当然かもしれません。ただしRTX2050/RTX3050よりも低い数値です。
メリット・デメリット
メリット | ・普段使いから簡単な編集作業まで可能なパフォーマンス ・軽いゲーミングなら遊べる ・軽くて電池持ちも良い ・デザインがシンプルで飽きがこない ・LTE通信も選べる |
デメリット | ・旧世代CPUに劣るPASSMARKスコア(実作業は問題なし) ・ややお高い… |
【まとめ】
超軽量ながらも実用的以上のパフォーマンスを備えているのが特徴です。14型で持ち歩きもしやすく、バッテリー駆動時間も長いのでビジネスパーソンやクリエイターさんにも向いていそうな印象です。LTE通信可能なモデルって、国産ナショナルメーカーだと20万円からが相場ですし、性能を考えたらお値段は納得できるものではあります。ただパフォーマンス重視の方なら、専用グラフィック搭載したゲーミングやクリエイター向けモデルも選べるので悩ましいところですね。どっちを取るか、目的な何なのかをしっかり考えて検討することをおすすめします。
以上「MousePro G4-I7U01BK-E」のレビューでした!公式サイトでは「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」も行っているので、あわせてチェックもお忘れなく!