Lenovo ThinkPad T14s Gen 4(AMD)をレビューします。(機材貸出元:Lenovo)
14型ディスプレイを搭載し、重量をおさえたモバイルノートパソコンです。CPUはIntelとAMDから選択が可能ですが、今回はAMD Ryzen 7 PRO 7840U搭載モデルを紹介。内蔵グラフィックのRadeon 780Mの性能にも期待しながらベンチマークを走らせていきます!写真や動画編集、ゲームもどれくらい遊べるのか参考にしてください。
目次
ThinkPad T14s Gen 4レビュー
YouTube動画レビュー
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スペック・外観
- 液晶:14型WUXGA (1920x1200)
- CPU:Ryzen 7 PRO 7840U
- GPU:Radeon 780M(CPU内蔵)
- メモリ:16GB
- SSD:512GB
Lenovo ThinkPad T14s Gen 4は、AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーを搭載し、軽量ながらもパワフルに動作してくれるモバイルノートパソコンです。 普段使いやビジネスユースだけでなく、写真や軽めの動画編集なども行えるほどのパフォーマンスをもちますのでマルチユースに使えるのが強みです。
またレノボらしい完成度の高い筐体ということもあり、満足感の得られるパソコンに仕上がっていると感じます。価格を抑えたインテル第13世代Core i5-1335U搭載モデルも存在するので好みや予算で選ぶのも良いでしょう。
筐体はシンプルなブラックカラーを採用しているので、シーンを選ばずに使用することができます。ただし指紋や汚れはやや目立ちます。定期的に拭きあげることを推奨。貸出機についても到着してから清掃⇒撮影を行っています。
Lenovo ThinkPad T14s Gen 4 の底面です。写真を見てもらうとわかるとおり…清掃後でも指紋は目立つ印象です。またファンが1基しか搭載されていませんので、長時間フルパワーで利用するような用途には向いていないかもしれません。出先で軽く写真を整えたり、ブログを執筆するような目的なら良いと思います。
ACアダプターは45Wのtype-Cです。ケーブル+ACの分離式ではなく、一体型でコンセントに直接挿せるようなタイプだとありがたかった気がしないでもないです。
キーボード
キーボードはレノボらしい質感としっかりした打鍵感です。長時間の作業でも快適にタイプし続けることができそうな印象を受けます。タッチパッドもサラサラとしていて使いやすく、マウスなしでも作業が行えるトラックポイントも装備しています。レノボと言えばこの赤ポッチというイメージの人も多いのでは?
モニター
今回お借りしたモデルは、14型WUXGA(1920 x 1200)ノングレア液晶でした。発色も自然ですし、遠目にパソコンを見た時の存在感というか良いモノ感があふれ出ていました(笑)他にも2.8K OLEDモデルや、マルチタッチ対応モデルもあるので作業に応じて選べるのは嬉しいです。
本格的な編集作業におすすめのモニターに関しては、別記事でまとめているので参考にして下さい。
インターフェース
Lenovo ThinkPad T14s Gen 4のインターフェースは、USB 4 Type-Cが2個、USB 3.2 Gen1が2個、HDMI、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック、カスタマイズによってスマートカードリーダーやSIMスロットも追加できるようになっています。かなり充実した作りなのでビジネスでも使いやすいと思います。
ベンチマークテスト
CPU
CPUはRyzen 7 PRO 7840U採用モデルでテストを行っています。シングル性能だけでなく、マルチ性能もそこそこ高めになっており、内蔵グラフィックも強化されているので1台で幅広い用途に使っていけます。
参考までに他モデルと比較した例をご覧ください。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
CPU | スコア |
Ryzen 7 PRO 7840U | 24833 |
Core i7-13700H | 29810 |
Core i5-13500H | 22725 |
Core i7-1360P | 19176 |
Core i5-1340P | 19524 |
スコアは25000に迫るほどで、高いパフォーマンスを備えたCPUだということがわかります。本格的なゲーミングやクリエイト向けモデルに採用されているCore i7-13700Hには及ばないものの、同じような軽量モデルに採用されているCore i7-1360Pあたりと比較すると高めのスコアになっています。
ゲーム
モデル | 設定 | 結果 |
ThinkPad T14s Gen 4 (Radeon 780M) | 1920×1080(軽量品質) | 3944(普通) |
ThinkPad X1 Nano (Iris Xe/1340P) | 1280×720(軽量品質) | 3558(普通) |
DAIV Z4 (Iris Xe/1360P) | 1280×720(軽量品質) | 3845(普通) |
DAIV 4P (Iris Xe/1260P) | 1280×720(軽量品質) | 4029(普通) |
DAIV 5P (GTX1650Ti) | 1920×1080(標準設定) | 3773(普通) |
ゲーミングモデルではありませんので過度な期待は禁物…なのですが、FF15のベンチではフルHD(軽量)設定で普通という結果が得られました。専用グラフィックほどの性能は持たないので、スコアが落ちるのは当然。ゲームが立ち上がるのもモタつく印象もありますが、インテルの内蔵グラフィックIris Xeよりも高めのスコアが出ているのは評価に値するはずです。
とりあえず出先で動かせたらOKとか、軽めのゲームしかしない、設定にこだわらない…なんなら最悪動かなくても大丈夫(動いたらもうけもん)みたいな人なら良さそうな気がします。
▼ゲーミング性能が欲しいならこのモデル!
クリエイト性能
RAW現像
実行速度をテストするために、無料ソフトのRawTherapeeで100枚のRAW現像にかかった時間を計測します。
CPU | 時間 |
Ryzen 7 PRO 7840U | 2分50秒 |
Core i7-13700H | 2分29秒 |
Core i5-13500H | 2分42秒 |
Core i7-1360P | 2分29秒 |
Core i5-1340P | 2分50秒 |
100枚の現像処理にかかった時間は2分50秒で、処理速度としては特別速くもありませんが遅くもないという感じですね。イマドキの性能はしっかり備えていると感じます。こういったモバイル向けノートで本格的な編集作業に使うことはそれほどないでしょうし、趣味使いであれば全く問題ない性能だと思います!
動画編集
無料ソフトのResolve使って動画編集をテストします。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4K動画をフルHDで書きだす時間を計測しました。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
ThinkPad T14s Gen 4 | Ryzen 7 PRO 7840U×Radeon 780M | 2分53秒 |
DAIV Z4 | Core i7-1360P×Iris Xe Graphics | 3分17秒 |
ThinkPad X1 Nano | Core i5-1340P×Iris Xe Graphics | 4分41秒 |
DAIV 4P | Core i7-1260P×Iris Xe Graphics | 3分25秒 |
DAIV 5P | Core i7-10750H×GTX1650Ti | 3分20秒 |
内蔵グラフィック搭載モデルとしてはトップクラスの処理能力を誇っており、フルHD動画編集なども快適に行えるパフォーマンスをもっていると感じました。数世代前とは言え、Core i7-10750H×GTX1650Tiの処理能力を凌駕するのはちょっと驚きました。ごくごく軽めの4K編集とかもできてしまいそうな気がしますね。
ThinkPad T14s Gen 4シリーズ 感想/評価
メリット | デメリット |
・そこそこ高めのCPU性能! ・CPU内蔵グラフィックは最高レベル! ・軽めの編集作業にも使える ・軽量で持ち運びも楽チン | ・お値段が高い ・ACアダプターを小さくしてほしい ・モデルが沢山あって選びにくい ・下位モデルのモニターは色域が狭い |
Lenovo ThinkPad T14s Gen 4 のメリットは、性能がそこそこ高めであり多用途に使っていけるところです。欲を出さなければほとんどの作業は動作可能ですし、重量も軽いのでライトユーザーならかなり満足できる製品なんじゃないでしょうか。
デメリットはお値段ですね…上位モデルはポンと買える値段でもないのでユーザーは選ぶところがあるかもしれません。また下位モデルはWUXGA/300nit/45% NTSCとなり、決してグレードの高いパネルとは言えません。編集作業で使うには物足りないレベルなので、できれば 100% sRGBのモデルを選ぶことをおすすめします。
ThinkPad T14s Gen 4をおすすめしたい人
- 編集作業もカジュアルに楽しみたい人
- 軽いノートパソコンが欲しい人
- 性能はしっかり確保したい人
- 予算に余裕がある人
Lenovo ThinkPad T14s Gen 4をレビューしました。
CPU性能はそこそこ高めで、内蔵グラフィックは最強レベルになっているのが良かったです。このおかげで写真や動画の編集、ゲームなど広く使えますし、タイピングしやすいキーボードやマグネシウムのシャーシなど「使いやすい」がたっぷり詰め込まれたモデルだと思います。Simスロットも追加すると現場から編集して即納品みたいなスピーディーな対応もできそうですし、クリエイターの持ち出し用としても良さそうですね。予算さえ許せば割と万人におすすめできる製品だと思います。
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