Lenovoの「ThinkPad X1 Carbon Gen 12」をレビューします。(製品貸出元:Lenovo)
14型モニター(最大2.8K /OLED選択可能)搭載モデルで、重量は約1kgのモバイルノートパソコンです。CPUがCore Ultra プロセッサーになりパフォーマンスも向上、低消費電力で駆動時間も長く、キーボードの使いやすさや耐久性、上部には新たにコミュニケーション・バーが搭載され利便性も高まりました。「一度使うと手放せない」「もうこのモデル以外考えられない」というほどユーザーを引き付ける魅力が満載!ビジネスパーソンを中心に人気のあるモデルです。
公式サイトでは「期間限定セール」「クリアランスセール」などを行っている場合があるので合わせてチェックしてください。
目次
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 12 レビュー
液晶 | 14型 WUXGA液晶 (1920 x 1200) |
CPU | Core Ultra 5 プロセッサー 125U |
GPU | CPU内蔵 (インテル グラフィックス) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD |
重量 | 約1.1kg |
価格 | ¥201,938~ |
リンク | 公式サイトでチェック |
Core Ultra 5 プロセッサー 125Uは、Meteor Lake世代の省電力CPUで薄型軽量モデルで採用率が高いです。AI処理に特化した専用ユニットを内蔵しているので、画像処理や音声認識など対応アプリでの生産性向上に貢献してくれます。また作業に応じて柔軟に消費電力をコントロールしてくれたりもするので、バッテリー消費も抑えられ長時間の作業が可能になっています。
内蔵グラフィックスも従来のUHD Graphicsより強化されていますので、軽いグラフィック処理や、短時間の動画編集などが気軽に楽しめるようになっているのもポイントです。メモリも32GBでマルチタスクに強く、プレミアムノートPCとしてビジネスや制作活動を強力にバックアップしてくれます。
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 12の公式サイトでの価格は、記事執筆時点で最も安いモデルが20万円からとプレミアムノートPCらしいお値段になっています。スペックだけを見ると少々お高いような気もしてしまいます。
YouTube動画レビュー
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外観チェック
ThinkPad X1 Carbon Gen 12の本体はブラック、天板フレーム部分にリサイクルカーボンファイバー含有素材を採用しています。デザインはシンプルで万人受けするのでユーザーを選ばないのもビジネスシーンで選ばれる理由かもしれません。指紋は少し目立ちます。
底面にはファンが2基確認できました。動作音も非常に静かで作業の妨げになることはありませんでした。
個人的に嬉しいのがサイドにある電源ボタンです。キーボード内にむりやりハメこんでいないので配列に無理が生じにくく、違和感のない操作ができると思っています。駆動時間は動画再生時で約12.8時間とのこと。
ディスプレイ上部にコミュニケーション・バーが搭載され、Webカメラやノイズキャンリング(AI機能)を備えたマイクなどが配置されています。オンライン会議などでクリアな画質と音声を届けられるので、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
45WType-C ACアダプターが付属していますがセパレートタイプなのがネックすぎる。このタイプのモノを持ち歩いている人いるのか?って気がしないでもないですがどうなんでしょう。社外製のコンパクトな充電器を用意したほうが良いのかもしれません。
キーボードは打ちやすさに定評のあるレノボという感じで、しっかりとした打鍵感になっています。赤いトラックポイントを利用することでクイックメニューを表示させたり、ボリュームキーやエンターキーなどに新たにポジションバーを追加など利便性をより高めた仕様になっています。タッチパッドも大型化したとのことでマウスなしでの操作性も向上するなど、評価されているポイントをさらに進化させてくるあたりも流石だと感じます。
ディスプレイは14型 WUXGA (1920 x 1200)です。縦の解像度が少し高くなり作業性がよくなっています。アンチグレアで映り込みも軽減されていますし、 100%sRGBの色域に対応するので写真編集などの作業にも向いています。
より表現力を求めるユーザーには最大2.8K(2880 x 1800)OLEDも選べるので用途に合わせて選べるのも良いですよね。OLEDは100%DCI-P3、 120Hzリフレッシュレートに対応しています。
インターフェースはThunderbolt 4×2、USB-A×2、HDMIなどが装備。カードリーダーなどはありませんが、薄型軽量モデルとしては十分な拡張性だと言えるでしょう。Thunderbolt4対応のeGPU(外付けGPU)を利用して、ゲームや動画編集も楽しむみたいな使い方もできそうです!
ThinkPad X1 Carbon Gen 12 性能・ベンチマーク
CPU:Core Ultra 5 125U
CPU | PASSMARKスコア |
Core Ultra 7 258V | 19109 |
Core Ultra 7 155H | 24924 |
Core Ultra 7 155U | 16473 |
Core Ultra 5 125U | 17090 |
Core i7-1360P | 19176 |
Core i5-1340P | 19524 |
CPUはCore Ultra 5 125UやCore Ultra 7 155Uが選べますが、スコアはどちらも約17000と差はありません。一応クロック数などに差はあるものの使用感が大きく変わってくるほどではないはずなのでどちらを選んでも良さそうです。パフォーマンスを求めるならCore Ultra 7 プロセッサー 155Hなんかも選べるみたい。
ネットやビジネス用途などの普段使いから、軽めのクリエイティブ作業なら対応可能という印象をもちました。ただし過度な期待は禁物で、高度な処理を行うなら高性能なCPUを搭載したモデルや、専用グラフィック搭載モデルを選びたいです。写真編集や動画編集なども試してみましたが、本格的な作業は厳しそうな印象でした。
ゲーム:インテル グラフィックス
モデル | 設定 | 結果 |
ThinkPad X1 Carbon Gen 12 (インテル グラフィックス) | 1280×720(軽量品質) | 3978(普通) |
1920×1080(軽量品質) | 2386(重い) | |
ThinkBook 13x Gen 4 (Arcグラフィックス) | 3982(普通) | |
ThinkPad T14s Gen 4 (Radeon 780M) | 3944(普通) | |
DAIV Z4 (Iris Xe/1360P) | 1280×720(軽量品質) | 3845(普通) |
DAIV 5P (GTX1650Ti) | 1920×1080(標準設定) | 3773(普通) |
重量級タイトルで知られるFF15ですので内蔵グラフィックスでは快適な動作は得られません。フルHD(軽量品質)でも思いという結果で、画質を落とせばなんとか動くかなといった印象。これはCore i7-1360PのIris Xeと同等の結果というところ、。
ちゃんとしたゲーミング性能を確保したいとか、YouTube投稿をしたい、ゲーム配信をしたいみたいな人は専用グラフィック搭載モデルを選んで下さい。
ThinkPad X1 Carbon Gen 12 メリット・デメリット
メリット | ・フラッグシップという立ち位置 ・軽くてバッテリーもちが良好 ・キーボードが快適 ・豊富なラインナップから選べる |
デメリット | ・CPU性能がやや控えめ ・本格的な映像処理能力はもたない ・ゲームや編集作業など本格的には無理 ・強気なお値段設定 |
ThinkPad X1 Carbon Gen 12は、ほどよい処理能力があり、軽さやバッテリーもちなどのモバイル性が高いのが魅力です。フットワーク重視のビジネスパーソンやクリエイターに向いている製品だと思いますし、ラインナップから目的に合わせた製品が選べるのもポイントです。
一方で今回のレビュー機に搭載されているCore Ultra5 125Uでは処理能力が足りないと感じるシーンもあります。本格的な編集作業やゲーミング用途には向いていませんし、価格も20万円以上ということからコストパフォーマンスを重視する人には選びにくいという印象です。とは言えプレミアムノートPCとしての価値は十二分に感じますし、全体的な完成度も高いです。
「ThinkPad X1 Carbonだから買う」みたいな人がいるのも少しはわかるような気はします。
ThinkPad X1 Carbon Gen 12をおすすめしたい人
- プレミアムなノートPCが欲しい人
- 軽めの編集作業しかやらない人
- 製品の質感、グレードにこだわりたい人
- ゲームや動画編集は基本やらないって人
ThinkPad X1 Carbon Gen 12をレビューしました。
省電力設計のCPUや軽い筐体を採用しているのでモバイル性が抜群に良いですし、キーボード品質などにも定評があるだけあって長時間作業でもストレスなく使えるのは良いと思いました。最近ではどんどん進化しているAI機能的なところも抑えていますし、成果を出したいビジネスパーソンに支持されるのも理解できます。ただし、CPUとグラフィック性能は控えめなので、ゲーミングや本格的なクリエイティブ作業には向かないので注意。少しお値段はするものの、プレミアムノートPCの快適性な所有欲を求めるユーザーにとっては魅力的な選択肢だと思います。
公式サイトでは「期間限定セール」「クリアランスセール」などが開催されていることもあります。合わせてチェックするのもおすすめですよ!