富士フイルムユーザーになるなら絶対つかいたい！そう思っていたXF56mmF1.2 Rをレビューします！
開放値F1.2という常識外れの明るさと、中望遠ということからもポートレートに最適のレンズです。表現力という意味では、富士のラインナップの中でも最高峰でしょう。今の時点では手放すことはちょっと考えられないくらい思い入れのあるレンズです。
目次
富士フイルム XF56mmF1.2 Rをレビュー！
富士フイルムにマウント移行する時に、XF56mmF1.2 Rを外すことは僕の中でありませんでした。もちろん真っ先に購入しましたし、そういう人は結構多いんじゃないかと思います。それくらいの魅力とポテンシャルを秘めたレンズです。
開放F1.2の世界から吐き出される「大きなボケ」、そしてピントのあった部分の「シャープさ」「繊細さ」「立体感」など全てが使い手を魅了する。まさに神レンズです。
このレンズで撮る写真の空気感は、なんというか「写真やってて良かった～」という気持ちにさせてくれるんですよね。そんなとんでもないレンズを、記事にするなんて・・・うぅ～緊張するぜ！
XF56mmF1.2 Rの外観写真
手にズシリとくる質感がたまらない
56mmという焦点距離はちょっと珍しい感じがしますが、フルサイズに換算すると85mm相当になります。装飾などの派手さは一切ありませんが、F1.2の刻印のインパクトは大きいですね（笑）
XF56mm F1.2 Rを手に持ってみると、ズシリときます。金属の外観と、たっぷり詰まっているであろうガラスが期待感を増幅してくれます。
XF56mm F1.2 R専用フードとLH-XF23
フードは樹脂製で高級感はありませんね・・・レンズが贅沢な感じなのでフードはちょっと不満が残ります。なので僕はほとんど使いません（笑）
僕はXF23mmF1.4の専用角形フード（LH-XF23）を購入して使っています。効果や画質への悪影響があるかは不明ですが、ルックスは確実に改善します。
XF56mm F1.2 Rのフィルター径
XF56mm F1.2 Rのフィルター径は62mmです。
XF56mm F1.2 RとX-Pro2の組み合わせ
XF56mm F1.2 RとX-Pro2の組み合わせは悪くありません。X-Pro2につけるレンズとしてはこの辺りがバランスを崩さない上限というイメージです。もちろんXF55-200mmとかの望遠ズームが使えないという訳ではありませんが、取り回しは苦労しそう。
XF56mmF1.2 Rのスペック・性能
| 焦点距離 | 56 mm |
| 開放F値 | F1.2 |
| 手ぶれ補正 | ✖ |
| 防塵防滴 | ✖ |
| レンズ構成 | 8群11枚 |
| 絞り羽枚数 | 7枚 |
| 最大撮影倍率 | 0.09倍 |
| 最短撮影距離 | 0.7m |
| フィルター径 | 62m |
| 重量 | 405g |
| 価格 | 価格を見る |
XF56ｍｍF1.2の作例
XF56mm F1.2 Rは、細部までシャープです。被写体を立体的に表現し、アウトフォーカス部は「ふわっ」とした雰囲気をつくれるので魅せる構図を作りやすいのも特徴です。
その空気感というか世界観は、満足をとおりこして「しあわせ」になれるレンズです。残念ながら防塵防滴性能や、手振れ補正なども非搭載ですが、その分も「画質を追求した」というメーカーの説明も納得がいきます。
ポートレート以外も優秀
ポートレートに使いたくなるレンズであることは間違いありませんが、その描写を他に使わない手はありません。
奈良で鹿さんにモデルになってもらいましたが、肩周りから背中にかけての毛並みの表現はさすがな感じです！背景のボケも相まって「やわらかい」「ふんわり」した写真が撮れました。
この写真をポートレートに置き換えて想像（イメージ）してみて下さい。
Imagine all the people ♬
世界はきっと一つになれるはず（真顔）
このままでは名レンズも名曲もダメにしそうなので、自主規制をかけてストップしておきます。
ゆるふわも撮影可能
カメラの設定次第でふわっとした写真も撮れます。絞り開放で撮影するためには高速シャッターが必要ですが、富士フイルムの場合は電子シャッターで1/32000まで切れるので問題ありません。
このレンズは最短焦点距離が長く（0.7m）、最大撮影倍率も0.09倍と決して近接撮影には強くないのが弱点。もう少し寄りたいと思うことはしょっちゅうです。そんでもっておまけにAFも遅いです（笑）
それでも使いたくなるのは、XF56mm F1.2 Rの七不思議の1つ。魅力があるというより、魅惑とか魔力とかの言葉のほうが似合うかもしれませんね。
作例は今後も追加予定です。
XF56mmF1.2 Rのメリット
- 開放がF1.2と超絶明るい
- シャープさとやわらかさが共存する描写
- 使っていて幸せになれる←ここ重要
このレンズの特徴はなんといっても「ボケ」「やわらかさ」「シャープさ」です。
ピントが合った部分の表現はパーフェクトだし、滑らかなボケも使っていて楽しい。絞り込めばシャープに写ることはわかっているのに、開放で撮りたくなるのは仕方がないこと。
F1.2だから暗いシーンでも、手持ちでなんとか撮影できちゃう。中望遠だから被写体とも「つかず離れず」適度な距離間が保てる。
もはや確実に名作を生み出せる予感しかしません。
XF56ｍｍF1.2 R APD（アポダイゼーション）でさらにボケを？
さらにボケ味を追求するならAPD（アポダイゼーション）フィルター搭載バージョンも販売されています。
APDフィルターを搭載することで、より滑らかなボケを実現させています。FUJIFILMの売り場担当者に聞いたところ、実はフィルターを搭載している分だけ若干暗くなるそうです。
比較してわかる程度だと思いますし、実質な明るさをキープしたいので僕はAPDなしバージョンを購入しました。APDは一気に価格も上がりますからね。
【ちがいはここ！】
- APDフィルターを搭載
- 若干暗くなるけどボケはきれいになるよ
- ノーマルと比べて1.5倍くらいの価格
手振れ補正機能搭載機発売で安心感倍増
X-T4やX-S10にはボディ内手振れ補正が搭載されています。XF56mmのようなスーパーレンズが手振れ補正付きで使えます。もはや夜の闇は敵にならないのかもしれませんね。
XF56mmF1.2 Rのデメリット
- お値段が高め
- あまり寄れない
- AFが遅い
- 腕が追い付いてこない感が・・・
このレンズを使うなら、それなりの覚悟を決めなければなりません。なんせ写りはパーフェクトなので、失敗をレンズのせいにできないのです・・・（楽しく使えば問題ないですけどね！）
お値段的にも決して気楽に買えるわけではないので、すごいのはわかっていても悩ましいです。新品で10万円前後というのは子持ちのパパにはちと気が重いんですよね・・・うんパパ頑張ったよ・・いっぱい写真撮るね！
それと一番気になったのが、もう一歩踏み込みたい時に寄れないこと。AFの遅さも相まって、使い勝手の悪さを印象づけることもありえそうです。
同じ価格帯で使い勝手を求めるなら「防塵防滴」「高速AF」の90mmのほうが良いかもしれません
ズバリこんな人におすすめ！
▶【カメラのキタムラ】FUJIFILM XF56mm F1.2 Rをチェックする
- ポートレートに最高のレンズを探している人！
- どうせ買うなら神レンズという人！
- F1.2の世界にひたりたい人！
- 写真で幸せになりたい人(笑)
だって神レンズだもん。そりゃあちょっと気になるポイントがあったとしても、写りが全てをカバーしてくれます。実際に子どもをこのレンズで撮ると、バツグンの写りをします。さすがの嫁もレンズの違いに気づくらしく「子どもを撮るなら56mmで撮って」と言ってくるくらいです。
嫁さんは、普段だとあまり感想をくれないんだけど、このレンズで子供を撮ったときは嬉しそうにコメントをくれます。個人的にはこれだけで「持ってて良かった」と思えますね。
「神様ありがとう」
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