富士フイルムの「X-S10」を購入したのでレビューします。
上位機種並の高画質、しっかり握れるグリップ、ボディ内手振れ補正を搭載したほぼ全部もりモデル。これからの新定番ともなりそうで「むしろなんでもっと早く出なかったの」と思わずにはいられない。コイツがあればたくさんの売り買いを防げたかもしれないのに・・・(笑)
これからカメラを買おうと思っている人や、富士フイルムを試したいって人には最適かもしれません。X-S10の作例や開封の様子も載せていますので参考にしてもらえると嬉しいです。
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目次
富士フイルム「X-S10」のスペック(性能)は?
メモ
- コンパクトなミドルレンジとして登場
- 約2610万画素(X-Trans CMOS4)
- X-Processor 4
- 5軸6.0段分ボディ内手ぶれ補正搭載(X-T4とは別モノ)
- 防塵防滴には対応しない
- 大きなグリップを装備
- D-Pad非搭載
- フラッシュ内蔵
- 十字キー(Dパッド)の廃止
- 4K 30p、Full HD 240p
- 104万ドットバリアングルモニター
- バッテリーはNP-W126S
- 約12万円
X-H1→X-T4→X-S10の流れで、富士フイルムにボディ内手振れ補正を搭載した機種が増えるのは嬉しい!
X-H1のようにしっかりと握れるグリップも装備されており、そこそこ大きなレンズでもバランスを崩すことはありません。これまでのミドル機(X-T30、X-E3)などでは、ズームレンズや大き目の単焦点レンズとのバランスが難しい面もあったので実用性はかなり高まっていそうですね!
先日もX-T4でマクロ撮影を楽しみましたが、よりコンパクトなシステム(X-S10)で撮影が完結できるなら負担も小さくなります。バリアングルモニター搭載で動画機としての可能性を感じます!
富士フイルム X-S10の外観(開封)
早速手元に届いたカメラを開封していきましょう!
パカっとな
上段には取説や保証書などが入っており、最下段にはストラップ、充電ケーブル、バッテリー、ヘッドホン用アダプターが入っています。
最近では各メーカー付属品を減らすことにしているのか、ACアダプターすら付属していないのはどうなんでしょう。バッテリーは充電器で充電したい派です。
X-S10はUSB充電に対応しているので、モバイルバッテリーとかで充電しちゃう人が多いのかな?一度バッテリーを入れたらもう取り出さない??だったらバッテリー忘れることはなくて安心だね!なんて妄想が膨らみます(笑)
これが噂のグリップか!!それにしてもボディはかなり薄いです。
このサイズで本当に5軸6段の手ブレ補正効果を実現しちゃっているというのがすごい・・・
オープンしてみると驚くほど軽いボディに感動します。センサーは約2,610万画素のX-Trans CMOS 4(裏面照射型)で、画像処理エンジンはX-Processor 4となっているので写りの面でも上位機種に並びます。差をつけてないあたりに富士フイルムの良心を感じます。
小さいボディ手振れ補正機種が遅いよとか、上位機種との差がないとか、フラッシュいらんとか、バリアングルいまいちとか、色々な意見はありますがカメラを握ると全部吹っ飛んで「コレええやん」ってなります(笑)
上から見ても存在感のあるグリップ。X-S10の中でも大きな特徴と言えますね。
上部にはISO、Qボタン、モードダイヤル(カスタム登録つき)、録画ボタンなどが装備。これまでのXシリーズは静止画メインの操作系でしたので、従来からのユーザーは多少違和感を感じるかもしれません。
逆に言うと、初めてカメラを持つような人や、他メーカーから移ってきた人には使いやすいのかもしれません。その役割を富士フイルムが担う必要があるのか?いささか疑問ではありますが、シェアをとるためにはこうしたカメラも必要なのでしょう。
個人的にはQボタンは従来通りが良かったかな・・録画ボタンを間違えて押すようなことはありませんでした。
賛否両論のバリアングルモニターです。個人的にモニターはこれで良いと思っている方ですが、MENU、DISPボタンがフラットすぎて押しにくく感じました。あとちょっと安っぽいかな?価格を考えると仕方ありません。
大きなグリップ部にバッテリーボックスがあります。SDカードはシングルでUHS-Ⅰ対応止まり。この辺りも上位機種との差別化が見られます。
SDカードがちょっと挿しにくくて、ぴょんぴょん跳ね返ってきました(笑)それとバッテリー蓋のロックは自動ではなく手動なので一手間かかります。
X-Pro2と比較すると薄さがわかりますね〜!グリップも大きいのでちょっと大きめのレンズを使うときにはX-S10、雨の日はX-Pro2とか使い分けたいと思います。
XF35mm F2 R WRをつけるとコンパクト!AFも高速ですのでスナップが捗りました。このクラスのレンズを使うのがバランス的にはベストかもしれませんね。
XF56mmF1.2 Rともバランスは悪くありませんでした。ストラップなし手持ちでスナップしましたが負担に感じるようなことはなかったですね。このクラスのレンズになるとバランスを崩す機種も出てくるのですが、X-S10なら幅広いレンズに対応できそうです!
標準ズームレンズの最高峰、XF16-55mmF2.8 R LM WRをつけてみました。流石に重量感は感じるものの、そこまでフロントヘビーにならずにカメラ側でも扱っている感覚がありました。正直このクラスは諦めていたので嬉しい誤算でした。
富士フイルム X-S10 比較表
名前 | X-H1 | X-S10 |
発売日 | 2018/3/1 | 2020年11月 |
画素数 | 有効2430万画素 | 有効2610万画素 |
センサー | X-Trans CMOS III | X-Trans CMOS Ⅳ |
画像処理エンジン | X-Processor PRO | X-Processor Ⅳ |
ISO | 200~12800 | ISO160~12800 |
シャッタースピード | 900秒~1/3200秒 | 15分~1/32000秒 |
連写性能 | 14コマ/秒 | 約30コマ/秒 |
手ぶれ補正 | あり | |
メディア | SD(UHS-II) デュアルスロット | SD(UHS-Ⅰ)シングルスロット |
Wi-Fi/Bluetooth | Wi-Fi/Bluetooth | |
ファインダー | 約369万ドット | |
液晶モニター | 3インチ 104万ドット チルト式 | 3インチ104万ドット バリアングル式 |
撮影可能枚数 | 300枚 | |
重さ | 623g | 415g |
商品リンク | カメラのキタムラをチェック |
本来ならX-T4の系譜となるのかもしれませんが、リスペクトを込めてあえてX-H1と比較しました(笑)
X-T4とセンサーやエンジンなどの心臓部は同じ、つまり「撮れる写真は同じ」で小さくて軽くてしっかり握れるグリップ・・悪いはずがないですよね!防塵防滴や多少のチープさは否めませんが、趣味の実用レベルなら全く問題ありません。
大きなカメラはそれだけで街中での存在感をかもし出してしまうし、被写体にとっては警戒に値するのが昨今。小さいカメラでお上品に撮影を楽しむと言うのがお作法なのかもしれません。そうした意味ではX-S10のようなカメラには存在意義がありますよね。実際にスナップをしていても疲れを感じにくく、撮影意欲が維持できたのは良かった!
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FUJIFILM X-S10の作例
FUJIFILM X-S10は買い?
▶【カメラのキタムラ】FUJIFILM X-S10をチェックする
富士フイルムのX-S10をレビューしてきました。
これまでミドルクラスで課題になっていたポイントをしっかりと改善し、万人に使いやすいカメラになっていると感じます。個人的にはX-T4やX-H1の下位モデルというよりも、X-E3の不満を全部解消したモデルというような印象を受けたかな。
小さいけどしっかりと撮影意図を汲んでくれたり、フイルムシミュレーションの楽しみなど「やっぱり富士フイルムのカメラだな〜好きだわ!!」って感じられたのは本当に良かった。これから相棒としてたくさん写真を残したいと思います。
X-S10は全国の「カメラのキタムラ」で扱うとか、かなり気合の入った情報も入ってきています。初回入荷を逃すとしばらく待つことになるのかな?次回以降はどれくらいのペースで売れ続けるのかも楽しみ!
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