ASUS Vivobook Pro 16(K6602)をレビューします。(製品貸出元:ASUS JAPAN 株式会社)
16型2,560×1,600ドット (120Hz/DCI-P3)の世界最高水準のディスプレイを搭載!Core i9-13900H×GeForce RTX4060の組み合わせで、高負荷作業も快適にこなせるスーパーマシンが登場。価格が21万9800円と現実的なのもポイントで、ワンランク上を狙うゲーマーやクリエイターにおすすめです。
ベンチマークテストの結果や、使い心地などをレビューしていきますので参考にして下さい。
目次
ASUS Vivobook Pro 16(K6602)レビュー
ASUSのクリエイト向けノートパソコンASUS Vivobook Pro 16(K6602VV-KVI9R4060)です。
16型 2,560×1,600ドット(120Hz)モニターを採用したモニターは、120Hzリフレッシュレート対応、DCI-P3 100%、PANTONE認証取得、500nitと本格的な仕様です。クリエイターが求める正確な色再現や、ゲーマーが求める滑らかさを達成しているのがポイントです。
最新のCore i9-13900H×GeForce RTX4060を採用し、高性能なモニターを生かしきれるパフォーマンスを実現しているのが素晴らしいですね!重量も約1.9kgで、軽快にとは言わないまでも持ち運びは十分可能ですね。
これだけ高性能にまとまっていながらも、価格を21万円台に抑えているのは企業努力を感じます。デスクトップを不要にするくらいの性能があるので、ハッキリ言ってお買い得ですね。
- Core i9-13900H
- GeForce RTX4060
- 16型2,560×1,600ドット (120Hz)
- スペックの割に軽い(1.9kg)
- モバイル環境でもハイクオリティなシステム構築が可能
YouTube動画レビュー
You Tube動画も作っていますので、合わせて参考にしてください。高評価、チャンネル登録してもらえると喜びます!
ASUS Vivobook Pro 16(K6602) 性能・スペック
ポイント
- OS:Windows 11 Home
- CPU:Core i9-13900H
- GPU:GeForce RTX4060
- メモリ:16GB
- SSD:512GB SSD
- 液晶:16型2,560×1,600ドット (120Hz)
- 重量:約1.9㎏
- サイズ:幅355.3mm×奥行き252.0mm×高さ19.5~20.0mm
スタイリッシュかつ明るい印象をもつシルバーをベースカラーに採用。ロゴもさりげなくて良いんじゃないでしょうか。空間オーディオ「Dolby Atmosサウンドシステム」で迫力のある音を楽しむことができるのも特徴。
サイズは、幅355.3mm×奥行き252.0mm×高さ19.5~20.0mmです。16型大画面ながら、厚みを最薄部で19.5mmに抑えているので見た目以上にコンパクトに(軽く)感じます。このいかにもメタリックな感じがたまらないです(笑)
ちなみにASUS 抗菌ガードを使用しているため、99%の細菌抑制効果があるのだとか…こんなご時世ですから無いよりは有ったほうがいいですよね。効果は少なくとも3年以上だとか。
ASUS Vivobook Pro 16(K6602)は、デュアルファン、トリプルベント冷却システムとなっています。最高のパフォーマンスを維持できるように設計、動作中もうるさいという印象はもちませんでした。
付属品
付属品は取扱説明書、電源コード、ACアダプター(150W)です。(貸出機のため内容物は異なる可能性があります)
96Whの大容量バッテリーを搭載で、数時間程度ならバッテリーのみで動作できるのもありがたい。
液晶モニター
一般的なモデルとは比較にならないほどの映像美を備えたモニターを搭載しています。ピーク時で500nit、PANTONE 認証、平均ΔE < 2とプロクオリティに到達。フォトグラファー、ビデオグラファー、ユーチューバー、イラストレーター、ブロガーなどあらゆるクリエイティブな作業を行うユーザーに刺さる製品ではないでしょうか。
ゲームのベンチマークも行いましたが、特に不満は覚えないレベルでした。写真編集用のモニターを別途用意するとなると、10万円くらいかかってしまうことを考えると、1台完結の本モデルは素晴らしい製品だと感じます。
キーボード
キーボードはグレーベースで、ポイントでオレンジがあしらわれています。若干くぼんだキーキャップで、指がすいつくような打鍵感を得られます。快適ですね。配列も自然ですし、テンキーも装備しているので、オフィス系ソフトを扱う人にもよさそう。
ビジネスもエンタメもこなせる守備範囲の広さがありますね。
トラックパッドも大きいので、カフェなどで作業時にマウスなしでも余裕をもって操作できそうな印象です。電源ボタンは指紋認証に対応しています。
インターフェース
- 外部ディスプレイ出力:HDMI×1
- USBポート:Thunderbolt 4 (Type-C) ×1、USB3.2 (Type-C/Gen2) ×1、USB3.2 (Type-A/Gen1)×2
- カードリーダー:SDXCメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDメモリーカード
- オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
急速充電をサポートしており、30分で50%充電することが可能。Thunderbolt 4にも対応しているので、外付けグラボ(eGPU)を使うのも良いかもしれません。
ASUS Vivobook Pro 16(K6602) ベンチマークテスト結果
CPU:Core i9-13900H 性能チェック
Core i9-13900Hは、Pコアが6コア、Eコアが8コアの計14コアで動作します。パワフルで高速処理が可能ですので、メインPCとして十分に活躍してくれます。
参考までに他モデルと比較した例をご覧ください。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
モデル | CPU | スコア |
Vivobook Pro 16(K6602) | Core i9-13900H | 31483 |
DAIV 6H | Core i9-12900H | 29013 |
DAIV 6シリーズ | Core i7-12700H | 27450 |
Vivobook Pro 16X(Intel) | Core i7-11370H | 12860 |
ROG Zephyrus M16 | Core i7-11800H | 22769 |
DAIV 5P | Core i7-10750H | 12572 |
Vivobook Pro 16X(AMD) | Ryzen 9 5900HX | 23393 |
スコアは31000ほどで、第12世代のCore i9-12900Hからは約9%ほどスコアが向上しています。これはデスクトップCPUのCore i7-12700相当のスコアになっています。「デスクトップ並みの処理能力を有する」というのは誇張でもありません。
RAW現像チェック
実行速度をチェックするため、無料ソフトの「RawTherapee」で100枚のRAWデータの変換にかかった時間を計測。
モデル | CPU | 時間 |
Vivobook Pro 16(K6602) | Core i9-13900H | 2分30秒 |
DAIV 6H | Core i9-12900H | 2分21秒 |
DAIV 6シリーズ | Core i7-12700H | 2分41秒 |
Vivobook Pro 16X | Core i7-11370H | 3分35秒 |
ROG Zephyrus M16 | Core i7-11800H | 2分57秒 |
DAIV 5P | Core i7-10750H | 4分12秒 |
ROG Flow X13 | Ryzen 9 5900HS | 2分59秒 |
結果は2分30秒で、RAW現像に対しても高い処理能力を発揮しました。
Core i9-12900Hを採用した「DAIV 6H」(RTX3070Ti×32GBメモリ)には惜敗しています。スペックに差があるので仕方がない結果ですし、これくらいの差なら誤差範囲じゃないでしょうか。
GPU:GeForce RTX3050 ゲーム性能
ASUS Vivobook Pro 16(K6602)(RTX4060)のゲーミング性能をチェックしていきます。
FF15のスコアを比較
FF15でゲーミング性能をチェックします。
モデル | 設定 | 結果 |
Vivobook Pro 16(K6602) (RTX4060) | 3840×2160(標準設定) | 3515(普通) |
1920×1080(標準設定) | 10530(とても快適) | |
ROG Zephyrus M16 (RTX3070) | 3840×2160(標準設定) | 4522(やや快適) |
1920×1080(標準設定) | 10186(とても快適) | |
DAIV 5N (GTX3060) | 3840×2160(標準設定) | 4428(普通) |
1920×1080(標準設定) | 10532(とても快適) | |
Vivobook Pro 16X OLED (RTX3050) | 3840×2160(標準設定) | 2157(重い) |
1920×1080(標準設定) | 5945(やや快適) |
デフォルト設定での計測のためスコアは伸びる可能性がありますが、結果としてはRTX3070に及ばないスコアにとどまっています。動作面で支障はないものの、薄型設計であることからパフォーマンスをやや抑えているのかもしれません。
多くのゲームがプレイ可能となるパフォーマンスは出ていますので、人気のバトロワ系やマイクラなど問題なく遊べると思います。
動画編集チェック
動画編集能力をテストするために無料ソフトのResolveを使いました。ミラーレスカメラで撮影した4Kデータを使って簡単な動画を作成→レンダリング(FHD)の時間を測定しています。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
Vivobook Pro 16(K6602) | Core i9-13900H×RTX3060 | 1分20秒 |
DAIV 6H | Core i9-12900H×RTX3070Ti | 1分11秒 |
DAIV 6N | Core i7-12700H×RTX3060 | 1分38秒 |
Vivobook Pro 16X OLED | Core i7-11370H×RTX3050 | 3分55秒 |
ROG Zephyrus M16 | Core i7-11800H×RTX3070 | 3分21秒 |
TUF Dash F15 FX516PE | Core i7-11370H×RTX3050Ti | 3分15秒 |
TUF Dash F15 | Core i7-11370H×RTX3070 | 2分35秒 |
動画の書き出し時間は1分秒20で、少し横を向いているだけで終わってしまうレベルでした…速い!フルHDクラスだけでは勿体ないパフォーマンスなので、4Kなどの高解像編集にも使っていけます。
Blackmagic RAW SpeedTest
SSD転送速度チェック
実測で読込速度 4000MB/s,書込速度 1700MB/s程度のSSDを搭載しています。起動、動作、インストールなどもサクサク行えます。
Vivobook Pro 16(K6602) 感想・評価
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・高いCPU処理能力 ・高品質なモニターを搭載 ・全方位カバー型のスペック ・高負荷時も意外と静か ・良心的なお値段設定 | ・やや抑え目の描画性能 ・もう少し欲しいストレージ性能 ・持ち出しハードルがやや高め ・最大16GBメモリ |
ASUS Vivobook Pro 16(K6602)の良いところは、高性能モニターを採用している点、それを余すところなく使いきれるパフォーマンスを持っている点などです。ブロガーをはじめ、動画クリエイター、フォトグラファーなどにも自信をもっておすすめできます。
16インチの割には薄くて持ち出しもしやすいですが、大きさはそれなりなのでバッグによっては入らないかもしれません。デメリットに関しては、強いて言えば…程度のレベルです。
むしろ全方位にカバーできるほどのポテンシャルを感じますし、高い処理能力、創造性を生かせる楽しいパソコンじゃないでしょうか。これが良心的な価格におさまっているのが信じられません(笑)
Vivobook Pro 16(K6602)をおすすめしたい人
- クリエイター、ゲーマーなど
- 普通のノートじゃ物足りない人!
- モニター品質にはこだわりたい人
- 1台で完結できるパソコンが欲しい人
ASUS Vivobook Pro 16(K6602)をレビューしてきました。
Core i9-13900H×GeForce RTX4060の組み合わせですので、画像や動画編集も快適、ゲーミング性能は期待を超えるほどではないものの十分といった印象です。これだけでもお値段クラスの値打ちはあると思いますが、そこに高性能なモニターが載っている点を忘れてはいけません。
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