AVerMedia GC313をレビューします。(機材提供元:AVerMedia)
ハブ(ドック)機能を備えたポケットサイズの充電器で、最大3台のデバイスを効率的に充電可能。最新のGaN技術により高出力(最大100W)、短時間で充電を可能にします。しかも4K60Hzの外部出力機能をもったHDMIポートも装備!複数の充電器や接続機器を持ち歩く必要がなくなります…しかもコレSwitch2でも使えちゃうんです!
実際の使い心地や、ここがイマイチかもなーなど率直にレビューしていきますので参考にして下さい。
目次
AVerMedia GC313レビュー
AVerMedia CORE GO GC313があれば、充電(PD3対応/最大100W)、データ転送、デバイス接続、ディスプレイ出力(4K60Hz)をたった1つのデバイスで行うことができます。
あまり聞きなれないメーカーだなって思うかもしれませんが、キャプチャーボードをはじめとして、ウェブカメラ、オーディオ機器などのストリーマー向け機材の販売を行っています。ちゃんとしたメーカーさんだし、僕もSwitchのゲーム画像とかの録画に利用させてもらっています。もちろん高品質な素材を使っていたり、厳格なテストを重ねて製品開発を行っています。高い安全基準を満たしているので、Amazonとかで良く売ってる安い類似品とはベツモノ(高クオリティー)だと思ってもらって大丈夫。
キャプチャー機能を備えた「GC313Pro」もありますが、多くの人にとって録画機能は必須ではないはず。個人的にはGC313があればほとんどのシーンで足りるかなって思っています。
▼こっちは録画(キャプチャー)機能付き
PCやタブレット、スマホを充電したり、必要なら画面出力もできるというのは単純に便利です。USB-Cポート2基、USB-Aポート1基を搭載し、最大で3台同時充電可能なのも嬉しいですね。コンセント周りでは若干干渉する恐れはあるものの、コンパクト設計だと思いますし、複数の充電器を必要としないなら有りかなと思います。
こんな感じでポート使用数に応じて供給電力は変更されます。PD3.0急速充電対応なのでiPhone 16 Pro Maxなら30分で50%、iPad Pro11は30分で41%充電が可能になっているそう。
特にROG Allyなどのハンドヘルド系PCは、接続端子が不足がちだったりするので、ハブやドックといった周辺機器で補ってやる必要があります。こうしたデバイスがあれば、キーボードなどの接続も可能なので快適性はグンと高まります。
なによりSwitch2に対応しているのが最強すぎる…Switch2のドックってデカいから持ち歩くのは大変だったし、かといって予備で買うにも結構なお値段しますからね。小回りが利くGC313のようなモノが欲しいと思っていたんですよ。ただし、動作確認済みというだけで、任天堂との提携や認証を受けたものではありませんという注意書きもあります。(後述しますが最初TVモードで使えなくて焦りました…)
Switchって特別な信号を通して、サードパーティー系が乱入しまくってくるのを防いでいるらしいです。以前コレと似た「ROG Gaming Charger Dock」というものも試したんですが、Switchの画面がTVに出せませんでした。もしかするとアプデとかで塞がれる可能性がないでもないのかもしれません。そこはちょっと注意しておいたほうがいいかもしれない。
YouTube動画レビュー
YouTubeでも紹介していますので参考にしてください。高評価、チャンネル登録してもらえると喜びます!
AVerMedia GC313 開封
GC313は高出力充電器と映像出力を兼ね揃えたお便利デバイス。4K60Hzって意外と見つからなかったりするんですよ。なお「ポケット充電器」のフォントに男気を感じるのは僕だけ…?
付属品は変換プラグ、Type-Cケーブル(2m)、クイックスタートガイドなどです。
本体は非常にコンパクトで持ち歩く負担は感じないでしょう。プラグの折り畳みは少し固めでしたが、収納できるのは大きなメリットですね。
過去に使っていた100Wクラスの充電器と大きさを比較。大きいのにType-Cが1つだけというシロモノなので、今となっては不要になってしまいました。
上から映像入力用のUSB Type-C1、デバイス接続用のType-A、HDMI出力、USB Type-C2です。PCやSwitchなどの映像を出したい場合は、一番上のポートにType-Cを挿せばHDMI経由でモニターに接続できます。
ケーブル長は約2mで十分な長さです。僕はSwitch2の本体をデスク下に見えないように収納しているので、余裕のある配線ができるのはありがたかったです。
ノートPC、Macはあっさり認識
早速GC313を使ってみたのですが、ノートPCやMacはあっさり認識。とくに不自由も感じずに使うことができました。しっかり充電もしてくれるし、作業中に画面が消えたなんてこともないので安定感抜群ですね。左側に置いてある純正の充電器ももう持ち歩く必要はないんだ…
Switch 2 TVモードで使うにはコツがいる(映らない時の対応)
Switch2専用のドックって市場でもあまりなくって、特に充電も兼ねていたり、一定の品質も備えている奴ってなると本当に見つからないんですよね。僕も夏休みの帰省時に探したんですが見つからなくて、大きなドックやら周辺機器をまとめて持って帰ったという経験があります。だから本当にこうした製品が欲しかったんですよ!
ちなみに最初はTVモードにならなくて焦りました…「Switch2対応なのになんで!?」と一時間ほど四苦八苦しました。これには2つの罠がしかけられていました。
- 本体のアップデートが必要
- Switch2の上部端子は映像出力に非対応
AVerMediaの製品ページをじっくり読むと、GC313は対応中「ファームウェア更新が必要」という表記になっていました。つまりアップデートをかけないとスムーズな動作ができないってことですね。
ちなみに記事を執筆しているのが9月26日なんですが、ちょうど昨日(9月25日)にアプデがかかったばっかりみたい。コンスタンスにこうして対応してもらえるのであれば「Switch2の動作をふさがれた」というケースにも陥りにくいのかもしれません。
ただアプデにも小さな罠が仕掛けられていまして…
GC313 に同梱されている USB-C ケーブルを使用し、GC313 の C1 ポート をパソコンの USB-C ポート(USB 3.2 Gen 1 以上が必要)に接続してくださいとあるので、言われた通りにやってみるんですが「更新を開始」を押しても機器を認識してくれないんですね…ちなみに製品はコンセントから抜いた状態で更新を書ける必要があるみたい。そうしないと別のICに書き込みをしてしまう可能性があるらしいです。
一応規格的には自分のPCもクリアしているし、説明通りにやっているのにうんともすんとも言わない。家で転がっているパソコンとか探してやってみたんですが同じ状態になるだけでした。
「これは詰んだか?」そう思いながらも1時間くらい再接続を試したり、ドックに戻して動作するか確認したり…さらにノートパソコンやデバイスが転がっていないか自宅を捜索したり…
あまりに困り果てて、自宅にあるUSB-A USB-Cタイプのケーブルを引っ張ってきて使ってみたら…
いけた!!!!!
決して推奨できる方法ではありませんが。機器(GC313)をちゃんと認識してくれてファームウェアの更新をかけることができました。
あともう1つの落とし穴「Switch2の上面端子 映像出力非対応」もあって「このまま使えなかったって報告をしないとダメなのか?」「レビューとしてそれでいいのか?」ってなり、なかなかに焦りましたね(笑)
人によってはUSBの規格とか、Macしかないとかあって環境がそろわない可能性もあると思うので、そこは懸念点の1つかなと思いました。
そしてSwitch2の上部の端子は映像出力非対応ってこと…知らなかった!
任天堂公式サイトにちゃんと表示されているんですけどね(ちゃんと読め)…なので、Switch2のドックが使う端子と同じ場所から引っ張ってくることを意識してもらえたら良いのかと思います。これでノートPC、Switch2、スマホの充電は荷物たった1つで済む!やったね
スタンドはだいぶ寝かせた状態にしないだめ。床面とコネクタが干渉して挿すこともできません。まぁ使えればいいか~とは思うし、ベタっと床におくよりも冷却性がマシな気はするのでこの状態で使います。
使っていて気になったところ(デメリット)
- Switch2の利用に少しコツが必要
- コンセント周りで干渉するかも
- LANポート(有線接続)ほしい
コンパクトとは言え、それなりのサイズ感なのでコンセント上で干渉が起きる可能性はありますね。またSwitch2の動作確認済み製品ではありますが、快適に使うには色々条件を整える必要もあるんだなと感じます。
あとLANポートがあれば、スプラトゥーンなどのタイトルでも安心して遊べるので欲しかったところですね。コレはもしかするとUSB経由でLANさせるアイテムを使えば解決するかもしれません。
AVerMedia GC313をおすすめしたい人
- 高クオリティーな充電器が欲しい人
- 複数のデバイスをまとめて充電したい人
- 携帯用のハブ、ドックが欲しい人
- Switch2で使いたい人
AVerMedia GC313をレビューしてきました。
たった1つで複数のデバイスを充電できるので、PC、スマホ、Switch用になどと、いくつも充電器やケーブルを用意する必要がなくなりました。また映像出力も兼ねているので、PCでプレゼンを行うビジネスマンとか、旅行にSwitch2を持っていきたい人なんかにも最適だと思いましたね。いくつか利用時に注意する点はあるものの、利用できなくなるような致命的な欠点もなく、むしろ安定動作で安心して使える印象が強かったですね。
複数の充電器をまとめたい人、Switch2用のコンパクトなドックを探している人には本当におすすめですよ!
参考