高いコスパを備えたミニPC「BMAX B9 Plus」をレビューします。(製品提供元:BMAX)
BMAX B9 Plusは、Intel Core i5-1250Pを搭載したモデルで価格(セールで5万円台)と性能のバランスが非常に良いモデルです。本格的な3Dゲームや動画編集は難しいものの、一般利用から、オフィスソフトなどビジネスユース、リビングの動画再生用、サブPCにと様々なシーンに対応します。
今回はそんなMAX B9 Plus の性能、用途、メリット、デメリット をわかりやすくまとめ、購入を検討している人が判断しやすいように解説していきます。
目次
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BMAX B9 Plus 性能や特徴(スペック解説)

ポイント
- CPU Intel Core i5-1250P
- Intel Iris Xe搭載
- メモリ24GB LPDDR5
- ストレージ:512GB NVMe SSD(増設可)
- 3画面同時出力対応
- Wi-Fi 6 / Bluetooth 5.2
- 重さたった約400g
最近「省スペースなのに高性能」なミニPCが注目を集めつつあります。技術の進化によりコンパクトなPCでも高性能が実現可能になってきていることで、昔のような大きいパソコンを必要としなくなってきたからです。さらにテレワークや副業の推進でPC需要が高まったことも背景にあります。
CPUはIntel Core i5-1250P(12コア16スレッド)を搭載しており、最新ではないものの十分に高性能なCPUになっています。おまけに省電力モデルなので動作音も静かという特典つき。PASSMARKスコアは19200ほどで、N150などの5451よりもはるかに高いスコアです。長く使っても腐りにくい性能と考えて良いでしょう。

オフィス業務、マルチタスク、プログラミング、ブログ執筆など問題なく行えますし、動画視聴など一般的なPC作業はほぼ快適にこなせると言えます。なんなら日常用途だけじゃなくて、軽めの画像編集、動画編集などクリエイティブ作業にも対応できる点が魅力です。ごくごく軽いものならゲームもいける。
メモリは、24GB LPDDR5でミニPCとしては珍しく大容量という印象。最近のブラウザの傾向としては、タブを大量に開くとすぐメモリを食うため、この容量は非常に安心感があります。またLPDDR5のため動作が軽快です。ストレージは、512GB NVMe SSDで読み書きが速く、Windowsの起動もアプリのロードも高速に行えます。動画や画像を扱う場合でもストレスが少なく日常用途では十分な容量を備えています。

映像出力も3画面同時出力対応で、HDMI、DisplayPort、USB-Cの3つの出力に対応しているため、利用しているモニターに合わせやすかったり、お仕事でデュアルモニター以上を使いたいって人にも最適です。
サイズも手のひらに乗るくらいコンパクトでモニター裏に隠すことも可能。デスクがすっきりするのでコンパクトなシステムを組みたいって人にも良さそうですよね。
BMAX B9 Plus 開封

本体は樹脂素材ですが、カラーがメタリックな感じのブルーで、光によって表情を変えるあたりに高級感があります。デスクにおいてもチープな印象は与えません。


付属品は簡易的な説明書、ACアダプター、HDMIケーブル、VESA取り付けパーツです。最初からHDMIが入ってるのが親切で、到着後すぐにモニターにつないで使えます。

全面には電源ボタン、USB3.2×2個、オーディオ+映像出力対応のType-C、イヤホンジャック、リセットボタンが装備。ワイヤレスキーボード、マウスと接続すればデスクをすっきりさせることができます。欲を言えばUSB4になっていれば外付けGPUなどの高速デバイスに接続できて良かったのにって感じです。

背面には電源ジャック、DP、HDMI、USB2.0×2個、LANポートが装備。動作音もとても静かです。

底面のネジを4本外せば簡単に内部にアクセスできます。部品がつながっているので丁寧に作業しないと破損させる可能性があるので注意。この状態ではメモリスロットを確認することはできませんでした。分解して壊すといけないので今回は手を出しません。

SSDを追加できるのでデータを大量に保存したい人にはありがたい。
BMAX B9 Plusはどんな人に向いている?(おすすめの作業)
BMAX B9 Plus を一言で表すなら「日常使いから中程度の作業までを快適にこなすミニPC」です。
例えばZoom、Teams、Google Meet、Officeソフトなどは余裕でこなせますし、業務に関わる資料作りやアプリ関係も快適に動作します。テキストベースはまず問題ないので、ブログ運営、副業のための作業もいけます。なんならCanvaとかでのアイキャッチや画像編集も余裕です。
メモリも8GBや16GBより多い24GBなのが効いていて、マルチタスクで同時にいろいろなツールを開いてもわりと重くなりません。ブログを書きながらの動画視聴、音楽再生とかでも快適に使えましたね。YouTubeやNetflix、Amazon Prime Video視聴用端末として利用するのもありでしょう。
3画面出力が生きるシーンとしては、動画編集や投資、トレードなどでの視認性が圧倒的に高まります。

FF15 フルHD軽量品質「やや重い」
逆にあまり向いていない作業としては、本格的な3Dゲーム、高負荷の動画編集など描画性能が求められるような用途です。Intel Iris XeグラフィックスはCPU内蔵のタイプとしては強力ですが、オンラインゲームや4K動画編集などの高負荷作業は厳しいです。フルHDの軽めの作業にとどめておくのが無難ですね。
あとは小型コンパクトゆえ長時間の高負荷作業も熱がこもりやすいため向かないかな。AI画像生成をずっと続けたり、3Dレンダリングなど高負荷が継続的に続くような作業は向いてるとは思えません。
注意点・デメリット・ライセンス問題
・増設ができない可能性がある
・高負荷が続く作業は向かない
・海外ブランドなので信頼とサポート面が不安
・ボリューム(VL)ライセンスの場合がある
小型PCってメモリやストレージを自分で拡張するのが醍醐味みたいなとこはありますが、規格をそろえたり、相性だったり難しいところもあります。そもそも分解を伴うので故障や不具合につながる可能性がありますし、保証面の不安もありますよね。拡張はできたらラッキーくらいで考えておくほうが無難という印象です。

また企業などで利用されるボリューム(VL)ライセンスが使われているケースもあります。今回も到着時はVLライセンスでしたが、問い合わせたところ正規ライセンス(OEM)を送っていただきました。返信も1時間くらいでもらえたのでレスポンスは悪くありません。

| Windows 11 Home | ボリュームライセンスなし | ||
| Windows 11 Pro | ボリュームライセンスあり | ||
| 正規 | 個人 | ライセンスを単体購入(Retail) | |
| OEM | 個人/法人 | PCメーカー、代理店を通して購入(DSP版、OA版など) | |
| ボリューム | 法人 | 複数ライセンスを使いたい法人用(VOLUME) | |
ボリュームライセンスは法人が複数のPCにインストールしたい場合に契約します。なので外部で使っちゃうと規約違反。正規ライセンスを登録してくださいみたいなメッセージが出たり、アップデートができないといったことに巻き込まれる可能性があります。
メーカーさんによると生産工場側へ改善を依頼しており、今後順次出荷時に正規キーが適用された状態になる見込みですとのことでした。
海外ブランドゆえ何かあっても相談やサポート体制がうまくいかないってこともありそうなので、こういった不具合や初期不良に関してしっかり答えてくれるメーカーさんから購入しましょう。確認がとれない場合でも、Amazonなどの販売店の保証に期待できるところ限定で買わないとケガをする感じがします。
【まとめ】コスパ重視で「強めのミニPC」が欲しい人におすすめ!
BMAX B9 Plus は、CPU、GPU、メモリまわりに余裕があるので、普段使いから軽いクリエイト作業まで使いたいって人におすすめのモデルですね。
激安ミニPCだとパフォーマンス面で不安がありますが、i5-1250Pくらい高性能なCPUだったら割と使えちゃいます。3画面出力も便利って人は多そうあだし、ミニPCの中でも「ちょっと良いヤツ」が欲しいって人には最適です。
同価格帯のミニPCの中ではパワフルだと思いますし、テレワーク、ビジネス、ブログ、副業、映像視聴など、ほぼすべての一般的用途は快適にカバーできます。コスパの良いミニPCを探している人は是非検討してください!
参考
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