Canonの高級コンデジ「PowerShot V1」を購入しましたのでレビューします。
1型センサーの約2倍の面積を持つ大型1.4型CMOSセンサー(有効約2230万画素)を搭載したコンデジです。レンズ交換式カメラ並みの高画質をコンデジサイズで実現しているのが最大の特徴。しかもプロクオリティの動画機能を備え、冷却ファンまで搭載しちゃってるので動画の長回しにも最適となっています。
初心者のメインカメラとして、上級者のサブカメラとして、ビデオクリエイターの相棒として、日常の記録や旅行、イベント、VLOG撮影などなど様々なシーンでを活躍できるカメラになっていると感じます。作例も撮ってきましたので是非参考にして下さい。
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目次
Canon PowerShot V1レビュー
PowerShot V1は、冒頭に書いたとおり1.4型の大きなセンサーを搭載するので、撮れる写真は高画質そのものです。マイクロフォーサーズに近いセンサーサイズなので、1インチクラスのセンサーを搭載したカメラよりも、高画質で高感度にも強いです。そしてなんと発売前から納期が6ヶ月待ちという事態に陥ってますが人気がありすぎるからと解釈しておきましょう…欲しい人は見つけ次第確保しておいたほうが良さそうですね。
動画機能としては4K/60p(クロップあり)など高画質な映像の撮影が可能。しかも冷却ファンを本体に内蔵しているので、カメラ内部にたまった熱を放出してくれます。4K/30pなら最大で2時間以上の長時間撮影も可能になるなどコンデジの垣根を超えた動画性能が魅力です。もちろん色々な条件はありますが、5.7Kオーバーサンプリングによる4K/30p、Canon Log 3(4:2:2 10bit)対応などなどプロクオリティの撮影も可能になってるらしい。僕はそこまで求めないけどコンデジでこれやるってすごいですよね。
価格は公式サイトで14万8500円となっています。コンデジと呼ぶにはいささか高いような気もしますが、スペックを考えると妥当なお値段でもあります。むしろスマホがこれだけ普及し、コンデジが市場から姿を消しつつある昨今で「こういうカメラをよく出してくれたな!」という気持ちにさえなります。だって使える機能盛りだくさんなんだもん…
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Canon PowerShot V1 開封・デザインチェック
ここからは開封の様子をお伝えします。
カメラには本体のほかに、保証書、取説、ストラップ、ウインドジャマーなどが付属します。最近は充電器が付属しないカメラが増えたのですが、USBケーブルすら入ってないって割り切りすぎでは???
PowerShot V1のサイズは、約118.3×68.0×52.5mm、重量約426g(バッテリー・カード含む)です。コンデジ感覚からすると大きいイメージは抱きますが「レンズ交換式同等の高画質が入ってる」と思うとコンパクトです。
全体的にゴム素材が貼り付けられていてグリップ感も悪くありません。個人的にはもう少しグリップは大きくも良かった気はしますが、コンデジかつ色々なユーザー(女性とか初心者)が手にするという意味では良いバランスなんでしょうね。
背面にはバリアングルモニターを搭載。タッチパネルにもなっているのでスマホのような感覚で撮影が楽しめます。自撮りにもなんだかんだ便利。手振れ補正はレンズ光学式+電子式を搭載。強力な補正効果をもたせてあるので、歩行時のショックなども抑えてブレの少ない映像を残せます。個人的にはこの辺が購入理由の大きなところだったりもします。
上部左側にモードダイヤル、ズームレバー、動画録画ボタン、静止画と動画を簡単に切り替えるSwitchなどがあり。美肌効果やレビュー用の設定などを簡単に呼び出すことも可能です。
本格的なカメラの操作性にはおよばないのかもしれませんが、ライトユーザーでも簡単に使いこなせるような工夫が施されていると感じます。ただしUIは少々複雑で設定項目も多くなっているので使いにくいと感じる人もいるかもしれません…個人的にはもう少し直感的に使えたら嬉しかったかも。
小型ボディに冷却ファンを搭載しているのが「時代のニーズ」をとらえているようで印象的でした。ファンノイズは動画撮影時にひろわない程度に調整されていますし、NDフィルターも搭載しているのがポイント。さらにマイクの音質も良いので簡単な撮影なら外部マイクを使用しなくても十分に満足できます。
Canon PowerShot V1 レンズ
PowerShot V1がカバーする焦点距離は、フルサイズ換算で静止画で16-50mm、動画で17-52mmです。
広角スタートになるので人の視野を超えるような広い世界を映像におさめられるほか、Vlog用途にも向いています。一方で望遠は標準の50mm付近までとなるので不足する可能性はあります。
W側
T側
個人的にはあんまり望遠は撮らないし、写真撮影の基本とも言える距離で勝負できるというのは集中できて良いような感じもしました。一応1.4倍クロップモードもあるので最大71mm相当での撮影も可能、ポートレートならギリいけるかなという感じです。
良いカメラゆえに、それ以上の望遠が必要なシーンへの対応できないのは少々残念かもしれませんね。例えば動物園、運動会、野鳥、スポーツなどの撮影には足りないことが多いんじゃないかな。
撮影可能枚数はなんと400枚です。それもそのはず同梱されているLP-E17は、EOS R50、R10などレンズ交換式カメラと同等になります。
Canon PowerShot V1 作例
14種類のカラーフィルターのおかげで印象的な映像を簡単に撮影できます。手間のかかる編集作業を省略できるという意味でも助かります。ちなみに今回は素の写真をお届けするために、RAW現像などは行わず撮って出しで貼り付けています。
コンデジ枠でこれだけボケてくれるなら十分すぎますよね。
デュアルピクセルCMOS AF IIのおかげで、高速かつ正確なAFを実現しています。人物や動物の瞳の検出に対応していて被写体に合わせたAFが働きますし、動く被写体にも強い印象です。かつてのコンデジが嘘のようにキビキビ動作しますね。
ハイライトは少し弱いかも?あと拡大するとやっぱり解像していないというか、ピクセル?ドット感が強いなぁ~と感じました。なのでよくトリミングする人とかは気を付けたほうが良いかもしれない。
パッと見というか、そのまま素材として使うなら十分にシャープだと思うんですよ。コンデジでこれだけ撮れたら本当に十分すぎる。
Canon PowerShot V1 まとめ
PowerShot V1をレビューしてきました。
コンデジのイメージを吹き飛ばすような高画質と、コンデジならではの気軽さフットワークの良さをあわせもつ名機です。動画機能も強いので写真を撮りたい人だけでなく、VlogやYouTube撮影用にも最適です。(なんならもう1台ほしいくらい笑)長期休みの旅行、帰省、イベントなどで大活躍してくれることは間違いないでしょう。逆に様々な表現方法を試したいならレンズ交換式のほうが良いし、お値段的にも十分視野に入ってくるので判断は慎重にならざるをえないですね。これから情報も色々出てくるし、どうせ納期まちでもあるので色々と情報を集めて判断しても良さそうです。
購入は「カメラのキタムラ」など専門店がおすすめですよ!
Canon PowerShot V1 スペック・性能比較表
モデル名 | PowerShot V1 |
有効画素数 | 動画撮影時:最大約1870万画素 静止画撮影時:最大約2230万画素 総画素数※:約2390万画素 |
センサー | 1.4型CMOSセンサー |
焦点距離 | 8.2-25.6mm(35mm判換算 約16-50mm相当) |
解放F値 | F2.8(W)-4.5(T) |
最短撮影距離 | 5cm~∞(W) 15cm~∞(T) |
シャッタースピード | 30~1/16000 秒 |
連写 | 最高30コマ/秒 |
標準ISO感度 | 通常(静止画):ISO100~32000 通常(動画):ISO100~12800 |
動画 | 4K(59.94fps) |
液晶モニター | 3インチ(104万ドット) |
手振れ補正 | あり |
撮影枚数 | 400枚 |
サイズ | 約118.3×約68.0×約52.5mm |
重量 | 約426g(バッテリー、カードを含む) |
価格 | >カメラのキタムラでチェックする |