マウスコンピューターの「DAIV Z6シリーズ」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
16インチの高精細WQXGA(2560×1600)モニターを採用しながらも、重量を約1.6kgまでに抑えた軽量モデルです。CPU/GPUの組み合わせで複数モデルが存在するので、目的や予算に応じて選べるのもポイントです。本格的な性能をもっていますのでクリエイターのメインマシンとして、持ち出し用のPCとして活躍できます。
公式サイトでは「期間限定のセール品」「限定クーポン」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得に購入できるパソコンが多数用意されています!ま合わせてチェックして下さい。
目次
DAIV Z6シリーズ 特徴
マウスコンピューターが販売しているクリエイター向けブランド「DAIVシリーズ」の中でも高い性能を誇るモデルです。従来のDAIV 6シリーズの後継モデルにもあたり、本格的な性能を求めるクリエイターに人気があります。
CPUには第13世代インテルCPUが、GPUにはRTX4000番台が採用されたことにより従来モデルよりもさらにパフォーマンスに磨きがかかっています。処理能力ならデスクトップに引けをとらないほどですので、クリエイターのメインマシンとしても活躍できるほどです。
RAW現像、動画編集、ゲームなど多用途に使えるパフォーマンスに加え、薄型軽量×長時間バッテリー×高効率のモニターなどスキのない構成になっているのも魅力的です。
- 第13世代インテルCPUの高い処理能力!
- GeForce RTX4000シリーズを採用!
- 高解像かつ色再現の良いモニターを搭載!
- 16インチなのに約1.6kgという軽さ!
- パフォーマンスとモバイル性を両立!
YouTube動画レビュー
過去モデルですが動画でもレビューしていますので参考にしてください。高評価、チャンネル登録もお願いします!
DAIV Z6 パーツ構成・スペック
CPU: Core i9-13900H
GPU:GeForce RTX4070
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD
液晶:16型WQXGA(2560×1600/sRGB比100%)
サイズ:約353.7×245.3×18.5
重量:約1.6kg
今回レビューするにあたって用意してもらったモデル(貸与品)は、最上位モデルの「DAIV Z6-I9G70SR-A」です。もちろん他のパーツのスコアなども掲載していくので参考にしてもらえると嬉しいです。
DAIV Z6シリーズのラインナップ
モデル名 | 構成 | 価格 |
DAIV Z6-I9G70SR-A | Core i9-13900H/RTX4070/32GB/1TB SSD | 359,800 |
DAIV Z6-I7G60SR-A | Core i7-13700H/RTX4060/16GB/500GB SSD | 269,800 |
DAIV Z6-I7G50SR-A | Core i7-12650H/RTX3050/16GB/500GB SSD | 189,800 |
最新の「DAIV Zシリーズ」と従来モデルの「DAIV 6Pシリーズ」とのちがいは、CPU/GPUが変更になっていることです。(一部モデルを除く)CPUは第12世代→第13世代へ、GPUはRTX3000→RTX4000シリーズへと刷新されました。
しばらくすると「期間限定のセール品」に入ってくる可能性もありますし、一部は「アウトレットモデル」にも流れているのでチェックすると良いかもしれません。
▼DAIV 6シリーズ(従来モデル)のレビューはこちら
DAIV Z6レビュー
※外観は共通のため過去モデルの写真を使用しています
DAIV Z6 開封・外観チェック
16インチモニター搭載なのでサイズはある程度大きいものの、約18.5mmと薄型なので見た目よりもコンパクトな印象を受けます。約1.6kgと軽量なので強度的なところも心配にはなりますが、マグネシウム合金ボディを採用しているので華奢な印象は受けません。
金属らしさの光るシルバーボディで質感も良く、満足感を与えてくれるはずです。
底面は割としっかり目に肉抜きされており冷却性能を高めている印象。スピーカーの音質は普通ですが、悪いというほどでもありません。高負荷時はファンの音が気になるのでカフェなどでの作業は不向きかもしれません。職場や現場など、ある程度使う場所が想定できている人向けかもしれません。
天面はブランドロゴだけとシンプルですので、ユーザー、シーンを選ばず使える印象。
付属品・電源アダプター
付属品は、保証書と電源ケーブル、ACアダプターくらいです。ハイスペックマシンとは思えないほどコンパクトなACアダプターは感動しました。iPhoneより厚いけど一回り小さいくらいのサイズ感です。
バッテリー持続時間は公表値で約15.5時間で軽作業なら1日フルに乗り切れるでしょう。
追加770円でショートタイプの電源コードも追加できます。荷物をコンパクトにまとめられますので出張や外での作業が多い人には購入をおすすめします。
キーボード
キーボードは打鍵感、大きさ的にも申し分ないですが、テンキー周りの配列にクセがあります。個人的にDeleteボタンが右上に設置されているのが気になりました。
トラックパッドも大きく作業性が良いです。マウスなどを広げられない場所でもしっかりと作業を行うことができるはずです。ただし場所によってはクリックしても反応しづい箇所があったように思います。
バックライトもしっかり搭載しています。もちろんWebカメラやWi-Fi 6などのマスト機能はしっかり押さえているのもポイント。
インターフェース
インターフェースはHDMI、Thunderbolt 4、USB3.1 Type-C、ヘッドフォン・マイクが装備。フルサイズのSDカードリーダーがあるのも有難いです。
ディスプレイ
16型2,560×1,600ドットのモニターは、アプリなどで表示できる領域が広く作業性が抜群です。sRGB比 100%の広色域パネル採用ですので、忠実な写真・動画編集を行えるのもポイント。さらに出荷時には個別にキャリブレーションも行ってくれるので信頼性のある環境で作業ができます。
sRGB100%カバーのパネルを搭載しているので、Webコンテンツ制作、写真編集、イラストなどにも使えます。
色域を測ってみたところ、sRGB 100%、NTSC 72%、Adobe RGB 77%、P3 78%でした。(※環境や測定機材によって違いが生じる可能性があります)
一般的な製品に比べると高い数値ではあるものの、必要に応じて(Adobe RGB対応など)「カラーマネジメントディスプレイ」を用意しないといけない可能性はあるかもしれません。
DAIV Z6 性能チェック・ベンチマークスコア
CPU 性能・比較
CPUは定評のある第12世代Core i7-12700H以上のパーツが採用されており、パフォーマンス面での心配不要。リキッドメタル(液体金属)グリスを採用しているので効率的にヒートパイプに熱を逃がします。
(PASSMARKの公開スコアを掲載)
モデル | CPU | スコア |
DAIV Z6 | Core i9-13900H | 30982 |
DAIV Z6 | Core i7-13700H | 29810 |
DAIV 6H | Core i9-12900H | 29013 |
DAIV 6シリーズ | Core i7-12700H | 26808 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H | 24647 |
mouse K5 | Core i7-10750H | 12617 |
最上位のCore i9-13900Hは30000超えのスコアをマークしているものの、Core i7-13700Hや従来のCore i9-12900Hと大きな差はありません。
スコアだけで全てが語れる訳でもありませんが、個人的にはCore i7-12700Hでも十分すぎるほどだと感じます。そういう意味では「DAIV Z6」はどれを選んでも大丈夫と言えるかもしれません。ノートパソコンで本格的なRAW現像、動画編集が行える環境が整うのはクリエイターにとって嬉しいことですよね。
RAW現像チェック
実行速度をテストするために、無料ソフトのRawTherapeeで100枚のRAW現像にかかった時間を計測します。
モデル | CPU | 時間 |
DAIV Z6 | Core i9-13900H | 2分29秒 |
DAIV Z6 | Core i7-13700H | 2分29秒 |
DAIV 6H | Core i9-12900H | 2分21秒 |
DAIV 6P | Core i7-12700H | 2分37秒 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H | 2分29秒 |
DAIV 5P | Core i7-10750H | 4分12秒 |
100枚の現像処理にかかった時間は2分30秒ほどで、第12~第13世代あたりでは大きな差は見られませんでした。どのCPUを選んでも本格的な写真編集を楽しむことができると思います。
逆に言えば無理をしてCPUにお金をかけるより、メモリに予算を回したほうが快適性が高まるような気もします。
SSD転送速度
SSDは、読込速度が4600MB/sと爆速です。パソコンの起動やアプリのインストールもサクサク気持ちよくストレスを感じないレベルです。読み書きの多いクリエイターでも安心といったところでしょうか。
GPU 性能・比較
モデル | 設定 | 結果 |
DAIV Z6 (RTX4070) | 3840×2160(標準設定) | 5013(やや快適) |
1920×1080(標準設定) | 10531(とても快適) | |
DAIV Z6 (RTX4060) | 3840×2160(標準設定) | 4501(普通) |
1920×1080(標準設定) | 12852(非常に快適) | |
DAIV Z6 (RTX3050) | 3840×2160(標準設定) | 2609(やや重い) |
1920×1080(標準設定) | 7131(普通) |
RTX4000番台搭載モデルであれば高設定で快適に遊べる印象。ただし薄型モデルだからかテストを続けて行うとスコアが落ちていく傾向が見られました。また最上位モデルはPC側がデフォ設定だと冷却性が不足している印象で、補ってやる必要性があるように感じました。
RTX3050はライトユーザー向けで「フルHDクラスがカバーできればOK」という人向けという感じですね。
DAIV Z6 動画編集
無料ソフトのResolve使って動画編集をテストします。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の動画を書きだす時間を計測。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
DAIV Z6 | Core i9-13900H×RTX4070 | 1分14秒 |
DAIV Z6 | Core i7-13700H×RTX4060 | 1分24秒 |
DAIV 6H | Core i9-12900H×RTX3070Ti | 1分11秒 |
DAIV 6P-RT | Core i7-12700H×RTX3050Ti | 1分38秒 |
動画編集中にもたつきも感じませんし、もちろん高解像データ編集にも使えます。フルHDクラスの処理ならあまり差はありませんが、高負荷作業ほど上位モデルのアドバンテージがある印象を受けました。
DAIV Z6シリーズ 感想/評価
メリット | デメリット |
・デスクトップ並みの処理能力 ・クリエイティブ作業も快適 ・高品質モニターを搭載 ・モバイル性能が高い | ・上位下位の差は小さいかも? ・ファン音はやや気になるレベル ・DAIV S4の方がコスパは上か? |
DAIV Z6シリーズの良さはなんといっても性能と高さです。余りあるパワーでゴリゴリ処理を進めていくのは気持ち良かったです。大型高解像モニターは、視認性、信頼性、効率性と三拍子そろっていますし、おまけにモバイル性も高い…これで価格さえ納得できたら満足できる買い物になると思います。
気をつけないといけないのは上位モデルだからといって劇的に下位モデルを上回る訳ではないことです。RAW現像では差が生まれにくく、ゲームは長時間続けるほどスコアを落とす傾向もあります。(どのパソコンもそうかもしれないけど…)
大型モニターを捨てることができるなら「DAIV S4」も検討に加えることをおすすめします。14型フルHD、Core i7-13700H、RTX4060で22万9900円とコストパフォーマンス面で上回ってきます。→公式サイトで詳細をチェック
DAIV Z6をおすすめしたい人
- モバイル環境で気持ちよく作業したい人
- 大型モニター搭載で軽いモデルが欲しい人
- 予算に余裕がある人
- 全てのクリエイター
DAIV Z6をレビューしてきました。
処理能力×軽さ×効率性×モバイル性などを高いレベルで共存させている意欲的なモデルです!予算や行う作業によって複数のモデルから選べますし、イラストレーター、フォトグラファー、ビデオクリエイターなど全てのクリエイターに一度は検討してもらいたいです。個人的には価格と性能のバランスが一番良さそうな「DAIV Z6-I7G60SR-A」(Core i7-13700H×GeForce RTX4060)がおすすめですね。
詳しくは公式サイトでご確認ください!「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」のチェックもお忘れなく。