EIZO CS2420 レビュー

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EIZO CS2420レビュー!カラーマネジメントに対応した写真用ディスプレイ

今回はEIZOさんのご厚意により、CS2420-Zを試す機会をいただきました。EIZOさんと言えば、写真編集用に本格的なモニターが欲しいと思ったら避けて通れないくらい有名なメーカーさんです。

CS2420-Zは、24.1型のAdobeRGB100%の広色域に対応したスタンダードな製品です。カラーマネジメントにも対応し、本格的な編集作業にも使える高品質なモニターとなっています。

約1ヶ月ほど使用してみた感想になりますが、よければ参考にしてみてください。それではどうぞ。

 

EIZO CS2420-Zをレビュー

今回見ていくCS2420-Zは、写真やイラストを趣味とする人たち向けに販売されている製品です。キャリブレーション用のセンサーやフードは付属しませんが、優れた色表現や使いやすさを追求したスタンダードなモニターになっています。

カラーマネジメントにも対応しているため、RAW現像や動画編集時にも正確な作業を行うことができます。印刷やWeb業界などの水準に合わせてモニターを管理することで、仕上がりに近い色味を確認することも可能です。ロストを減らせるという意味でも、CS2420-Zのようなモニターを使うことにはメリットがあります。

さらにEIZOの製品には、長期的な保証があったり、無輝点保証などもついており安心感があります。多くのプロフェショナルなユーザーが選ぶのも頷けますね。

 

ColorEdge CS2420-Zの特徴

  • スリムデザインを採用
  • 1920×1200の解像度
  • IPSパネルを採用
  • AdobeRGB99%をカバーする広色域
  • 補正回路により輝度ムラ・色度ムラを補正
  • Quick Color Matchで写真プリント色合わせが簡単
  • 10-bit表示でさらに豊かな色再現が可能
  • 5年間かつ30,000時間以内の保証
  • 無輝点保証対応(購入から6ヶ月以内)

詳しくはコチラ

 

AdobeRGB99%カバー

クリエイティブな作業目的でモニターを購入するなら、一番大切といっても良いのが「色」です。

普段何気なく見ている画面って、実は結構な情報を失っている状態です。つまり写真データなどが持つ、本来の色を表示できていません。

CS2420-ZはAdobeRGBに99%対応しているため、色情報をほとんど失うことなく表示が可能です。せっかく苦労して撮影した写真データですから、正しい表示で編集にあたるほうが良いですよね?

Eizo RGB領域

色表現に優れるだけでなく、カラーマネジメントを定期的にすることで、品質も長期に渡って保てます。写真編集用のディスプレイを購入する理由のほとんどはコレと言っても差し支えないほどです。

 

解像度が絶妙

CS2420-Zの解像度は、16:10の1920×1200です。一般的なフルHDのモニターだと1980×1080です。

つまり縦方向に情報量が多いため、その分スペースが生まれます。編集ソフトで表示できる項目を増やしたり、ネット閲覧でスクロールの手間を減らすことができます。

24.1型のサイズだとA4見開きを実寸表示できるので、全体感をつかみやすいというメリットもあります。

 

カラーマネジメントが簡単

モニターの色合わせってどうすればいいの?難しいんじゃないの?こういった敷居の高さがカラーマネジメントモニターの課題と言えます。特に初心者の場合はためらってしまう気持ちがわきがちです。

実はCS2420-Zには専用の色合わせソフトウェアが2つあります。「Quick Color Match」と「ColorNavigator 7」どちらを使っても良いです。

  • 簡単にプリントとディスプレイの色を合わせたい→Quick Color Match
  • キャリブレーションをしたい→ColorNavigator 7

Quick Color Match 管理画面

プリントとモニター画面の色合わせをするだけなら「Quick Color Match」を使います。複雑な設定は必要なく、ごく簡単に色合わせが可能です。メイン画面でプリンターと用紙をチョイスし、プリントしたい写真をドラッグ&ドロップするだけ。これで後は煩わしい設定のことを忘れて、作業に集中することができます。

 

保証が手厚い

EIZOでは厳格な品質チェックにより、5年間(30000時間以内)の保証をつけています。

  • 保証期間内の修理費用が無償
  • 修理期間中は無償で貸出機をお貸出し

一般的な製品の保証って、1年とかが普通です。それを5倍も保証してくれるわけですから、ありがたいですよね!しかも修理期間中は送料の負担のみで、貸出機の準備をしてくれます。

毎日仕事で使われるような製品ですから、万が一の時に備えられるというのは安心感が違います。

さらに、無輝点保証までついています。無輝点は故障じゃないと対応を断られるケースも耳にしますが、EIZOさんの製品なら購入から6ヶ月以内であれば無償で液晶パネルを交換してくれます。→無輝点保証について詳しく見る

 

CS2420-Zの外観写真

フラットデザインで可動域も広い

EIZO CS2420 レビュー

CS2420-Zはベゼルの少ないデザインを採用しています。無駄がないので作業に集中できますし、万人受けすると言えるでしょう。24.1型なので圧迫感もありません。

EIZO CS2420 レビュー

裏面にはEIZOの刻印

上部にあるシルバーラインが入ったあたりがハンドルになっており、持ち上げたり、設置したりといった際に便利です。重量は10kg近くあるので安全に持ち運べるのはありがたいですね。

 

可動域が広く自由度が高い

EIZO CS2420 レビュー

可動域は広く、左右に344°、上に35°、下に5°です。柱はエレベーター式になっており155mmの上下が可能になっています。(縦位置表示可能)

特にストッパーなどはありませんが、程よく抵抗を持たせてあるため、狙った位置で画面を固定させることができました。個人的には低くして使うのが好みなので、下にグンと下げれる仕様は嬉しい限りです。

EIZO CS2420 レビュー

最大の高さ

 

タッチ式のボタンがスタイリッシュ

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電源ボタンやメニューボタンはタッチ式なので、なんかおしゃれ感が漂っています。感度も良いので、タッチしても電源が入らないなんてことはありませんでした。

 

付属品

今回はデモ機になるため付属品の写真は残しませんが、セットアップガイドに記載されている付属品は以下の通りです。

「モニター」「スタンドベース」「ケーブルホルダー」「電源コード」「USB3.0ケーブル」「DVIケーブル」「DisplayPortケーブル」「セットアップガイド」「使用上の注意」「スタンド組立方法」「VESAマウント取付用ネジ」

お使いの環境に合わせてケーブル類は準備しておくと良いでしょう。

 

インターフェース

EIZO CS2420 レビュー

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インターフェースは、DisplayPort(HDCP 1.3)、HDMI(Deep Color、HDCP 1.4)、DVI-D(HDCP 1.4)、USB3.1ハブ(Type-A)が3個ついています。

残念ながらType-Cはありませんが、USB Type-C~DisplayPort変換ケーブル「CDP2DPMM6B」とUSB Type-C~ USB Type-A変換アダプタ「USB31CAADP」のお得なセット販売もあります。Macユーザーなら検討してみても良いでしょう。

 

CS2420-Zを使ってみた感想

色がきれい

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お手持ちの端末によってはわかりにくいかもしれませんが、色がとてもきれいです。とくに緑や青といった色が鮮やかに表示されます。

色の情報量が増える(ロストしない)だけで、これだけ写真ってよくなるんだと痛感しました。自分の撮った写真ですが「ほぉ結構いいじゃない・・」と思わず声をもらしました(笑)でも、こういう実感って趣味で写真を楽しんでいる人間には必要なことだと思うんですよね。

色再現に優れるモニターを使うことにより、写真本来の力が発揮される楽しみを味わって欲しいです!

 

目や首の負担が小さい

モニターで作業している以上、目への負担というのは避けて通れません。僕もほとんど1日中パソコンの画面を見ている人間なので、負担に関しては敏感になります。

CS2420-Zは忠実な色再現をするだけでなく、アンチグレア式で写り込みも少なく、目への負担を軽減してくれます。また独自技術のデジタルユニフォミティ補正回路を搭載することで、モニター隅々まで均一な表示を保っています。

EIZO デジタルユニフォミティ補正回路 ムラ補正

24型で画面がコンパクト、かつかなり下げれるのもポイントです。大きなディスプレイだと極端に言うと見上げる形になるため、目が乾きやすくなります。個人的にはやや見下ろすような姿勢で使えるほうが好みです。

もちろん感じ方は人それぞれでしょうが、僕自身は目の乾きだけでなく首も楽な気がしました。心なしか肩こりも軽減されたような気持ちにさえなりましたね。

 

CS2420-Zのちょっとした不満点

良いところばかりに見えるCS2420-Zですが、ちょっとした不満もありました。それはインターフェースにType-Cが含まれていないことです。

Quick Color Matchを使うためには、信号ケーブルとUSBケーブルを使って、モニターとパソコンを繋ぐ必要があります。プリンタも同様にUSBが必要であったり、キャリブレーションセンサーを使うことを考えると、どうしても個数が不足してくるケースがあります。

Type-Cで一本化できると楽なのに・・・と思ってしまいました。特にMacのノートを使っているユーザーは、インターフェースの数に悩まされることになるかもしれません。ついでに充電もできてしまえたほうが絶対に楽ですよね。

Type-Cが必須な方は、60W給電対応のCS2731を選びましょう→ColorEdge CS2731の製品情報へ

 

まとめ

  • EIZO ColorEdge CS2420-Zで写真(制作活動)がもっと楽しくなる!
  • 優れた色再現能力をキープして、編集作業の質を高めよう!
  • 良いディスプレイは体への負担も小さい
  • 手厚い保証で長期使用も安心!

イメージをより具体的にするためにも、CS2420-Zのような色再現に優れたモニターを使う価値はあります。「色」は見る環境によって左右してしまう繊細なものです。そうした繊細なデータを扱う意味で、自分が発信している色をしっかりと管理することには意味があると思います。

色再現に優れたモニターというのは決して安くありませんが、目は変えが効かない大切な体の一部ですから、ケアしながら毎日の仕事に取り組みたいものですよね。

EIZOは公式ホームページで「製品情報の紹介」「写真家や著名人の製品レビュー」「sRGBとAdobeRGBのちがい」「ソフトウェアの使い方」「商品購入」「アフターサービス」「イベント・セミナー」などのアナウンスをしています。

僕はEIZOさんが紹介しているコンテンツが好きで、たまにチェックしています。興味があれば、ぜひ一度「EIZOダイレクト」をご覧になってはいかがでしょう?

詳しくはコチラ

 

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はるか

ゆるふわ写真好きの「はるか」です。 カメラやパソコンに関する情報を発信!わかりやすく丁寧なレビューを心掛けています。 ご質問、ご依頼は問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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