マウスコンピューターの「G TUNE DG-I5A6X」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
新型ミニタワーケースを採用したゲーミングブランド「G Tune」のミドルクラスにあたります。従来モデルよりも高性能パーツが搭載可能になったことで、より高次元のゲーム体験が可能になりました。全モデルにガラスサイドパネルが標準装備となり、見た目にも非常にスタイリッシュ!LED電飾を追加すればデスク周りを華やかに彩ることも可能です。
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目次
G TUNE DG-I5A6X レビュー・特徴
マウスコンピューターの中核を担うゲーミングモデル「G Tune」のミドルクラスモデルです。
CPUにCore Ultra 5 255、GPUにRadeon RX9060XTを搭載し、VRAM消費の多いゲームも快適に動作させることが可能です。メモリも標準で32GB搭載されていることから、ゲームと同時に録画を行ったり、実況配信をして楽しむみたいな用途にも向いています。画像編集や動画編集にも対応できるのでオールラウンドに活躍できる1台という印象が強かったです。
またデスク上に置いても圧迫感のないサイズ感なのもGood!割と万人におすすめできるモデルなんですが、価格は約26万円とちょっとお高め…3年保証や24時間×365日の電話サポートがあるとは言え、ちょっとコスパは悪い印象でしょうか。例えば同社NEXTGEARブランドならRTX5070搭載の「NEXTGEAR JG-A7G70」が23万9800円で選択できたり、同じGPUのRX9060XTなら15万円台から選択できます…どうしてこうなった?
とは言え、実際に使ってみると良さも感じました。その辺りを丁寧に解説していきましょう。
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G TUNE DG-I5A6X 外観チェック
ミニタワー型のPCケースを採用しているので、G Tuneブランドの中ではコンパクトな仕上がりになっています。高さは抑えられていますが、フットプリント(設置面積)は大型ケースとそれほど変わらないので「意外と大きいな」と感じる人もいそう。
フロント側にはロゴブランドが入っており、周辺含めてイメージカラーの赤に光ります。上部にLEDオンオフ切り替えスイッチもあるので邪魔なら消せますが、G Tuneロゴだけは赤色に光ったままでした。
上部に電源ボタン、LEDボタン、USB類などを装備。左側面にはヘッドホンをかけられるように収納式のフックが用意されています。スライドカバーも用意されているので、USB端子類へのホコリの侵入を防げます。あとちょい置きスペースもあるので、イヤホン、ケーブル、外付けSSD、カードリーダーなどよく使うデバイスを置けるのも便利。
全モデルに標準搭載のサイドガラスパネルがクール!ヘッドホンホルダーもイメージカラーの赤になっていて格好いいのと、視認性が良いからどこを触ればいいかわかりやすいのも良かったです。
ケース内部はこのような感じで、エアフローは基本的に底面から吸って後ろや上部に流す設計になっていました。(モデルやケースファンの個数によっても異なる可能性があります)ミドルクラスのグラフィックスカードにも、しっかりとサポートバーがついているあたりにメーカーの良心を感じます。
右側の隠れているところに電源が設置されていて、全体的にDAIV KMシリーズと似た設計思想なのかもしれません。
個人的に「おっ」と思ったのが、背面のインターフェース周り。ほとんどフラットと言っても過言ではなく、美しく仕上げようという姿勢が伝わってくるようです。
G TUNE DG-I5A6X 性能チェック
CPU性能:Core Ultra 5 225
CPU | PASSMARKスコア |
Core Ultra 7 265 | 49273 |
Core Ultra 5 225 | 31134 |
Core i7-14700 | 46625 |
Core i5-14400 | 26863 |
Ryzen 7 9700X | 37249 |
Ryzen 7 5700X | 26813 |
G TUNE DG-I5A6Xに搭載されているCore Ultra 5 225のスコアは約30000です。10コア10スレッドなのでそれなりに高い処理能力をもち、Core i5-14400よりも10%くらいスコアが向上しています。コスパに優れていることで人気のRyzen 7 5700Xよりも高めのスコアで、RAW現像や動画編集など負荷がかかる処理でも優れたパフォーマンスを発揮します。
GPU性能:RADEON RX 9060 XT
FF15
モデル(GPU) | 設定(標準品質) | スコア |
G TUNE DG-I5A6X (RX9060XT) | 1920×1080 | 18211(非常に快適) |
3840×2160 | 6102(快適) | |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) | 1920×1080 | 22850(非常に快適) |
3840×2160 | 10764(非常に快適) | |
NEXTGEAR JG-A5G60 (RTX5060) | 1920×1080 | 12313(非常に快適) |
3840×2160 | 6740(快適) | |
DAIV FX-I7G6T (RTX4060Ti) | 1920×1080 | 18000(非常に快適) |
3840×2160 | 6100(快適) | |
Legion Tower 5i Gen 8 (RTX4060) | 1920×1080 | 14500(非常に快適) |
3840×2160 | 5000(やや快適) |
こちらは各GPUでFF15のベンチを回した結果です。RX9060XTはフルHDゲーミングをカバーするグラボですが、4K標準設定でも快適という結果が得られています。フルHDならもちろん非常に快適。
これはGeForce RTX 5060やRTX4060Tiあたりに近いスコアです。RTX5060のスコアが低いのはCPU(Ryzen 5 4500)が足を引っ張っているからです。つまり十分なゲーミング性能があり、16GB VRAM容量で余裕があることはメリットと考えられます。
ただし値段を考えるとワンランク上のRTX5070搭載ゲーミングPCが20万円くらいから手に入る価格帯でもあります。標準でも3年保証などがついてくるとはいえ、決してコストパフォーマンスに優れているとは言えません。
モンスターハンターワイルズ
フレーム生成OFF
フレーム生成オン
設定 | フルHD/ウルトラ設定 |
フレーム生成 OFF | スコア29563(87.01FPS) |
フレーム生成 ON | スコア26311(154.86FPS) |
モンハンワイルズのベンチマーク結果では、VRAM容量の恩恵が出たのか申し分ないスコアです。
フルHDウルトラ設定フレーム生成なしで80FPS、フレーム生成オンなら150FPS出ているのでゲーミングモニターを使ったプレイでも快適に行えるでしょう。最新ゲームもしっかり遊べるという意味でも、G TUNE DG-I5A6Xは魅力的なモデルと言えそうです。
クリエイト性能
RAW現像
CPU | 時間 |
Core Ultra 7 265 | 2分00秒 |
Core Ultra 5 225 | 2分12秒 |
Core i7-14700 | 1分59秒 |
Core i5-14400 | 1分59秒 |
Ryzen 7 9700X | 1分56秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分59秒 |
Ryzen 7 5700X | 2分38秒 |
実行速度をチェックするため100枚のRAWデータの変換にかかった時間を計測しました。結果は2分12秒で、他CPUと比べて大きく見劣りするようなこともありません。特にカジュアルに現像作業を楽しんでいるようなユーザーならCore Ultra 5でも十分な快適性が得られると思います。
動画編集
モデル | 構成 | 処理時間 |
G TUNE DG-I5A6X | Core Ultra 5 225×RX9060XT | 1分13秒 (4K:2分30秒) |
DAIV KM-I7G7T | Core Ultra 7 265×RTX5070Ti | 44秒 (4K:1分45秒) |
G TUNE DG-A7G70 | Ryzen 7 9700X×RTX5070 | 1分00秒 (4K:2分08秒) |
G TUNE DG-A7G6T | Ryzen 7 9700X×RTX5060Ti | 1分00秒 (4K:2分05秒) |
NEXTGEAR JG-A7G60 | Ryzen 7 5700X×RTX4060 | 1分29秒 |
NEXTGEAR JG-A5G60 | Ryzen 5 4500×RTX5060 | 2分14秒 |
DaVinci Resolveでミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータ→フルHDへ書き出す時間を計測しました。
ミドルクラスということもあて、フルHDクラスの動画編集なら問題ない程度かと思っていましたが時間さえかけてあげれば4K編集も割といけるイメージです。もちろんCore Ultra 7 265など上位CPUが有利な点はあると思いますが、Core Ultra 5 225でも配信などはタイトル次第でできそうな印象です。
G TUNE DG-I5A6X 感想や評価
メリット | ・高めのゲーミング性能 ・VRAM容量が多くて安心 ・保証が手厚い |
デメリット | ・価格が高い ・CPUファンは変更推奨 ・コスパではNEXTGEARに勝てない… |
CPU、GPUともに申し分ないパフォーマンスで、ゲームもクリエイティブもこなせるマルチプレイヤーという印象です。VRAM容量が多いからモンハンのような最新ゲームも快適ですし、メモリも多いからマルチタスクもこなせます。しかも3年保証と24時間365日サポートつき…これで価格さえ安ければという印象がぬぐえません。
NEXTGEARブランドから選べば、RX9070搭載の「NEXTGEAR JG-A7A70」が21万9800円、Ryzen 7 5700X×RTX5070の「NEXTGEAR JG-A7G70」なら18万9800円です。RX9060XTなら15万円台の「NEXTGEAR JG-A7A6X」もあり、10万円の価格差に納得感が得られるか疑問です。
G TUNE DG-I5A6Xをおすすめしたい人
- ちゃんと遊べるゲーミングPCが欲しい人!
- 圧迫感のないモデルが欲しい人
- クリエイティブ作業も楽しみたい人
- 手圧いサポートが欲しい人
G TUNE DG-I5A6Xをレビューしました。
デザインや機能面、性能面では文句のつけようもない出来で、最新ゲームやちょっとした高負荷クリエイティブ作業にも耐えられるのは素晴らしいです。ただ価格が高いと言わざるを得ないところがネックです。デザインや設置面積の少なさなど、惹かれるポイントはいくつもあります。NEXTGEARと合わせて検討してみてください。
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