マウスコンピューターの「DAIV KM-I7G7T」を レビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
写真、映像、イラスト、DTM、3DCG、VRなど、あらゆるクリエイティブ制作に適したDAIVのデスクトップパソコンに新モデルが登場!なんとコンパクトなミニタワーデスクトップが登場しちゃいました。CPUは最新のインテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ 2)、GPUはGeForce RTX 5070TiやRADEON RX 9070 XTなどのハイスペック仕様が選べます。もちろん3年保証と24時間365日電話サポートが付属!
公式サイトでは「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得に購入できるパソコンが多数用意されています!合わせてチェックして下さい。
目次
DAIV KMシリーズ レビュー
CPU | Core Ultra 5 225/Core i5-14400F Core Ultra 7 265/Core i7-14700F |
GPU | GeForce RTX 3050 GeForce RTX 5060/Ti GeForce RTX 5070/Ti RADEON RX 9070 RADEON RX 9070 XT |
メモリ | 16GB~ |
ストレージ | 1TB~ |
価格 | 179,800円~ |
リンク | 販売ページ |
過去クリエイター向けの現場でもしっかりと実績を積み重ねてきたDAIVの知見を、コンパクトなミニタワーに凝縮させたモデルです。最新のインテルCPUを搭載し、処理能力を確保、AI処理なども効率的に行うことが可能です。GPUには他にNVIDIA RTX 4000 Ada 世代などを搭載したモデルもありますが、この記事では割愛します。
DAIVにはフルタワーの「DAIV FXシリーズ」がすでに存在しますが、サイズがかなり大きな設置面積を必要としました。僕も数年前から「コンパクトなDAIVが欲しいです」と言い続けてきたのですが、ついに念願適った感じです。
コンパクトでもGeForce RTX5070Tiを搭載するなど、クリエイターが必要とするパフォーマンスは得られます。一般ユーザーならまず間違いなくスペック不足は感じないはずですし、デスクの上でも下でも、はたまたデスク脇のシェルフに設置なんてことも可能になってきます。
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DAIV KM-I7G7T 外観チェック
DAIV KM-I7G7Tは、全体的にフルタワーのデザインを継承したような形で、直線を生かしたデザインになっています。コンパクトながらも存在感があり、デザインや想像力の入り口として相応しいと言えば褒めすぎでしょうか。個人的には「こういうのを待っていたんだよ!」という感じはしているので高揚感すらあります(笑)
サイドパネルにはDAIVのロゴが入っており、金属プレート仕様になっています。ゲーミングのような内部スケスケ、LEDピカピカ、ガラスパネルが苦手って人にも良さそう。後ろ側にあるネジを1本外せばカバーは着脱可能です。よく内部にアクセスする人ならネジは取り外しておくほうが便利かもしれません。
変わっているのが前面上部に電源が設置されているところでしょうか。これが奥行き感を出す理由になっていたんですね。エアフローは底面から吸って上部と背面から出す形です。コンパクトながら水冷クーラーや大型のグラフィックス(写真はRTX5070Ti)を搭載可能なので、フルタワーと遜色ないパフォーマンスが得られるのもポイントです。
上部ボタンやUSBや電源ボタンが設置。スライドカバー式になっているのでホコリの侵入も防げます。
底面は樹脂製のメッシュカバーが装備。ホコリの侵入を防ぎ、丸洗いできるのでメンテナンス性もばっちりです。ただし半分ほど引き抜いたところで引っ掛かりがあり、スムーズに着脱ができなかったのが少し気になりました。
DAIV KM-I7G7T 性能チェック・ベンチマーク
CPU性能:Core Ultra 7 265
CPU | PASSMARKスコア |
Core Ultra 7 265 | 49273 |
Core i7-14700K | 52885 |
Core i7-14700 | 46625 |
Core i5-14400 | 26863 |
Ryzen 7 9800X3D | 40049 |
Ryzen 7 9700X | 37249 |
Ryzen 7 7700X | 36452 |
Ryzen 7 5700X | 26813 |
DAIV KM-I7G7Tに搭載されているCore Ultra 7 265のスコアは50000に迫ります。20コア20スレッドで高い処理能力をもち、低発熱、低消費電力という特徴があります。RAW現像や高解像動画編集、3Dレンダリングなどの処理で優れたパフォーマンスを発揮します。
Core i7-14700と比較するとシングルコア性能は据え置き、マルチコア性能は10~20%ほど向上しているものの進化が限定的な印象を与えるケースもあります。またゲーミング性能ではRyzen 7 9800X3Dよりも控えめです‥が、まぁクリエイター向けモデルなのでそこまで気にする必要もなさそうです。
GPU性能:GeForce RTX5070Ti
モデル(GPU) | 設定(標準品質) | スコア |
G TUNE FZ-I7G80 (RTX5080) | 1920×1080 | 23167(非常に快適) |
3840×2160 | 16158(非常に快適) | |
DAIV KM-I7G7T (RTX5070Ti) | 1920×1080 | 23147(非常に快適) |
3840×2160 | 14169(非常に快適) | |
G TUNE DG-A7G70 (RTX5070) | 1920×1080 | 22850(非常に快適) |
3840×2160 | 10764(非常に快適) | |
G TUNE DG-A7G6T (RTX5060Ti) | 1920×1080 | 20636(非常に快適) |
3840×2160 | 7789(快適) | |
G-Tune FZ-I7G7A (RTX4070Ti S) | 1920×1080 | 23000(非常に快適) |
3840×2160 | 12000(非常に快適) | |
NEXTGEAR JG-A7G7S (RTX4070S) | 1920×1080 | 22912(非常に快適) |
3840×2160 | 10045(とても快適) |
FF15のベンチでは、4K標準設定で非常に快適(14169)のスコアが得られています。これはRyzen 7 9800X3DとRTX5070Tiを搭載した「G TUNE FG-A7G7T」よりもやや高めのスコアです。G TUNE FG-A7G7Tは本格的なゲーミングPCですが、DAIV KM-I7G7Tも同程度かちょっと上くらいのスコアが出ているということは、コンパクト化にともなって性能が犠牲になっているなんてことがない証明にもなると思います。小さいからといって心配無用なのがわかりました。
ちなみにRTX5070Tiは、上位のGeForce RTX5080と比較(4K)して約17%低く、Geforce RTX5070無印との比較で約28%高いスコアです。順当に差がついていますし、RTX5070Tiは16GB VRAMで将来性もあるので良い選択だと思います。
モンスターハンターワイルズ
フレーム生成OFF
フレーム生成オン
設定 | フルHD/ウルトラ設定 |
フレーム生成 OFF | スコア34964(102.60FPS) |
フレーム生成 ON | スコア32121(188.61FPS) |
モンハンワイルズのベンチマーク結果では、フルHDウルトラ設定で100FPSが出せました。フレーム生成ONで188FPSくらいになるので、ゲーミングモニターでのプレイも楽しめそうです。
クリエイト性能
RAW現像
CPU | 時間 |
Core Ultra 7 265 | 2分00秒 |
Core i7-14700 | 1分59秒 |
Core i5-14400 | 1分59秒 |
Ryzen 7 9800X3D | 1分58秒 |
Ryzen 7 9700X | 1分56秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分59秒 |
Ryzen 7 5700X | 2分38秒 |
実行速度をチェックするため100枚のRAWデータの変換にかかった時間を計測しました。Core Ultra 7 265は2分ジャストで処理を終えており、他CPUに引けを取らない処理能力です。(逆に進化も感じられないのが残念だけど…)
RAW現像に関してはもはやどのCPUでも快適に行えるレベルまできたような印象ですね。Ryzen 7 5700Xのようなコスパ重視のCPUなら少し処理に時間はかかりますが、それでも問題が発生するほどではない印象です。
動画編集
モデル | 構成 | 処理時間 |
G TUNE FZ-I7G80 | Core Ultra 7 265K×RTX5080 | 45秒 (4K:2分15秒) |
DAIV KM-I7G7T | Core Ultra 7 265×RTX5070Ti | 44秒 (4K:1分45秒) |
G TUNE DG-A7G70 | Ryzen 7 9700X×RTX5070 | 1分00秒 (4K:2分08秒) |
G TUNE DG-A7G6T | Ryzen 7 9700X×RTX5060Ti | 1分00秒 (4K:2分05秒) |
G-Tune FZ-I7G7A | Core i7-14700KF×RTX4070Ti SUPER | 38秒 |
NEXTGEAR JG-A7G7S | Ryzen 7 9700X×RTX4070 SUPER | 1分01秒 |
DaVinci Resolveでミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータ→フルHD(または4K)で書き出す時間を計測しました。処理時間は早く快適で、4Kへの書き出しもスムーズに行えます。マルチコア性能とNPUによるAI支援でクリエイティブ作業をするには向いていると感じました。
DAIV KM-I7G7T メリット・デメリット
メリット | ・ゲームもクリエイトも快適に行える! ・大幅なサイズダウンで設置の自由度がUP ・コンパクトになっても性能低下はありません |
デメリット | ・お値段がやや高い、コスパはよくない ・LEDライティングやクリアパネルが選べない ・設置面積はあまり変わらない ・防塵フィルターが引っかかる |
DAIV KM-I7G7Tをおすすめしたい人
- 予算に余裕がある人!
- 処理能力にこだわりたい人
- アフターサービスを重視する人
- フルタワーは設置できないという人
DAIV KM-I7G7Tをレビューしました。
コンパクトな新ケースになっても性能低下は起きておらず、フルタワーと遜色ないパフォーマンスが発揮できているのが好印象。RAW現像や動画編集をはじめ、イラスト、マンガ、3D、音楽などなど幅広いクリエイターの創造を助けられます。標準で3年保証がついているのもありがたいですし、なによりコンパクトになったことで設置の自由度が上がったのは嬉しいです。
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