マウスコンピューターの「G-Tune E4」(G-Tune E4-I7G60DB-B)をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
14型フルHD(144Hz)モニターを採用したゲーミングノートPCです。GPUは最新のGeForce RTX4060が採用されており、コンパクトな筐体で持ち運びを可能にしながらも本格的なゲームが楽しめます。バッテリー駆動時間は最大約12時間と長く、Thunderbolt 4にも対応するので豊富なデバイス類と組み合わせることも可能です。
各ベンチマークの結果や、RAW現像、動画編集にかかった時間などものせていますので参考にしてもらえると嬉しいです。
目次
G-Tune E4 シリーズとは?
マウスコンピューターが展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」とあります。
今回紹介する「G-Tune E4-I7G60DB-B」は、ゲーミングモデルでは軽量クラスになります。CPUは10コアのCore i7-12650H、GPUはGeForce RTX4060です。重量は約1.8kgと持ち運ぶことを考えると軽量ですが、14型クラスとしてはやや重たいでしょうか…本格的な性能と引き換えですので仕方がありません。
並みのデスクトップパソコンを超えるくらいにはパフォーマンスが高いので、多くのゲーマーを満足させてくれるでしょう。最新ゲームを高設定で遊びたい、ゲーム配信を始めてみたいといった人にも最適だと思います。初心者から上級者まで幅広い層に受けそうな印象をもちました。
G-Tune E4の特徴をまとめるとこんな感じです。
- Core i7-12650Hを搭載
- GeForce RTX4060を搭載
- 14型で約1.8kgとやや重たい
- 最大約12時間のバッテリー持ち
- モバイル環境で本格的なゲームが楽しめる
- デスクトップ並みの処理能力!
価格は20万円弱で、国産+最新GPU搭載モデルの割には良心的なお値段だと感じました。また標準で3年間の保証がついているのでアフター面の心配もありません。
少しでもお安く買うためには、公式サイトの「期間限定セール」「特別クーポン」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」をチェックするのがおすすめです!
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「G-Tune E4」の類似モデルとしては「DAIV S4」があります。14型でCore i7-13700H×GeForceRTX4060を採用しておりパフォーマンスは上をいきます。
G-Tune E4 スペック・外観チェック
ポイント
- OS:Windows 11 Home 64ビット
- CPU:Core i7-12650H
- GPU:GeForce RTX4060
- メモリ:16GB
- SSD:500GB NVMe SSD
- 液晶:14型フルHD(1920×1080)
- サイズ:323.9×225×22mm
- 重量:約1.8kg
- 動作時間:約12時間
Core i7-12650H×GeForce RTX4060の組み合わせで、パフォーマンスが高くなっています。既に発売されているタイトルはもちろん、最新タイトルでも快適なゲームプレイは約束されています。大人気のバトロワ系、マインクラフトから重量級の美麗グラフィックゲームまで幅広く楽しめるのが最大の特徴でしょう。
RTX40シリーズでは新たにDLSS3.0に対応し、RTX30シリーズからさらに進化した環境で遊べます。持ち出し先でもリアルでカクツキの少ない映像を手にしたいのであればG-Tune E4は良い選択になるかもしれません。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ややメタリックなブルーがかったような濃いめのカラーリングで重厚感を味わえます。サイズは323.9×225×22mmと厚みがややありますが全体感としてはコンパクトです。
重量は約1.8kgで、14型クラスだと1kgを切るようなモデルもあることを考えると重たい印象です。
冷却システムをしっかりさせている分だけ重たい…のかもしれません。最新パーツは高性能な分だけ冷却もしっかり行わないと性能が発揮できません。そういう意味ではG-Tune E4は無理な設計になっていなので、しっかりとパフォーマンスが引き出せていると感じます。
本体が小さいので大きく見えるかもしれませんが、ACアダプターもコンパクトだと感じました。バッテリー駆動時間は約12時間と長いですが、高負荷な作業ではバッテリーがもたないでしょうし、性能を十分に発揮させるためにも持ち運ぶことを推奨します。ちなみにUSB Power Deliveryにも対応しています。
キーボード
キーボードは自然な配置ですが、一部のキーが小さく設計されています。バックライトも搭載しているので暗い場所でも迷子にならずに済みます。
14型フルHD(1,920×1,080)モニターを搭載
14型フルHDモニターは、144Hzリフレッシュレートに対応しています。動きの速い映像でも滑らかに映し出されるので、いかにもゲーミングマシンという感じです。外部モニターを用意しなくても良いのは、初心者やエントリー層にも嬉しいんじゃないでしょうか?
G-Tune E4 インターフェース
G-Tune E4のインターフェースは、HDMI、Thunderbolt 4、USB3.1、USB3.0、microSDカードリーダーなどです。有線接続を行いたいゲーマーにとってLANポートが搭載されているのも強みでしょう。
またThunderbolt対応なので、外付けGPUに接続して描画性能を高めることもできそうです。自宅ではガッツリ作業、外ではカジュアルにといった楽しみ方ができるのもポイントです。
ベンチマークテスト
Core i7-12650H 性能チェック
CPUは第12世代Core i7-12650Hを採用しています。一般向けモバイルCPUとしては高い性能をもち、10コア16スレッドで高負荷な作業も快適です。
参考までに他モデルと比較した例をご覧ください。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
モデル | CPU | スコア |
DAIV S4 | Core i7-13700H | 29810 |
DAIV 6P | Core i7-12700H | 26808 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H | 24647 |
DAIV S4 | Core i7-1260P | 17203 |
mouse K5 | Core i7-10750H | 12617 |
Core i7-12650Hは上位のCore i7-12700H/13700Hと比較するとやや性能は控えめですが、旧世代(Core i7-10750H)とのスコア差は約2倍近くにもなっています。ここ数年PCを更新していない人ならその進化に驚く程度にはパフォーマンスは高いです。
より軽さや作業性を求めるのであれば、クリエイター向けモデルの「DAIV 6シリーズ」もおすすめですよ!
RAW現像の処理時間を計測
実行速度をテストするために、無料ソフトのRawTherapeeで100枚のRAW現像にかかった時間を計測します。
モデル | CPU | 時間 |
DAIV S4 | Core i7-13700H | 2分29秒 |
DAIV 6P | Core i7-12700H | 2分37秒 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H | 2分29秒 |
DAIV S4 | Core i7-1260P | 3分59秒 |
DAIV 5P | Core i7-10750H | 4分12秒 |
100枚の現像処理にかかった時間は2分30秒ほどで、Core i7-13700H並みの処理速度を実現しています。誤差レベルではありますがCore i7-12700Hを超える速度で、RAW現像に関して不満を覚えることはないでしょう。従来CPUよりも作業短縮化に貢献してくれますので、忙しいユーザーの強い味方になってくれるはずです。
高速なSSDを標準搭載
ストレージには、高速なSSDが採用されています。実測で3700MB/sを超える読み込み速度が出ていました。パソコンの立ち上げ、ソフトのインストール、データ転送などもサクサク行えます。
GeForce RTX4060 ゲーム性能チェック
FF15のベンチスコアを比較
モデル | 設定 | 結果 |
G-Tune E4 (RTX4060) | 1920×1080(標準設定) | 12852(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 4501(普通) | |
DAIV S4-I7G60CB-B (RTX4060) | 1920×1080(標準設定) | 12910(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 4457(普通) | |
G-Tune E5-165 (RTX3060) | 1920×1080(標準設定) | 10311(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 4284(普通) | |
DAIV S4-I7G50CB-A (RTX3050) | 1920×1080(標準設定) | 7131(普通) |
DAIV FX-A5G60 (RTX3060) | 1920×1080(標準設定) | 11855(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 4344(普通) |
GeForce RTX4060はフルHDなら非常に快適、4K解像度で普通という結果が得られました。これはデスクトップのGeForce RTX3060を超えるくらいのスコアです。
モバイル版GeForce RTX3060からは買い替えるほどではないかなという印象ですが、デスクトップ並みのパフォーマンスを実現しているという意味では価値があるでしょう。「ゲーミングモデル」とうたうならこれくらいの性能は確保したいところです。
Core i7-13700H搭載のDAIV S4との選択が悩ましいところ…コスパで選ぶならG-Tune E4かな。
動画編集性能もチェック
無料ソフトのResolve使って動画編集をテストします。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の動画を書きだす時間を計測。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 1分24秒 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H×RTX4060 | 1分47秒 |
G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 1分26秒 |
G-Tune E5-165 | Core i7-12700H×RTX3060 | 1分38秒 |
DAIV FX-A5G60 | Ryzen 5 7600X×RTX3060 | 1分20秒 |
動画編集においても不満のないパフォーマンスで、ちょっとした高解像データ編集にも対応できると感じました。フルHDクラスだとそこまで大きな差は生まれないので、強いこだわりを持って編集作業をしないのであれば上位モデルを選択しなくても良さそうな印象を受けます。
G-Tune E4シリーズ 感想/評価
メリット | デメリット |
・デスクトップ並みの処理能力! ・クリエイティブ作業も快適 ・高解像データ編集にも使える ・バッテリーもちも良い | ・SSDの速度が物足りない ・スピーカーの音量が並み ・ファン音はそれなりにする |
G-Tune E4はデスクトップ並みの処理能力を持ち歩けるのが最大のメリットでしょう。その高い処理能力を生かして、モバイル環境で本格的な作業が行えるのは強いです。
ただしスピーカーの音がやや小さく感じました。デフォルト状態から上げてやらないと物足りないですし、冷却ファンがかなりしっかり回ることも相まって音質に関しては「並み」を超える印象は受けません。
一方でお値段が高くなってしまっているので購入者にはそれなりの覚悟を求められるかもしれません。公式サイトの「期間限定セール」「特別クーポン」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」を上手く活用してお得に購入するのがおすすめです!
G-Tune E4をおすすめしたい人
- 確かなゲーミング性能を手に入れたい人
- デスクトップ並みの性能を求める
- モバイル環境での作業が多い人
- サブPCや最初の1台として
マウスコンピューターのG-Tune E4をレビューしてきました。
デスクトップに負けない処理能力で、カジュアルラインから一歩上を目指せるモデルだと感じました。14型の割に重たいのは気になりますが、性能がしっかり引き出せていることを考えると目をつぶれます。ゲームだけじゃなく、クリエイティブな作業にも対応できるのもポイント!中~上級者のサブマシンとしてや、学生さんのはじめての1台にもおすすめできるモデルだと思います。
マウスコンピューターの最新情報、セール情報、おすすめモデルなんかはコチラのページにまとめていますので参考にしてください。合わせて公式サイトの「期間限定セール」「特別クーポン」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」をチェックすることもお忘れなく!