マウスコンピューターの「G-Tune HN-Z」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
第12世代Core i7-12700KF×GeForve RTX3070を搭載したモデルです。パフォーマンスの高さはゲームを快適に楽しめて、写真編集、動画編集といった高負荷な作業もサクサクできます。30万円前後という高価なモデルではありますが、その分見返りも大きなパソコンだと思います。
※記事では独自に集計したデータを活用する場合があります
目次
G-Tune HN-Z 特徴
マウスコンピューターが展開するゲーミングモデルが「G-Tune」です。
最近のゲームって割と高負荷なタイトルが多く、競技性の高いゲームでは設定で勝敗が左右することも・・つまりより高性能なパソコンが求められています。G-Tuneの人気ランキングを見ていると、G-Tune HN-Zのようなハイエンドモデルが上位にくることも珍しくありません。
G-Tune HN-Zの特徴をまとめるとこんな感じです。
- 高い描画性能(GPU)と処理能力(CPU)!
- 設定にこだわりたいゲーマーにおすすめ!
- 動画編集や実況配信などにも活用可能!
簡単に言うと「とても性能が高いパソコン」であり、プロゲーマーまで対応できる懐の深さがG-Tune HN-Zという訳です。ほとんどの作業を快適に行えるといって差し支えなく、思う存分やりたいことができちゃうデスクトップPCです。
G-Tune HN-Z ラインナップ
モデル | 構成 | 価格 |
G-Tune HN-Z | Core i7-12700KF/RTX3070/16GBメモリ/1TB SSD+2TB HDD | 324,800円 |
G-Tune HN-Z (プレミアムモデル) | Core i7-12700KF/RTX3070/16GBメモリ/512GB SSD+2TB HDD | 319,800円 |
G-Tune HN-Z-3070Ti | Core i7-12700F/RTX3070Ti/16GBメモリ/512GB SSD+2TB HDD | 309,800円 |
G-Tune HN-Z (オフィス付き) | Core i7-11700K/RTX3070/32GBメモリ/512GB SSD+2TB HDD | 274,780円 |
※構成や価格は変更になる可能性があります
G-Tune HN-Zは、最新パーツをあますところなく採用しパフォーマンスを高めています。G-Tuneブランドはマウスコンピューターの中でも最新パーツを搭載するのが早いです。名前だけの最新だけでなく、しっかりとパーツも新しいものが良ければG-Tuneブランドから検討するのもありです。
30万円クラスはさすがに勇気がいる買い物になりますので、公式サイトの「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得なセールなども活用しましょう。
G-Tune HN-Z 外観チェック
直線をいかしたデザインになっており、どちらかと言うとシンプルなので万人受けしそうな気がします。フロント部分は樹脂製でした。なんでもこのケースを作る時には「ゲーマーからアンケートをとって作ったデザイン」なんだとか。こだわりの強いゲーマーですから、利便性だけでなく機能面にも相当注文が入ったでしょうね。
パソコン上部はフラットになっており、デバイス類をちょい置きできるのがありがたいです。USBが4つ、カードリーダーとHDMIにはキャップがついています。
カスタマイズでサイドパネルを強化ガラスにできるので、いわゆる「映える」パソコンにも仕上げることが可能。光るパソコンってなんとなくカッコいいし愛着がわきません?筐体はかなり大きかったので女性一人での開封は大変かもしれません。
側面と底面が大きな吸気口になっており外気をがっつり取り込めるようになっていました。ホコリガードは磁石式で簡単に取り外せて、水でじゃぶじゃぶ洗えます。
通常はサイドパネルから外気を取り込み、リアファンで排気します。ケースファンを増設した場合にはサイドパネル排気となり、カスタム次第でエアフローが変化するユニークな作りになっています。
ケース内部はスペースに余裕がありますので、カスタマイズ性も悪くなさそうですね。
※写真は過去モデルです
オリジナルのCPUクーラーも割と大きめでしっかり冷えそうな印象があります。こだわりたい人はさらに大きな12cmファンの物や、水冷クーラーに変えても面白そうです。
G-Tune HN-Z 性能チェック
CPU性能チェック
インテル第12世代CPUを採用したモデルは、処理能力が高いのでしっかりとゲーミング性能を引き出すことができます。
参考までに他モデルと比較した例をご覧ください。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
CPU | スコア |
Core i9-12900 | 37724 |
Core i7-12700K | 34567 |
Core i7-12700 | 32016 |
Core i7-11700 | 21739 |
Ryzen 7 5800X | 28495 |
Ryzen 5 5600X | 22168 |
Core i7-12700は、従来のCore i7-11700と飛躍的に性能がアップしています。比較すると約47%もスコアアップしています。
Ryzen 5000番台と比較しても高いスコアをマークしており、高負荷な作業にもしっかりと耐えられるのは魅力です。インテルなら編集ソフトなどとも相性問題は発生しにくいのもメリット。
RAW現像チェック
RawTherapeeを使って100枚のRAW現像にかかった時間を計測します。
モデル | CPU | 時間 |
raytrek ZS | Core i9-12900 | 2分12秒 |
G-Tune HN-Z | Core i7-12700KF | 2分14秒 |
Core i7-12700F | 2分16秒 | |
DAIV Z9(旧) | Core i7-11700 | 2分58秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X | 2分39秒 |
DAIV A5 | Ryzen 5 5600X | 2分43秒 |
Core i7-12700KFの処理時間は2分14秒で、トップクラスの処理時間を見せてくれました。本格的なRAW現像を行うフォトグラファーにとって、この処理能力は安心材料になるでしょう。
GPU(ゲーミング)性能チェック
G-Tune HN-Zに標準搭載されているのはGeForce RTX3070(Ti)です。
FF15のゲームスコア
モデル(GPU) | 設定 | スコア |
G -Tune EP-Z (RTX3080) | 1920×1080(標準品質) | 18538(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 8564(快適) | |
G-Tune XN-Z (RTX3070) | 1920×1080(標準品質) | 15988(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 6749(快適) | |
DAIV Z7 (RTX3060) | 1920×1080(標準品質) | 11522(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 4274(普通) | |
DAIV Z9 (RTX2080S) | 3840×2160(標準品質) | 5580(やや快適) |
重量級タイトルのFF15では、4K解像度/標準設定で「快適」という結果となりました。
RTX3000番台の性能をしっかりと引き出すためには、高性能なCPUも必要でしたがG-Tune XN-Zなら納得のゲーミング性能といった印象です。最新タイトルも高設定で遊ぶことが可能でしょう。本当になにをやらせても優秀ですね。
G-Tune HN-Zは動画編集に使える?
Resolveを使って動画編集のテストを行いました。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータをレンダリング(フルHD)の時間を測定しています。
モデル | 構成 | 処理時間 |
DAIV Z9 | Core i9-12900×RTX3070 | 1分09秒 |
G-Tune XN-Z | Core i7-12700F×RTX3070 | 1分前後? |
DAIV Z7(新) | Core i7-12700×RTX3060 | 1分12秒 |
DAIV Z7(旧) | Core i7-11700×RTX3060 | 2分05秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 1分25秒 |
GALLERIA XA7R-R36 | Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 1分36秒 |
実機を試せていませんので参考データにはなりますが、おそらく1分程度で作業を完了させると思います。スペック的には本格的な編集作業に耐えられるほどですが、高解像データ処理を行うのであればメモリは32GB以上にカスタマイズすることをおすすめします。
フルHDクラスしか処理を行わないなら正直オーバースペックです。
ストレージの性能・容量ともに問題なし!
G-Tune HN-Zのストレージは512GB NVMe+2TB HDDのデュアル構成です。これくらいの容量が確保されていたらすぐに枯渇することはないはずです。
読み込み速度が3500MB/sに迫る高性能なSSDを標準搭載しています。追加費用がかからないのは良心的ですよね。
【転送(読み込み)速度理論値】
- HDD→200MB/s
- SATA SSD→600MB/s
- 一般的なNVMe SSD→2000MB/s
- 高性能なNVMe SSD→3500MB/s
ストレージベイは3.5型×2台、2.5型×3台の最大で5台まで搭載可能になっています。エアフローの妨げにならないデザイン。
G-Tune HN-Z 感想や評価
メリット
- 性能が高く多用途に使える
- カスタマイズが豊富に選べる
- ゲーマーの声を反映して作られている
G-Tune HN-Zは、シンプルながら使い勝手の良いデスクトップパソコンだと思います。上部に設置されたカードリーダーやUSBはアクセスしやすいですし、内部もトレンドを取り入れた上部電源、裏配線など気が利いています。地味ながら配線も黒でまとめてあったりすんですよね。
性能面では文句をつけるほうが難しいくらい高性能ですし、なにやらせてもストレスがないので作業に没頭できます。さすがゲーマーにアンケートをとって作っただけあるなという印象を持ちましたね。
デメリット
- サイズが大きい
- 価格が高め…
G-Tune HN-Zは立派すぎる筐体なので、正直かなり大きいです。存在感の塊なので省スペースに設置できないのがやや厳しいかもしれません。小さいパソコンが欲しい人は「G-Tune HL-B」あたりを検討してみるのも手かもしれません。少しお値段も安くなりますしね。
あとは価格の問題ですよね。30万円というのは一般ユーザーからすると高価ですし、性能的にもオーバースペックになるかもしれません。得られる快適性は段違いですが、目的に合わせてしっかり検討したいところです。
G-Tune HN-Zをおすすめしたい人
- 高性能なデスクトップPCが欲しい人
- ゲーム、写真、動画編集と多用途に使いたい人
- ゲーム動画や実況配信をしたい人
- 長く使えるモデルが欲しい人
- 予算よりも性能を重視したい人
G-Tune HN-Zを紹介してきました。
価格に十分見合うだけの性能を備えており、意外と気が利いたゲーミングパソコンだと思います。インテル第12世代は本当に優秀ですし、RAW現像や動画編集でも強さを見せてくれます。グラフィックの性能もしっかり引き出せており、結果を求めるユーザーにおすすめしたいモデルです。
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