LG 27GN950-Bを購入したのでレビューします。
27インチ 4K(3840 x 2160)解像度、144Hzリフレッシュレート、DCI-P3 98%の広色域、1msの応答速度、ハードウエアキャリブレーション対応…などなど機能満載!ゲームもクリエイトも完璧にこなせるモニターがLGより発売になりました。これはゲームチェンジャーと言っても過言ではない…
購入して良かった点、少しイマイチなポイントなど、実際に使ってみた感想を書きたいと思います。
目次
LG 27GN950-B レビュー
- 27インチ 4K-UHD(Nano IPS)
- ノングレアパネル
- 10bitカラー、P3 98% 広色域
- 工場出荷時キャリブレーション済
- DisplayHDR600対応
- 144Hzリフレッシュレート対応
- 応答速度1ms(GtoG)
- G-SYNC Compatible・FreeSync Premium Pro
- HDMI×2、DisplayPort、USB3.0
- 物理ボタン搭載
- VESA対応
- 幅609×高さ461-571×奥行291mm
- 重量は約7.7Kg
一言で説明するなら「情報量とスピードに優れたモニター」で、迷ったらコレ買っておけばいいのでは?と思えるほど完成度が高いです。
これまで4K解像度に対応したモニターって、高いリフレッシュレートを保持できませんでした。そりゃフルHDの4倍もの情報量を、高速に表示するって難しい訳です。でもこのモニターはできちゃう。
これまでだと「ゲームはゲーミングモニター」「写真や動画編集はカラーマネジメントモニター」という具合に、どうしても役割分担で2枚のモニターを使うしかありませんでした。でもこのモニターなら1枚で全部できちゃう。
4Kで144Hz対応の時代がついにきたか!という感じでしたが、LG 27GN950-BはP3の広色域領域に対応していたり、ハードウエアキャリブレーションにも対応。しかもご丁寧に出荷時にはキャリブレーションされた状態で送ってくれます。
そりゃもう買うしかないよね…という感じ。あと1.5倍くらいの値段だったとしても買ってたかもしれない。それくらい価値がある高性能なモニターです。
ただし巣ごもり需要や在宅ワークのかねあいで市場在庫は少なめの印象。僕はヨドバシカメラで購入しましたが、すぐに「お取り寄せ」に変わってしまったので最後の1枚だったのかも。欲しい人は見かけたら購入できるように準備しておいても良さそうですね。
LG 27GN950-B 開封・組立・設置
ここからは開封の様子をお届けします。
「OPEN HERE」の文字があるので、どこから開封すれば良いのかは一目瞭然。開けたら裏だった…みたいな事故は起こりません。親切ですね。
付属品・オプション
付属品は取説、電源ケーブル、ACアダプター、HDMI(1.5m)、DisplayPort(1.5m)USBケーブル、マウスホルダー、スタンド、キャリブレーションレポートなどです。
ちなみに3840×2160 144Hz 10bitで動作させるには 一定の条件がありますので注意してください。(HDMI接続だと4K 60Hzまで)
NVIDIA GeForce RTX 16/20シリーズ、 AMD Radeon RX5500 XTまたはそれ以上のGPUを搭載し、DSCのサポートおよびDisplayPort Version 1.4に対応したグラフィックカードが必要です。出典:公式サイト
スタンドは手前にV字で突き出すタイプです。アームには手巻きネジで接続できるツールレスタイプ(ありがたい)アーム部には背中に配線をまとめるスペースが設置されています。
背面には端子類、VESA、それから円形にLEDが仕込まれています。電源を入れたらピカピカ光るのでテンションが上がります。モニターをアームにつけるのもガッチャンコで終了。取り外す際は下のレバーを引くだけ、とても楽。
インターフェース
インターフェースは、USB3.0ダウンストリーム×2、USB3.0アップストリーム×1、HDMI×2、DisplayPort×1、ヘッドホン出力、DC-INです。
残念ながらトレンドのType-Cに対応しないので、MacBookとケーブル一本で接続といったことができないのがネック。しかしこの手のモニターは、電源が入ってる時しか給電しないタイプも多いので個人的には問題なし。(ACアダプター使いたい派)
僕のようにWindowsもMacも使いたい人や、PSやSwitchなどのゲーム機を複数接続する人にも便利だと思います。
USB3.0のアップストリーム端子をパソコンにつなげば、USBからのデータ転送、充電にも対応。フレキシブルな使い方ができるでしょう。
スピーカーは非搭載
LG 27GN950-Bは、残念ながらスピーガーが非搭載です。なので当たり前ですがモニターから音が出ません。その分コストが抑えられたのかもしれませんね。
これくらい高品質なモニターですので、個人的には下手なスピーカーを搭載されて値段が上がるよりもずっと良い。好みのスピーカーやヘッドフォンに接続したほうがずっとずっと満足度が高いはずです。
四隅フレームレスが最高すぎる!
LG 27GN950-Bが最高である理由の1つが「フレームレス」ってこと。普通はモニター下部にロゴが入ったりするもんですが、ロゴすら入っていない四隅フレームレス。ほぼ画面・・いや全部画面の圧倒的画面感で没入度はハンパじゃないです(笑)
実はスタンドがかなり前に来るので、僕のコンパクトめのデスクだと半分が占領されてしまう。
壁からモニタースタンドの先まで約30cmほどです。個人的には大体70cmくらいの机じゃないと「近い」と感じる人が多いんじゃないかな?と思います。
そこで伝家の宝刀「モニターアーム」の登場。
購入前にこうなることはわかっていたので、エルゴトロンのモニターアームを購入していました。アームだけ先に到着しちゃってソワソワしました。
画面が後ろに下がったことで、狭いデスクでも快適に使うことができます。(この状態で壁から約15cm)
空飛ぶモニター最高!
本当にスッキリとしたデザインなので、壁に埋め込んじゃったりしても面白いかもしれませんね(笑)
4K解像度で作業領域が広い
27インチクラス4Kって、今でこそ普通になりつつありますが情報量が多いので作業性が抜群に良いです。アプリで表示される領域も増えますし、文字や写真もクッキリと見えます。一度フルHDを離れてしまうと戻れない快適さです。
上の画像は、24インチのLG UltraFine 4K Displayで作業している時の様子です。ブログ執筆中に記事画面と素材画面を並べて表示することが可能。
▼基本的にMac専用となりますが、高いクオリティを持っているので同様におすすめできる製品です。
DCI-P3 98%カバーの広色域
LG 27GN950-Bは、DCI -P3 98%カバーしています。sRGB領域よりも広い色域をカバーするため、より忠実な編集作業を行うことが可能。プロクオリティには及びませんが、ウェブコンテンツなら十分こなせるスペックです。
LG 27GN950-BにはType-Cこそありませんが、ハブさえあれば普通にMacBookに接続することができます。2画面でさらに作業領域を広げたり、表示させる内容を変えて使ったりできます。モニター付属のスタンドでも、高さは結構上がるのでレイアウトを考えるのも楽しそうですよね。ちなみに左右の首振りには未対応。
しかしゲーミングモニターとクリエイター向けモニターの両方の性質を併せ持つって、改めてすごいなと思いますね。
実際の色域をチェック
datacolor SpyderXELITEを使ってカラーマネジメントに挑戦します。
実際にP3の数値を計測してみると97%と公表値よりもわずかに低い数値になりました。
【色域計測値】
- DCI -P3:97%
- sRGB:100%
- NTSC:87%
- Adobe RGB:89%
AdobeRGBなどの数値は本格的な写真編集用モニターには敵いませんが、ハードウエアキャリブレーションに対応しているのに実売10万円前後というのは驚異的なコスパです。それでゲームもできるんだから言うことありませんよね。
▼キャリブレーション前後のイメージ画像
ゲーミング性能
LG 27GN950-Bはゲームに最適な性能を備えています。そもそもゲーミングモニターなので当然かもしれませんが、144Hzリフレッシュレートや、1ms応答速度などゲーム画面をシャープにくっきりと表示してくれます。
ここだけ聞けばゲーミングモニターとしては普通のスペックかもしれませんが、4Kなので化け物モニターに認定(褒め言葉)
色再現の良さはゲームでも生きるので、一般的なモニターに比べると熱中度は段違いです。FPSなどの競技性の高いゲームでは、相手よりも有利な環境で立ち回れるためスコアに直結してきます。
▼60Hz,144Hz,240Hzのちがい
最近のタイトルは美麗グラフィックのおかげで高いリフレッシュレートを出すのは困難になってはいますが、WQHD(2560×1440)にしてリフレッシュレートを稼いだり、4Kにして映像美に浸ったりとジャンルに合わせた設定を行えるのはアドバンテージと言えるでしょう。
ドライブするだけで楽しい
一夜限りの復活ライブ
サイバーパンクは激重ゲームで、常時60fpsくらいしか出ません。心理的なアレが働いているのかもしれませんが、あきらかに画面が止まる(ブレが少ない)気がします。
DisplayHDR 600なので黒つぶれや白飛びもおさえられ、階調豊かでリッチな映像が楽しめる。
逆光表現でもキャラクターが潰れたり、小屋内が黒つぶれしていない。より実写に近いリアルな絵を得られる。
LG 27GN950-B 弱点・デメリット
- Type-C非搭載
- スピーカー非搭載
- スタンドが大きくて邪魔になる
- 在庫が少ない
LG 27GN950-Bのデメリットは、Type-Cとスピーカーが非搭載ってことです。Macやノートパソコンとの利便性が若干下がるのがもったいない。とは言え、どちらも解決できる方法があるので致命傷にはなりません。それよりもスタンドの飛び出し方のほうが気になります。
あとは市場在庫ですね。「欲しいのに在庫がなくて買えない」というのが結構つらい。。とても良い製品だけに人気が集中するのもわかるんですけど、昨今のとりまく環境を考えると仕方がないのかもしれません。
▼費用を抑えたいなら、27型(2560×1440)、144Hzに対応した「BenQ EX2780Q」もおすすめ!スピーカーや、Type-Cも搭載されているので、最後までどっちを購入しようか悩みました(笑)
LG 27GN950-Bは全ユーザーに恩恵をもたらす最高のモニター
LG 27GN950-Bをレビューしてきました。
4K 144Hzリフレッシュレートの滑らかさと緻密な表現は、こだわりの強いゲーマーをも満足させるはずです。そしてP3 広色域やハードウエアキャリブレーション対応など、クリエイターにとっても美味しい機能が満載。「コレ買わないでなに買うの?」と思えるくらいに猛プッシュできるモニターです。
10万円のモニターって確かに高いのですが、LG 27GN950-Bの性能を考えるとむしろ安いのでは?と思えてくるから不思議。
ゲームも写真も動画もどうせなら全部楽しみたい!こんな理想に答えてくれるモニターが誕生したことに喜びを感じます。3年保証もネイティブについていますし、5年、10年と長く使えることを願っています。
そろそろLG信者になってしまいそう・・・