エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は、ポータブルゲーミングPCの新モデル「Claw 8 AI+ A2VM」「Claw 7 AI+ A2VM」の販売が決定しました。
インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ 2)を搭載したことで、ゲーミング性能強化に加え、AI機能も大幅に向上したとする。「Claw 7 AI+ A2VM」が2025年2月13日(木)より販売、「Claw 8 AI+ A2VM」が2025年2月20日(木)販売となります。旧モデルはなかなか販売台数を伸ばすことがかなわなかったイメージもあるが、果たしてリベンジとなるのでしょうか?詳細を見ていきましょう。
目次
「Claw 8 AI+ A2VM」「Claw 7 AI+ A2VM」のちがい
Claw 8 AI+ A2VM | Claw 7 AI+ A2VM | |
画面 | 8型WUXGA(1,920×1,200) | 7型フルHD(120Hz) |
CPU | Core Ultra 7 プロセッサー 258V | |
GPU | インテル Arc 140V | |
RAM | 32GB | |
SSD | 1TB | |
サイズ | 299×126×24mm | 290×117×21.2mm |
重量 | 約795g | 約675g |
バッテリー | 80Whr/最大15時間 | 54.5Whr/最大9時間 |
価格 | 159,800 | 139,800 |
リンク | 販売ページ | 販売ページ |
新型のMSI Clawは、従来製品で希望の多かったフィードバックをもとに改良を加えたこともあって、大画面や大容量バッテリー、インターフェースの充実など様々な点で進化を遂げています。
CPUが最新のCore Ultra 7 プロセッサー 258Vになったので、従来製品より消費電力も下がり、長時間のゲームプレイが可能になっているのは嬉しいポイント。メモリも32GBになったことでVRAMに回せる余裕が出たり、クリエイティブな作業でもメモリ不足に陥るリスクが避けられます。描画性能の向上とマルチタスクにも強くなったって感じですね。
上位、下位ともベースとなる部分(CPU,GPU,RAM,SSD)は同じで、ゲーム自体の快適性はどちらも期待がもてるものになっています。だったら下位モデルで良いよね?ってなりそうなんですが、上位モデルは8型大型モニターを搭載していたり、最大駆動時間が15時間と長く遊べるようになっています。ゲームは最大4時間程度らしいですが、従来モデルだと1.5時間くらいでバッテリー切れになっていたことを思うと大幅な進化です。
コントローラー周りも改善されていて、家庭用ゲーム機のコントローラーの操作性に近づけたとのこと。各種ボタンの内部設計を見直したり、デザインが変更になっています。
僕も従来機を所有していますが、かなり満足して使っています。なんで人気が出なかったのか不思議なくらい。。。
ゲーミング性能はどれくらい?
肝心のゲーミング性能が気になっている人も多いでしょう。別モデルですがCore Ultra 7 プロセッサー 258V搭載PCでゲームがどれくらい遊べるのかをテストしました。
この時はビジネスパソコンを使っていたので、ゲーミング用のMSI Clawはもっとゲーム向けのチューニングが施されているはず。性能ももうちょっと期待できそうな気もしています。
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Intel Arc/Ryzen Z1 Exと比較
モデル | 設定 | 結果 |
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 (Intel Arc/258V) | 1920×1080(標準設定) | 4500(やや快適) |
THIRDWAVE F-14LN5LA (Intel Arc/226V) | 1920×1080(標準設定) 1920×1080(軽量設定) | 2448(重い) 4028(普通) |
Claw A1M (Intel Arc) | 1920×1080(標準設定) | 3141(普通) |
ROG Ally X (Ryzen Z1 Ex) | 1920×1080(標準設定) | 3926(普通) |
MousePro-NB420Z (Iris Xe Graphics) | 1280×720(軽量品質) | 2725(やや重い) |
DAIV 5P (GTX1650Ti) | 1920×1080(標準設定) | 3773(普通) |
FF15は重ためのタイトルですが、フルHD標準品質ならそこそこ遊べそうな印象です。専用GPUのGeForce GTX1650Tiを上回るスコアなので、設定次第で様々なゲームが遊べるでしょう。
ライバルとなるRyzen Z1 Exと比較すると約15%くらい高いスコアです。最低でも同等レベルでは動作するはずなので、いよいよインテル系が覇権を握る日がやってきたのか。
とは言え、段違いの性能という訳でもありません。ゲームによってはまだまだ苦しいところもあるので「Lossless Scaling」のようなフレームレート向上アプリを使ったほうが良いかもしれません。ネイティブで30fpsくらい出せれば、アプリで倍増して60fpsに届いたりします。
RAW現像
実行速度をテストするために100枚のRAW現像にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Core Ultra 7 258V | 2分35秒 |
Core Ultra 5 226V | 2分50秒 |
Core Ultra 7 155H | 3分12秒 |
Core Ultra 5 135H | 2分56秒 |
Core i7-1165G7 | 6分02秒 |
Ryzen Z1 Extreme | 2分23秒 |
RAW現像では、Ryzen Z1 Extremeに届かないものの、Core Ultra 7 155H搭載モデルよりも短時間で処理が行えています。ポータブルゲーミングPCで日常的にガッツリ作業を行うような人も少ないとは思いますので、割と十分なんじゃないかと感じます。動画編集もフルHDクラスで気軽に楽しむ分には問題ありませんでした。
【まとめ】新型MSI Clawは期待できそう
新モデルになってゲーミング性能の向上に期待できるのはもちろん、上位モデルはバッテリーもちや画面サイズアップなど目を引く点が多いです。公式楽天市場では、発売前にも関わらず上位モデルの「Claw-8-AI+A2VM-201JP」がすでに売り切れとなっています。このことからも新型はかなり期待がもてるものだと感じています。
不安なのが下位モデルで根幹的な性能は同じとしながらも、上位モデルとの価格差(2万円)を考えても妥協する人は少なそう…しばらく経ってから寝下がるなんてこともあるかもしれません…(旧モデルは投げ売りされていたこともあったので…)
どちらにしても期待感のあるポータブルゲーミングPCだと思います!
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