マウスコンピューターの「NEXTGEAR JG-A5G60」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
GPUが最新のGeforce RTX5060搭載で、価格は12万9800円というコスパが魅力のゲーミングPCです。この価格帯でありながら標準で3年保証+24時間365日電話サポートがつくのは最早バグレベル。CPUがRyzen 5 4500と限定的な性能ですが、どこまで使えるのか?しっかりチェックしていきましょう。
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目次
NEXTGEAR JG-A5G60 レビュー・特徴
マウスコンピューターの新ブランドでもある「NEXTGEAR」のエントリーモデルです。G-TuneとNEXTGEARとの違いは、NEXTGEAR がエントリー向けに用意されていること。G Tuneは本格的な性能をもたせて価格がちょっとお高めです。NEXTGEARは快適にゲームが動作するスペックを確保しつつ低価格を実現しているのがウリです。
今回のモデルのように安いモデルなら10万円強で選べるモデルがありますし、X3D系のCPUやRTX5000番台の上位クラスを搭載したモデルもあります。型落ちとなったラインでも比較的長く販売してくれるのでコストパフォーマンスが高いゲーミングPCが手に入りやすいのも魅力。予算や目的に合わせてスペックが選択できるのは嬉しいです。
YouTubeレビュー
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NEXTGEAR JG-A5G60 外観チェック
ミニタワーのPCケースを採用しているので、ゲーミングとしては比較的コンパクトで軽量な仕上がりになっています。NEXTGEARのケースはブラックとホワイトの2色がありますが、今回はブラックモデルをお借りしています。
上部に電源ボタン、USB類をマグネット着脱式のフィルターを装備。
ケースファンはフロントと背面に各1個づつで最低限と言う感じ。この辺は価格のこともあるので仕方ないと思います。CPUクーラーもリテールなので動作音はそれなりに聞こえます。冷却性、静音性を考えると、せめてサイドフローのクーラーに変更したいところですが、カスタマイズ項目をチェックしても変更はできないみたいで残念。
このスペックならファンもこれで不足はしないのかもしれませんが物足りない印象はぬぐえません。+4400円で上面ファンが2個追加、+6600円追加で上面2個、フロントファンが3個に、+1.1万円でRGBケースファンが選べるので変更しても良さそうです。
NEXTGEAR JG-A5G60 性能チェック
CPU性能:Ryzen 5 4500
CPU | PASSMARKスコア |
Ryzen 7 9700X | 37249 |
Ryzen 7 7700X | 36452 |
Ryzen 7 5700X | 26813 |
Ryzen 5 7500F | 26679 |
Ryzen 5 5500 | 19345 |
Ryzen 5 4500 | 15908 |
Core i5-14400 | 26863 |
Ryzen 5 4500のスコアは15908です。第14世代Core i5 14400と比較しても10000以上差がついていますし、Ryzen 7 7700XならRyzen 5 4500の2倍以上のスコアで正直ちょっと物足りないです。
ゲームだけ動かされば良いと考えている人なら大丈夫かもしれませんが、フレームレートやスコアに影響してくるのは間違いありません。特に配信や動画編集など、マルチに楽しみたいなら別のCPUを選ぶことをおすすめします。+7700追加すればRyzen 5 5500に変更できるので、心配な人はカスタマイズしておくと良いかもしれません。それでもRyzen 7 5700Xに劣るので難しいところではあります…
GPU性能:GeForce RTX5060
FF15
モデル(GPU) | 設定(標準品質) | スコア |
NEXTGEAR JG-A5G60 (RTX5060) | 1920×1080 | 12313(非常に快適) |
3840×2160 | 6740(快適) | |
NEXTGEAR JG-A7G7S (RTX4070S) | 1920×1080 | 22912(非常に快適) |
3840×2160 | 10045(とても快適) | |
raytrek 4CXF (RTX4070) | 1920×1080 | 19500(非常に快適) |
3840×2160 | 8500(とても快適) | |
DAIV FX-I7G6T (RTX4060Ti) | 1920×1080 | 18000(非常に快適) |
3840×2160 | 6100(快適) | |
Legion Tower 5i Gen 8 (RTX4060) | 1920×1080 | 14500(非常に快適) |
3840×2160 | 5000(やや快適) |
こちらは各GPUでFF15のベンチを回した結果です。 GeForce RTX 5060はフルHDがメインになりますが「非常に快適」という結果が得られています。RTX4060の14500よりも低いスコアになっているのは、おそらくCPUが足を引っ張っているからでしょう。
4Kになってくると状況は変わり、RTX5060がRTX4060を突き放す結果になっています。スコアだけならRTX4060Tiを上回るので、高解像領域での余裕は感じられますね。
モンスターハンターワイルズ
フレーム生成OFF
フレーム生成オン
設定 | フルHD/高設定 |
フレーム生成 OFF | スコア16992(49.55FPS) |
フレーム生成 ON | スコア16306(95.72FPS) |
モンハンワイルズのベンチマーク結果では、フルHD高設定フレーム生成ONで100FPSに迫るくらい。カジュアルに遊ぶなら十分快適に遊べるスペックは満たしていると言えます・・が、ベンチを回してみてもクラッシュを連発。どこの最適化がイマイチなのか、手放しでおすすめできる状態にあるとは言えません。
クリエイト性能
RAW現像
CPU | 時間 |
Ryzen 7 9700X | 1分56秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分59秒 |
Ryzen 7 5700X | 2分38秒 |
Ryzen 5 7500F | 2分17秒 |
Ryzen 5 4500 | 3分52秒 |
Core i5-14400 | 2分40秒 |
実行速度をチェックするため100枚のRAWデータの変換にかかった時間を計測しました。Ryzen 5 4500は3分52秒で処理を完了しています。これを見ればCPU性能としては1段階2段階劣るというのは感じてもらえるでしょう。処理できないほどではありませんがあくまでも限定的です。
動画編集
モデル | 構成 | 処理時間 |
NEXTGEAR JG-A5G60 | Ryzen 5 4500×RTX5060 | 2分14秒 |
NEXTGEAR JG-A7G7S | Ryzen 7 9700X×RTX4070 SUPER | 1分01秒 |
DAIV FX-A7G7T | Ryzen 7 7700X×RTX4070Ti | 1分02秒 |
NEXTGEAR JG-A7G60 | Ryzen 7 5700X×RTX4060 | 1分29秒 |
DAIV FX-I7G6T | Core i7-14700F×RTX4060Ti | 55秒 |
Legion Tower 5i Gen 8 | Core i7-13700×RTX3060Ti | 49秒 |
DaVinci Resolveでミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータ→フルHDへ書き出す時間を計測しました。
フルHDクラスの簡単な動画編集なら快適に行える性能ですが、処理速度は決して早くありません。どこまでもRyzen 5 4500が足を引っ張ってしまう印象はあるので、クリエイティブやりたいなら別のモデルを選びましょう。
NEXTGEAR JG-A5G60 感想や評価
メリット | ・お値段が安い(約13万円) ・RTX5060で人気ゲームは快適 ・保証が手厚い |
デメリット | ・Ryzen 5 4500性能が限定的 ・クリエイティブやるならやめとけ ・ゲームスコアも伸びきらない |
なんと言ってもRTX5060搭載で12万円台というのが本機の魅力です。細かいところを見ていくとRyzen 5 4500が足を引っ張るところはありますが、Apex、フォートナイト、マイクラなどの人気タイトルは快適にプレイできます。
NEXTGEAR JG-A5G60をおすすめしたい人
- 格安でゲーミングPCが欲しい人!
- ゲームが動けば十分って人
- クリエイティブ作業をやらない人
- 手圧いサポートが欲しい人
NEXTGEAR JG-A5G60をレビューしました。
Ryzen 5 4500の性能が十分とは言えず、グラボの性能をうまく引き出しきれないためスコアやフレームレート向上に期待ができません。また写真や動画編集でも他CPUに大きく劣る性能だということがわかりました。このモデルの良いところは最新GPUを13万円という格安で提供してくれているところです。しかも3年保証と24時間365日電話サポートつきと考えればコスパはヤバイです!
「ゲーミングPCってどんなものか使ってみたい」「はじめて買うから予算は抑えたい」みたいな人には結構良いモデルだと思います。逆にフレームレートしっかり出したいとか編集作業もやりたいみたいな人は、Ryzen 7 5700X搭載の「NEXTGEAR JG-A7G60」がおすすめです。CPU性能が高いだけでなく、水冷クーラーでケースファンも多いので冷却面もバッチリ。ワンランク上の快適性が手に入るはずです。
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