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富士フイルム X-E4をレビュー!初心者から上級者まで使って欲しいミニマルカメラ

富士フイルムから「X-E4」が登場しました。

X-E4は従来モデルのX-E3からデザインを大幅に刷新!AF切り替えレバーや背面ボタン、リアダイヤルを排除したシンプルな操作性と、絶対正義の軽量さ、チルト液晶、もちろん基本的な性能のブラッシュアップなどなど尖り度の高いカメラです。そしてなにより、なによりもカッコいい(笑)

かなりクセの強いカメラであることは間違いないので「操作性はどうなの?」「初心者向け?」「作例が見たい」という人のために使ってみた感想を書きます。

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FUJIFILM X-E4をレビュー

ポイント

  • 有効画素数 約2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサー
  • 画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載
  • 撮影可能枚数が約460枚
  • 約30コマ/秒の連射性能
  • 操作ボタンの大幅削除(シンプル設計)
  • 0.39型約236万ドットの有機ELファインダー
  • 3.0型約162万ドットのチルトモニター搭載
  • フィルムシミュレーション18モード(ブラケティング機能あり)
  • 低輝度性能:コントラスト-4.0EV(XF50mmF1.0装着時)
  • 4K 29.97p、DCI4K29.97pの動画性能(最大30分)
  • SDXCメモリーカード(UHS-Ⅰ)対応
  • Bluetooth Ver. 4.2
  • [幅]121.3mm×[高さ]72.9mm×[奥行き]32.7mm(最薄部)
  • 重量364g

X-E4は、Xシリーズの最新機種ではありますが「X-Trans CMOS4」センサーと高速画像処理エンジン「X-Processor4」の組み合わせは、2018年9月に登場したX-T3にも搭載されている息の長いシステム。そろそろ目新しさが欲しかったというのは本音ですが、現状撮影時に「困った」なんてことはありません。

富士フイルムのラインナップを見てみると、小型機のX-T30、コンデジのX100V、ボディ内手ぶれ補正を搭載したX-S10、フラッグシップのX-Pro3やX-T4と棲み分けが非常に難しくなってきているのは事実。

そんな中で「当たり前のカメラ」を求められていないことは明白。そういう意味では、Eシリーズには他のモデルにない宿命を持っているとも言えます。

そこで富士フイルムが出した答えが「ミニマル」ということ。これは従来のX-E3から共通のテーマかもしれませんが、より徹底的に無駄が削ぎ落とされています。

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操作ボタンの減少やコンパクトな見た目からは「エントリー向けカメラ」と認識されがちですが、実際に使ってみると「撮る(残す)ことに集中できるカメラ」だということがわかります。あれこれと考えている間に撮影機会を逃すのではなく「シャッターを切ることに集中しては?」というメーカー側の提案を思い知ることができます。

そして思った通りの写真を残すためには、写真に関する知識や経験は不可欠。上級者こそハンドリングの楽しさを感じることができるのではないでしょうか。

個人的にはEシリーズは大好きでして、X-E1、X-E2、X-E3と使い続けてきました。愛着もあるのでバイアスは若干かかっているかもしれない点は断っておかなければなりませんが、X-E4を手にとってみた感想を率直に書いていきたいと思います。

ネコ弟子
すでに大好きです

X-E4 You Tubeレビュー

You Tube動画でも解説していますので、よければご覧ください。

 

FUJIFILM X-E4の外観写真

開封の様子

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いつも通りの黒い箱。もう何度見かけたことだろう・・・また会えて嬉しいよ(笑)

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上段には保証書やストラップが入っていました。いつも下段に入っているイメージだったので、少し新鮮です。

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付属品は、保証書、取扱説明書、バッテリー、ショルダーストラップ、専用USBケーブル、ヘッドフォンアダプターなど。グリップ力の強化のためにサムレスト「TR-XE4」を合わせて購入しました。

ボディ側で充電するので、充電器は入っていませんでした。これだったらもう少し箱を小さくできたような気もしますね。

 

カッコ良さにスキル全振りのボディ

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X-E3にはあったグリップやAF切り替えレバーが排除され、直線を利かせたデザインに変更されました。小型ながらシャープなので「なんかできるヤツ」を漂わせてきます・・マグネシウム合金のトップカバーもチープさを感じさせない要因なのかも?

デコボコがないってこんなに美しいんですね・・・

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バッテリーボックス内には、シングルのSDカードスロットがあります。NP-W126Sでの撮影枚数は約460枚で、X-E3の約350枚よりも大幅に伸ばしてきました。ただし実際にはあまり差を感じることはなく、1日しっかり撮影するなら予備バッテリーが必要という認識は変わりません。

 

フラットなチルト型液晶パネル

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タッチパネルを備えた3.0型 約162万ドットの液晶モニターが搭載。数値こそ他モデルと共通ですが、X-E4オリジナルのチルト型となっています。

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跳ね上げ式のモニターなので、自撮りにも便利。据え置きで動画を撮るのにも便利そうですよね。街中をスナップ撮影中に自分でもびっくりするぐらいナチュラルにチルト液晶を使っており「あぁ、そう言えば使えるようになったんだ」と感慨深かったです。

 

操作性は100点ではない!

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モードダイヤルに「Pモード」が搭載

ボタンが排除されたことだけでなく、用意されたボタンも小さくて「操作性に優れる」というのはお世辞にも言えません。上部に移動したQボタンは押しにくいし、MENUボタンもクリック感が浅くて押したという実感が得られにくいです。

頻繁に設定を変える撮影スタイルの人はストレスがたまるかも・・・撮影しながら設定を煮詰めていくカメラというよりも、あらかじめ決め打ちスタイルで楽しむカメラでしょう。僕としても自分なりの設定を煮詰めたいところ。

はるペン
これ絶対ボタン使わせる気ないでしょ…

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モニター上部には左から「DRIVE/DELETE」「PLAY」「AEL/AFL」ボタンがあります。ストラップ穴も形状が変化、三脚穴もいわゆる光軸からずれているタイプです。

リヤダイヤルで設定をする人だったので大きな懸念点だったのですが、フロントダイヤルの押し込みでSS/ISOを切り替えられるようにしたら露出のコントロールはなんとかなりそうでした。(絞りはレンズ側で操作)

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サムレストをつけるとグリップ力が高まります。販売店によるとX-E4購入者のほとんどが一緒に購入しているそう。ちなみにつけると周辺ボタンの押しにくさも格段にアップします。指が太めの男性だと厳しそう。

試しにストラップをつけずにスナップしましたが、ずっと手に抱えているのはいくら軽いカメラでもしんどかったです。

 

X-E4にレンズを装着!サイズ感を確認

X-E4の武器はなんといっても軽さなので、あまり大きなレンズをつけるのは避けたいところ。個人的には「X-E4で使いたいおすすめのレンズ」という記事で紹介しているレンズがおすすめです。

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X-E4+XF18mm F2 Rが使いたくて買い戻しました。X-E4と同時期に発表されたXF27mmF2.8R WRよりも明るく、近接撮影にも強いのが特徴。さらに角形フードがカッコ良すぎます!ただし防塵防滴性能はもちません。

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富士フイルムの大定番のレンズ、XF35mm F1,4 Rなら取り回しも抜群!カバンの隙間に入れておけば写真愛好家のビタミン剤として貢献してくれるでしょう(笑)

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XF18mmやXF35mmに加えて、中望遠レンズを手持ちに加えておくと「ここぞ」という時に役立ってくれます。おすすめはXF60mmマクロですね。シリーズ最高峰の解像度を持ちながらコンパクトで、金属製のフードが付属します。マクロ撮影だけでなく、ポートレートや風景なんかでも活躍してくれること間違いなしでしょう。

このサイズ感のレンズなら、数本持っていてもスタミナを奪われません。疲れはすぐさま撮影意欲の低下につながるので、X-E4では軽快な撮影を楽しむのがベストじゃないでしょうか。

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富士フイルム X-E4の作例

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X-E4はなんといってもスナップと相性が抜群!被写体の警戒心を生みにくく、場を壊さないという意味で自然な写真を撮りやすい。

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蛇口埋まりすぎでは?

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X-E4ではすでに販売されているモデルと同様に、エテルナやクラシックネガといった魅力的なフィルムシミュレーションが楽しめます。今回はほとんどクラシックネガで、お花のみアスティアにてパシャリ。

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XF60mmに切り替えました。ゆるふわ職人の腕の見せ所です(笑)

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X-E4は上位機種と同等の絵を得られるのもメリットの1つ。まさに小さい巨人です。ファインダーは上位モデルにこそ及びませんが、ピントを確認する上では不満はありません。

もう少しシビアに撮りたいと思うようなシーンでは、メイン機のX-T4に登場してもらいます。

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鳩に近づくと逃げるように飛び去っていきました。こうしたレスポンスが必要なシーンの場合、従来モデルのX-E3だと逃すことが多かった気がしますがなんとか形に残せました。

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X-E3はかなり気に入って使っていたのですが、ブレ写真を量産していたのは苦い思い出。X-E4ではAF速度も改善されているので、意外なほどブレ写真が減っている。スナップ撮影により強くなったと感じます。

ただし室内に入ると明るさが不足するのかブレ写真が増えました…シャッタースピードには常に気を配りたいですね。(当たり前っちゃ当たり前か)

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ミニマルだからと言って解像力不足は感じません。従来モデルよりも、シャープな絵になった気さえします。X-H1やX-T4のように「いかにも撮っています」というカメラだとシャッターを切りにくいシーンでも、周囲への配慮を知っているX-E4ならシャッターが切れますね。

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X-E4、X-S10、X100Vを比較!どれがおすすめ?

現在の富士フイルムのラインナップは悩ましい。おそらくこのあたりで「どれにしよう」と悩んでいる人は決して少なくないと思います。

名称X-E4X-S10X100V
有効画素数約2610万画素
センサーX-Trans CMOS 4
エンジンX-Processor 4
シャッタースピード1/32000秒~15分
連写約30コマ/秒約11コマ/秒
ISO(標準)160~12800
手ブレ補正なし5軸6段なし
動画4K29.97p
液晶モニター3インチ 162万ドット3インチ 104万ドット3インチ 162万ドット
撮影枚数460枚300枚350枚
サイズ121.3x72.9x32.7 mm126x85.1x65.4 mm128x74.8x53.3 mm
重量315g415g428g
参考価格約10万円約12万円約15万円

・X-E4:スナップ中心、軽量さを武器にレンズ交換も楽しみたい
・X-S10:コスパ最強!ボディ内手ぶれ補正は絶対正義
・X100V:レンズ交換不要な人向け、所有欲を極限まで満たしてくれる

僕自身、X-T4、X100V、X-S10を所有してきた中で、万人におすすめするならX-S10を真っ先にあげます

ボディ内手ぶれ補正はあらゆる面で便利ですし、グリップも深いのでレンズの相性問題も発生しにくいです。万能方のスタンダード機という意味ではコスパは抜群ですが、面白みにやや欠けると感じる人もいるかもしれません。

そこで「富士フイルムらしさ」を感じたいという人向けにはX100Vを推します。価格は他の2モデルよりも高いですが、カメラとしての完成度も高く撮影の楽しさや所有欲を満たしてくれるはずです。レンズを複数購入することを考えると価格差はないに等しいですしね。

X-E4も似たような傾向のカメラですが、レンズ交換も楽しみたい人向けって感じですね。

 

X-E4の良かったところ(メリット)

  • とにかくカッコいい
  • AFの進化を感じる
  • 操作性は意外となんとかなる
  • 実売10万円を切るお値段設定

X-E4はとりあえず側においておいて、撮影のチャンスときたら「サッ」と取り出せるのが良いです。どんなカバンでも大抵はスキマにねじ込めるので、毎日写真を撮りたい人からすると手放せない相棒になるでしょうね。

従来モデルよりもレスポンスがよくなっていますし、個人的にはより多くの結果を出してくれるカメラだと感じています。どんどんフォトコンにも入選してほしいぞ(笑)

最近はカメラの高騰化も歯止めがかからなくなっている感じがありますが、X-E4は10万円を切ってくれているのも良心的ですね。

 

X-E4のいまいちなポイント(デメリット)

  • 押しづらいボタンがある
  • 細かい設定は不向き
  • 大きいレンズと相性が悪い
  • 付属品を購入するとコスパが悪い

X-E4はあらゆる贅肉を削ぎ落としたカメラなので、ある意味で犠牲になっているポイントもあります。細かい操作性だったり、ボタンを押した時の感覚だったり、レンズの相性だったりは割り切りが必要でしょうね。価格は10万円切りですが、グリップやサムレストを購入すると結局コスパが悪くなる点も残念といえば残念ですね。

 

【まとめ】X-E4は買いです!

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【カメラのキタムラ】X-E4をチェックする

購入するまでは、手持ちのカメラとの役割分担やスキマをどう埋めるかを心配していましたが、いざ使ってみると満足度の高いカメラですね。

レンズ2本くらいと一緒に持ち歩いても全然疲れないし、写真を撮る楽しさを味わいつくせるカメラですね。もちろん足りないところはあるけど、このカメラにしかないルックスだったりは比べようもありません。

X-E4にしかないものがあるんだから「購入するしかないよね」って感じです(笑)

もともとEシリーズ大好きマンですが、X-E4でもたくさん写真を残していきたいなと思っています。コロナが落ち着いて旅行とかいけるようになれば、さらに活躍の場が増えると思います。個人的には「もうホント大好き…」という気持ち。

こんな時代だからこそ、いつでも楽しめるカメラをビタミン剤としてカバンに潜ませてはいかがでしょうか?

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ゆるふわ写真好きの「はるか」です。 カメラやパソコンに関する情報を発信!わかりやすく丁寧なレビューを心掛けています。 ご質問、ご依頼は問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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