XF16mmF1.4 R WRは、近接撮影に優れた広角単焦点レンズです。その表現力は他のレンズではちょっと真似できないくらい独特で、一度使ってしまうと病み付きになってしまいます。
僕も購入する前までは「広角レンズって余計な物が写って使うのが難しそう」と思っていたタイプですが、XF16mmF1.4 R WRのおかげで印象はくつがえりました。今では欠かせないレンズの1本となっています。
しっかりとレビューしてきたいと思いますので、参考にしていただけると幸いです。
目次
富士フイルム XF16mmF1.4 R WRをレビュー!
2015年の発売以降「異彩を放つレンズ」として巷で騒がれている。ちなみに騒いでいる人は、僕です。どうもこんにちは。
フルサイズ換算で24mm相当とあって、人の目では見れないようなダイナミックな世界を撮ることが可能なのが本レンズです。絞り開放はF1.4なので、ボケ味のある写真が楽しめます。本来広角レンズってボケを作りにくいのですが、このレンズには当てはまりません。
そして最大の特徴は「最短15cm」の接写が可能なことです。
これは世界初のことで、手前の物は大きく、奥に配置した物は小さく写すことができます。必然的に「主」としたいものが目立つ構図を作れるので、見る人にも撮影者の意思みたいなものが伝わりやすいレンズだと思います。
ボケと接写をうまく使えば、余計なものが写り込むことも防げますので、使い勝手はかなり良いです。狭い室内はもちろん、花や小物の撮影にも便利です。それでいてボディは大きすぎないので、持ち運びも苦痛になりません。
XF16mmF1.4 R WRの外観写真
広角レンズながら比較的コンパクト
広角レンズで開放F値が明るいレンズって、大型化しているのが普通です。XF16mmF1.4 R WRは、その印象をくつがえすコンパクトなボディをしています。金属製で仕上がり精度も高く、所有欲を満足させてくれます。
一般的な男性なら、ちょうど良いサイズ感といったとことでしょうか?富士フイルムのレンズなら、XF23mmF1.4やXF56mmF1.2あたりと同じようなサイズ感です。
被写界深度目盛つきの距離指標フォーカスリングを搭載
フォーカスリングをガチャコンと下げると、一瞬でマニュアルフォーカスに切り替えられます。マクロ性能にも強いレンズなので、意図的にMFにしたいケースもあり便利です。あと単純にギミックとして面白いので好きです。
花形フードが付属
花形フードが付属しているので、広角レンズで気になりがちな光原も効率的にカットできます。高いレンズなだけに、素材が樹脂製なのが少々残念。
角型フードのLH-XF16に交換すれば高級感あふれるルックスに早変わり。
XF16mmF1.4 R WRフィルター径
XF16mmF1.4 R WRのフィルター径は67mmです。
XF16mmF1.4 R WRとX-Pro2の組み合わせ
X-Pro2に取り付けてみました。カメラとレンズのバランスは良い感じで、取り回しも楽です。それもそのはずでXF18-55mm(310g)よりも少々重たい程度です。(XF16mmF1.4は375g)
多くの人にとって負担になりにくいサイズと重量だと感じます。
フードをつけると光学ファインダーはケラれますので、EVFに切り替えるのがスマート。
XF16mmF1.4 R WRの性能・スペック
焦点距離 | 16 mm |
開放F値 | F1.4 |
手ぶれ補正 | ✖ |
防塵防滴 | 〇 |
レンズ構成 | 11群13枚 |
絞り羽枚数 | 9枚 |
最大撮影倍率 | 0.21倍 |
最短撮影距離 | 0.15m |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 375g |
価格 | 価格を見る |
XF16mmF1.4 R WRの作例や感想など
近接撮影とボケが魅力
XF16mmF1.4 R WRを語る上では、近接性能とボケの美しさは外せません。開放のF1.4で撮影すると、ふわふわの写真を撮ることができます。
広角レンズなのでピントがあった部分だけでなく、背景もしっかり取り込めるのが本レンズの特徴です。
花+風景、料理+レストラン、風景+なにか、といったようなプラスアルファを写真に取り入れられます。ちょっとした旅行なんかだと、XF16mmF1.4だけで行くこともあるくらい便利なレンズですよ。
広角レンズなので狭い場所でも問題なし
超広角レンズなので狭い路地や、これ以上下がれないという場所での撮影にも強いです。
広角スナップが楽しい
ACROSにフイルムチェンジしました。放置された家・・・草木が支配者となっています。
線だけで構成された写真です。湾曲は少しあります。
なぜか毛が落ちてた・・・
こうした写真がXF16mmF1.4の得意とするところです。
暗所にも強い!
開放絞りがF1.4と明るいレンズなので、暗いシーンでも手持ち撮影が可能です。(全て手持ち撮影)
星とかの撮影にも便利そうですね!
夕景の静かな時間をしっかりと写真に残してくれました。
パープルフリンジが気になる
事前情報で知ってはいたのですがパープルフリンジが結構出ます。葉っぱのところに紫の光が出ちゃってますよね?ファインダーを覗いていても気づくレベルなので、出るものだと覚悟して使った方が良さそうです。
XF16mmF1.4 R WRのここが素晴らしい!
- 風景撮りにも最高!超広角のダイナミックワールド
- F1.4の大口径!でも携帯性はバツグン
- 最短15cmの近接撮影が最大のアピールポイント
- 防塵防滴でどんなシーンも対応
XF16mmF1.4 R WRのデメリット
- 他のレンズと焦点距離がかぶる
- 広角なので使うシーンが限られる?
- お高いレンズである
富士フイルムのシステムだと、広角側のラインナップが豊富で悩みます。ズームレンズだとXF8-16mm、XF10-24mm、XF16-55mm、XF16-80mmがあります。単焦点レンズならXF14mm、XF16mmF2.8、XF18mmあたりでしょうか?多すぎて沼が深いですよね(笑)
僕はXF16-55を所持していたので、なかなか決断に至れませんでした。結果的にはもっと早く買っておけばよかったと思いましたね・・・
富士フイルムの広角おすすめランキングという記事も書いているので、悩んでいる人は参考にしてみてください。
ズバリこんな人におすすめ!
▶【カメラのキタムラ】FUJIFILM XF16mmF1.4 R WRをチェックする
カタログの言葉を借りるなら「未知の領域へ」辿り着きたい人におすすめのレンズとなります!唯一無二のスペックだと思いますし、ファンが多いレンズでもあります。
広角、開放F1.4、解像力の高さ、やわらかいボケ、近接撮影能力、防塵防滴、となれば使わない理由がないのかもしれません。
嫁さんがめずらしく「欲しい」と言ったレンズでもあり次こそは!と思いながらも、買うならXF10-24mmF4 R OISかなぁ・・なんて思うのでした。結局どっちも買いました(笑)
サイズ感をふくめて、扱いやすいレンズですので旅行には絶対持っていきたいレンズですね!楽しみがまた増えてしまいました。
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