富士フイルムのXF50mm F2 R WRをレビューします。
開放がF2と明るく、手ごろな価格設定と防塵防滴性能が魅力の1本です。軽量コンパクトなのでカバンに忍ばせておくのも手です。ポートレートや中望遠スナップ用として使うのも面白いでしょう。
それではご覧ください!
目次
XF50mm F2 R WRをレビュー
フルサイズ換算で76mm相当の焦点距離と開放F2の明るさをもつため豊かなボケが楽しめます。しかも防塵防滴耐低温まで備えているのですから、多少なりとも心が踊るというものです。
X-Pro2などでケラレが最小限に抑えられるよう設計されているため、先細りの形状となっています。ステッピングモーター採用のため、静かで高速なAFを実現しているのも魅力の1つでしょうか。
XF50mmF2 R WRの外観写真・感想
金属製の堅牢な質感
外観は金属製で安っぽい印象は全くうけません。手でつまむようにして持てることからもコンパクトさが伝わるのではないでしょうか。
フルサイズ換算で75mmという焦点距離は、日常的に使うことは少ないかもしれませんが意図した被写体を切り抜くには便利です。それが人物だったり、料理や小物かもしれません。街中を歩いてスナップすれば抽出度の高い写真が撮れることでしょう。
メイドインジャパンが嬉しい
僕が手にした固体はメイドインジャパンでした。
フードも小型軽量
フードも小型軽量なので持ち運びの邪魔になったりましません。樹脂製でこちらは少々安っぽいのが残念ですが、ついていないよりはマシでしょう(笑)
X-Pro2に取り付けてみた
レンジファインダータイプのカメラだとサイズ感はばっちりです!
この手のカメラは、レンズが大きすぎるとバランスが悪いですからね。小さなレンズで存在感を消しつつ撮影するのがスマートだと思います。
見た目的にフードはなくても良いかも・・・なんて思ってしまいます。
フィルター径は46mm
フィルター径は46mmです。
XF50mmF2 R WRのスペック・性能表
焦点距離 | 50mm |
開放F値 | F2.0 |
手ぶれ補正 | 無 |
防塵防滴 | 有 |
レンズ構成 | 7群9枚 |
絞り羽枚数 | 9枚 |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
最短撮影距離 | 0.39m |
フィルター径 | 46mm |
重量 | 200g |
価格 | 価格を見る |
XF50mmF2 R WRの作例
中望遠スナップにおすすめ
フルサイズ換算で75mm付近となれば、常用するものではないかもしれませんが被写体を切り出して撮るには最適です。200gと軽量なレンズなので、カバンやポケットに忍ばせておくのも手だと思います。
適度に圧縮効果がかかるので構図も決めやすいです。
影の出方が特徴的だったので思わずシャッターを切りました。どちらかと言うとコントラストは強めだと思います。AFは速いので瞬発力を活かしたスナップに向いていますね。
形やシルエットで面白いと感じた被写体をうまく表現したいレンズです。ポートレートなんかにも向いているでしょう。
ボケは少々固めかも?
どちらも最短付近の写真です。背景のボケはやや硬めの印象でしょうか?とは言え、やわらかい表現ももちろん可能です。
お決まりのゆるふわ
全体的にやや固めの表現が得意なレンズだと感じましたが、僕はこうなってしまいます(笑)
中望遠という焦点距離と、解放F2の明るさをうまく使ってハイキーに仕上げることに成功しました。
簡易マクロとしても面白い
最短撮影距離は39cm、最大撮影倍率は0.15倍と標準的なスペックではありますが、寄ろうと思えばマクロ的な撮影も可能です。
今回はX-T30で撮影しまいたが、新センサーは彩度というか明瞭度というか・・・非常に鮮やかに仕上がりますね。この作例ではちょっと濃すぎたかも・・・
XF50mmF2 R WRのメリット
- 小型軽量で防塵防滴
- 高速AF
- 解像力が高い
どんな天候でも使えるという安心感はとても大きいかと思います。まだ中望遠の単焦点レンズをもっていないという人には、検討の余地ありなレンズですね。
思ったよりも「AFが早い」「寄れる」と感じます。近いところだとXF56mmF1.2がありますが、より高速で寄れることは間違いなありません。(XF56mmは最短撮影距離が0.7m)
写りはシャープで解像度も高い。中望遠らしいボケや立体感にも期待ができます。どちらかと言うと割とキッチリとした写りなんですが、柔らかい表現もできる。この辺の落としどころが富士フイルムさんは本当に上手いと思うんですよね。
XF50mmF2 R WRのデメリット
- キットレンズと焦点距離がかぶる
- ありきたりな表現になりがち
焦点距離がXF18-55などのキットレンズと被っているため、訴求力がやや低いかもしれません。単焦点らしい綺麗な写りをするものの、これといった決めてに欠けるという印象もあります。
もう少し明るかったり、寄れたりといったことを期待すると、別のレンズの存在がチラホラ浮かんできます。例えばXF60mmマクロなんて比較対象になりそうですよね。
絞り値やサイズも変わらないので使用感は似ているが、ハーフマクロ撮影ができるという点はメリット。ただしXF50mmと比較するとAFが遅いのと、防塵防滴じゃないのがデメリットです。
どちらを選択するかは、撮影用途次第かもしれませんね。
ズバリこんな人におすすめ!
▶【カメラのキタムラ】FUJIFILM XF50mmF2 R WRをチェックする
- 中望遠単焦点レンズを試してみたい人
- 防塵防滴が必須な人
- 重たいレンズは使いたくないという人
- お手頃なレンズが欲しい人
XF50mmF2 R WRは、個性がとがったレンズというよりも、万能感を高めたレンズという印象です。
これと言った個性はないかもしれないが、アベレージで見ると高いレベルでまとまっているんですよ。逆に見ると、器用貧乏という一面もあるかもしれません。
価格面では手頃感もあって、手を出しやすいレンズでもあります。気になれば一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
関連リンク
スポンサーリンク