富士フイルムのXF18mmF2 Rをレビューしていきます。Xシリーズの中では初期に登場したこのレンズ。
カメラにとりつけてもビジネスバッグに入れて持ち運べるくらい薄型軽量!ただの記録用レンズではなく、開放もF2と明るく、ボケを生かした撮影が楽しめます。
このたびめでたく?三度目の購入となりましたので、魅力を存分にお伝えできたらと思います。それではどうぞ!
目次
富士フイルム XF18mmF2 Rをレビュー
神レンズと名高いXF35mmF1.4 Rや、シリーズ最高峰の解像度を誇ると言われたXF60mmマクロと同時期に発売されたレンズです。それを聞いてニヤリとできる、そんなあなたは富士フイルムマニアです(笑)
軽量で取り回しが良いコンパクトサイズなので、カバンに入れっぱなしにできるのが利点の1つ。重量はなんと100gちょっとしかありません。
Xシリーズの中でもコンパクトなEシリーズやX-T〇〇シリーズなどと相性が良いかと思います。ちなみに僕はX-E3で使用しております。この組み合わせはちょっとしたコンデジサイズ!気楽に撮影が楽しめます。
カメラも気持ちも軽くなると「外に出たい」「写真を撮りたい」という欲がわいてきます。難しいことを考えずにシャッターを切る、そんな使い方もできるのがXF18mmF2.0の魅力でしょう。
XF18mm F2 RのYouTube動画
YouTube動画でも解説しています。良ければチャンネル登録お願いします!!
XF18mm F2 Rの外観写真
開封の様子
シリーズ初期に発売されたレンズの化粧箱は、とても高級感あって好きです。さっそく開けていきましょう。
にゅーんと引き出すと、2段になった箱が登場。上部には取説や、レンズ保護用のケースが付属されています。まるで高級腕時計を思わせるような梱包で、開封時の高揚感を高めてくれると思いませんか?
いよいよレンズとお目見えです。中古での購入ですが完品なのが嬉しい。XF18mm F2 Rの専用フードがまたカッコいいんですよね!
コンパクトながら上質な作り
レンズは小さいですが、金属の外観からは品質の良さが伝わってきます。絞りリングは適度なクリック感があり、勝手に回ってしまうこともありません。やや固めのクリック感が好みの方にも嬉しいんじゃないでしょうか。
XF18mmF2 Rはフードもカッコいい
XF18mmF2 Rのフードは角形の金属製です。パンケーキレンズに付属するフードとしては、高級志向で良いと思いました。
XF18mmF2 Rのフィルター径は52mm
XF18mmF2 Rのフィルター径は52mmです。
XF18mmF2 RとX-E3の組み合わせ
この組み合わせだと「もはやコンデジ」と言ってもよいくらい軽快です。それでいてミラーレスらしい上質な写真を楽しめるのですから言うことはないでしょう。
X-Pro2との組み合わせも最高
X-Pro2ってなんでこんなにカッコいいんでしょうね?(笑)
上から見ると薄いのがよくわかります。これならカバンのちょっとしたスペースにねじ込めるので、学校帰りや仕事帰りに軽くスナップ撮影・・なんてことも可能です。
XF18mm F2 Rのスペック・性能
焦点距離 | 18mm |
開放F値 | F2.0 |
手ぶれ補正 | 無 |
防塵防滴 | 無 |
レンズ構成 | 7群8枚 |
絞り羽枚数 | 7枚 |
最大撮影倍率 | 0.14倍 |
最短撮影距離 | 0.18m |
フィルター径 | 52mm |
重量 | 116g |
価格 | 価格を見る |
フルサイズ換算で27mm相当のコンパクトレンズ。シリーズの初期に作られた(失敗できない時期)ということもあり、かなり頑張って作られたレンズです。
絞り解放がF2と明るいレンズで、最短撮影距離も短いことから「寄って大きく背景をぼかす」といったような使い方が可能です。レンズ部が大きく出っ張らないのでコンパクトに持ち運べるという意味でも、フットワーク重視の方にはおすすめです。
XF18mm F2 Rの作例
解放F2でボケが滑らか
商店街を散策した時に見つけたターコイズブルーのボトル。このレンズは柔らかめの描写が得意で、前後のボケも滑らかです。
開放の最短距離だとこんな感じになります。アウトフォーカス部のやさしい表現が好きで、ついつい開放で撮りたくなってしまいます。
ステルス撮影で本領発揮
時代的にステルス撮影というと盗撮みたいにとられてしまいがちですが。。。そうではなく。。という前提のもとでお話を進めます。
XF18mm F2 Rは存在感が小さいので、街中ですっと溶け込んでくれる印象があります。シャッターを切る側の人間としても、大げさにしなくて良いというのはありがたいものです。
気の向くまま、カメラが向いたほうでシャッターを切る。ただそんな行為が楽しかった頃を思い出させてくれるレンズな気がします。
テーブルフォトや寄りの撮影にも強い
意外にもかなり近接撮影が得意で、最短0.18mでの撮影が可能。被写体に寄って撮影をすることができます。フルサイズ換算27mmという広めの焦点距離というのは、スナップにもちょうどよい距離です。
旅行や散策に最適なサイズと画角
実はかなり狭い場所での撮影にも関わらず、空を広く写し込むことができました。旅先で路地裏散策をすると、必ずと言っていいほどこういったシーンに出くわします。
軽量さを武器に疲れを気にせず、開放感そのままに写真に残せます。結果的に撮影枚数も増えて、お気に入りの写真がたくさん残るはずです。
直視はできないような太陽にカメラを向けてみましたが、見れない写真にはなっていません。逆光態勢もなかなかだと思います。
この写真なぜか好きなんですよね…
意外とAFも速いよ!
シリーズ初期のレンズって、きまってAFが遅かったんです。XF35mmF1.4はまだよくても、XF60mmMacroなんてピントがどっかいったきり帰ってきませんでしたからね(もちろん現行のカメラを使えばそんなことありません)
その点、XF18mm F2 Rはピント合わせが速い方だと思います。ノーファインダーで写真を撮っても、割と狙ったところにしっかりピントがきてることが多いです。
アニュアルで数メートル先に固定しちゃうなんてのも面白いかもしれません。
シャドーからハイライトまでの階調もしっかり表現。見事なトーンで破綻もないと感じます。
XF18mmF2 Rのメリット
- 18mm(換算27mm)という使いやすい画角
- F2という明るい解放値
- 絞り環がある
- ボケが滑らか
- 質感が良い
広い焦点距離のおかげで、眼に映る景色はほとんど写真に残すことができます。レストランなど立ち振る舞いが求められるシーンでも、撮りやすいのもグッドポイント。暗いシーンでも解放値がF2なので、ノーフラッシュで手持ち撮影にチャレンジできます。
ボケも滑らかで、絞り環でコントロールするのも楽しさを見出せるポイントです。絞り環はクリックリッと小気味よく操作でき、高い質感もあって所有欲を満たしてくれます。気軽に持ち出せて、付けっ放しというファンも多いレンズです。
XF18mmF2 Rのデメリット
- キットレンズと焦点距離がかぶる
- ややお高めの価格設定
18mmという焦点距離は、標準ズームレンズの広角側と同じ。かなり大雑把な言い方をすれば、XF18-55のキットレンズとの違いはサイズ感ということになるかもしれません。
コンパクトなほうが便利か?ズームが便利か?このあたりの答えは出そうで出ないんですが、その選択をするために5万円前後というのはコストパフォーマンスが悪いような気がしないでもない。
ズバリこんな人におすすめ!
▶【カメラのキタムラ】FUJIFILM XF18mm F2 Rをチェックする
- 軽量コンパクトなレンズが欲しい人
- カメラに付けっ放しにして常に持ち歩きたい人
- カフェや室内で気軽に撮影したい人
XF18mmF2 Rは、使いやすい画角と、単焦点らしいボケ、コンパクトさなどなど気軽にも本格的にも使える2面性を備えています。それでいてカッコいいので言うことはありませんよね(笑)
とにかく軽量なので、常に持ち歩いても負担は小さいです。いざというシャッターチャンスのために、カバンに忍ばせてみてはいかがでしょう。