富士フイルムの「X-T50」を購入したのでレビューします。
6月後半に販売された富士フイルムの新しいカメラで、軽量コンパクトながらも上位機種並みの高画質が得られます。シリーズ初となるボディ内手振れ補正を搭載してきたり、忠実な色再現性とメリハリのある階調表現が特徴の新フイルムシミュレーション「REALA ACE」など目新しさ満載の機種になっています!
富士フイルムのカメラは市場でも大変人気で在庫数が限られています。興味がある人は、カメラのキタムラなどカメラ販売店をチェックしておくと良いでしょう。たまにX100Ⅵの抽選販売をしていたりもしますよ!
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目次
FUJIFILM X-T50レビュー
イメージセンサーは約4,020万画素のX-Trans CMOS 5 HRで、これはすでに販売されているX-T5やX-H2と共通です。画像処理エンジンも共通のX-Processor 5ですから、コンパクトなボディでありながらも上位機種と同等の高画質を得られるのが特徴です。
またX-T〇〇シリーズでは初となる5軸・最大7.0段のボディ内手振れ補正も搭載。暗いシーンや動画撮影時でもブレの少ない映像を得られるようになりました。
ただお値段が記事執筆時点で22万円とかなり高い…あと数万円出せば上位機種の「X-T5」に手が届きますし、市場に目を向ければSONYの「α7CⅡ」、ニコンの「Zf」、パナソニックの「LUMIX DC-S9」「LUMIX DC-S5M2」なども視野に入ってきます。一応予約はしたものの発売日前日まで「やめておこう」「値段に見合わないよ…」なんて思っていましたが気が付いたら手元にありました。
新フイルムシミュレーションのREALA ACEです。ナチュラルだけどコクがあるというか…これまた多用したくなるようなフィルムシミュレーションですね。他にもAFには被写体に合わせた検出AF機能が備わっており、動物や鳥、乗り物などの被写体にあわせて検出が可能ですし、メニューを深堀りしていくと豊富な機能に驚かされます。高いけど買って良かったかもしれない…
YouTube動画レビュー
雑談回ですが動画でも紹介していますので参考にしてください。レビュー動画は現在制作中ですのでチャンネル登録をしてお待ちいただけますと幸いです。
X-T50 開封・外観チェック
開封の様子
それでは開封していきましょう。この黒い箱を開けるのがなんだかとても久しぶりな気がします…
付属品はバッテリー(NP-W126S)、充電ケーブル、ストラップや保証書、取扱説明書などです。20万円を超えるカメラでこれだけというのはなんと言うかサミシイですがこれも時代ですね…バッテリーは1個じゃ足りなくなるので追加しておくことを推奨。
X-T50は、従来機を思わせるような丸みを帯びたデザインに変更されました。サイズは123.8×84×48.8mm。重量は約389g(バッテリー、メモリーカードを除く)です。手振れ補正ユニットが搭載されたのに重量がそれほど増えてないのがすごいですよね。
左ダイヤルはフイルムシミュレーション切り替えに変更。富士フイルムのお家芸でもあるフイルムシミュレーションを一瞬で切り替えられるのは便利だし、多彩な表現が簡単に行えるというのは単純に楽しいです。これは意外と使い勝手もよくて、ついついグリグリ回してしまいました(笑)
チルト式モニター採用されており、バリアングル液晶に拒否感を覚える人には良いかもしれませんね。最近では動画ニーズの高まりもあってバリアングルモニターが採用されがちなので嬉しい人には嬉しいですよね。三脚穴がズレているのは解せないですが。
バッテリーは従来通りのNP-W126Sですので撮影可能枚数は約300枚と控えめ。これもコンパクトさを生かすためだと思えば納得ですかね。僕はこれまで富士フイルムのカメラを沢山買ってきているので複数個所有しています。逆に眠らせておかなくて済むので良かったのかもしれない。
富士フイルムの神レンズことXF35mmF1.4 Rと組み合わせるとバランス抜群ですね。グリップも従来モデルよりも深くなって、ボディの厚みも増しているのでグリップ感はなかなか良かったです。それでいて重さが負担にならないのは良いですね!一日中元気に持ち歩けます(笑)
▼お守りのSDカード(予備)は持ち歩くタイプです
X-T50/X-T5/X-S20 性能比較表
X-T50 | X-T5 | X-S20 |
40MP | 26MP | |
X-Trans CMOS 5 HR | X-Trans CMOS 4 | |
X-Processor 5 | ||
5軸7段 | ||
3型184万ドット | 3型162万ドット | 3型184万ドット |
0.39型236万ドット | 0.5型369万ドット | 0.39型236万ドット |
約310枚 | 約580枚 | 約750枚 |
123.8x84x48.8 mm | 129.5 x 91 x 63.8mm | 127.7x85.1x65.4 mm |
389g | 476g | 410g |
約23万円 | 約23万円 | 約18万円 |
こうやって見るとX-T50は惜しみなく技術が搭載されているのがわかります。X-S20はセンサーが据え置きながら値段もあがってしまい…フタを開ければ20万円くらいするってこともあってスルーしましたが、X-T50は小さなX-T5という位置づけで興味を惹かれてしまいました。
ただ撮影可能枚数はちょっと物足りないし、防塵防滴性能も備えないってことなら流石に高いね…初値がX-T5と変わらないなんて…ツライ辛すぎるよ(涙)
▼X-T5レビュー
X-T50 作例
X-T50 メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・上位機種並みの高画質 ・多彩なフィルムシミュレーション ・ボディ内手振れ補正が搭載 ・軽量で持ち歩きしやすい | ・値段が高すぎる ・バッテリーもちがイマイチ ・ライバル機種が多い |
X-T50の良い所はコンパクトながら高画質が得られることですね。フイルムシミュレーションは使っていて楽しいですし、ボディ内手振れ補正の搭載や、REALA ACEの追加、デジタルテレコン、動画撮影時の電子式のブレ補正などなど機能てんこ盛りです。これならこの価格はしても仕方ないのかな…と感じる一方、ライバルが多すぎて手が伸びないという気持ちも痛いほどわかります。
バッテリーもちの少なさ、シングルSDカードスロット、防塵防滴耐低温など本格的と呼ぶには一歩足りないスペックも惜しいですし、頭で考えるとちょっと勇気のいる買い物にはなる気がします。とは言え、ご時世的に値上げは仕方ないし、この高止まりで今後も推移してくれるなら機材入れ替えの時には助かるかもしれません。とりあえずメーカーさんにはユーザーを裏切る行為を控えてもらえると助かるんだ。このままだと海外ブームがさった後、国内に何も残らなくなってしまいかねんぜ…頼む……本当に頼む。。
X-T50 感想まとめ
はい、色々と書いてしまいましたが最終的に思うことは「カメラは素晴らしい」これにつきますね。
撮影していて楽しいし、しっかりと従来モデルよりも進化を感じられるのは好感がもてます。コンパクトで威圧感がないからこそ、さっと持ち出したり、旅行に持って行くのも楽にできます。お気に入りのレンズ2~3本と一緒に気軽に散歩に出れば、心躍るようなシーンに出会うチャンスになるかもしれません。富士フイルムの提供してくれる撮影体験は本当に楽しいし、素晴らしいからこそ頑張ってほしいですね。
参考リンク
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