SONY「VLOGCAM ZV-E10 II」を購入したのでレビューします。
有効約2600万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載した小型ミラーレスカメラです。VLOGとあるように動画も静止画もこなせる優良カメラで、価格もリーズナブル!初心者向けに、サブ機として、VLOG専用として…などなど、手を出しやすい機種でもあります。従来モデルよりも全体的に進化しており、より使いやすいモデルに仕上がっているのも嬉しいですね。
このレビューでは、開封の様子や作例をまじえて書いていきたいと思います。
目次
SONY VLOGCAM ZV-E10 II レビュー
メモ
- 2600万画素(有効画素)
- 高速画像処理エンジン BIONZ XR
- 常用ISO感度100~51200(拡張50~102400)
- 撮像領域のほぼ全域に最大759点の像面位相差AF点を配置
- 最高約11コマ/秒の連写撮影
- AI技術(AF)により人、動物、鳥などの被写体に対応!
- 3型約103万ドットのバリアングル液晶(タッチ対応)
- 電子式手ブレ補正機能「アクティブモード」に対応
- サイズ約114.8x67.5x54.2 mm
- 本体のみ292g
- 撮影枚数約610枚
- 店頭予想価格ボディのみ15.3万円/レンズキット16.4万円前後
今回紹介する「VLOGCAM ZV-E10 II」は、ソニーのαシリーズとは路線を少し変えて、動画撮影向きのチューニングが施されたシリーズになります。
前身モデルである「VLOGCAM ZV-E10」は、10万円ほどで購入できるカメラとあって人気を博しました。最近のカメラはどんどん高くなってきているので、この価格帯で新品が購入できるというのがそもそも少ない…というのもありますが、軽量で使いやすいというのも人気の理由でしょう。
スマートフォンとは一味ちがった高画質やボケを生かした表現など、カメラを持ち歩くことの楽しさを教えてもらったという人も多いのでは?
ただし、旧モデルは性能的に割り切った部分も多かったというのも事実。新型になったことで弱点は大幅に克服され、スキの少ないカメラへと進化しました。VLOGCAM ZV-E10 IIは、画素数がアップしたことで高精細な写真が撮れるようになりました。写真を見返しても隅々までクリアですし、柵や木々なども細部までしっかり表現できていると感じます。
上位機種並みの性能が低価格で…というと聞こえはよく、実際にVLOGCAM ZV-E10 IIは非常によくできたカメラだと思います。旧型も値下がってはきているでしょうが、価格差が数万円なら新型を選んだほうが幸せになれそう…そう思える程度には大きな進化を遂げているんです。
You Tube/動画レビュー
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SONY VLOGCAM ZV-E10 II 開封・外観チェック
化粧箱がとても小さい…茶色の段ボールじゃないのが救い。
パカっとしていきます。ちなみにカラーはブラックとホワイトの2色展開ですがブラックを選択しました。
見た目はちょっとしたオモチャみたいな質感ですが、これでちゃんと写真も動画も撮れちゃうんだからすごい!
付属品
VLOGCAM ZV-E10 IIの付属品は、保証書、製品のサポート登録のおすすめ、バッテリー、ストラップ、スタートガイド、ウインドジャマーなどです。モフモフがついてるのが流石VLOG用って感じします。
VLOGCAM ZV-E10 IIは、バッテリー容量の大きい「NP-FZ100」が採用されています。これは上位モデルのZV-E1やαシリーズと共通なので、ソニーのカメラを複数台所有しているなら使いまわせるようになりました。しかも最大で610枚もの撮影が可能!従来モデル(約440)の約1.4倍の数字になっています。
別売りの充電器(BC-QZ1)もあわせて購入したほうが便利です…なんで充電器ついていないの?
αシリーズ(APS-C)の上位機種「α6700」と同等の有効約2600万画素の裏面照射型センサーと、最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載しているのは注目すべき点です。従来モデルよりも明らかに高精細な画を吐きだしてくれます。メーカーサイトでも高い解像性能を実現、被写体の質感を忠実に再現、低ノイズ、広いダイナミックレンズを実現など表現力には自信をもっている感じが伝わってきます。
ただしメカシャッターを搭載していないため、電車などの高速で移動する被写体を撮影すると歪みが発生するケースもあります。
バッテリーが変更になったことでグリップも強化。合わせ技が効いて、全体的に非常に使いやすくなった印象です。グリップが深いのでAPS-C用レンズだけではなく、高性能なフルサイズ用の「G Masterレンズ」「Gレンズ」あたりを組み合わせて使いたくなります。
サイズは114.8x67.5x54.2 mm(幅×高さ×奥行)、重量はわずか約292g(バッテリー+カードで約377g)です。ボディ内手振れ補正が非搭載なのは惜しいですが、とにかくめっちゃくちゃ軽い!!!
僕はYouTube撮影用として導入したので、普段はこんな感じで外付けのマイク「ECM-M1」をつけて使っています。軽いとビデオ一脚にすえた時にも安定しますし、手持ち撮影でも手振れ補正がそこそこ効いてくれるので重宝していますね。最近のYouTubeは大体VLOGCAM ZV-E10 IIで撮影しています。ぜひチャンネル登録してやって下さい(笑)
カメラ上部を見てみると「なるほど、ただの写真機ではないな」と思えるポイントがいくつもあります。
まずカメラと動画を瞬時に切り替えられるスイッチがあったり、シャッターボタンと動画撮影ボタンは別に設置されていたりします。さらにシャッターボタン周りには、コンデジのようにズームレバーを搭載。単焦点レンズでも疑似的(超解像ズーム)にズームレンズとして利用できます。やったね!
動画録画ボタン横にあるのは「背景ボケ切り替えボタン」なのですが動画専用になります。僕はホワイトバランスを結構頻繁に触るのでカスタマイズで割り当てています。
最近購入した富士フイルムのX-M5と並べてみました。VLOGCAM ZV-E10 IIも横幅や本体の厚みは差がほぼありませんが、グリップが深いので大きいレンズをつけてもバランスが取り回ししやすいです。
ボディ左側には、USB-C、MicroHDMI、SDカードスロットなどが装備されています。バッテリーとSDカードのスロットが別になっているのが良い。さらにUHS-II対応になったことで、4K動画、高速連射、データ転送などのあたりの利便性が高まっています。
EVF非搭載なのでモニターで確認しながらの撮影になるのも忘れてはいけません。明るい屋外だと正確に画角を決めたり、露出を決めたりというのはちょっと難しいでしょう。あとシューカバーも付属しないのは注意ですね。電子接点なので、あまり濡らしたりしたくないですしモフモフは付けっぱなしが良いのかもしれません。
背面ボタンの数は限られており、撮影モードの切り替えなどはメニュー画面から行います。頻繁に設定を変更するなら煩わしい感じもしますが、この価格帯のカメラでスピーディーな設定変更を求める人もそこまで多くないでしょう。(というか求めるのは酷すぎる…)
最早当たり前になりつつあるバリアングル液晶を搭載。3.0型、約103万ドットということもあって「見やすい」「きれいだな~」と言う印象をもちました。今回のスナップでも低い位置にある被写体をローアングルで狙ったり、タッチパネルで操作したりと何かと使いやすいですね。もちろんセルフィー撮影も可能です。
SONY VLOGCAM ZV-E10 II作例
今回は冬のスナップ撮影ということで、やや情緒的になるようクリエイティブルックを「FL」、ホワイトバランスを少しグリーンにふって撮影してみました。クリエイティブルックは全10種類搭載されていて、ユーザーの好みに合わせて簡単に多彩な表現を楽しむことができます。
これだけ明暗差のあるシーンでも写真として成立します。コンパクトなボディでこれだけ撮れるなら十分すぎるんじゃないでしょうか。
大阪国ではたまに出土する激安自販機…50円でジュース買える。
FUJIFILM…
作例は「FE 24mm F1.4 GM」(SEL24F14GM)で撮影しています。フルサイズ用のレンズですが、VLOGCAM ZV-E10 II(APS-Cセンサー)で使用すると、フルサイズ換算で35mm付近となりスナップに調度良いんですよね。
メリット/デメリット
メリット |
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デメリット |
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SONY VLOGCAM ZV-E10 IIは良いカメラ!
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エントリー向けカメラとて侮ることなかれ…従来モデルよりも大幅に機能が進化していて、より高画質と利便性を高めた点は評価できると思います。僕はYouTube動画の撮影用にと思って購入しましたが、子供と一緒に出掛けたり、ちょっとカメラを持って行きたいな~なんて思った日に持ち出しています。動画機能も満足しているし、写真も不満の無いレベルで撮影できます!
カメラをいじくり回したり、ファインダーを覗いてじっくり被写体に向き合う…みたいな撮影体験は得られないかもしれませんが、気楽にカメラを持ち歩いて使えるというのは何だかんだで代え難いものだったりもします。特に初心者やライトユーザーにとっては「これくらい撮れれば十分」という水準は満たしていると思います。価格もリーズナブルだしコスパは本当に良いと思いますね。ちなみに記事執筆時点のお値段がボディ単体で約11万円、筆者が購入したのは先月で13万円…こんなに早いタイミングで値下がるなんて予想できなかったよ(涙)
検討中の方は「ソニーストア」「カメラのキタムラ」などで早めのご購入を!(笑)
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