※2023年4月11日より型番が「DAIV Z6」(I7I01SR-A/I7G5TSR-A)へと変更になりました。
マウスコンピューターの「DAIV 6Pシリーズ」(DAIV 6P-RT)をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
DAIV 6Pシリーズは、16インチの高精細WQXGA(2560×1600)モニターを採用しながら、約1.5kgの軽さを実現した意欲的なモデルです。CPUに第12世代インテルCore i7-12700Hを採用、GPUはGeForce RTX3050Ti/インテルIris Xeグラフィックスから選べます。モニターは、sRGB比100%の広色域で正確な編集作業が行えるようになっているためクリエイターのメインマシンとして活躍できます。
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目次
【DAIV Z6】DAIV 6Pシリーズ 特徴・スペックなど
CPU | Core i7-12700H |
GPU | GeForce RTX 3050Ti Iris Xe |
メモリ | 16GB~ |
ストレージ | 512GB SSD~ |
液晶 | 16型WQXGA(sRGB比100%) |
重さ | 1.49~1.55kg |
価格 | 199,800~239,800 |
リンク | マウスコンピューター |
DAIV 6Pシリーズの中で上位モデルとなるのが「DAIV 6P-RT」、下位モデルが「DAIV 6P」になります。同筐体を採用し、GPUで変化をつけているのが特徴です。
動画編集やRAW現像といったクリエイト作業をしっかり行いたいのであればRTX3050Tiを搭載した「DAIV 6P-RT」を、ライト作業重視で軽さやバッテリー持ちなどを重視したいのであれば内臓グラフィックスの「DAIV 6P」を選ぶと良いでしょう。
どちらもCPUには第12世代インテルCPUのCore i7-12700Hが採用されており、パフォーマンスは非常に高いです。デスクトップに負けない処理能力を持っていますので、クリエイターのメインマシンとしても十分耐えるでしょう。
16インチで高解像モニターとなっているので、作業性や視認性の面でも不足はありません。また1.5kg前後という重さは、このクラスとしては非常に軽量です。パフォーマンスも重要だけど、フットワークも重視したいというクリエイターの夢をかなえた理想的なモデルだと思います。
- 第12世代インテルCPUの高い処理能力!
- GeForce RTX3050Ti搭載モデルが選べる!
- 高解像かつ色再現の良いモニターを搭載!
- 16インチなのに1.5kg前後という軽さ!
- パフォーマンスとモバイル性を両立!
YouTube動画レビュー
動画でもレビューしていますので参考にしてください。高評価、チャンネル登録もお願いします!
【DAIV Z6】DAIV 6P-RT パーツ構成・スペック
CPU: Core i7-12700H
GPU:GeForce RTX3050Ti
メモリ:16GB
ストレージ:512GB NVMe SSD
液晶:16型WQXGA(2560×1600/sRGB比100%)
サイズ:約353.7×245.3×18.5
重量:約1.55kg
写真 | 動画編集 | ゲーム |
◎ | 〇 | 〇 |
DAIV 6P-RTは、高性能CPUと専用グラフィックを搭載したモデルですので、RAW現像やフルHDクラスの映像処理に最適なモデルとなっています。内臓グラフィックス(Iris Xe)でも簡単な動画編集は行えますが、オンラインゲームなどは厳しい印象です。
一般的な15インチクラスのクリエイト向けモデルの重さが約2kg前後であることを考えると、DAIV 6Pシリーズの約1.5kg前後というのは非常に軽量と言えます。場所を選ばずに制作活動やゲームが遊べるというのは大きなアドバンテージです。
DAIV 6Pシリーズには、より上位モデルの「DAIV 6H」「DAIV 6N」が存在します。重量が上がってしまい、価格も高くなりますが、より上位のCPU/GPUを選択することが可能となります。パフォーマンスにこだわりたい人は、合わせて検討してください。
DAIV 6シリーズのラインナップ
モデル名 | 構成 | 価格 |
DAIV 6H | Core i9-12900H/RTX3070Ti/32GB/1TB SSD | 369,800 |
DAIV 6N | Core i7-12700H/RTX3060/16GB/512GB SSD | 269,800 |
DAIV 6P-RT | Core i7-12700H/RTX3050Ti/16GB/512GB SSD | 239,800 |
DAIV 6P | Core i7-12700H/Iris Xe/16GB/512GB SSD | 199,800 |
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しばらくすると「期間限定のセール品」に入ってくる可能性もあるので、待てる人は待っても良いかもしれません。
【DAIV Z6】DAIV 6P-RTレビュー
DAIV 6P-RT 開封・外観チェック
※DAIV 6Nと共通の筐体を採用しているため写真を転用しています。
それでは早速開封していきましょう。DAIVの化粧箱カッコいいですよね。
16インチの高精細モニター搭載で、約18.5mmの薄型マグネシウム合金ボディを採用。16:10のアスペクト比、WQXGA解像度で作業スペースを広く確保できます。重量は約1.55kgとクラスの割にかなり軽量です。
シルバーを基調としたカラーリングで明るい印象を与えるのも良いです。軽さを演出するのにも貢献しているよう気がします。
底面はこんな感じでシンプルに肉抜きされています。スピーカーの音質は普通ですが、悪いという訳でもありません。
高負荷時はファンの音が大きめ注意しましょう。通常時も無音と言う訳ではなく空気清浄機のような音がしているので気になる人には気になるかもしれません。
天面はロゴだけで派手な装飾などはありません。ビジネスでも趣味使いでも、男性でも女性でも使えそうな雰囲気です。
付属品・電源アダプター
付属品は、保証書と電源ケーブル、ACアダプターくらいです。ハイスペックマシンな割にACアダプターもコンパクトで持ち運びが楽そうです。iPhoneより厚いけど一回り小さいくらいのサイズ感。
バッテリー持続時間は公表値で約11.5時間で、簡単な作業なら電源いらずに過ごせるでしょう。
オプションで770円追加すればショートタイプの電源コードも購入できます。特に外での作業が多い人は煩わしさから解放されるかもしれないし、純正品を購入するチャンスは少ないのでとりあえず一緒に購入することを推奨します。仮に使わなくても千円以下ならそこまで痛手ではないはずです。
キーボード
キーボード配列はテンキー周りにクセがあります。特にDeleteボタンが右側上段に設置されています。Back Spaceと離れているのは個人的にはちょっと使いづらい印象。慣れてしまえばなんとかはなるんですけどね。
大きなトラックパッドがあり、普通に作業するくらいならマウスなしで完結できます。ただし、場所によってはクリックしても反応しづいところもあります。Macほどの精度はない印象です。
バックライトもしっかり搭載しています。もちろんWebカメラやWi-Fi 6などのマスト機能はしっかり押さえているのもポイント。
インターフェース
インターフェースはHDMI、Thunderbolt 4、USB3.1 Type-C、ヘッドフォン・マイクが装備。フルサイズのSDカードリーダーがあるのも有難いです。
ディスプレイ
DAIV 6P-RTは、WQXGAに高解像化しているので、一度にたくさんの情報が並べられるようになりました。これによって作業性がUPしますし、編集アプリで表示領域が足りない・・なんて悩みともオサラバできます。まさに「広がり、緻密さ、発色の良さ」を感じるモニターとなっています。
sRGB100%カバーのパネルを搭載しているので、Webコンテンツ制作、写真編集、イラストなどにも使えます。
実際に色域を測ってみたところ、sRGB 100%、NTSC 72%、Adobe RGB 77%、P3 78%でした。(※環境や測定機材によって違いが生じる可能性があります/DAIV 6Nのスコア)
クリエイトモデルをうたうのであれば、もう一歩ほしいというのが本音でしょうか。必要に応じて「カラーマネジメントディスプレイ」を使うのも検討しても良いかもしれません。
【DAIV Z6】DAIV 6P-RT性能チェック・ベンチマークスコア
CPU:Core i7-12700H 性能・比較
第12世代Core i7-12700Hは、14コア/20スレッドで、デスクトップCPUと比較しても目劣りしないパフォーマンスを発揮します。。
参考までにPASSMARKの公開スコアをどうぞ。
モデル | CPU | スコア |
DAIV 6シリーズ | Core i7-12700H | 27450 |
DAIV 5N(2021) | Core i7-11800H | 21964 |
DAIV 5P(2021) | Core i7-10750H | 12728 |
DAIV 5N(2020) | Core i7-10870H | 15408 |
DAIV 4P | Core i7-1165G7 | 10605 |
Core i7-12700Hは、Core i7-11800Hと比較すると約25%も性能がアップしています!これはデスクトップのCore i9-11900Kよりも高いスコアです。
スコアだけで全てが語れる訳でもありませんが、少なくとも期待感があることは間違いありません。本格的なRAW現像、動画編集も出先で行える環境が整いそうです。これはクリエイターの持ち出し用パソコンとして最適な予感…
RAW現像チェック
実行速度はどの程度なのかをチェックするため、RAW現像にかかった時間を計測します。
無料ソフトのRawTherapeeで100枚のRAW現像にかかった時間を計測しました。
モデル | CPU | 時間 |
DAIV 6P-RT | Core i7-12700H | 2分37秒 |
DAIV 6N | 2分41秒 | |
DAIV 5N(最新モデル) | Core i7-11800H | 3分04秒 |
DAIV Z7 | Core i7-11700 | 2分28秒 |
DAIV 6P-RTは、2分37秒で処理を完了。同じCore i7-12700Hを採用した上位モデル(DAIV 6N)と比較しても若干速く処理を完了。とは言っても誤差レベルですが(笑)
少なくとも上位、下位モデルを問わずにしっかりとパフォーマンスが発揮されているのは安心材料でしょう。デスクトップのCore i7-11700に迫るパフォーマンスを発揮していることにも注目です。デスクトップの性能が持ち歩けるのはメリットとしても大きいです。
GPU:GeForce RTX3050Ti 性能・比較
モデル | 設定 | 結果 |
DAIV 6P-RT(RTX3050Ti) | 3840×2160(標準設定) | 2720(やや重い) |
1920×1080(標準設定) | 7372(快適) | |
DAIV 6N(RTX3060) | 3840×2160(標準設定) | 3724(普通) |
1920×1080(標準設定) | 9779(とても快適) | |
DAIV 5P(RTX3050) | 3840×2160(標準設定) | 2609(やや重い) |
1920×1080(標準設定) | 7131(普通) | |
DAIV 5N(RTX2060) | 3840×2160(標準設定) | 3301(普通) |
1920×1080(標準設定) | 9013(とても快適) |
RTX3050Ti搭載なので描画性能としてはそこそこ。バリバリのゲーミング性能を持っているわけではありませんが、フルHDクラスなら割と快適に遊べそうな印象を受けました。RTX3050搭載のDAIV 5Pと比較すると5%以下の差に留まっていますね。
高解像領域では、DAIV 6N(RTX3060)などの上位GPUを搭載下モデルが高い性能を発揮しますが、コスパよく遊びたいのであればDAIV 6P-RT(RTX3050Ti)も悪い選択ではありません。むしろ持ち歩き用ということも考えると、個人的にはこのモデルが本命という印象すら持っています。
DAIV 6P-RT動画性能チェック
動画編集は無料ソフトのResolve使って、ミラーレスカメラで撮影した4KデータをフルHDへレンダリングする時間を測定しています。
5分程度の動画を書き出すのに1分38秒で処理が終わってしまいました。これはミドルハイクラスのデスクトップパソコンと同水準です。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
DAIV 6P-RT | Core i7-12700H×RTX3050Ti | 1分38秒 |
DAIV 6N | Core i7-12700H×RTX3060 | 1分38秒 |
DAIV 5N(2022) | Core i7-11800H×RTX3060 | 約2分 |
DAIV 5N(2021) | Core i7-10870H×RTX3060 | 約2分 |
動画編集中にもたつきも感じませんし、処理時間も上位モデルと大差がないという結果に・・今回はフルHDへの書き出しでしたので差がつきにくかったのでしょう。4Kなどの編集作業は軽めの作業にとどめて、本格的な作業をするなら上位モデルを選択するほうが無難そうです。
とは言え、よほど専門的な作業を行わない限り性能不足に悩まされることはない気がする…
SSD転送速度
SSDは、読込速度が2300MB/sと高速です。パソコンの起動やアプリのインストールもサクサク気持ちよくストレスを感じないレベルです。
3000MB/sクラスを搭載しているライバルメーカーも多いので気になるところですが、体感的にそこまで大きな差は感じないはずです。もしも気になるようでしたら、より高速なGen4 x4 接続のSSDへカスタマイズするのが良いでしょう。
【DAIV Z6】DAIV 6P-RT 総合力
続いては、CPU、GPU、メモリ(RAM)、ストレージのパフォーマンスチェックのために「Novabench」でテストします。
DAIV 6P-RT
DAIV 6N
モデル | DAIV 6P-RT | DAIV 6N |
総合 | 3662 | 3925 |
CPU | 2388 | 2393 |
GPU | 786 | 1044 |
RAM | 288 | 272 |
Disk | 200 | 216 |
上位モデルと比較してみると、GPUこそ大きいものの全体的にはそこまで大きな差がついた印象はもちません。これくらいしっかりパフォーマンスが出ていれば、多くの作業で快適性を得られると思います。
【DAIV Z6】DAIV 6P-RT デメリットは?
- ファンがうるさめ
- Deleteの配置が特殊
- タッチパッドの精度がイマイチ
性能面や全体的なバランスで考えると優秀なDAIV 6P-RTですが、悪いところも上位モデル(DAIV 6N)譲りといった印象。
高負荷時のファン音はそこそこ大きいので、モバイル環境下でどこまで許容できるかは気になるところです。また操作面ではキーボード配列や、タッチパッドの精度も気になりました。
【DAIV Z6】DAIV 6P-RTをおすすめしたい人
- 高性能かつ軽さを少しでも重視したい人
- そこそこ高いグラフィック性能が欲しい人
- スタイリッシュなデザインを求める人
- 作業性の良いノートパソコンが欲しい人
- デスクトップ並みのノートPCを探している人
DAIV 6P-RTをレビューしてきました。
16インチクラスらしい高い性能を持ちつつ、約1.5kgという軽さにおさえた意欲的なモデルです。モニターの正確性や作業効率性も良いので、どちらかというとクリエイター気質な人に使って欲しいモデルですね。ほぼ完璧とすら言える性能を備えた「DAIV 6シリーズ」が検討に値するモデルであることは言うまでもないでしょう。
プロのサブマシンとして、ハイアマチュアのメインパソコンとしても十分に活躍できるモデルだと思います。個人的にもこうしたモデルを切望していたところがあったので、物欲がムクムクと湧き上がっています(笑)
公式サイトでは「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」のチェックもお忘れなく。
▼上位モデルのレビューはこちら