Lenovo「ThinkBook 13s Gen 2」 (20V90027JP)をお借りしたのでレビューします。
13.3型WUXGA(1,920×1,200)モニターを搭載し、軽量さと作業性を確保したモバイル向けノートパソコンです。Microsoft Office Home & Business 2019搭載で10万円台という価格も魅力的!オフィスワークからプライベートまでしっかりとカバーできる汎用性の高さを備えます。
各種ベンチマークの結果や実際に使ってみた感想を書いていきますので参考にしてもらえると嬉しいです。
CPU | Core i5-1135G7 |
GPU | Iris Xe |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
液晶 | 13.3型WUXGA |
価格 | 106,370~ |
リンク | 公式サイト |
目次
アウトレット品がお得!
製品のレビューに入る前にお得な情報を1つご紹介します。
レノボ公式サイトでは「アウトレット」の取り扱いがあります。今回紹介するモデルもアウトレット対象があり、未開封・キャンセル品で新品同様と言ってもいい状態で通常よりも2万円ほどお安く購入できます。
他にもお得なモデルが多数用意されていますのでぜひ検討してください。
ThinkBook 13s Gen 2 (20V90027JP)とは?
レノボのモバイル向けPCとして人気がある「TinkBook」シリーズで、Intel CPUを採用したモデルになります。
TinkBookはラインナップがたくさん存在しており、AMD Ryzen CPUを採用したモデルや、14インチモデル、フルHDモデルなどがあります。
スタイリッシュなデザインでシーンを選ばずに使えますし、ほどよいパワフルさも備えているのも特徴。モデルによっては7万円台から購入できるという安さも魅力ですし、ワンタッチで素早くログインできたり、約18.7時間の長寿命バッテリーなど「使い勝手の良さ」が光るモデルだたりします。
CPUには第11世代Core i5-1135G7が搭載されているので、普段使いだけでなく、ちょっとした写真や動画編集などのクリエイト作業もいけます。(過度な期待は禁物ですが…)また高解像モニターが搭載されていることもあって作業性の高さも魅力の1つです。
- 高効率な液晶モニター(1,920×1,200)
- Core i5-1135G7(4コア8スレッド)
- CPU内蔵グラフィックが強い
- harmanスピーカーで音質も良い
- スタイリッシュかつ飽きのこないデザイン
- モデルによっては激安購入可能!
You Tubeレビュー動画
YouTubeでも解説していますので、よければ参考にしてください。高評価やチャンネル登録もお願いします!
ThinkBook 13s Gen 2 スペック・外観チェック
CPU | Core i5-1135G7 |
GPU | Iris Xe |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
液晶 | 13.3型WUXGA |
価格 | 106,370~ |
リンク | 公式サイト |
見た感じスタンダードな使いやすさを備えたモデルであることがわかります。約10万円という価格を考えても妥当ですし、オフィスソフトが搭載されていることを考えるとむしろ安上がりだと思えます。
サイズは299×14.9×210mm、重量は1.26kgです。写真ではわかりにくいのですが、シルバーの濃淡でツートンカラーになっています。これはちょっと珍しい!
TinkBookのロゴがある以外は非常にシンプル。薄型ということもあわせてスタイリッシュな印象を与えます。ビジネスにマッチしそうですね。
モニター開閉部にもTINKBOOKの文字が!こんなところにこっそり配置するなんてニクイですね(笑)
ACアダプターは65Wで、先端はType-Cの形状になっています。
重量は約340gと比較的軽量で、ケーブルの長さもほどよく合っていい感じです。
キーボード
台形のような形をしたキーで、筐体サイズを考えるとタイピングしやすいと感じました。ビジネスで長時間作業をする人にやさしいソフトな打鍵感ですし、音も静かなのでカフェなどで神経質にならずにタイピングが行えると思います。
電源ボタンは指紋認証になっており素早くログインやパスワード解除といった作業が行えます。
作業性の高いディスプレイ
13.3型ながらWUXGA(1,920×1,200)という高い解像度を誇ります。緻密な映像を表現できるだけでなく、設定で作業領域を広げることもできるので作業性が抜群です。オフィス系、クリエイト系のアプリで威力を発揮するでしょう。
インターフェース
- 1. USB 3.1 Gen 1
- 2. Powered USB 3.1 Gen 1
- 3. セキュリティ キーホール
- 4. USB Type-C 3.1 Gen 2 (Thunderbolt4 対応)
- 5. HDMI
- 6. マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
インターフェースの数は決して多くはありませんが、Thunderbolt 4に対応させるなどこだわりを感じられます。13.3型でモバイル向けということを考えても悪くはありません。
ThinkBook 13s Gen 2 ベンチマークテスト
CPU(Core i5-1135G7)性能チェック
4コア/8スレッドの第11世代Core i5-1135G7を搭載しています。参考までに他モデルと比較した例をご覧ください。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
モデル | CPU | スコア |
ThinkBook 13s Gen 2 | Core i5-1135G7 | 10181 |
ZenBook 13 OLED | Core i7-1165G7 | 10605 |
Razer Blade 13(2019) | Core i7-1065G7 | 8847 |
Razer Blade 15 | Core i7-10750H | 12728 |
DAIV 5N | Core i7-10870H | 15544 |
ThinkBook 13s Gen 2に搭載されているCore i5-1135G7は、10000超えのスコアでビジネス、プライベート利用で十分なパフォーマンスを発揮します。
上位CPUのCore i7-1165G7と比較しても大きな差はないので、Core i5だからダメということはありません。細かい部分に目を向けるとちがいはあるでしょうが、ライトユーザーなら体感できないほどの差だと思います。
RAW現像の処理時間を計測
実行速度をテストするために無料ソフトのRawTherapeeを使って100枚のRAW現像にかかった時間を計測しました。
モデル | CPU | 時間 |
ThinkBook 13s Gen 2 | Core i5-1135G7 | 3分49秒 |
VivoBook 15 OLED | Core i5-1135G7 | 3分59秒 |
DAIV 4P | Core i7-1165G7 | 3分37秒 |
Razer Blade Stealth 13 | Core i7-1065G7 | 5分18秒 |
Razer Blade 15 | Core i7-10750H | 3分50秒 |
RAW現像処理時間を見てみると、同じCPUを採用しているライバル機種よりも少し速いくらいです。また、Core i7-1165G7と比較しても約10秒ほどしか差がありません。
個人的にはRAW現像目的ならCore i5-1135G7でもCore i7-1165G7でも大差がないように感じました。もちろん長く使いたいとか、余力を少しでも残しておきたいならCore i7一択ですが…あんまり気にしなくても良いレベルに感じます。
ストレージ性能(転送速度)
ストレージは実測で2100MB/sを超える読み込み速度です。起動も速いですし、アプリのインストールも高速です。サクサク気持ちよく動作するのでストレスはありません。
インテルIris Xeグラフィックス ゲーム性能
ThinkBook 13s Gen 2は、Intel IrisXeグラフィックスになっています。本格的な性能をもたせたGTX○○やRTX○○には敵いませんが意外と使えることがわかりました。
写真 | 動画編集 | ゲーム |
◎ | △ | △ |
FF15のベンチスコアを比較
モデル | 設定 | 結果 |
ThinkBook 13s Gen 2 (i5×Iris Xe) | 1280×720(軽量品質) | 4273(普通) |
VivoBook 15 OLED (i5×Iris Xe) | 1280×720(軽量品質) | 2960(やや重い) |
ZenBook 13 (i7×Iris Xe) | 1280×720(軽量品質) | 3117(普通) |
Razer Blade 13 (GTX1650) | 1920×1080(標準品質) | 4271(普通) |
ThinkBook 13s Gen 2は、Iris Xe グラフィックスを採用しているモデルの中でも高いスコアをマーク。フルHDの軽量設定ですら「2834(やや重い)」に到達したので、メモリを増やせたら3000(普通)にのせることも可能かもしれません。仕様を確認するとオンボード8GB、最大8GBの記載があるのでたぶん無理なんですけどね…残念。
ただ軽量設定で思ったよりも動作するという感覚で、ゲームがなんでも快適にプレイできるという訳ではありません。本格的に遊びたいなら、せめてGeForce GTX1650やRTX3050搭載モデルを選ぶほうが無難でしょう。
- ASUS Vivobook Pro 16X OLED レビュー(RTX3050)
- ASUS TUF Dash F15 レビュー(RTX3050Ti)
動画編集性能もチェック
動画編集においては過度な期待は禁物です。僕自身Core i5-1135G7やCore i7-1165G7を搭載したパソコンで動画制作も行っていますが、あくまでもライトな編集作業にとどめています。エフェクトを多用したり高解像データを扱う人はやめておきましょう。
フルHDクラスで、テキストや音楽を入れて動画をつなぐという軽度な作業にとどめておくほうが無難です。
ThinkBook 13s Gen 2 総合パフォーマンス
モデル | VivoBook 15 OLED | TinkBook 13s |
総合 | 1928 | 2037 |
CPU | 1247 | 1255 |
GPU | 315 | 387 |
RAM | 231 | 239 |
Disk | 135 | 156 |
ThinkBook 13s Gen 2は同クラスのライバル機と比較しても、全体的にやや高めのスコアを出す傾向にあります。特にGPUの数値が高く、描画性能を少しでも求めたいという人には良いかもしれません。
ThinkBook 13s Gen 2の感想や評価
メリット
- 上位モデルに劣らないパフォーマンス
- 作業効率の高いモニター
- GPU性能がそこそこ高め
- 飽きの来ないデザイン
- 7万円台から購入できる
ThinkBook 13s Gen 2は、ラインナップが豊富でニーズに合わせた選択ができるのがポイント!そしてシリーズ全体として安めなのでコスパも良い…
今回お借りしたモデルは、クラスの割に高めのベンチ結果が出ていたので安心して使うことができました。しかも縦に解像度の高いモニターのおかげで作業性もよくマルチタスクも快適に行えました。ゲーミング性能も意外に高く、設定にこだわらずに持ち運びながら遊びたいたいという人にも良さそう。
こうしたメリットを考えるとサブパソコンやお仕事用としての可能性を感じます。
デメリット
- コストカットされてる面もある
- メモリが増やせない
- 公式サイトがわかりにくい…
ThinkBook 13s Gen 2は安くて性能もほどよいパソコンを購入したいという人には良いのですが、性能やボディの質感にこだわりたいという本格派には向かないかもしれません。またメモリのカスタマイズも行えないことから将来的な不安要素が拭えません。
また、細かい仕様のちがいで多数の製品が存在するので「買いたいモデルはどれ?」となりかねないのも注意。レノボに限らずですが海外系のメーカーは納期がわかりにくい場合もあるので、余裕をもって注文をかけるようにするのが良いでしょう。
ThinkBook 13s Gen 2をおすすめしたい人
- モバイル利用の多い方
- コスパの良いモデルがほしい人
- ビジネスマンやクリエイター
- 解像度高いモニターに惹かれる人
レノボのThinkBook 13s Gen 2をレビューしてきました。
プライベート利用から、ビジネス、ちょっとしたゲーミングなど快適に使えるモバイルパソコンになっています。特に性能面ではクラス以上(高め)のスコアが出ており、パフォーマンス面が気になる人には安心材料でしょう。個人的にコンパクトで作業性の良いモニターというのは惹かれますし、ブログを書いたり、写真の編集をしたりといったことも快適なのは嬉しかったです。
オフィス系ソフトを搭載しながらも10万円台というのはお得だと思いますし、それを除いても十分に魅力のある製品だと感じました。