マウスコンピューターの「G-Tune FZ-I7G7A」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Core i7-14700KFにGeForce RTX 4070Ti SUPERを搭載したハイクラスなゲーミングパソコンです。20コア28スレッドの強力な処理能力で画像や動画などのデータ処理も快適!最新ゲームもリッチな設定で楽しめますし、長時間の配信なども積極的に行えます。
各ベンチマークやRAW現像、動画編集にかかった時間なども掲載しますので参考にしてみてください。
目次
G-Tune FZ-I7G7Aとは?
マウスコンピューターが展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」とあります。
そのゲーミングブランドのG-Tuneの中でもフラッグシップにあたるハイクラスにあたるモデルで、最新パーツで構成されているのが特徴ですね。360mmラジエーター水冷CPUクーラーにより冷却性にも期待できますし、長時間のゲームでも安定してプレイすることが可能でしょう。
G-Tune FZ-I7G7Aの特徴はこんな感じです。
- Core i7-14700KF
- GeForce RTX 4070Ti SUPER
- 水冷CPUクーラー(360mmラジエーター)を標準搭載
- 高性能を維持できる冷却性
- 性能重視のゲーマー、クリエイターにおすすめ
G-Tune FZ-I7G7A スペック
CPU:Core i7-14700KF
GPU:GeForce RTX 4070Ti SUPER
メモリ:32GB
ストレージ:2TB NVMe SSD
G-Tune FZ-I7G7A 外観チェック
※従来モデルの写真を使用
フロント側には強化ガラスが採用されていて、アクセントに赤色が入っているのが特徴。シャープさと力強さが伝わってくるようです。存在感のある筐体ということもあって重量は約17.5kgです。同封の用紙にも2人で開封・設置してくださいとあります。
USBなどのインターフェース類はトップにまとめられておりアクセスもしやすいです。このモデルの電源ボタンは少し奥まっていて硬い印象があるので、もう少しソフトになっても良いような気がします…あとType-Cが前面にくると完璧なんですけどね。
120mmのリアファン、インターフェース、電源などが確認できます。エアフローは底面から背面へと抜けるタイプで、GPUに直接風があたる仕様になっています。水冷CPUクーラーを採用していますので高い冷却性が期待できます。ただしファン音はそれなりにします。
G-Tune FZ-I7G7A レビュー
CPU性能チェック:Core i7-14700KF
G-Tune FZ-I7G7Aは最新となるCore i7-14700KFが採用。一般ユーザーが購入するようなモデルとしてはトップクラスの処理能力を誇ります。
CPU | PASSMARKスコア |
Core i9-14900KF | 60141 |
Core i7-14700KF | 53323 |
Core i7-14700F | 48714 |
Core i5-14400F | 25735 |
Core i7-13700K | 46644 |
Core i7-13700F | 39393 |
Core i5-13400 | 25083 |
Core i7-14700KFのスコアは53323で、第13世代Core i7-13700Kと比較すると約15%くらい高性能化している計算になります。Core i7-14700Fと比較しても約10%ほど高い性能なので、もう一歩上を狙いたい人は検討すると良いでしょう。
Core i9-14900KFと比較しても約13%との差です。それぞれがなかなか良いポジションをとっている印象ですね。(ゆえに悩みが深い訳ですが…笑
GPU性能:GeForce RTX 4070Ti SUPER
FF15のゲームスコア
モデル(GPU) | 設定(標準品質) | スコア |
G-Tune HP-Z (RTX4080) | 1920×1080 | 23462(非常に快適) |
3840×2160 | 13261(非常に快適) | |
G-Tune FZ-I7G7A (RTX4070Ti S) | 1920×1080 | 23008(非常に快適) |
3840×2160 | 12133(非常に快適) | |
DAIV FX-A7G7T (RTX4070Ti) | 1920×1080 | 23049(非常に快適) |
3840×2160 | 10202(普通) | |
DAIV FX-I7G6T (RTX4060Ti) | 1920×1080 | 18368(非常に快適) |
3840×2160 | 6099(快適) | |
DAIV FX-I7G60 (RTX4060) | 1920×1080 | 14500(非常に快適) |
3840×2160 | 5000(やや快適) |
FF15のスコアは「4K標準設定で非常に快適」という結果になりました。逆にフルHDだとスコアは23000あたりで打ち止めになります。より高設定、高解像など高めの設定で遊びたい人向けですね。
フルHDクラスで十分とか、設定をそこまでこだわらないという人ならRTX4060シリーズあたりでも十分な気がします。それよりも一歩上の性能が欲しい、今の設定で満足できないとか、こだわり派に使ってもらいたいモデルになるでしょう。
クリエイト性能
RAW現像
実行速度をチェックするため100枚のRAWデータの変換にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Core i7-14700K | 1分52秒 |
Core i7-14700F | 1分59秒 |
Core i7-13700F | 2分16秒 |
Ryzen 7 7700X | 1分59秒 |
Ryzen 7 5800X | 2分39秒 |
Core i7-14700KFは1分52秒で処理を完了しました。写真編集に対しても高い適正を持っていると言ってもよさそうです。ただしK無しモデルと比較しても数秒差です。写真編集目的でコスパも重視するならKじゃなくて良いのかもしれません。
動画編集
Resolveを使って動画編集のテストを行った参考データです。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータをレンダリング(フルHD)の時間を測定しています。
モデル | 構成 | 処理時間 |
G-Tune FZ-I7G7A | Core i7-14700KF×RTX4070Ti SUPER | 38秒 |
DAIV FX-I7G6T | Core i7-14700F×RTX4060Ti | 55秒 |
DAIV Z7 | Core i7-12700×RTX3060 | 1分12秒 |
G-Tune HM-B | Core i5-12400×RTX3060 | 2分40秒 |
NEXTGEAR JG-A7G60 | Ryzen 7 5700X×RTX4060 | 1分29秒 |
NEXTGEAR JG-A5A60 | Ryzen 5 7500F×RX7600 | 1分30秒 |
動画編集の書き出し時間はむちゃくちゃ速いですね…フルHDなら38秒で処理を終えてしまいました(笑)もちろん4Kなどの高解像動画編集も快適にこなせますし、よっぽどこだわったこをしないか限りは性能不足を感じることもないはずです。本当になんでもできるパソコンですね。
G-Tune FZ-I7G7Aの感想・評価
メリット | デメリット |
・高い処理能力と拡張性 ・存在感のある筐体 ・ゲーム/クリエイトなんでもこなせる | ・大きくて重たい ・設置、移動、メンテナンスが大変 ・性能を持て余す可能性 |
性能面ではまったく文句のつけようもなく、あらゆる作業で快適性を得られるパソコンだと思います。こだわりの強いゲーマーやクリエイターにこそ検討してほしいですね。その高すぎる性能は一部の作業だと持て余すほどで、目的に合わせてもう少し性能を落としても十分なくらいです。
それとかなり高額な製品ですので、公式サイトのセールなどを上手く活用して購入することをおすすめします。
G-Tune FZ-I7G7Aをおすすめしたい人
- 高めの処理能力が必要な人
- 快適なゲーミング環境を求めている人
- 新モデル/パーツを使いたい人
- 予算に余裕のある人
- 一歩上を狙っている人
マウスコンピューターの「G-Tune FZ-I7G7A」を紹介しました。
Core i7-14700KFは高い処理能力を誇っていますし、GeForce RTX4070Ti SUPERとの組み合わせだと様々な作業で快適性を得られることがわかりました。ミドルクラスよりも確実に一歩上を狙えるので、現状を打破したい、新しいチャレンジをしたいというゲーマー、クリエイターさんに使ってほしいですね。
価格は決して安くはありませんが、公式サイトでは「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」など、お得に手に入れるチャンスもあります。欲しい方は定期的にチェックされると良いことがあるかもしれません。
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