※2023年4月11日より型番が「G-Tune PGシリーズ」へと変更になりました。
マウスコンピューターの「G-Tune PGシリーズ」(旧G-Tune PL-G)を紹介します。(株式会社マウスコンピューター貸出/同等品による参考スコアを掲載)
これからパソコンでゲームを遊びたい人(初心者)や、ライトゲーマーに向けて販売されている低価格なゲーミングパソコンです。最大の特徴はコンパクトさで、デスクトップパソコンとは考えられないくらいのサイズです!またハンドルを備えているため片手で移動ができる軽さに仕上がってています。
メーカーとしてはLANパーティーや、イベントでの使用も視野に入れているとのこと。小さい分だけ拡張性にはやや欠けますが、パフォーマンスは想像のちょっと上をいっていました。ベンチ結果も掲載していますので参考にしてみてください。
※記事では独自に集計したデータを活用する場合があります
目次
G-Tune PG(PL-B)とは?
マウスコンピューターが販売しているゲーミングブランド「G-Tune」の中ではエントリー的な位置づけです。コンパクトな筐体にGPUもしっかり搭載されているので、写真・動画の編集やゲームも楽しめるのが「G-Tune- PGシリーズ」です。
性能はほどほどですが、最近はパーツの性能もどんどん上がってきています。ほとんどの人にとって十分な性能を備えているため、はじめての1台としてもおすすめできます。
G-Tune PG ラインナップ
ラインナップはいくつか用意されていますが、型番が非常に似ていますので間違わないように注意してください。下位モデルはCore i5-13400Fを、上位モデルはCore i7-13700Fを採用。用途や予算に合わせてGPUを選択できます。
公式サイトでは「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得なセールなども開催されています。うまく活用してお得にパソコンを手に入れましょう。
G-Tune PG(PL-B)レビュー
電源ボタンは正面のサイド側に設置、イヤホンジャックやUSBも2つ付いているのでゲーミングデバイスの接続もスピーディーに行えます。
G-Tune PL-Bのサイズは幅178mm×奥行き395㎜×高さ330㎜、重量が約7.1kgとなっています。コンパクトで場所をとらないですし、ハンドルを備えているため設置が楽に行えるのも特徴的です。
ノートパソコンよりも高性能なデスクトップですし「設置スペースは限られているけど、性能に妥協はしたくない」というようなユーザーに強くお勧めできるモデルです。
内部スペースは限られているのでカスタマイズ性はほぼ皆無。静穏性もちょっと心配ですが、PCに強いこだわりがある人でなければ十分かと。
背面には、HDMI、DisplayPort、USB2.0×2、USB3.0×2などが装備。最近のモデルではType-Cも用意されているので、対応デバイスの幅はさらに広がりを見せています。(モデルによって異なるので公式サイトでご確認ください)
G-Tune PG(PL-B)性能チェック
CPU性能チェック
まずはPASSMARKが公開しているスコアをチェックしましょう。
CPU | スコア |
Core i7-13700 | 40372 |
Core i5-13400 | 25872 |
Core i7-12700 | 32016 |
Core i5-12400 | 19959 |
Core i3-12100F | 14442 |
G-Tune PGには、第13世代インテルCPUが採用されています。性能の高いCore i7-13700ならGPUの性能を余すところなく発揮できますし、効率的に画像や動画の編集も行えるようになっています。Core i5-13400Fも申し分ない性能ではありますが、個人的にはもう少し高いスコアを期待していました。
GPU(ゲーミング)性能チェック
モデル(GPU) | 設定 | スコア |
G-Tune PL-B (GTX1650) | 1920×1080(標準品質) | 5687(やや快適) |
G-Tune EL-B (RTX3050) | 1920×1080(標準品質) | 8715(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 3186(普通) | |
G-Tune HM-B (RTX3060) | 1920×1080(標準品質) | 11583(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 4240(普通) |
GeForce GTX1650搭載の旧モデルだと、FF15(フルHD/標準品質)で「やや快適」という結果が得られました。これは、従来ミドルクラスで人気だったGTX1060(3GB)に近いスコアになっています。画質の調整さえ行えばたいていのゲームは動作するかと思います。
とは言え、ゲームをそれなりに遊びたい人なら不満を感じるかもしれません。心配な人はRTX3050以上を選んでおくほうが安心だと思います。
クリエイト作業にもおすすめ!
RAW現像
100枚のRAW現像にかかった時間を計測します。(2000万画素クラス APS-C機のデータ)
CPU | 処理時間 |
Core i7-13700 | 2分16秒 |
Core i5-13400 | 2分39秒 |
Core i7-12700 | 2分16秒 |
Core i5-12400 | 2分24秒 |
Core i5-11400 | 3分03秒 |
Ryzen 5 5600X | 2分43秒 |
Ryzen 5 3600 | 3分59秒 |
第13世代Core i7-13700と第12世代Core i7-12700の処理時間に差が見られませんでした。Core i5-13400搭載モデルでも結果は数十秒待たされる程度にとどまっています。最近のCPUは、よほどこだわった処理を行わないのであれば画像処理に関しては問題ないレベルに達しています。
下位モデル(Core i5搭載)でもメモリは標準で16GB搭載していますし、少なくとも趣味レベルで困るようなことはないはず。RAW現像もしっかり楽しみたいという人も検討してもらって大丈夫だと思います。(ただし高解像カメラを使っているようなセミプロレベルの人はCore i7を選択しましょう…)
動画編集
Davinciを使って4K→フルHDへの書き出しテストを行った参考データです。
構成 | 処理時間 |
Core i7-12700×RTX3060 | 1分12秒 |
Core i7-9700×GTX1660SUPER | 2分07秒 |
Core i3-12100F×RX6600 | 2分40秒 |
Ryzen 5 5600×GTX1650 | 1分47秒 |
Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 1分36秒 |
G-Tune PL-Bは決して超高性能なCPUではありませんが、専用グラフィックも搭載されているのでフルHDクラスの動画編集なら問題なく行えるはずです。ただし4コアなので書き出し時間は少し待たされるかもしれません。
これから「YouTube投稿をはじめたい」「動画編集を勉強したい」なんてカジュアル層にもぴったりでしょう。
ゲームを複数入れるなら容量UPを!
メインストレージはNVMe対応のSSDが搭載されているので、サクサクと気持ちいい動作をしてくれます。読み込み速度は2000MB/s程度は出るはずです。
最近のゲームは20~50GBくらいあるのがザラなので、256~512GBだと不足しそうな感じがします。HDDが追加で搭載できますので、データ保存用にカスタマイズしておくと良いでしょう。2TBで1万円くらいです。
G-Tune PG(PL-B) 感想・評価
メリット
- ライトユーザーが満足できるスペックと価格
- グラフィック性能が意外と高い
- コンパクトで設置場所をとらない
G-Tune PGは、コスト重視のライトユーザーにおすすめのパソコンだと思います。
普段使いだけでなく、フルHDゲーミング環境の構築から、ちょっとしたクリエイト作業にも対応できる使い勝手の良いパソコン担っていると思います。価格は15万円台~ですが、パフォーマンスもそこそこ高くストレスを感じにくいコスパの良いモデルですね。
なんといっても小さいので、設置場所が限られている人や、2台目3台目のサブPCとしても選びやすいのかなという印象。
デメリット
- カスタマイズ性に乏しい
- キーボード、マウス、液晶が付属しない
- こだわり派には向いていない
見た目にもコンパクトなG-Tune PGですが、弊害としては内部のスペース確保ができないことでしょう。ケース内に余裕がないのでケースファン、ストレージの追加や、メモリの増設といった簡単なことですら行えません。(追加でなく交換なら可能)
最初にスペックをある程度決めてしまう必要があるのかなと感じます。後々自分であれこれカスタムしようと思っている人には向かないかもしれません。
G-Tune PG(PL-B)をおすすめしたい人
- 初心者やライトゲーマー
- クリエイティブ用途でも気軽に使いたい人
- サブパソコンが欲しい人
- コンパクトなPCが欲しい人
- コストを重視したい人
G-Tune PGをレビューしてきました。
十分な処理性能をもっており、GeForce GTX1650との組み合わせでフルHDクラスなら快適に処理が行えます。この構成はイメージしていたよりもずっと快適に動作したなという印象を受けました。コンパクトでそこそこ動くパソコンが欲しいという人にはおすすめできるモデルだと思います。
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