※2023年4月11日より型番が「G-Tune FZシリーズ」へと変更になりました。
マウスコンピューターの「G-Tune XP-Z」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Core i7-13700KF×GeForce RTX 4090を搭載したハイエンドゲーミングパソコンです。メーカーの公式ページでも「未知のゲーミング体験を楽しめる」とあるように圧巻の描画性能には驚くばかりです…最高クラスのゲーミング環境を構築して遊び倒すのも良し、高度な動画編集を含むクリエイト系に走るのも良し、マジでなんでもできるパソコンに仕上がっていました。
各ベンチマークやRAW現像、動画編集にかかった時間なども掲載しますので参考にしてみてください。
目次
G-Tune XP-Zとは?
マウスコンピューターが展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」とあります。
ゲーミングモデルの中でも最新パーツを詰め込み、ゲーミングとしては最高峰のモデル。もはやベンチマークソフトが追い付かないのでは?と心配になるほどの圧倒的な性能でした(笑)ハイスペックゆえにゲームだけでなく、プロクラスのクリエイト作業もこなせます。60万円台という価格さえ許せば、どんな人でも満足できるはずです。
G-Tune XP-Zの特徴はこんな感じです。
- Core i7-13700KF
- GeForce RTX 4090
- 水冷CPUクーラー(360mmラジエーター)を標準搭載
- 直線を生かしたシャープなデザイン
- 性能を追求したいハードゲーマー、プロクリエイターにおすすめ
G-Tune XP-Zのスペック
CPU:Core i7-13700KF
GPU:GeForce RTX 4090
メモリ:64GB
ストレージ:2TB NVMe SSD + 4TB HDD
電源:1000W 【80PLUS® PLATINUM】
サイズ:215×490×481 mm
重量:19.7kg
このタイプの筐体を採用したモデルは、G-Tuneの中でもフラッグシップモデルにあたります。マウスコンピューターが販売しているパソコンの中でも、最新のパーツが採用される傾向にあります。もうね、何をやらせても速いです。
G-Tune XP-Z 外観チェック
※従来モデルの写真を使用
フロント側には強化ガラスが採用されていて、アクセントに赤色が入っているのが特徴。シャープさと力強さが伝わってくるようです。ひじょうに存在感のある筐体で重量も20kg近くあります。できれば家族や友人に開封・設置は手つだってもらうほうが良いでしょう。一般男性なら1人でも設置は不可能ではありませんが、メーカーの注意書きにも2人で作業するように書いてあります。
USBなどのインターフェース類はトップにまとめられておりアクセスもしやすいです。このモデルの電源ボタンは少し奥まっていて硬い印象があるので、もう少しソフトになっても良いような気がします…
120mmのリアファン、インターフェース、電源などが確認できます。エアフローは底面から背面へと抜けるタイプで、GPUに直接風があたる仕様になっています。水冷クーラー採用ですので高い冷却性も期待できるかと思います。煩わしいほどではありませんが、ファン音はそれなりにします。
G-Tune XP-Z レビュー
CPU性能チェック:Core i7-13700KF
搭載されているCPUは、第13世代Core i7-13700KFです。16コアでパワフルに動作、圧倒的な処理能力を実現しています。第12世代でも相当感動しましたが、まだ性能が上がるんですね…
参考までに、一部のCPUと比較した例をご覧ください。PassMarkのデータを参照しています。
CPU | スコア |
Core i7-13700KF | 46459 |
Core i9-12900KF | 41515 |
Core i7-12700 | 32016 |
Core i9-11900KF | 25454 |
Ryzen 7 5800X | 28495 |
Ryzen 5 5600X | 22168 |
Ryzen 7 3700X | 23857 |
Core i7-13700KFは、従来のCore i9-12900KFと比較しても約5000もスコアがアップしています。
世代が変わって従来よりもワンランク上がる(新Core i7が旧Core i9並みの性能)というのはよくあることだと思うんですが、大幅に超えてしまっているのはちょっと驚きました。
RAW現像(写真編集)性能をチェック
無料現像ソフトの「RawTherapee」を使って100枚のRAWデータの一括変換にかかった時間を計測。
モデル | CPU | 時間 |
G-Tune XP-Z | Core i7-13700KF | 1分51秒 |
G-Tune EP-Z(新) | Core i9-12900KF | 2分01秒 |
DAIV Z7 | Core i7-12700 | 2分16秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X | 2分39秒 |
DAIV A5 | Ryzen 5 5600X | 2分43秒 |
G-Tune EP-A(旧) | Ryzen 7 3700X | 3分12秒 |
RAW現像処理時間は1分51秒で性能としては間違いなくトップクラスです。ただし第12世代でも十分な速さをもっているので、RAW現像に関しては1分1秒を争うような人でもなければオーバースペックかもしれません。
NVMe対応 SSDで爆速!
ストレージはNVMe対応 SSD(Gen 4)が搭載されており、実測で5000MB/sの転送速度を実現しています。
このクラスのSSDとしてはスタンダードな転送速度で、欲を言えばもうワンランク上を標準採用としてほしかったところです。4TB HDDも標準搭載なので、すぐに容量不足に陥ることもないでしょう。ストレージの拡張(追加)も可能です。
GPU性能:GeForce RTX 4090
FF15のゲームスコア
モデル(GPU) | 設定 | スコア |
G-Tune XP-Z (RTX4090) | 1920×1080(標準品質) | 23462(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 18155(非常に快適) | |
G -Tune EP-Z (RTX3080) | 1920×1080(標準品質) | 18538(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 8564(快適) | |
raytrek ZF (RTX3070) | 1920×1080(標準品質) | 16658(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 6646(快適) | |
DAIV Z7 (RTX3060) | 1920×1080(標準品質) | 15430(非常に快適) |
3840×2160(標準品質) | 5477(やや快適) | |
DAIV Z9 (RTX2080S) | 3840×2160(標準品質) | 5580(やや快適) |
重量級タイトルの4K解像度設定でも「非常に快適」の結果が得られています。GeForce RTX4090では4K解像度に設定してもスコアの落ちがさほどないのも驚きですよね・・驚異的なスコアです。
ちなみに高品質設定でもテストを行ったところ、スコアは14697で「非常に快適」となりました。マジでマッチョすぎるだろ・・
今後のことを考えると、より重たいタイトルを用意しないとテストできなくなってくるかもしれません。それはそれで嬉しいような悲しいような…
G -Tune XP-Zは動画編集に使える?
Resolveを使って動画編集能力をチェックします。ミラーレスカメラで撮影した4Kデータを使って簡単な動画を作成→フルHDへのレンダリング時間を測定しています。
モデル | 構成 | 処理時間 |
G-Tune XP-Z | Core i7-13700KF×RTX4090 | 44秒 |
G -Tune EP-Z | Core i9-12900KF×RTX3080 | 49秒 |
DAIV Z7 | Core i7-12700×RTX3060 | 1分12秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 1分25秒 |
GALLERIA XA7R-R36 | Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 1分36秒 |
フルHDクラスの編集にしか使わないのであれば、確実にオーバースペックですね。4K解像度への書き出しでも2分ほどで処理が終わってしまいました・・まさに別格です。どんな処理も安心して行えるというか、負荷を感じさせないレベルでデータが溶けていきます。
G-Tune XP-Zの感想・評価
メリット | デメリット |
・最高クラスの処理能力 ・存在感のある筐体がカッコいい ・ゲーム/クリエイトで最高の環境が作れる | ・大きくて重たい ・設置、移動、メンテナンスが大変 ・電源ボタンがかたい |
第13世代インテルCPUもそうですが、特にGeForce RTX4090のパフォーマンスが異次元すぎました。どんなデータを触らせても快適に処理を行ってしまうので、もはや別環境(より高負荷)でのテストの必要性すら感じさせるほどでした。ついに8Kが身近に迫ってきたのか…
逆にデメリットは大きさですね。設置が大変なので体を傷めないように注意してくださいって感じです。あと電源ボタンが固いのと、SSDの転送速度ももう少し欲しかったところですかね。ケチを無理やりつけたところで圧倒的な性能の前にはかすんでしまいますが…(笑)
G-Tune XP-Zシリーズをおすすめしたい人
- 最高クラスの処理能力が必要な人
- 最高のゲーミング環境を構築したい人
- 最新モデルを使いたい人
- 予算が潤沢な人
- 8Kクラスの処理を視野に入れている人
マウスコンピューターの「G-Tune XP-Z」を紹介しました。
まさに異次元とも言えるパフォーマンスで終始圧倒されっぱなしでした。Core i7-13700KFは従来のCore i9を軽く越え、GeForce RTX4090は「できないことがないのでは?」と感じるほどでした。従来のベンチテストでは今後対応するのが難しくなってくることも考えさせられるほど、まさに新時代の到来ではないでしょうか!
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関連リンク
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