マウスコンピューターの「mouse X5-R5」シリーズをレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
15.6型モニターを採用しながらも重量を約1.4kgにおさえた軽量ノートパソコンです。高性能なRyzen CPUを搭載しており処理能力も高く、22時間以上の駆動時間をもつなどモバイルにも最適となっています。普段使いや動画視聴などのコンテンツ消費用としてもおすすめです。
パフォーマンスチェックや使い心地などをレビューしていきますので、参考にしてもらえると嬉しいです。
目次
mouse Xシリーズとは?
マウスコンピューターが展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」とあります。
mouseブランドは一般ユーザー向けのモデルですので、低価格ながら使い勝手の良さを重視した製品が多いのが魅力です。mouse X5シリーズは、高性能なRyzen CPUを搭載しパフォーマンスを高めているのが特徴。価格も10万円強で手に入れやすい価格帯となっています。
X5シリーズの特徴をまとめるとこんな感じです。
- Ryzen 5 5560U CPUを搭載
- 15.6型フルHDで視認性が良い
- 薄型軽量、マグネシウム合金ボディで移動も安心
- 動画視聴や写真編集までこなすパフォーマンス
- ¥119,900からでコスパ良し
mouse X5シリーズのラインナップ
モデル名 | パーツ構成 | 価格 |
mouse X5-R5 | Ryzen 5 5560U/ 8GB / 256GB SSD | 119,800 |
mouse B5-R5 (プレミアムモデル) | Ryzen 5 5560U/ 16GB / 512GB SSD | 139,800 |
mouse B5-R5 | Ryzen 5 5625UU/ 8GB / 256GB SSD | 109,800 |
mouse B5-R5 (プレミアムモデル) | Ryzen 5 5625UU/ 16GB / 512GB SSD | 119,800 |
mouse B5-i5 | Core i5-1135G7 / 8GB / 512GB SSD | 109,800 |
mouse B5-i7 | Core i7-1165G7 / 8GB / 512GB SSD | 129,800 |
mouse ブランドで15.6型ノートパソコンを確認すると、登場するのは上位のモデルになってきます。Ryzen CPUの他にもインテルCPUを採用したモデルが存在します。あとはメモリやSSD容量を増やしたプレミアムモデルも用意されています。カスタマイズ前提であれば、最初からプレミアムモデルを選択するほうが費用を抑えられるでしょう。
mose X5シリーズの性能をチェック
マグネシウム合金を採用したボディは剛性が高く、軽さも兼ねそろえています。目を引きそうな赤い天面にはチーズのロゴが入っています。
15.6型のノートパソコンと言えば、2㎏前後あるモデルが一般的です。その点、mouse X5-R5の重さは約1.42gとかなり軽いことがわかってもらえるかと思います。軽量モデルは軽さを重視するあまりにモニターが小さく、文字も小さくなりがち…そういう意味では、mouse X5-R5は視認性も確保しながら軽く仕上げているのがポイントです!
厚みは17.9mmで横から見るとその薄さがわかる。手にもってみるとサイズ感よりも軽い印象をうけます。ACアダプターも小型なので、カバンで持ち歩くのも楽そうです。
キーボード
mouse X5のキーボードは、テンキーが省略されています。数字をよく扱う人からは敬遠されそうですね。右側縦一列にPGUP、PGDN、CTRLキーが配置されているのも、ちょっと特殊仕様という感じですね。僕はこのタイプのキー配列のノートPCも持っていますが、慣れてしまえば特段打ちにくいなんてことはありません。
打鍵感はいたって普通で、バックライトも内蔵されているため暗所でもタイピングできます。
15.6型、14.0型のサイズ比較
15.6型のmouse X5と、14型のDAIV 4Nを重ねてみました。DAIV 4Nは専用グラフィックまで搭載しているので、簡単な動画編集くらいなら可能。それでもっと小さいんだからすごいですよね。→DAIV 4Nのレビューはこちら
ちなみにmouse X5シリーズは、弟分のmouse X4シリーズがあります。違いはサイズ(14型)と価格くらいなので、コンパクトさを重視するならmouse X4という選択もありだと思います。
CPU性能チェック:Ryzen 5 5560U
CPUは6コア12スレッドのRyzen 5 5560Uが採用されています。いわゆる省電力タイプですが、ノートパソコン用としてはコア数も多くパワフルに動作してくれます。パフォーマンス、バッテリーもち、価格などを両立させたいモデルによく採用されているイメージです。
参考までに、一部のCPUと比較した例をご覧ください。PassMarkのデータを参照しています。
モデル | CPU | スコア |
mouse X5-R5 | Ryzen 5 5560U | 15408 |
mouse B5-R5 | Ryzen 5 5625U | 14586 |
mouse X4(旧) | Ryzen 5 3500U | 7065 |
mouse X5-i5 | Core i5-1135G7 | 10050 |
mouse X5-i7 | Core i7-1165G7 | 10490 |
mouse X5-R5のスコアは15000を超えており、十分な性能をもっていると言えます。従来のRyzen 5 3500搭載モデルからすると、約2倍近くのスコアになっているのも驚きですよね!
GPU性能は低いので要注意!
Radeon
Iris Xe
重量級と言われるFF15では設定を落としても「動作困難」という結果です。さすがにCPU内臓型でゲームは厳しいといったところでしょうか。CPU内臓型にこだわるならインテルCPUのIris Xeグラフィックスのほうが性能が高いです。ゲームによってはという条件つきですが、設定をかなり落とせば動作させることくらいはできるでしょう。
ゲーム目的でパソコンを購入するなら、悪いことは言わないのでゲーミングモデルのG-Tuneから選択することを強くおすすめします。>>G-Tune関連記事を読む
mouse X5-R5シリーズの感想・評価
メリット
- CPUの性能がそこそこ高い!
- 15.6型なのに軽い!
- バッテリーがすごくもつ!
- クセのないスタンダードな安心感!
mouse X5シリーズの良い所は、軽量で長時間駆動に耐えるモバイル性能の高さでしょう。それに加えてパフォーマンスもそこそこ高いので、軽めの写真や動画編集といった作業にも可能性を感じます。出先での作業に幅ができるというのはメリットになってきます。
デメリット
- キーボードの配置が特殊
- テンキーがないのがイマイチ
- グラフィック性能がもう一声
キーボードの特殊配置や、テンキーがないというのはやや残念。ビジネスシーンで活躍しそうなスペックの割に、今一歩追い込めなかった感じはあります。その分軽くできているというのはわかるんですけどね。
あとはCPUの性能が高めなのに、グラフィック性能が追い付いていない感じがあります。もう少し高性能なグラフィックになれば、動画編集などのクリエイティブな作業にも対応できると思うのですが…息抜きにゲームとかやりたいこともあるじゃないですか(笑)
mouse X5をおすすめしたい人
- ネット視聴、動画コンテンツがメインの人
- ブログ執筆や資料作成にPCが必要な人
- 外でパソコンを使いたい人
- 10万円くらいの予算で考えている人
- 目を引くデザインのパソコンが欲しい人
マウスコンピューターのmouse X5-R5シリーズを紹介しました。
15.6型ながら軽量なボディと、高性能なCPUでサクサク使え、手に取りやすい価格帯を実現しているといった嬉しい要素がつまったモデルだと思います。一般的な用途で不満が出ることはまずないでしょうし、マグネシウム合金のタフボディは持ち出しにも安心感を与えます。
一方でRAW現像、動画編集、オンラインゲームにはやや物足りない性能になっています。そうした用途に使いたい人は、すなおにクリエイターブランドのDAIVを選ぶことをおすすめします。
関連リンク
- マウスコンピューター公式サイト
- マウスコンピューターのセール情報はコチラ
- RAW現像におすすめのパソコンスペックは?
- マウスコンピューターの評判・おすすめPCは?
- マウスコンピューターのカスタマーサポート評判の真偽を探ってきた