マウスコンピューターの新しいゲーミングブランド「NEXTGEAR JGシリーズ」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
初心者やエントリー向けに開発されたもので、コストパフォーマンスの高いAMDのRyzen CPUが使用されているのが特徴。ラインナップは複数あり、GeForce RTX4060を搭載しながらも税込13万円台の「NEXTGEAR JG-A5G60」など国産品質ながらも低価格で勝負しているのがポイント!なお販売はECサイト限定で保証は3年間となっています。
公式サイトでは「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得に購入できるパソコンが多数用意されています!合わせてチェックして下さい。
※記事では独自に集計したデータを活用する場合があります
目次
NEXTGEAR JGシリーズ 特徴・スペック
マウスコンピューターが展開しているゲーミングブランドとしては、既に「G-Tune」が存在します。その違いとしてはあくまでもエントリー向けのデザインされていること。性能を必要最低限に抑えることで低価格を実現したことをウリにしている。
必要最低限とは言え、採用されているGPUはGeForce RTX3050、GeForce RTX4060~4070シリーズまで幅広く選べます。Radeon 搭載モデルもあります。どのモデルを選んでもフルHDゲーミングなら問題にならないほど描画性能に優れています。しかも標準で3年間の保証に加え、24時間×365日電話サポートつきです。トラブルを抱えやすい初心者にとってはありがたいサービスと言えるでしょう。
パソコン本体に加えてマウス、キーボード、ヘッドセット、液晶ディスプレイがセットになった「スターター5点セット」も用意されています。1回の買い物で周辺機器までリーズナブルに揃えられるのはビギナーにとって嬉しいところです。
NEXTGEAR JGシリーズの特徴をまとめるとこんな感じです。
- 高いゲーミング性能をもつ!
- はじめての1台に最適なスペック!
- スタータセットなら全てが揃う!
NEXTGEAR JGシリーズはラインナップが豊富
ただし下位モデルに採用されているRyzen 5 4500の性能はそこそこ止まりなので、ちょっとこだわった作業に使うのはやや物足りない可能性があります。カスタマイズでRyzen 5 5500も選べて快適性は増すものの、上位モデルと値段が変わらなくなってくるのが悩ましい…
その場合、Ryzen 7 5700Xを採用した上位クラスを選んでしまったほうが後悔しないと思います。Ryzen 7 5700X×GeForce RTX4060搭載の「NEXTGEAR JG-A7G60」ですら16万4800円とリーズナブル。
こういった手に届きやすい価格帯で勝負してくるブランドを「待っていた!」という人も多いのではないでしょうか。
NEXTGEAR JGシリーズ 外観チェック
ミニタワーサイズのPCケースを採用し、フロント部分にはXのようなデザインと中央に「NXG」の集合体のようなブランドロゴがあしらわれています。
上部に電源ボタンやよく使う端子類がセット。天面がフラットなので周辺機器のちょい置きもできます。せっかくは新ブランを立ち上げたんだし、個人的にはそろそろType-Cを標準搭載にしてほしい所存。
トップとケース底面にマグネット式フィルターを装着しているので、外部からのホコリ侵入を防げます。また水で丸洗いもできるのでPCをきれいな状態に保てます。今回は水冷CPUクーラー (240mmラジエーター)搭載の上位モデルを貸していただきました。この価格帯で冷却性にもこだわっているのは思った以上にゲーミングしています。
フロントパネル側に最大3個、リアに1個、トップに2個、最大6個のケースファンを取付可能でエアフローは十分確保できている印象。「これ本当に格安モデルなの?」って思うくらいにはしっかりしている。
驚くのが標準で強化ガラスサイドパネルを採用している点ですよね。安いのにここまでやっちゃうのか…と思うくらいにこだわった印象を受けます。カスタマイズするとケースファンが追加+LEDの色が変更できるのも面白いですね。しかも費用は数千円と良心的。
NEXTGEAR JGシリーズ 性能チェック
CPU性能:Ryzen 5 4500
最も安いモデルは6コア12スレッドのRyzen 5 4500を採用しています。エントリーグレードではあるものの、パフォーマンスは思ったよりも高め。こだわった作業をしないなら「意外と使えるなコレ」と良い意味で裏切られました。
ちなみに上位モデルとの比較のために参考スコアをどうぞ。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
CPU | スコア |
Ryzen 7 7800X3D | 34525 |
Ryzen 7 5700X | 26813 |
Ryzen 5 7500F | 26679 |
Ryzen 5 5500 | 19481 |
Ryzen 5 4500 | 15908 |
Core i7-14700 | 46625 |
Core i5-14400 | 26863 |
従来のRyzen 5 3500と比較するとRyzen 5 4500は約25%スコアを伸ばしていますが、インテル第12世代Core i5-12400と比較さうるとスコアは低めです。Ryzen 5 4500は、ここ最近のCPUと比較するとちょっと物足りないという印象はぬぐえません。
RAW現像や動画編集といったクリエイト作業を行うユーザーには、Ryzen 7 5700X搭載の上位モデルを選択することをおすすめします。
RAW現像でCPUをテスト
実行速度をチェックするため100枚のRAWデータの変換にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Ryzen 7 7800X3D | 2分12秒 |
Ryzen 7 5700X | 2分38秒 |
Ryzen 7 5700X | 2分38秒 |
Ryzen 5 4500 | 3分50秒 |
Ryzen 5 3500 | 4分27秒 |
Core i5-12400 | 2分24秒 |
下位モデルに搭載されているRyzen 5 4500は、他CPUと比較すると少し処理に時間がかかっている印象。Ryzen 5 3500からは進化していますが、腰を据えてRAW現像に取り組みたいという人はRyzen 7 5700X搭載の上位モデルを選ぶほうが無難でしょう。
GPU性能チェック:GeForce RTX4060
GPU | フルHD(標準画質) |
GeForce RTX4070 Ti SUPER | 23000(非常に快適) |
GeForce RTX4070SUPER | 23116(非常に快適) |
GeForce RTX4070 | 19500(非常に快適) |
GeForce RTX4060Ti | 16400(非常に快適) |
GeForce RTX4060 | 14566(非常に快適) |
GeForce RTX3050 | 8700(とても快適) |
GeForce RTX4060クラスなら重量級タイトルも「非常に快適」という結果が得られます。これだけ高いゲーミング性能を備えたゲーミングPCが13万円台で買えるのはラッキーなんじゃないでしょうか。ちなみに4K標準設定でスコアは約5000(やや快適)です。
Ryzen 5 4500だとCPUがややボトルネックになる可能性もあるため、高設定での伸びがイマイチになってくるかもしれません。フルHDでカジュアルにゲームを楽しむなら良いですが、少しでも設定をつめたいなら上位CPUを選んでおきたいところでしょうか。
動画編集
Resolveを使って動画編集のテストを行った参考データです。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4Kデータをレンダリング(フルHD)の時間を測定しています。
モデル | 構成 | 処理時間 |
NEXTGEAR JG-A7G7S | Ryzen 7 7800X3D×RTX4070 SUPER | 1分08秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 1分25秒 |
NEXTGEAR JG | Ryzen 7 5700X×RTX4060 | 1分29秒 |
G-Tune PM-A | Ryzen 5 4500×GTX1650 | 2分16秒 |
GALLERIA XA7R-R36 | Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 1分36秒 |
DAIV Z7 | Core i7-12700×RTX3060 | 1分12秒 |
フルHDクラスの動画編集であれば、どのモデルを選択しても十分に行える印象です。ただし少しでも「なにかしたい」と思うのであれば上位モデルを選択しておくことを推奨します。例えば編集だけじゃなく、ゲーム配信もしたいとか、4K動画編集をしたいとかです。
NEXTGEAR JGシリーズ 感想や評価
メリット | デメリット |
・GeForce RTX4060で13万円はお得! ・GeForce RTX4060はゲーミング性能高し ・カスタマイズ、メンテナンス性に優れる | ・CPUがボトルネックになる可能性あり? ・インテルCPUが選べない ・こだわりの強いゲーマーには向かないかも? |
高いゲーミング性能を誇るGeForce RTX4060を搭載しながらも税込12万円台は競争力のあるモデルだと思います。最近のマウスコンピューターは「価格が高い」という印象もあったので、こういった新ブランドが立ち上がったのは個人的には好印象です。値段の割にこだわった面が多く見られたので、フルHDゲーミングがフィールドなら満足できる買い物になるはずです。
一方でこだわったことをしようと思うと物足りない印象もぬぐえません。あくまでも初心者~中級者に向けたブランドで、高性能なインテルCPUを選べないのはネックでしょうか。あくまでもコスパを追求したモデルという印象を受けます。こだわり派はG-Tuneから選んでねってことでしょうか。
NEXTGEAR JGシリーズをおすすめしたい人
- 初めてのゲーミングパソコンに!
- フルHDゲーミングがメインの人
- こだわりが強すぎない人
- 一度に全てをそろえたい人
NEXTGEAR JGシリーズを紹介してきました。
CPU性能はそこそこ、描画性能は高めという仕様のためゲーミングモデルとしてちゃんと成立している点は見事です。電源とGPUなどの熱源が分けられていたり、カスタマイズ性やメンテナンス性にも優れているので「意外にもしっかりゲーミングしている」印象を受けます。メモリも16GB、SSD容量もちゃんと確保されている点も良心的です。スターターセットは初心者やはじめてパソコンを購入する人にも優しいですし、アフターフォローがしっかりしている点も見逃せません。
価格から考えると相当コスパはよく、フルHDクラスが主体のユーザーには満足できる買い物になると思います!
公式サイトでは「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得に購入できるパソコンが多数用意されていますのでうまく活用してください!合わせてチェックして下さい。
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