SONYのEマウント用交換レンズ「FE 50mm F1.4 GM」(SEL50F14GM)をレビューします。
2023年4月に発売されたばかりの製品で、高い解像性能と、大きなボケ感が楽しめるレンズです。焦点距離は人の目に近いとされる50mm、開放F値はF1.4と王道中の王道。ソニーの最新技術を詰め込みまくったド標準を極めたようなレンズです。すでに発売済みの同スペックレンズよりも軽量化され、GMレンズということで気になっている人も多いのではないでしょうか。
ZV-E1と組み合わせて作例も撮ってきましたので参考にしてください。
目次
SONY FE 50mm F1.4 GM (SEL50F14GM) レビュー
ソニー最新のGMレンズということもあって、超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ2枚とED(特殊低分散)ガラス1枚を用いた高画質を極めたような設計になっています。その描写性能には思わず「にんまり」してしまうだけでなく、「ハッ」とするような驚きも持ち合わせているような気がします。
開放で撮影すればウットリするような優しい世界観の写真が撮れます。11枚羽根、円形絞りの柔らかいボケ感が作風に魔法をかけてくれているかのようです。
こちらはF8での撮影なのですが、先ほどの優しい描写とは打って変わってクッキリとした印象です。最近SNSで「日常の解像感を上げてくれる」というような表現を目にしましたが、本レンズはまさにそのようなレンズだと思います。
Eマウントには近いスペックのレンズが数本あり、良い意味でユーザーを悩まして(楽しませて?)くれます。その中でも中心的な役割を担っていた「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」と比べて、約33%も軽量化、体積も約15%コンパクト化を実現したそう。小型コンパクトなZV-E1に組み合わてもバランスが良かったです。
はじめこそ「SONY FE 40mm F2.5 G」や「SIGMA 45mm F2.8 DG DN」の小さなレンズあたりでスナップを楽しもうと考えていたのですが、写真の基本とも言われる50mmF1.4の最新版が発売されているとのことで無視はできませんでした。50mmは、スナップ、ポートレート、風景、どんなジャンルでもこなせますし、そもそも使っていて楽しいというのがあります。
これで所有レンズは「FE 50mm F1.4 GM」「FE PZ 16-35mm F4 G」「FE 70-200mm F4 G OSS」の3本となりました。ほとんどのシーンをカバーすることができたので、いったんシステムの完結と言って良いでしょう。(そう言ってまた買ってそうだけど…笑)
▼ZV-E1のレビューも見てね
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SONY FE 50mm F1.4 GM(SEL50F14GM) 特徴・開封の様子
さてさて開封に移ってまいりましょう!
パカっとしてやるとポーチが登場。大切なレンズですから持ち運びにも注意したいところです。
AF切替ボタン、手振れ補正ON/OFF、絞りのクリック感の有無などのボタンが装備。フォーカスロックボタンは任意の機能を割り振ることも可能。なんか便利な使い方があれば教えてほしい!
GMの赤バッジも見えますね…素晴らしい。。このまま一旦戻して再開封して感動を何度でも味わいたいところです(笑)
保証書や簡単な取説などの書類が入っています。
王道的なスペック、高画質、フルサイズ対応など加味して考えると軽量。手に持つとズシリとくる質感もたまりません。
サイズは80.6x96 mm、重量は516gです。いつも使っている「FE PZ 16-35mm F4 G」が80.5x88.1 mm、353gなので重さはややありますが取り回し面で事前の心配は解消されていました。
軽量コンパクトをウリにしているレンズに比べると実際重たいですが、高画質もついてくるなら許容できます。軽さに流されて適当な写真を量産するより、せっかく持ち出すなら気持ちが入った写真を撮りたいっていうのもあります。気軽な撮影はコンデジかスマホにでも任せておけばいいかなって…
ここ最近の流れとしては「高画質だから大きくても仕方ないよね…」みたいな流れもあった気はしますが、両立させつつもコンパクトにしてくるソニーさんは流石だとしか言いようがありませんね!
フードは珍しくビニール袋にも入ってなかったです。これはこれで新鮮(笑)
フードをつけると存在感が増してカッコいいですね!ロックもついているので簡単に外れることもありません。
ZV-E1との組み合わせは、少々頭でっかちに見えなくもないですがバランスは悪くありません。
これ以上大きいレンズだと疲れてしまいそうですが、重さとか大きさとかを意識する時間はなかったように感じます。ZV-E1には「出来れば300g台のレンズを使いたい」なんて思いもありましたが出てくる写真がそんな思いを吹き飛ばしてくれます。
上位には50mm F1.2なんてレンズもありますが、さすがに大げさになってしまうし価格差も10万円ありますからね。GMを名乗るレンズはこれまで20万円を超えているのが普通みたいなところもあったのでお買い得だったと思います(白目)
標準域にこうした本格的なレンズが居座ってくれることで、システム全体の完成度も上がるでしょうし、他レンズへの目移りも防げます…たぶん……きっと。使用頻度が高いレンズの描写力が信頼できるっていうのは心強いですよね!
SONY FE 50mm F1.4 GM(SEL50F14GM) フィルター径
SONY FE 50mm F1.4 GMのフィルター径は67mmです。
SONY FE 50mm F1.4 GM(SEL50F14GM) スペック・性能表
焦点距離 | 50mm |
開放F値 | F1.4 |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | あり |
レンズ構成 | 11群14枚 |
絞り羽枚数 | 11枚 |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
最短撮影距離 | 0.41m |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 516g |
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【作例】SONY FE 50mm F1.4 GM(SEL50F14GM)
有効約1,210万画素のZV-E1でも解像感を得られるんですから高解像がウリのRシリーズで使ってみたら…なんて妄想も膨らみます。買わないっ!買わないんだから(フラグ?)
周辺減光があるレンズみたいな評価もありましたが、自分はそこまで気にならないレベルでした。
とろけるようなボケ感…これぞレンズ交換式カメラを使っている醍醐味って世界を味わえます。
前ボケは比較的柔らかいですが、後ボケはやや硬さが出ている印象。玉ボケもきれいな新円ではありませんが、サイズを抑えているので仕方がないところでしょうか。
分断させるようなボケ方ではなく、なだらかな雰囲気なのも個人的には気に入りました。
日常をアートにしてくれるレンズと言えば大げさでしょうか?
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
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もうこのレンズを使っていてハッキリ言えることは「高画質」ってことですね。解像感は半端ないし、ボケもきれい、開放でもピント面から非常にシャープと、いかにも最新レンズ感が伝わってきます。撮っていても楽しいし、自宅に帰ってモニターを見て楽しいしでニヤニヤが止まらないですね(笑)
逆にデメリットとしては「他のレンズの存在感を消してしまう」ことです。もうこのレンズが使いたくて使いたくて仕方なくなるので、所有レンズが防湿庫から出る機会が減ってしまうかもしれません…それくらい破壊力があるレンズだと思います。超軽量なレンズには軽さの面では適わないですが、画質で殴っていくスタイルが素敵すぎますね…
SONY FE 50mm F1.4 GM(SEL50F14GM) 感想まとめ
▶【ソニーストア】SONY FE 50mm F1.4 GMをチェックする
SONY FE 50mm F1.4 GMは、高画質を実現しながらも従来レンズよりも小型軽量化を果たした意欲的なレンズです。
開放でボケ感を楽しむも良し、絞って解像感を楽しむも良し、どんな使い方をしても満足できる画を得られるのが素晴らしすぎますね。AFも正確で速いですし携帯性の面でも優れています。手持ちに加えることでシステムの完成度が一気にアップするチートレンズと言っても過言ではないかもしれません。あらためて写真の楽しさを再発見したような高揚感すらあります。
お値段は少々しますが2~3本レンズを買って遠回りをすることを考えたら有りなんじゃないでしょうか。いや・・50mmなんて何本持っていても良いんですよ?(笑)
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