富士フイルムのX100Fを購入してから、最高の写真ライフを楽しんでいます。いつもデスクの上に置いて、次はどこに撮影に行こうかな~って考えたり、ちょっとした子どもの表情を撮影したり、眺めながらブログを書くことで執筆もはかどっています(笑)
そんなX100Fですが、しばらく使ってみて感じたこともありますので、ここらでレビューしていきたいと思います。ちょっと長くなってしまっているので、ブックマークでもしてもらって時間のある時に読んでもらえたら幸いです。
目次
FUJIFILM X100F レビュー
X100Fユーザーになりたい!そう思った動機の1つがカッコよすぎる外観にあります。どこかレトロな雰囲気を醸し出しつつ、機能美とも言える考え抜かれたであろうデザインには飽きがきません。ずっと眺めていたくなる病にかかること間違いなしです。
考え抜かれたであろうデザイン
正面からのルックスにやられてしまった人が続出するカメラ。僕も例にもれずにその一人です。
X100Fの重量は469gで、コンデジの割には大きく重たいです。ですが、肩からかければ苦に感じません。むしろ程よい重量と厚みのおかげで握りやすくなっています。いや・・・むしろカッコいいからずっと握っていたいです(笑)
ストロボも内蔵だからいざって時に便利。
片手でも扱いやすい操作性
X100Fの操作系ボタンやダイヤルは、右側に集中しています。片手でも操作がしやすいので設定の変更も楽々です。僕は割と現地で写真を作りこみたい派なので、設定変更が簡単なのはうれしいポイント。
富士フイルムのウリでもある、フイルムシミュレーションも一瞬で変更できます。
ISOダイヤルは引き上げて使うタイプで、この仕組みは意外とコストがかかっているそう。そんなお金のかかったダイヤルは、そう言えば1回も使ったことない・・・
フォーカスレバー付き
フォーカスモードがSまたはCの時にフォーカスエリアを変更することができます。オートだとなかなか思った場所にピントをもっていけないこともあるので、任意の位置にもっていけるのは地味に便利です。ちなみに押しこむことで、センターに戻すことも可能です。
X100Fにしかないファインダー
光学式と電子式をレバー1つで変更できるファインダー。その名も「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」(長い)です。
光学式はリアルな映像を自分の目で見ているので、撮っているという感覚も強くなります。それだけでも写真が楽しくなります。また余白をもたしているため「予想」がたてやすくスナップにも向いていると言われます。
電子式ファインダーは使わないの?と言えばそんなことはありません。例えば、逆光で太陽の光が強すぎる時なんかには、リアルに太陽を見てしまうと目をやられてしまいますので電子式ファインダーを使います。他にも、しっかりと仕上がりを確認しながら写真を作りこみたい時にも使います。
ある程度、慣れや経験値が必要な光学式ファインダーとちがい、電子式は仕上がりを確認しながら撮影できるのでミスが起こりにくいです。2つのファインダーをうまく切り替えながら使えば、テンポよく撮影を楽しめるのではないでしょうか。
X100Fの性能(スペック)
有効画素数 | 有効2430万画素 |
センサー | APS-C |
レンズ | 23mmF2(換算35mm) |
シャッタースピード | 30秒~1/32000秒 |
ISO感度 | ISO200~12800 |
連写性能 | 8コマ/秒 |
撮影可能枚数 | 280枚 |
サイズ | 126.5x74.8x52.4 mm |
重さ | 469g |
価格 | 価格を見る |
いわゆる一般的なコンデジと、X100Fとではかなり違いがあります。簡単にざっくり言ってしまうと「一眼レフを小さくしたコンデジがX100F」です。
センサーサイズが一眼レフに搭載されている、APS-Cサイズなので高精細(きれい)な写真が撮れます。またズームレンズではなく、単焦点レンズを採用しているので、ボケ味や解像感の良い写真になります。
「画質も良くて軽いカメラが欲しい」そんなワガママを叶えてくれるのがX100Fです。
X100Fの作例と感想
日常を切り取るのにちょうど良いレンズ
フルサイズ換算35mmという焦点距離は、広くもなく狭くもありません。メインテーマとなる被写体に加えて、背景を入れ込みやすく、ストーリーを感じやすい写真になります。
僕の場合は、子どもを撮影するのによく使うのですが「子ども+公園」「子ども+電車」「子ども+祖父母」と言った具合です。後から写真を見た時に「何が撮りたかったのかわかる写真」になります。
これが広角すぎると、情報が多すぎて雑多になります。コンデジだと被写体が近くにあるケースも多く、50mm以上になってくるとメインの被写体しか残せなかったりするケースもあります。
そう言う意味で、旅先で入ったカフェ、寝そべる猫、向かいのホーム、路地裏の角・・・気の向くままにカメラを向けられるX100Fは使いやすいと感じます。
絞り開放F2という明るいレンズで、暗い場所での撮影にも有利です。単焦点レンズらしいシャープさと立体感に加えて、ボケ感も得られます。最短撮影距離も10cmと短く、テーブルフォトにも使いやすい!つまり「万能」という言葉が似あうカメラだと思います。
神戸フォトウォークにもX100Fだけで参加しました。機材が軽いから1日歩いても疲れません!こちらにも作例があるので、良ければご覧ください。
X100Fがあれば旅行は楽しい
X100Fを購入した最大の理由がこれです。嫁さんがヨーロッパに住んでいる友人に会いに行くとのことで、軽くて高性能なカメラを購入する必要が出てきました。
海外は治安の心配もあるので、目立つ一眼レフは避けたいというのが本音。ヨーロッパなんてスリの多発地帯ですから、撮影に夢中になっている間に、バックを持ち逃げなんてことになったら旅行そのものではなくなっちゃいます。
サクっと撮れるX100Fなら、周囲の目もそこまで引かないはずですし、シャッター音も静かです。デザインもヨーロッパに似合いそうな気しかしないし「気分的にも盛り上がりそうじゃない?」ということで購入に至りました。デジタルテレコンもあるので「35mm」「50mm」「70mm」と使い分けれるのもポイント!
女性が1人、海外旅行に持っていくには最適のカメラだと思います。と言うことで、以下は嫁さんの写真です(笑)
開放で独特な描写に!(あまい?)
X100Fに不満がある人の声に「描写があまい」という指摘があります。確かに開放では甘い・・というか独特な描写になります。
絞り開放と言えば、ある意味でレンズで最もおいしいところなので、この描写が受け入れられなければ手放すしかありません。カリカリな写真が好きな人は手を出さないほうが良いかもしれません。
X100Fの良いところ・悪いところ
良いところ
- 一眼レフなみの写真が撮れる
- デザインがおしゃれ
- フイルムシミュレーション最高
- USB充電に対応している
- 軽くて片手でも操作が可能
- 1台で旅行に行ける万能さ
イマイチなところ・注意点
- コンデジにしては大きい
- 値段がお高め
- 液晶がチルトできない
- 開放の描写が独特
- 撮影可能枚数が少ない
バッテリーの撮影可能枚数は280枚なので、1日フルに撮影したら足りなくなるはずです。カメラは電池容量がなくなると、ただの箱になってしまうので注意が必要でしょうね。保険の意味でも、バッテリーの予備は必要になると思います。
「X100F」「X100T」「X100S」のちがい・性能比較表
X100F(2017/2) | X100T(2014/11) | X100S(2013/2) |
X-Trans CMOS III | X-Trans CMOS II | |
X-Processor Pro | EXR Processor II | |
2430万画素 | 1630万画素 | |
1/32000~30秒 | 1/4000~30秒 | |
200~12800 | 200~6400 | |
8コマ/秒 | 6コマ/秒 | |
91点(最大325点) | 49点 | |
270枚 | 330枚 | |
Wi-Fi搭載 | Wi-Fi非搭載 | |
アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー | ハイブリッド | |
NP-W126S | NP-95 | |
469g | 440g | 445g |
価格を見る | 価格を見る | 価格を見る |
画素数やレスポンスが大きく向上したX100Fは、X100シリーズ最高のカメラです。この時点でほとんど答えが出ているのですが、他にも-3EVの暗所でのピント合わせが可能だったりと快適性は別物です。特にスナップや、動体を撮るなら妥協はすべきではないでしょう。
逆に、旧モデルの「T」と「S」ではさほど差がないので、取捨選択できる人ならX100Sも価値ありだと思います。Wi-Fiが搭載になったことや、ファインダーが変更されているのが大きな変更点でしょうか?
【まとめ】X100Fの素晴らしさは言葉だけでは足りない
▶【カメラのキタムラ】FUJIFILM X100Fをチェックする
あれこれ書いてきましたが、X100Fは趣味性の高いカメラなので買うのに理由なんて必要無い!のかもしれません(笑)
眺めるだけでニヤニヤしてしまうし、X100Fで写真を撮りたいがために外に出ることだってあります。普通は、撮りたい物に合わせて機材を購入するものですが、X100Fはそんなの関係ないのです。
「X100Fで写真を撮りたい」そんな目的で購入するのもありだと思います。
「写真が好きだったけど最近撮ってないな~」とか、「写欲が落ちてしまっているな~」なんて人には、起爆剤になり得るカメラだと思うんです。
身近に置いておくのも良し、旅行に出かけるも良し、子どもの成長記録を残すのも良し、X100Fのある暮らしは、少しだけ特別な時間になるのかもしれません。