XF50mmF1.0 R WRをレビューします!
開放F1.0という驚異的な明るさをもち、富士フイルムのラインナップでも「最高の1本」に値するレンズになります。APS-C用のレンズとしては大きいですが、得られる画質は満足いくこと間違いなし!ファインダーを覗いた瞬間からワクワクが止まりません。
もはや富士フイルムのロマン砲となった本レンズ。少し使ってみた感想を作例を交えつつ紹介していきます。
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目次
富士フイルム XF50mmF1.0 R WRをレビュー!
富士フイルムに本格的に移行してから、ずっと愛用していたレンズにXF56mmF1.2 Rというレンズがあります。ポートレートやスナップとの相性もよく、F1.2という明るさから富士フイルムユーザーにとっては必携とまで言われていたレンズ・・そのレンズのスペックを上回ってしまったのがXF50mm F1.0 R WRです。
2020年9月発売のレンズですので、登場から1年経たないくらいで入手となりました。なぜそんなに入手が遅れたかというと「XF56mm F1.2を所有していたこと」「高額であったこと」「重たかったこと」などが挙げられます。
半導体の供給遅れもあって、一時入手が難しい時期もありましたが、それを省いても「発売と同時に購入する」という意味をあまり見出してはいませんでした。コロナ禍いうこともあり気楽には外に出かけられませんしね…
しかし、興味があったのはもちろん…じわじわと「F1.0のレンズを使ってみたい」という欲求が高まり、数ヶ月準備をした後に購入となりました。思い出話はここまでにして、レビューへとうつっていきましょう!
XF50mmF1.0 R WRの外観写真
開封の様子
富士フイルムらしいブラックの化粧箱。この中にXF 50mm F1.0 R WRがあると思うと、まるで宝箱でも開けるような高揚感があります。
いよいよオープンの時がやってきました(パカッ)
上段にはオーナーズマニュアルやレンズ保護用の布様が入っています。この布、薄くて余り使うことはないので、代わりに保護フィルターでも入れてくれませんかね?笑
手にとってみるとズシリと重たい…ガラスと金属の塊感がすごいです。これは「フルサイズのレンズでは?」と錯覚してしまいそうになります。
ちょっと残念だったのが絞りリング。割とゆるくて気がついたら回ってしまっていることがしばしばあります。その割にカチカチと音はする…動画のことを考えると無音にするかを選べたら嬉しかったですね。
XF50mmF1.0 R WR+フード
フードは樹脂製で高級感はありませんが、こんなもんでしょう。
重たくて躊躇するレベルかと思っていましたが、X-T4のようにグリップがしっかりしていると取り回しに難しさは感じません。むしろガシガシ使ってみたいレベル。
XF50mmF1.0 R WRのフィルター径
XF50mm F1.0 R WRのフィルター径は77mmです。
XF50mmF1.0 R WRとX-Proシリーズの組み合わせ
XF50mm F1.0 R WRとX-Pro1を組み合わせてみました。グリップのないタイプなので「取り回しに苦労するのでは?」と思っていましたが、案外しっかりと使えます。
底面はレンズ径の大きさで浮き上がってしまい、やや不格好と言わざるを得ないかも…安定性も考えると外付けグリップを用意するほうが精神的なストレスが少なくなりそうです。
上から見たところです。やはりレンズで支えるようなスタイルになります。個人的には、X-Pro2、X-Pro3といったシリーズに大きなレンズをつけるのも好きなんですよね。。ありだよあり…
とは言え、しっかりとホールドできるX-T4(Tシリーズ)のほうが安心感は得られますね。
XF16-55 F2.8とサイズ比較(ほぼ同程度)
サイズ的なことで言うと、XF16-55mmF2.8 R LM WRがかなり近いです。同じフィルター径(77mm)で、50mm F1.0は太いままズドン、XF16-55はややくびれた形状をしています。
重量でいうとXF50mm F1.0が845gですので、XF16-55の655gよりもさらに重たくなっています。とは言え、日常的にこのクラスのレンズをお使えであれば、重量的な部分を心配する必要はありません。
XF50mmF1.0 R WRのスペック・性能
焦点距離 | 50 mm |
開放F値 | F1.0 |
手ぶれ補正 | × |
防塵防滴 | ○ |
レンズ構成 | 9群12枚 |
絞り羽枚数 | 9枚 |
最大撮影倍率 | 0.08倍 |
最短撮影距離 | 0.7m |
フィルター径 | 77m |
サイズ(径×長さ) | 87x103.5 mm |
重量 | 845g |
>カメラのキタムラでチェックする |
XF50mmF1.0 R WRの作例
フルサイズ換算で76mm相当という焦点距離ですが、スナップにはとても使いやすい距離です。
AFに関しては爆速…という訳ではありませんが、しっかりと狙ったところにきますし精度は高いと思います。F1.0というチャレンジングな数字を、実用範囲レベルに落とし込んでくれているのは本当に助かりますね。
もっと失敗写真を量産すると思ってました(笑)
ボケは分離するような感じではなく、しっかりと被写体を浮き上がらせ、グラデーションを描くようなボケ方をしてくれます。個人的にめちゃくちゃ好みです。
普段は軽めのレンズを2~3本忍ばせて撮影するスタイルですが、XF50mm F1.0 R WRだけを持って撮影するという割り切りは十二分にありな気がします。
つまりレンズを複数本購入するより、XF50mm F1.0 R WRを使い込んでいくほうが案外上手くいきそうな気もしました。(結局色々なレンズを使いたくなるんですけどね(笑)
このテキストは最後に消して下さい(50%)
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薄い被写界深度にウットリする反面、ハラハラもするのですが、その両面が刺激的な写真体験となって楽しさを提供しれくれている気がします。
F1.0という数字は、想像以上に新しい世界を開いてくれそうな予感がします。
XF50mmF1.0 R WRのメリット
- 開放F1.0と驚異的な明るさ
- 実用的なAF速度
- 想像力次第で多彩な表現が可能
開放F1.0でAFが普通に使えるというだけでも結構驚きなのですが、美しいボケや立体感にも目をみはるものがあります。素直で滑らかなボケをするので、僕の好きな「ゆるふわ」にもピッタリだと感じました。
富士フイルムのレンズは魅力的なものが多いのですが、このレンズを使っていると「このレンズ+1本くらいで良いのでは?」という考えすら頭に湧いてきます。
XF56mmで時々感じたザワツクような、トゲが立つような感じもないですし、本当に素直で美しい描写をしてくれると感じました。アイデア次第で面白い写真が撮れそうなので、ムクムクと写欲が湧いてくるのを感じています。
XF50mmF1.0 R WRのデメリット
- お値段が高め
- 大きく重たい
- 絞りリングがゆるい
APS用のレンズとしては非常に大きく、1kgに迫る重量はシステムのメリットを消してしまいかねません。実際このレンズをぶら下げて1日歩きましたが、なかなかの疲労感がありました…普段から重さになれている人は大丈夫だと思うんですけどね。
個人的に一番困ったのは絞りリングのゆるさですね。気がつくと自然に回ってしまっていることが多いんです。特に開放で使いたい時は、目視せずとも開放側にくるっと回すクセをつけるようにしています。
ちょっとお値段が高いということもあるので、コスパを求めるなら「防塵防滴」「高速AF」の90mmのほうが良いかもしれません
ズバリこんな人におすすめ!
▶【カメラのキタムラ】XF50mmF1.0 R WRをチェックする
- 最高の1本が欲しい人!
- 新しい表現を試したい人!
- F1.0のホワホワの世界にログインしたい人!
- 写真でうっかり幸せになりたい人!
購入するまでは、価格、重量面、ピントの薄さなど心配面がありましたが、少し使っただけでも楽しさがとまらないレンズです。
重さなんて楽しさが超越するので実質0gです!悩みは全て写りが解決してくれます(笑)
むしろF1.0を体験できるレンズとして貴重な存在ですし、富士フイルムがこういったレンズを出してくれたことに感動すら覚えます。
まだまだ使い始めて日数があさいですが、期待感はこれまで購入したレンズの中でもダントツですね。もっと癖玉かと思いきや、案外素直に反応してくれるところも気にいりました。このレンズを使うために富士フイルムを選択するのはおおきに「あり」です。
さぁ、気になっているなら飛び込みましょう!
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