MSI Claw,モバイルゲーミングパソコン,ハンドヘルド,グラフィックボード,グラボ,eGPU,性能,ベンチマーク

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ポータブルゲーミングパソコンにグラフィックボードを付けて遊んでみた

MSIのポータブルゲーミングPC「Claw A1M」(Claw-A1M-003JP)にグラフィックボードをドッキングしてどれくらい遊べるのかを検証しました!

持ち運びに便利なハンドヘルド系のパソコンですが「もうちょっと性能が出たら良いのにな…」って思ったことはありませんか?そこでグラフィックボードを外付けできるアイテム「eGPU」(GPU BOX)を使って性能がどれくらい底上げできるのかをテストします。ミドルクラス以上のグラボなら「モンハンワイルズもきっと快適に動かせるはず(グフフ)」なんて野望を抱いてやっていきます(笑)

MSI Claw A1M  にグラボをつけてみた

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CPUCore Ultra 5 135H
GPUインテル Arc グラフィックス→Intel ARC A750
メモリ16GB
SSD512GB
画面7型FHD(120Hz)

今回利用する母体は「MSI Claw A1M」、eGPUはRAZER CORE Xを、グラボにはIntel Arc A750を利用します

MSI Clawはインテル準拠のシステムで構築されていますので、Thunderboltに対応、eGPUを利用することが可能という訳です。他にもUSB4に対応していれば、今回のような環境を整えることが可能です。

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eGPUを活用すればグラフィック性能を引き上げられますし、Thunderboltケーブル1本で接続するだけのお手軽仕様、しかもGeforceやRadeonじゃなくてインテルグラボを活用することでドライバが干渉しあうなんて事態も避けられるはずと踏んでいます。

これはもう完璧なニオイしかしない…(フラグ)

一応eGPUの欠点としては「本来の性能を得られない」「費用がかかる」「安定感に欠ける」なんて要素も含んでいます。MSI Clawも純正の電源ケーブルじゃないので多少スコアを落とす可能性があるのが懸念点でしょうか。

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モニターも利用可能

この環境がうまく働いてくれれば「外には気軽にモバイル」「家では本格的なゲーミングPC」みたいな二刀流が可能になります。そうでなくても普段遊んでいるゲームがより快適に動けば嬉しいですよね。もうね誰よりも自分がこの企画を楽しみにしているので早くやりた…っい!!

MSI Clawについては独自にレビューを行っています。

またモバイルゲーミングパソコンを買うならどれがおすすめか?みたいな記事も書いているので参考にしてみて下さい。

 

YouTube 動画レビュー

You Tube動画も作っていますので、合わせて参考にしてください。高評価、チャンネル登録してもらえると喜びます!

 

目的と懸念

目的・ゲーミング性能を上げたい
・自宅で本格的な作業をしたい
・フルHD高設定程度では遊びたい
懸念・MSI Clawが本来の性能を発揮しない(純正電源未使用)
・Thunderbolt経由なのでスコアが落ちる
・Intel ARCの最適化、相性etc
・ゲーミングノートを買った方が安上がり

ざっとまとめると目的と懸念事項はこんな感じ。グラボはPC内に組み込んでしまったほうが当然スコアは高くなるし、eGPUを経由することで7割程度のスコアにとどまることもあります。それでも「モバイルゲーミングパソコンの可能性を少しでも上げたい」というのが今回の旅の目的。

家でeGPUを眠らせているだけよりも良いし、なんか楽しそうじゃんってノリでやっていきたい。

▼外付けGPUボックスは以前にレビューしていて割と結果を残せている。

 

ベンチマークテスト

FF15

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モデル1920×1080(標準品質)
Claw A1M3141(普通)
Claw A1M+Intel Arc A7504899(やや快適)
Intel Arc A75011296(とても快適)
ROG Ally X3926(普通)
Legion Go3557(普通)
mouse K7(GTX1650)5552(やや快適)

MSI Clawをはじめポータブルゲーミング機を単体で使うと、フルHD標準品質で普通というのが割とスタンダードな結果です。

eGPUを利用することでスコアは約5000近くの「やや快適」になりました。実に1.5倍のスコアが出ているので「やったぜ!!!」と言いたいところですが、Intel Arc A750本来の性能なら10000以上のスコアが出るんですよね。それが約43%程度のスコアにとどまってしまっているので、かなりロスが大きいということになります。

ちなみに5000前後というスコアは、Geforce GTX1650並みの性能です…ゲーミングとしては物足りないので、コレで満足できるという人はあんまりいないかも…

 

サイバーパンク2077

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Claw A1M1920×1080/カスタム低23fps
Claw A1M+Intel Arc A7501920×1080/中20fps
Intel Arc A7501920×1080/ウルトラ80fps

激重のサイバーパンク2077は結果がふるわず…eGPUを活用してもフルHD/中設定で20fps程度にしか到達できませんでした。XeSSを利用してフレームレートの底上げも狙っているんですがこれは厳しい結果ですね。

 

パルワールド

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Claw A1M1920×1080/低45fps
Claw A1M+Intel Arc A7501920×1080/中30fps
Intel Arc A7501920×1080/中60fps

パルワールドはかなり厳しくてフルHD中設定で30fpsくらい。Intel Arc A750単体でも60fpsがやっとなので仕方ないかもしれませんが、eGPUを使ったほうがむしろ悪くなっているんじゃないかと勘繰るレベルです。

MSI Claw単体と同じ、フルHD低設定にしてもなぜかガックガク…1368×768最低設定にしてようやく60fps届くかなくらいになりますが、そこまでして遊びたいとは思わないですよね…これはYouTubeを見てもらったほうがわかりやすいかも。

 

7 days to die

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Claw A1M1920×1080/低40fps
Claw A1M+Intel Arc A7501920×1080/高40fps
Intel Arc A7502560×1440/高60fps

7 days to dieはフルHD高設定で40fpsあたり。室内やゾンビが沢山湧くエリアだと不安なので中設定(50fps)にして遊ぶほうが安全かなという印象。大がかりなシステムを組んで、設定を1つ上げるのがやっとというのは悲しい感じがします。それでも安定して性能の底上げができたのは1つの安心材料です。

 

まとめ

メリット・性能はほんのりアップ
・設定をワンランク上げられる
・ゲーミングっぽい環境が作れる
・パーツが余っているならあり
デメリット・コスパが悪すぎる
・A750がGeforce GTX1650並みの性能に
・ポータブル機の手軽さが失われる
・モンハンワイルズは無理だわきっと…

MSI Claw A1Mにグラボつけてウハウハするぞ!ということで企画をやってきましたが結果的には残念と言うしかありませんね。

本来ミドルクラスのIntel ARC A750ならGeforce RTX3060並みの性能が発揮できるのに、eGPUに組み込んだ結果はGeforce GTX1650並みの性能に落ち込んでしまいました。ゲームの最適化あたりも課題で、特にパルワールドではeGPU無しのほうが快適なのでは?とまで思うほど…全体的には確かに性能が上がるものの、せいぜい低設定を中設定にあげられる程度です。

はっきり言って「かけるコストに見合わない」というのが結論です。一応モニターにつないでゲーミング環境っぽいシステムは組めますが、インターフェースの数も限られているし使い勝手が良かったかと言われると疑問。これなら最初から性能の高いゲーミングノートを買っておく方が楽だと思います。

ROG Allyをはじめモバイルゲーミングパソコンも結構人気のあるジャンルなので、同じようにeGPUを使ってみようと思う人も一定数いるはず。せめてフルHD中設定くらいでどんなゲームでも結果を残せていれば「いいかも」と言えるんですが、今回の結果では「ヤメテオケ」になりますね。モンハンワイルズも厳しそうです…(かなり設定を落とせば遊べはするでしょうが)

インテルのせいなのか?Geforce系にしておけばもう少し稼げるのか?全く不明ですが思ったほどの成果は得られませんでしたね。泣く泣く解体しましたよっということで終わっておきます。

モバイルゲーミングPCにおすすめの関連機器が知りたいという人はコチラの記事をどうぞ

参考

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はるか

ゆるふわ写真好きの「はるか」です。 カメラやパソコンに関する情報を発信!わかりやすく丁寧なレビューを心掛けています。 ご質問、ご依頼は問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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