富士フイルムの「XF23mm F2 R WR」をレビューします。
防塵防滴対応で、重量がたったの180gという非常に使い勝手の良いレンズ。実売価格も手頃で、手にするチャンスも多いので、気になっている人もいるのではないでしょうか?
しばらく使った感想や作例をまじえて紹介していきます。
目次
XF23mm F2 R WR をレビュー
フルサイズ換算で約35mmの焦点距離。「180gのボディから、こんなきれいな写真が撮れていいの?」と思えるくらい高画質。個人的には「色ノリ」が非常に良いレンズだと感じた。FUJIFILMのセンサーと相性がバツグンのレンズ・・・って純正だから当たり前か(汗)
XF23mmF1.4の描写が柔らかさなら、こちらは堅実さといった印象。
高コントラストな描写に加え、防塵防滴仕様と、硬派な印象を受ける。富士フイルムのレンズの中では比較的手を出しやすいお値段なので、初心者の方にもおすすめできるレンズ。デザイン的なことを言うと「X-Pro2」や「Eシリーズ」などのレンジファインダ-タイプや、「X-T20」など小型のボディと相性が良さそう。
X-E3+XF23mm F2 R WRレンズキット開封の儀式
それでは開封の儀式に入っていきたいと思います。ちなみにX-E3は二台目になります(笑)
「おバカなことやってるな~」とニヤニヤしながら読んでもらえれば幸いです。実際に僕もそう思いながら開封作業をすすめました(笑)
キットレンズの箱ってそう言えば初めてかも?今回はブラックのレンズキットを購入。撮影はX-E3のシルバーで行っています。
ボディとレンズは別々に梱包されています。別々に売るときも安心ですね。買った時に、売ることを考えるあたり沼の深さを感じます。しかし盛大にブレているな・・・
レンズの付属品は「本体」「レンズフード」「保証書」「レンズを保護する布」などです。我が家にはこの布が大量にあるのは言うに及びません。
X-E3のコンパクトさのせいか?思ったよりもレンズの尺が長い気もしましたが、許容範囲でしょう。
▼撮影の様子。X-E3(シルバー)で、X-E3(ブラック)を撮影
「同じカメラじゃん?」「2台も要らなくね?」なんて意見はあると思いますけど、ブラックとシルバー(色違い)は別のカメラなんでギリギリセーフです!
カメラを好きな人でないと、絶対理解してもらえない記事だと思いますが大丈夫!僕は今日も元気です!!!
冗談っぽく書いてきましたが、X-E3は嫁さんも使うので2台あっても問題はないんです。2人で出かける時なんて、レンズのシェアができるし、操作も同じ、しかも一人あたりの荷物は半分っていいことづくめです(笑)2人で同じもの持つのも久しぶりだし、照れくさいけどなんか嬉しいし、これはこれでホントOK♪
たぶんですが「夫婦で同じカメラ羨ましい~」という人も若干名はいるはずです。いるよね?声をあげて大丈夫なんだよ・・・お願いだれか・・ほんとに助けて。
富士フイルムのカメラをこれまでもたくさん使ってきましたが、やはりカメラが変わると慣れが必要になると感じました。フリック操作、チルト液晶非搭載、細かな設定ボタンの場所など、まだまだカメラに遊ばれている感じです。これはこれで新しいカメラを買った実感がわくので嬉しいヤキモキですけどね(笑)
XF23mm F2 R WRの外観や特徴
XF23mm F2 R WRは金属の外観で質感が非常によく、所有欲を満たしてくれます。
手に持ってみるといかに小型かというのがわかります。絞りリングはコクコクという手ごたえがあり操作する心地よさを与えてくれます。少なくともチープさを感じることはありません。
ちなみにメイドインジャパンでした。(海外製のもあるようです)
フード装着時
フードはガチャっとはめ込むタイプで、つけてるか一瞬わからないくらい小さいです。XF35mm F2のねじ込み式タイプよりもこっちのほうが好みです。
XF35mmF1.4とXF23mm F2のサイズを比較
富士フイルムメディカルには定番のレンズ、Xf35mmF1.4と比較してみましょう。高さはほとんど同じですが、径がXF23mm F2のほうが細くスマートな印象です。
X-Pro2につけた時のルックスが最高
X-Pro2にはXF23mm F2のような小型の単焦点レンズが似合いますね。見てるだけでニヤニヤできます。
見た目の良さは、写欲に直接つながります。僕はデスクの傍らに置いて、すぐに持ち出せるようにしています。だって見ているだけでニヤニy・・・略
XF23mm F2 R WRのフィルター径は43mm
フィルター径は43mmです。
XF23mm F2 R WRのスペック・性能まとめ
焦点距離 | 23 mm |
開放F値 | F2.0 |
手ぶれ補正 | ✖ |
防塵防滴 | 〇 |
レンズ構成 | 6群10枚 |
絞り羽枚数 | 9枚 |
最大撮影倍率 | 0.13 倍 |
最短撮影距離 | 0.22m |
フィルター径 | 43mm |
重量 | 180g |
価格 | 価格を見る |
FUJIFILM XF23mmF2 R WRの作例
子供のポートレート撮影にも便利な焦点距離
フルサイズ換算で35mmという焦点距離は、主題と副題を良いバランスで取り入れやすい焦点距離です。
建物+風景だったり、風景+人物といったように、ストーリーがイメージしやすい焦点距離だと思います。その分、構図をつめなければつまらない写真になりがちですが、そんなことを気にするよりシャッターを切ったほうが気持ち良い。結局楽しんだ者が勝ちです(笑)
僕は子供の撮影に使うことが多いレンズです。と言うのも、明るいF値のおかげで暗い室内でも有利ですし、AFも速いのでちょっとした瞬間を写真に残すことができるからです。ちょっと広めの焦点距離も助かっていて、七五三や正月などのイベント時に子供だけでなく、料理や親せきといった背景?的な要素も一緒に取り込めるのが助かりました。
写真にストーリーを持たせやすい焦点距離だと感じています。
最短撮影距離での撮影
最短撮影距離は22cm、最大撮影倍率は0.13倍です。割と寄りの撮影にも強いので、主題だけをテーマにした撮影ももちろん可能です。
今回作例は用意できていませんが、これくらい寄って撮影ができるので、カフェやレストランでの食事の撮影なんかにも使えて便利だと思います。
絞り開放での描写があまい?独特な表現になる
開放でのボケです。量が多く、ほわほわとした世界観を表現できました。ボケの輪郭ににじみが出るのがちょっと気になります。
絞りの操作はレンズ側で可能なのも個人的にはグッドポイントです。絞りを変えて撮影しているだけで、なんとなく上手くなった気がしませんか?
花の上部をつつみこむように、にじみが発生しています・・・これは好き嫌いがはっきりわかれそうな気がします。
旅行先の風景やスナップに最適
大阪のミナミは海外からの旅行者が多く、もはや海外。そうなったのも、ここ2~3年でしょうか?スナップ撮影がはかどります。
旅行先なんかでは、どうしてもたくさんの要素を入れたくなるので35mmあたりの焦点距離は役に立ってくれます。小型で人の目を集めにくいのも利点だと思います。とりあえずカメラバッグに入れておくのも手じゃないでしょうか。
その他の作例
XF23mmF1.4が気になるという人
XF23mm F1.4も愛用していますが、特にボケに感してはふわふわになるので、ボケ量とか、ボケのきれいさ、やわらかさを意識したい人はF1.4がおすすめです。
ただ、サイズは割と大きいので、軽量なボディを選択された人は気が向かないかもしれません。
お値段を見てもF2とF1.4では開きがあるので、見送っている人も多いかもしれません。差額で別のレンズを買えったほうが幸せって可能性だってありますからね。
XF23mmF2 R WRのメリット
- 高速で正確なAF+防塵防滴
- わずか180gの軽量コンパクトサイズ
- 使いやすい焦点距離(フルサイズ換算35mm)
- 開放F2と明るく、手持ち撮影に有利
軽量さと相まって、高速なAF、防塵防滴もふくめて、全体的な「使いやすさ」を底上げしているように感じます。手に入れやすいお値段てきなことを考えても、気になったら試しやすいというのも嬉しいところです。
XF23mmF2 R WRのデメリット
- ボケがやや硬い
- 開放でにじむような描写をする時がある
- 先細りで長く、フードがイマイチ…
やはりF1.4と比較してしまうと、ボケがやや硬く、線を太くしてシャープさを補っているような印象を受けなくもないです。それと個人的には、長くて先細りなのとフードがもう少しカッコ良ければな~という印象を受けました。
ズバリこんな人におすすめ!
▶【カメラのキタムラ】FUJIFILM XF35mmF2R WRをチェックする
- スナップや気軽に使えるレンズが欲しい人
- 比較的安価なレンズが欲しい人
- AFが少しでも速いほうが良いという人
- コンパクトなレンズが欲しい人
- 普段使いに最適なレンズが欲しい人
XF23mm F2 の良さは、なんといっても堅実さからくる使いやすさだと思います。AFも速くて正確ですし、防塵防滴で全天候対応、しかも軽くて明るいと万能感があるので、色々なことに気を使わないで済むレンズです。本当に良い!
テーブルフォトやスナップなど「毎日のちょっとしたこと」を撮影するのにうってつけですし、やや広めの焦点距離を活かして子供の記録写真を撮りためるのも良いでしょう。それに何と言っても手を伸ばしやすい価格帯というのも嬉しいです。
X-Proシリーズにつけてもカッコイイし、X-E3などのコンパクトなカメラにつければ本当に気持ちまで軽くなります。テンポよく撮影ができるので、リズムが生まれてどんどんシャッターを切りたくなってくるはずですよ!
関連リンク
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