マウスコンピューターの「DAIV R6」(DAIV R6-I7G60SR-A)をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
16型WQXGA(240Hz/DCI-P3 100%)モニターを採用したクリエイター向けノートパソコンです。Core i7-13650HX×GeForce RTX4060という構成なので、イラスト、RAW現像、動画編集、CADなども快適に行えます。しかも強力な冷却性能を備えており、なんと本体には3基の冷却ファンを搭載!さらに高速なPCI Gen4×4に対応したM.2 SSDスロットも3つ…合計で6TB搭載可能なので保存領域やデータ書き出しの領域をわけて利用可能です。
各ベンチマーク結果や、実際に使った感想などを書きますので参考にしてください。
目次
DAIV R6シリーズ レビュー
モニター | 16型WQXGA (DCI-P3 100% / 240Hz / Dolby Vision) |
CPU | Core i7-13650HX Core i9-13900HX |
GPU | GeForce RTX 4050/4060/4070 |
メモリ | 16-32GB |
ストレージ | 500GB/1TB SSD |
価格 | 219,800~ |
リンク | 販売ページ |
今回紹介する「DAIV R6-I7G60SR-A」は、16型WQXGA(2,560×1,600 )を採用したノートパソコンで、240Hzリフレッシュレート、 DCI-P3 100%にも対応した表現力に優れたモデルです。性能も非常に高いので本格的な編集作業をコレ1台で行うことができます。
なんとノートPCとしては珍しく、本体に3基の冷却ファンを搭載!まだまだ暑い時期が続きますが熱による性能低下の心配が少ないのも嬉しいですよね。ただし高性能ゆえバッテリー駆動時間は約3.5時間と短く、重量も約2.37kgとやや重たいイメージです。ただ現場に入ってタフな作業を行わないといけないクリエイターとか、重さよりも速さ(処理能力)を優先したいってケースなら選ばれそうです。
スペックが高い割に価格も20万円強~という感じなので良心的な気がしますね。これは結構人気が出るんじゃないでしょうか!
ラインアップ
DAIV R6は3モデル展開で、Core i7-13650HXにGeforce RTX4050を搭載した「DAIV R6-I7G50SR-A」、そして今回紹介するミドルクラスの「DAIV R6-I7G60SR-A」、最上位にはCore i9-13900HX×Geforce RTX4070搭載の「DAIV R6-I9G70SR-A」があります。
少しでもお安く買うためには、公式サイトの「期間限定セール」「特別クーポン」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」をチェックするのがおすすめです!
YouTube 動画レビュー
チャンネル登録、高評価もしてもらえると喜びます!
DAIV R6 開封・外観チェック
DAIV R6はブラックとシルバーをメインとしたカラーリングです。なんとなくヒンジの部分(黒)にプロっぽさを感じるのは僕だけでしょうか…
DAIV R6の本体底面を確認していくと、大きな冷却口が備えられています。ここに3基のクーラーが搭載されているので、冷却性の高さ+静音性にも期待がもてそうです。実際に使ってみると高負荷時でもそれほどファンがうるさくならなかったのは好印象でした。
サイズは361×259×27.5mmで、重量は約2.37kgです。厚みもそれなりにありますしモバイル性能は高いとは言えないかもしれないけど持ち出しは可能。弱点を補って余りあるパワフルさこそが最大の魅力といったところでしょうか。
付属品
230WのACアダプターが付属しますが、従来製品からは二回りくらい小型化した印象。駆動時間が短いのでアダプターの携帯は必須ですが、コレなら頑張って持ち歩こうかなという気になるんじゃないでしょうか。車移動が前提とかならなおさら負担も小さくなるでしょうしね。
ただしクリエイターモデルのDAIVにしては珍しくThunderbolt 4が非搭載です。必要な人は注意して下さい。ちなみに右側面のType-CはUSB PD入力に対応しています。それなりの出力があることに加え、軽作業限定なら荷物をコンパクトにできるかもしれません。ただし性能は制限がかかるはずなので、このモデルに関しては、Type-C充電器を使うのはあんまりおすすめできないかも…
キーボード
テンキー付きの日本語キーボードが装備されているのでオフィス系の作業もこなせそうです。メーカーの仕様書を確認すると、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.3mmだそうです。バックライトもちゃんとついています。
このキーボード、サイトではふれてんないんですが打鍵感は結構いいです。浅めの打鍵感で素早くタイピングが行えますし、サクサクというかスコスコというか…そんな感じの反応が返ってくるのでイイ感じに打てるんですよね。
モニター
DAIV R6の魅力はモニターにもあります。解像度がWQXGA(2,560×1,600)と高いので、広い作業領域を確保できるのが嬉しいです。フルHDクラスって編集作業をするには少し狭いと感じることも多いですからね。しかもDCI-P3 100%の色域に対応するので正確な作業を行いたい人にも向いています。もうね、ベンチマークを回しているだけでも「きれいだな~」と感じるレベルです。
さらに240Hzリフレッシュレートに対応するので、競技性の高いシューティングゲームも得意です。もちろんクリエイターにおすすめのモデルなんですが、これは結構ゲーマーにも喜ばれるんじゃないかなと思っています。
ベンチマークテスト
CPU:Core i7-13650HX
モデル | CPU | PASSMARK スコア |
DAIV R6(上位) | Core i9-13900HX | 44337 |
DAIV R6 | Core i7-13650HX | 31715 |
DAIV S4 | Core i7-13700H | 29810 |
DAIV 6P | Core i7-12700H | 26808 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H | 24647 |
DAIV R6に搭載されているCPUは、Core i7-13650HXです。上位モデルのCore i9-13900HX搭載モデルは、下位モデルの約1.5倍くらいのスコア…まさに驚異的な数字になっていますね。ノートパソコンとは思えないほどです。
Core i7-13650HXは、Core i7-13700Hと比較しても遜色ないスコアが出ています。一般ユーザーが行うような作業なら、どんなことをやらせても基本的に性能不足に陥るなんてことはないはずなのです。
GPU:GeForce RTX4060
モデル | 設定(標準品質) | 結果 |
DAIV Z6 (RTX4070) | 1920×1080 | 10531(とても快適) |
3840×2160 | 5013(やや快適) | |
DAIV R6 (RTX4060) | 1920×1080 | 13038(とても快適) |
3840×2160 | 4370(普通) | |
NEXTGEAR J6 (RTX4050) | 1920×1080 | 10377(とても快適) |
3840×2160 | 3984(普通) | |
G-Tune E5-165 (RTX3060) | 1920×1080 | 10311(とても快適) |
3840×2160 | 4284(普通) |
GeForce RTX4060はフルHDならとても快適、4K解像度で普通という結果が得られました。ゲーミングパソコンをうたうならこれくらいの性能は確保しておきたいところです。
DAIV R6の良い所は、ゲームのように継続的に高負荷がかかる状態でもファンの音がそれほどうるさくない点です。もちろんゼロではありませんし音は出るんですけど、ゲームプレイに支障が出るほどでもないんですよね。ここ最近テストした中では静かな部類に入ると思います。ノートパソコンってこの辺が大きな弱点の1つだったりはするので、3基のファンを積んでるのは伊達じゃない感じがしますね!
ただ4Kのスコアはゲーミングノートに比べるとやや低めのスコアでした。ゲームスコアを気にするなら「G-Tune E5」も検討して下さい。
クリエイティブ性能
RAW現像
モデル | CPU | 時間 |
参考 | Core i9-14900HX | 2分10秒 |
DAIV R6 | Core i7-13650HX | 2分20秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H | 2分29秒 |
DAIV 6P | Core i7-12700H | 2分37秒 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H | 2分29秒 |
DAIV 5P | Core i7-10750H | 4分12秒 |
実行速度を見るために行った100枚の現像処理にかかった時間は「2分20秒」でした。Core i7-13700Hも超えていますし処理能力の高さは疑いようもありません。RAW現像をはじめとする画像編集目的で選ぶのもかなりおすすめできますね。
ちなみに上位モデルを選びたい人の参考としてCore i9-14900HXを搭載した別モデルの処理時間を掲載しています。処理時間は2分10秒と他を圧倒する処理性能を見せています…かけるコストに見合うかは利用者の環境次第という感じでしょうか。普通のユーザーならCore i7-13650HXで十分だと思います。
動画編集
モデル | パーツ構成 | 時間 |
DAIV R6 | Core i7-13650HX×RTX4060 | 1分09秒 |
DAIV Z6 | Core i9-13900H×RTX4070 | 1分14秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 1分24秒 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H×RTX4060 | 1分47秒 |
G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 1分26秒 |
G-Tune E5-165 | Core i7-12700H×RTX3060 | 1分38秒 |
Resolveを使ってミラーレスカメラで撮影した5分程度の動画を書きだす(4K→FHD)時間を計測しています。処理にかかった時間は「1分09秒」で市販品としては最高クラスの能力を備えていると感じます。
これくらいの結果が出てくれるなら高解像データ編集も行けると思いますし、プロならはCore i9-13900HX×Geforce RTX4070搭載の上位モデル「DAIV R6-I9G70SR-A」を選んでさらに作業時間を短縮するなんてのも良いでしょう。ゲームの実況配信なんかも楽しめると思いますし、動画編集をそれなりに行うのであればメモリを32GBにカスタマイズすることを推奨します。
DAIV R6シリーズ メリット/デメリット
メリット | ・デスクトップ並みの処理能力! ・クリエイティブ作業も快適 ・ゲーミング性能も高め ・上位モデルでさらに上を狙える |
デメリット | ・駆動時間が短い ・Thunderbolt 4 非搭載 |
DAIV R6は、デスクトップ並みの処理能力を現実的に持ち運べるというのが強みです。しかも3基のファンのおかげで性能低下も抑えられますし、静音性も高めだと感じます。モバイル環境で本格的な作業を行うクリエイターに重宝されるんじゃないでしょうか。データも沢山保存できますし。
弱点は駆動時間の短さですね。パフォーマンスの高さゆえ…みたいなところはありますが高負荷作業なら1~2時間の作業でもバッテリー容量を気にする必要が出てきます。幸いACアダプターがコンパクトになってくれているので負担は抑えられますが、それでも毎日約2.37kgの製品を持ち歩くのはしんどい気がします。
DAIV R6 まとめ
- 外でガッツリ作業したい人
- デスクトップ並みのパワーが必要な人
- 動画編集、ゲームなども楽しみたい人
- 重さを気にしない人
マウスコンピューターのDAIV R6をレビューしてきました。
高い処理能力はどんな作業をやらせても快適で、一般的に販売されている製品の中でもトップクラスの部類に入るでしょう。クリエイターのメインPCとして十二分に活躍してくれるはずです。価格も最安モデルで21万円くらいから、Core i9搭載でも30万円強です。性能や結果を見てみると「そんなに高くないな」と感じるほどです。マウスコンピューターは標準で3年保証がついてたりもするので、むしろ良心的ではないでしょうか。買いかえるならこういうパソコンがいいなぁ…欲しくなっちゃった(笑)
マウスコンピューターの最新情報、セール情報、おすすめモデルなんかはコチラのページにまとめていますので参考にしてください。合わせて公式サイトの「期間限定セール」「特別クーポン」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」をチェックすることもお忘れなく!