レノボ(Lenovo)は、出荷台数が日本国内・世界ともにトップクラスという非常に認知度の高いパソコンメーカーです。
筆者も何台もレビューしてきていますし、実際に購入して使ったこともあります。そうした体験をもとに、良い点や気になる点をまとめて解説していきます。性能面、サポート面、デザイン性、コスパ、競合との比較など総合的に見ていきますので参考にしてもらえると嬉しいです。
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目次
レノボ(Lenovo)の評価
性能面
レノボは積極的に最新パーツを取り入れていたり、圧倒的シェア率を武器に旧パーツでも比較的販売が継続さされるイメージがあります。ビジネス用途向けの「ThinkPad」「ThinkBook」をはじめ、廉価モデルとして「IdeaPad」なども人気です。この記事では、より高性能なゲーミング、クリエイターモデルである「Legion」シリーズや「LOQ」シリーズを中心に紹介していきます。
ノートパソコンはエアフロー設計が優れているので「熱暴走しない」との評価をよく耳にします。ノートPCでも80℃台あたりをキープするモデルが多く、ファンノイズも比較的抑えられている印象です。また「Coldfront」冷却技術が採用されているモデルは、長時間高負荷にさらされても動作が安定していますし、背面に熱風を逃がすことでマウス操作時の不快な熱が手に当たることもないように設計されています。
デザインは比較的シンプルなモデルが多い傾向で、実用性や利便性を重視している印象。Dell AlienwareやASUS ROGと比べると、大人しい印象をもつ人が多いと思います。逆に言うと他社ゲーミングモデルのように派手すぎないので、プライベートとビジネスや学業といった兼用にも向いています。
レノボと言えば、キーボード品質の良さも忘れてはいけません。打鍵感がしっかりしており、長時間のタイピングでも負担が少なく、また長期利用で不具合が起こりにくい印象があります。高い品質にファンが魅了されていますし、レノボ以外使いたくないという信者すら現れるレベルです。ゲーマー向けモデルでは、キーの反応が良いといった評価もあり、RGBライティングのカスタマイズ性ももたせてあるので使っていて楽しいです。
メモ
- デスクトップ:比較的リーズナブルながらGeforce RTX4060やRTX4070を搭載したモデルが人気。競合と比較するとラインナップは少なめで選べるスペックに限りがある。
- ノートPC:ラインナップが非常に豊富。144Hz~240Hzの高リフレッシュレート、100% sRGB対応モニターも多い。FPSゲームから編集作業まで幅広く対応できる。
サポート体制
レノボは24時間365日の電話サポートやチャット対応があり、意外とサポートが手厚いという側面があります。
初期不良や引き取り修理などの基本的なサポートから、設定やトラブル時の対応など十分です。また、保証期間の延長オプション(最大5年)や、水濡れ、火災などによる破損や落下、盗難などに対応する上位保証も選べます。
さらにゲーミングに特化した「Legion Ultimate Support」が選べるなど、長く使いたい人にも安心して選べる保証内容になっています。(補償内容はモデル毎にちがいがあるので購入時に要確認)
気になる点・注意点
注意ポイント
- サイトがわかりにくい
- 価格が変動しやすい
- 納期が長い
- スペック、カスタマイズの自由度
- セールやキャンペーンが打ち切られる場合も…
レノボの公式サイトを見ていると感じるのですが、圧倒的製品ラインナップのせいもあって「気になるモデルに辿りつく」のに苦労することがあります。キャンペーン内容や価格変動なども頻繁にあって、いつが買い時かわからない…といった印象をもつことも…また驚くほど安くなるキャンペーンが告知されるも、一瞬で在庫切れになったり、一方的にキャンセルされたといった事案が発生することもしばしば発生しています。
納期に関しても即納以外は長めにかかる印象です。例えば「注文から2~3週間待ち」と表示されているモデルは、本当にいつ届くのか?がわかりにくいです。僕が過去に購入した製品でも、購入から1ヶ月くらいかかったこともありました。もはや生活必需品とも言えるパソコンなので、急ぎで欲しいといった人にはマイナス評価になるでしょう。
カスタマイズが行えるモデルは多いですがハンダ付けされたパーツも多く、分解やカスタマイズが難しいとの声が最近よく聞かれるようになった印象もあります。パソコンを自分でカスマイズできる人からすると、それが楽しみみたいなところもあるので丁寧な説明が欲しいです。これはレノボに限ったことではありませんが、不要な初期搭載ソフト(プリインストール)が入っている場合もあります。ユーザー目線になると初期設定時の手間はできるだけなくして欲しいですよね。
外資系パソコンメーカーによくある「サイト見づらい問題」を乗り越えた者のみ恩恵が得られる(お得なモデルが買える)システムになっちゃってる印象があります。ただコストパフォーマンスが良いモデルも本当に沢山あるのが事実。当サイトでも「セール・キャンペーン情報」でお得な情報を発信していますのでチェックしてください。
【厳選】レノボのおすすめパソコン
Legion Tower 5i Gen 8
CPU | Core i7 14700KF Ryzen 7 7700X |
GPU | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB/1TB SSD |
価格 | 169,840~ |
公式サイト | チェックする |
CPUにはCore i7 14700KFやRyzen 7 7700Xが採用されており、処理能力は十二分に備えたゲーミングデスクトップパソコンです。Geforce RTX4060を採用したミドルクラスの構成で価格は約17万円からとコスパが良いのが特徴。Apex Legendsや最新ゲームのモンハンワイルズあたりで、フルHD中~高設定で快適にプレイ可能なはずです。
予算20万円くらいで考えている人には、バランスの良い構成になっていると感じます。よほどこだわったことをしなければ、編集作業や実況配信も楽しめるでしょう。クラスの割に良心的な価格設定だと思いますし、初めてゲーミングPCを買う人にも扱いやすいと思います。
▼参考レビュー
Lenovo LOQ Tower
CPU | Core i7 14700F |
GPU | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
価格 | 155,760~ |
公式サイト | チェックする |
先に紹介した「Legion Tower 5i Gen 8」と同様、Geforce RTX4060を採用しているので程よいゲーミング性能をもったモデルになります。CPUがCore i7 14700Fにはなりますが、強いこだわりがないならパフォーマンスも十分高く、高解像データ編集も視野に入るほどです。16GBなのが少し不安ですが、1TB SSD搭載で15万円台というのはかなり安いです。少しでも安く抑えたいならこのモデルで決まり!
LOQ 15IRX9
モニター | 15.6型フルHD(144Hz) |
CPU | Core i7 13650HX |
GPU | GeForce RTX 4050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
価格 | 159,800~ |
公式サイト | チェックする |
Lenovo LOQ 15IRX9は、15万円台で購入できるコスパ抜群のゲーミングノートパソコンです。Core i7搭載で処理能力も高く、Geforce RTX4050は上位クラスに迫る描画性能を誇ります。もちろんエントリーよりのパーツ構成にはなりますので過度な期待は禁物ですが、フォートナイトやVALORANTといった比較的軽めのゲームなら快適に遊べます。むしろ安いのにゲーミングに向いた144Hzディスプレイが搭載されているのは嬉しいはずです。重いゲームだとかなり設定を下げないと厳しいので、遊びたいゲームと相談しながら検討して下さい。
費用を抑えたい初心者や学生さん、ライトゲーマー~中級者くらいまでがターゲットといった感じでしょうか。重量(約2.38kg)とややあるので持ち歩くなら電車や車移動の方が良いでしょう。ちなみに下位モデル(Core i5×RTX3050)なら11万円台あたりから購入できます。
▼参考レビュー
Legion Pro 7i Gen 9
モニター | 16型(2560x1600/240Hz) |
CPU | Core i9 14900HX |
GPU | GeForce RTX 4080 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
価格 | 354,860~ |
公式サイト | チェックする |
Legion Pro 7iはデスクトップパソコン並みの処理能力を持たせたゲーミングパソコンです。スペック的には言うまでもなくハイエンドモデルですので、4K領域の作業や、高リフレッシュレートでのゲームプレイを求めるユーザーに最適となっています。質感も非常によく、特にキーボードの打鍵感が最高でいつまでも触っていたい衝動にかられます(笑)
16型WQXGA(2560×1600)モニターは、240Hz対応で滑らかなゲーミング体験が可能ですし、クリエイト作業においても作業領域が広いので効率的に処理が行えるのもポイントです。ただし約2.62Kgもあるので、重すぎて持ち運びは現実的じゃないというのが正直なところでしょうか…
予算が30万円あたりで最高クラスのパソコンライフを求める人、ヘビーユーザーで日常的に高設定でゲームを遊ぶとか、毎日動画配信しているみたいな人に選んでもらいたいモデルです。
Legion Go
モニター | 8.8型 WQXGA(144Hz/タッチ対応/IPS) |
CPU | Ryzen Z1 Extreme |
GPU | AMD Radeon グラフィックス(CPU内蔵) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
価格 | 134,860~ |
公式サイト | チェックする |
8.8型 2,560 x 1,600(144Hz/タッチパネル)モニターを搭載したモバイルゲーミングパソコンです。両サイドに着脱式のコントローラーを配置し、外せばタブレット的な使い方もできるようになっています。CPUにはAMD Ryzen Z1 Extremeプロセッサーを使用しており、モバイル環境下でのゲーム、編集作業も可能なほどハイパフォーマンスを見せます。
ハブにつないでキーボード、マウス、モニターなどに接続すれば普通にパソコンとして利用できますし、設置スペースも抑えられるというメリットもあります。ただしゲームプレイ時のバッテリー駆動時間はあまり長くありませんので注意して下さい。
YouTubeでも解説しているので参考にして下さい。
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9
OS | Windows 11 Home 64bit |
液晶 | 15.3型 (2880 x 1800)IPS,120Hz,500nit,100%DCI-P3 |
CPU | Core Ultra 7 プロセッサー 258V |
GPU | インテル Arc グラフィックス 140V |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
重量 | 約1.53kg |
価格 | ¥249,810 |
リンク | 公式サイトでチェック |
15.3型2.8K液晶 (2880 x 1800)ディスプレイを搭載したモデルで、100%DCI-P3、Delta E < 1に対応し正確性と表現力を合わせもちます。CPUはCore Ultra 7 258V、32GBメモリでパフォーマンスも高めです!わずか13.9mmの厚さで、重量も1.53kgと軽く、外で編集作業などを行うクリエイターにおすすめのモデルです。
結論
レノボのゲーミング、クリエイター向けPCは性能の割に価格がリーズナブルです。サポート力もありますし、コストパフォーマンス面では魅力的な製品が多いと思います。カスタマイズやパーツにこだわるといったことはあまりできませんが、特にミドルクラスでは競争力の高さを見せつけたようにも感じます。
初心者~中級者あたりで「安くて性能が高いパソコンが欲しい」とか「安定したゲーミング性能を求めたい」みたいな人には結構おすすめできるメーカーだと思います。逆にハイエンド志向の玄人や、とがった性能(軽さとか)を求めるようなクリエイターには物足りない一面もあるかもしれません。とは言え、初~中級者あたりって一番ユーザー層が多いところでもあるので、ほとんどの人にとっては問題ない気もします。
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