ASUS ROG AllyをはじめとするポータブルゲーミングPCが人気を集めています。。持ち運んでゲームを遊ぶのはもちろん、PCというくらいなのでWindows11を搭載しており、普通のパソコンのようにも使えます。TVやモニターに接続するなど意外とその使い道は多く、各社とも力を入れて開発を進めているジャンルだったりもします。
そこでそのジャンルでも人気がある「ASUS ROG Ally X」「ROG Ally」「Lenovo Legion Go」「MSI Claw 」をピックアップして比較、おすすめの1台を決めていきたいと思います。全ての製品を触って個別にレビューも行っていますし、ベンチマークテストの結果や、使い心地などの詳細も伝えていきますので参考にして下さい。
目次
YouTube 動画レビュー
You Tubeに動画も上げていますので見て下さい。高評価、チャンネル登録もよろしくお願いいたします!
モバイルゲーミングパソコン比較表
ピックアップした「ASUS ROG Ally X」「ROG Ally」「Lenovo Legion Go」「MSI Claw 」の比較表です。こうやって表を作ってやるとそのちがいが結構あることに気づくと思います。
それぞれのレビューは以下からどうぞ
7インチが主流
現在ポータブルゲーミングPCで主流になっているのが7インチクラスで、重量は600g台の製品が多いですね。サイズ的には任天堂Switchを一回りくらいサイズアップした感じです。
どのモデルも120Hzリフレッシュレートに対応。速い動きでも滑らかに表現してくれるのがポイントです。ただし性能的にはそこまでリフレッシュレートを出せないので悩ましいところです。
Legion Goだけは約854gと重たいのですが、8.8インチの大画面モニターを採用しています。コントローラーが取り外せるため実質的に軽量化が可能。キックスタンドも備えているため、他のモデルのように本体を支えるということをしなくて済みます。またタブレット的な使い方もできるのが他の製品とは大きくちがう点ですね。
RyzenかIntelか?
多くのモデルがRyzen Z1 Extremeを採用していますが、MSI Claw のみIntel CPUを採用しています。上位モデルのCore Ultra7ならスコアはRyzen Z1 Extremeと同等、Ultra 5でも少しスコアを落とす程度です。後述しますがCPUの処理能力という意味ではそこまで大きな差はありません。
ROG Ally Xは完成度が高いがお値段も高い!
ROG Ally Xは最新モデルだけあって、モバイルゲーミングPCの弱点をいくつも克服してきました。24GBメモリと余裕がありますし、バッテリー容量も従来モデルの2倍となったことでより遊びやすいモデルに仕上がっています。価格は13万9800円と最も高くなっていますが、この手の製品で最高の結果を得たいのであれば選ぶ価値はあると思います。
ゲーミング性能
ポータブルゲーミングPCということで大事になるのはゲーミング性能ですよね。重量級タイトルのFF15ですがRyzen Z1 Extremeプロセッサー搭載モデルならフルHD(標準品質)で普通という結果が得られます。設定次第でほとんどのゲームは動かせる印象ですね。
VRAMに余裕のあるROG Ally Xが4000近いスコアで、同じRyzen Z1 Extremeでも従来モデルやLegion Goよりも10%ほど高いスコアです。逆にCore Ultra5搭載のMSI Claw はやや低めのスコアで、ROG Allyと25%程度差をつけられています。
性能と価格だけを見ると初代ROG Allyが10万9800円、MSI Clawは11万9800円でした。1万円高いのに性能が低い…ということで苦戦を強いられてきました。あまりにも売れてないのかセールで大幅な値引きを慣行!僕は6万円台で購入できたので超満足しています。
性能ならROG Ally Xが頭一つ抜ける形に!
これは各製品を触った時にテストした結果です。それぞれ発売時期がちがうのと、モデル毎に快適なところを探っていたので設定などは滅茶苦茶ですが参考まで。。
こうやって見るとROG Ally XがフルHD中設定あたりを狙えそうな雰囲気で頭一つ抜けている感じがします。Ryzen Z1 ExtremeならフルHD軽量品質あたりが狙い目で、筐体サイズに余裕があるからかLegion GoのほうがAllyよりもスコアが出ているタイトルもありました。
しかしどれも40fpsあたりといったところなので設定はもう少し下げないといけないかな…というのが本音です。どうせ設定を下げるならMSI Clawでもスコアが伸びてくるはずなので「どれを選んでもポータブルゲーミングPCとしての役割は果たせる」というのが個人的な結論です。
ちなみにまだまだ本格的なゲーミングノートなどには及ばないので最初の1台は普通にノートパソコンタイプを買ったほうが良いと思います!
クリエイト性能
クリエイト性能もチェックしましたが面白い結果になりました。RAW現像ではメモリ容量やPASSMARKスコア通りの結果という感じで、スペック的に余裕のあるROG Ally Xが有利です。
動画編集では初代ROG Allyがふるわない結果で、なんならCore Ultra5が最短です。(誤差範囲だけど)ROG Allyは新旧比較すると2倍も処理時間に差があるので注意が必要。あまりこうしたポータブル機で動画編集を考えている人はいないかもしれませんが、ROG Ally初代を買おうと思っている人は頭の片隅に入れて置いて損はないかもしれません。
結局どれがおすすめ?
正直に言うと「使用感で大きな差はない」というのが本音です。確かにスペックでわずかな違いはありますが世界線が変わるほどの差はどのモデルにもありません。なので選ぶポイントとしては「ライフスタイル」(結局好み)になると思います。
モデル | オススメ度 | ポイント |
ROG Ally X | 4.5 | 〇性能重視、迷ったらコレ ×価格が高い |
ROG Ally | 3.5 | 〇唯一のホワイト、人気と実績がある ×電池がもたない、USB-Cが1つ |
Legion Go | 3.5 | 〇映像重視の人、タブレット的にも使える ×大きい、価格が高い |
MSI Claw | 4 | 〇セールで爆安も狙える、性能は十分 ×他に比べると低めの性能、ややチープ |
それぞれのオススメ度を5点満点としたら個人的にはこんな感じになります。理由としては性能が高いと安心しておすすめできるってのは単純にありますし、バッテリー駆動時間が約1時間というのは心もとないので低めです。
予算に余裕があるなら完成度の高い「ROG Ally X」を選べばいいですし、ホワイトカラーが良くてコスパ狙いなら「ROG Ally」、タブレット的な使い方や、ゲーム以外の使い方もしたいよってなら「Legion Go」、インテルが好きな人やThunderboltが欲しいって人は「MSI Claw」を選べばいいと思います。
▼ポータブルゲーミングPCにおすすめの関連機器が知りたいという人はどうぞ