TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(Model B061)Xマウントを購入したのでレビューします。(名前長すぎ問題…)
35mm判換算で27-450mm相当相当をカバーする超高倍率ズームレンズです。富士フイルムの純正レンズには、ここまでの高倍率ズームレンズの販売がないため「待望のレンズ」ともいえるでしょう。手振れ補正搭載、防滴対応など基本的な部分もしっかりしており、近接撮影にも強いとあり全方向をカバーするような素晴らしいレンズに仕上がっています!
それでは作例をまじえながら感想を書いていきたいと思います。
目次
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD レビュー
- You Tube動画
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 開封・外観写真
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD スペック・性能表
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 作例
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD メリット
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD デメリット
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは、こんな人におすすめ!
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD レビュー
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは「便利の詰め合わせセット」のようなレンズだと思います。
高倍率ズームレンズですので広角から望遠域まで撮影でき、被写体を見つけた際にすぐさま撮影できる点がメリット。レンズ交換をしなくて済むので、鳥などの野生動物を撮り損なったり、イメージセンサーにゴミが付着するような事態を極力減らすことができます。
また荷物を減らせるため、登山などはもちろん、街中での撮影でも1日中意欲的に行動できるというメリットがあります。しかも広角側ではハーフマクロ(最大撮影倍率1:2)を実現しており、高倍率ズームレンズの常識をぶっ壊した1本だったりもします。
つまり風景、スナップ、ネイチャー、ポートレート、マクロ撮影まで全方向を1本でカバーできるスーパーレンズという訳ですね。こいつと、好きな単焦点レンズ1本をカバンに入れておけばシステムは完了してしまうのでは?と思えるレベル。めっちゃ便利です!
個人的には富士フイルムのXF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRが好きなので買い戻そうかと思ったのですが「どうせなら新しいレンズを使ってみたい」という欲には勝てずに購入となりました(笑)
You Tube動画
You Tubeでも解説しているので、良ければご覧ください。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 開封・外観写真
それではレンズを開放していきましょう!富士フイルムではお馴染みのの黒い箱じゃないだけで感動してしまいます(笑)
よく考えたら、タムロンのレンズを購入するのは久しぶりな気がします。 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは、高速・高精度なリニアモーターフォーカス機構と、タムロン独自の手振れ補正機構VCを搭載しています。
付属品は保証書やユーザーマニュアルなど。まぁチラっと見るだけです…
リアキャップにTAMRON FOR FUJIFILM-Xの文字が!富士フイルムのシステムが世に認知された瞬間のよう…愛用者としては本当にうれしい瞬間です。今後もサードパーティー製でレンズが増えてくれれば、もっと富士フイルムのカメラを使ってくれる人が増えてくれるかもしれないですよね。
本当に高倍率ズームレンズ?と思うくらいの軽さ
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDの重量は約620gです。これはXF16-55mmF2.8 R LM WRの約655gに近い数字です。
16.6倍の高倍率ズームレンズということを考えても十分に軽いと言って良いと思います。しかも径がそこまで太くないのでスッキリとした印象すら受けます。
X-T4とのバランスは抜群!数時間持ち歩きましたが、望遠ズームレンズを持ち歩いていることを忘れさせる軽さです。X-T4の大きなファインダーなら被写体を見つけるのも楽々。マットな質感も良い感じですね~。
X-E4との組み合わせではさすがにバランスを崩すものの、使用に耐えないというほどではありませんでした。撮るものが決まってない日なんかだと軽さを重視したいこともあるので、この組み合わせも結構活躍してくれそうな気がします。
35mm判換算27-450mm相当をカバー!トルクが変化する?
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDには、DESIGNED IN JAPANの文字が!これだけでも嬉しくなってしまうのは、開封時の変な高揚感のせいだけではないでしょう。ちなみにロック機構もあるので、使わない時にだらしなく垂れ下がってしまうこともありません。
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは、ズーム全域でやや硬めのトルクになっています。18~100mmあたりまではしっかりとした手ごたえを感じますので、焦点距離の微調整に一役買ってくれるでしょう。
100mmを超えたあたりから軽くなって、一気にズームすることの多い200-300mmは手ごたえがほとんどないほど軽いです。距離によって手ごたえを変えているあたり「気が利いているな~」と感じますが、高倍率ズームレンズってそんなもかもしれませんね(笑)
遠くに飛行機を見つけたので、T/W側で撮影を行ってみました。W側ではギリギリ目視できるレベルでしたが、T側では社名やタイヤを出して着陸態勢に入っていることまでわかります。
広角側では広大な風景を、望遠側では大きく写したり、圧縮効果を活かした撮影などが楽しめます。これだけでもどれほどの撮影をカバーできるかがイメージできますよね~。次はどんな写真を撮ろうか?とワクワクしてきます。
控えめな花形フードが付属
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは、控えめな花形フードが付属します。レンズ構成が増えがちな高倍率ズームレンズなので、どうしても逆光耐性は気になるところですよね。この控えめなフードでフレアやゴーストを抑えられるのでしょうか?
最短にほど近い距離で撮影をおこなってみましたが、逆光でもコントラストの極端な低下なども見られません。肉眼では直視できないほどまぶしかったんですけどね…
デメリットになりそうな要素を気にする必要がないのは嬉しいですし、ほとんど葉っぱにつきそうな距離まで近づくけること(メリット)に新鮮さや驚きを感じてしまいました。いや・・このレンズほんとすごいわ。
XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRと比較
富士フイルムの高倍率ズームXF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRとの比較です。カバーする焦点距離がちがうので、大きさや重さなどは結構ちがいますね。価格帯的にも似たラインだと思うので、この2つは結構悩まれる人が多そう。
T端までズームしてみました。写真で見るとちがうのですが、使ってみると取り回しに大きな差は感じないんですよね。それなら焦点距離が長いほうが良いかもねという考え方もありな気がします。
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDのフィルター径は67mm
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDのフィルター径は67mmです。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD スペック・性能表
焦点距離 | 18~300mm(35mm判換算:27-450mm相当) |
開放F値 | F3.5~6.3 |
手ぶれ補正 | 〇 |
防塵防滴 | 〇 |
レンズ構成 | 15群19枚 |
絞り羽枚数 | 7枚 |
最大撮影倍率 | 広角端1:2、望遠端1:4 |
最短撮影距離 | 広角端0.18m、望遠端0.99m |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 620g |
カメラのキタムラ | 価格を見る |
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 作例
タムロンと言えば、どちらかと言うとやさしい描写をしてくれるイメージがあります。ズームレンズでありながら近接撮影に強いのは一種のズルさすら感じてしまいます(笑)
もちろん少し絞ればキリっとしてきます。
ただやっぱり「ちょっとネムイかも」と感じるシーンはあります。
高倍率ズームレンズという特性上、画質よりもシャッターチャンス優先なので割り切れる部分だとは思っています。しばらく使っていくと不満がつのってくるんだろうか…?
ここ最近は単焦点レンズばかり使っていたので、高倍率ズームレンズを久々に使ってみて「いかにシャッターチャンスを逃していたか」に気がつけました。どの距離でも手に取るように写真に残せるのは単純に「良い」ですよ。
公式サイトを見てみると「決定的な瞬間を逃さない、クラス最高レベルの高速・高精度AF」とありますが、やや割り引いて考える必要はあると思います。普通に逃しますよ(笑)
ただ実用レベルにはあると思いますし、少なくとも野鳥撮影なんかも楽しめました。大げさに期待できないってだけ。
圧縮効果とか近接撮影とかが得意なので、お花の写真がはかどっちゃいます(嬉)
思いがけず夏の忘れ物を見つけてしまったり…
手ブレ補正がしっかり効いているからか?ブレブレの写真がほとんどありませんでした。薄暗い室内や夜景ではどうなるかわかりませんが、日中に使う分には神経質になる必要はなさそうですね。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD メリット
- ズーム全域で破綻がない
- 素晴らしい手振れ補正効果
- 近接撮影にもバカ強い
- 防滴対応で安心感がある
- 7.5万円前後とコスパが良い
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは、手振れ補正や防滴仕様、逆光耐性などなど、安心して使える性能満載ですね。ズーム全域でしっかりとした写真が残せるので、神経質にならずに使えるのは有難いです。
しかも望遠ズームらしい撮影も近接撮影も楽しめるという「究極のズボラズーム」という印象。とにかくめっちゃ使いやすいです!
こんなレンズが7万円半ばで買えてしまうのですから、ちょっとした異常事態ですよ(笑)手持ちに1本加えておくだけでお守りになってくれる気がします。はじめての1本にもマジでおすすめできるレンズだと思います。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD デメリット
- 品薄で買えない
- 絞りリングがない
- 性能を求めすぎるのは酷
高倍率ズームレンズという特性上、条件が厳しくなると活躍が難しくなるかもしれません。そういう意味でも、1本単焦点レンズを一緒に持ち歩きたい気がします。
また発売直後から人気がありすぎなのと、感染症関係で供給が安定していません。普通に1ヶ月待ちとかはあると思います。家電量販店に聞いても「予約した人から優先的に・・」という感じで、フラッと買いに行って手に入る状況でもなさそうです。気になっているなら早めに確保したほうが良いかもしれませんね。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは、こんな人におすすめ!
▶【カメラのキタムラ】TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDをチェックする
- 使い勝手の良いレンズが欲しい人
- 最初の1本を探している人
- コスパ重視な人
- 画質よりシャッターチャンスを重視する人
- 近接撮影を楽しみたい人
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは「とりあえずの1本に最適では?」と思えるほど完成度の高いレンズです。
デメリットに感じそうな部分に神経質にならずに使えるので、高倍率ズームレンズのメリット面を最大限に活かせるなと感じました。僕は花を撮ったりするのが好きなので、近接撮影に強いのは特に魅力を感じましたね。高画質や高性能に目がいく人には物足りないレンズになるかもしれませんが、特段こだわりの強い人じゃない限り(一般ユーザー)なら満足できる水準にあると思います。
旅行や登山、街中でのスナップやポートレート撮影、フィールドで野生動物の撮影などなど1本でカバーできる範囲が広いです。このレンズが手元に1本あるかないかで、撮影や移動時の余裕がずいぶん違うと思います。高倍率ズームレンズの選択肢が純正ではほとんどないため、必然的にこのレンズにたどり着きそうな気もします…
多彩な表現が得意な富士フイルムのボディに、様々なシーンに対応できるタムロンのレンズ。もはやチートレベルです(笑)